mineoはドコモ・au・ソフトバンクといった3社の中から好きな回線を選んで使える格安SIMサービスです。
特徴は毎月のデータ量を気にせずに1.5Mbpsで無制限の通信が可能なオプションサービスがあることです。外出先でも気にせずスマホを使えます。
サービス開始は2014年と格安SIMの中で長く運営されているため、通信品質や顧客満足度に定評があるのはもちろん、独自のコミュニティサービスも魅力があります。
今回はmineoについてや、どんな人におすすめなのかについて詳しく解説していくので格安SIMを検討している人はぜひ読み進めてみてください。
出典:アイキャッチ画像https://www.pakutaso.com/20210906268iphone-13-sim-3.html
mineoとは
mineoとは関西電力グループのオプテージが提供する格安SIMサービスであり、2014年6月から格安SIMサービスを開始しました。
格安SIMの回線はauからサービスを開始しており、2015年9月にドコモ、2018年9月にソフトバンクが追加され現在は大手3キャリアから選べます。
2022年2月現在までに7年も経っており、格安SIMの中では大手キャリアの次に利用者の多い会社です。
mineoのサービス特徴
mineoの料金プランは4つあります。ドコモ(Dプラン)、au(Aプラン)、ソフトバンク(Sプラン)ともに価格差は全て一律です。
料金プラン | 料金 |
---|---|
1GB | 1,298円 |
5GB | 1,518円 |
10GB | 1,958円 |
20GB | 2,178円 |
5GBで1,518円のデータ量プランを中心とする4つのプランで構成されています。格安SIMの中では平均的な値段設定となっています。
データ量を1〜5GBまでのライトユーザーはもちろん、20GBプランも大手キャリアのオンライン専用プランよりも安いです。
おすすめなのは5GBまたは20GBのプラン
4つのプランを選べるのがmineoであり、データ容量を決める基準としては2つのパターンに分かれます。
- 外出先でデータをあまり使わない
- 出先でもある程度余裕がほしい
外出先でデータをあまり使わない人は5GBプラン、外出先でも通信量に余裕がほしいのなら20GBのプランがおすすめです。
最低でも5GBプランをおすすめする理由としては、スマホを使っている人の月間の平均使用GB数は7GBと言われていることが挙げられます。
出先でも使うことが多いなど月間の消費データ量が多い人は、10GBから220円の追加で変更できる20GBプランをおすすめします。
他社にないコミュニティがmineoの最大の特徴
mineoは値段が安い格安SIMですが、それ以外の特徴としては利用者同士のコミュニティが活発に動いていることにあります。
コミュニティがあることによって、このようなサービスを受けることができます。
- フリータンクによってデータの出し入れが可能
- アンバサダー制度によって、わからないことを質問できる
このようなサービスはmineo独自のサービスであるため、次の項目にて説明していきます。
mineo独自サービスであるコミュニティとは?
mineoのコミュニティサイトであるマイネ王では、大きく分けて4つのmineo独自のサービスがあります。
- スタッフブログ
- フリータンク
- ゆずるね
- アンバサダー制度
スタッフブログ
格安SIMではiPhoneを使用するとき、最新OSを配信されてからすぐに更新をしてしまうと使えなくなってしまうことがあります。
mineoは最新OSが配信されたタイミングで動作確認を実施しており、スマホをアップデートしても問題ないかの情報が更新されるため安心して使えます。
他にもmineoのサービスについて解説している記事もあり、お得に使う方法も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
フリータンク
独自のサービスであるフリータンクとは、mineoユーザー同士でパケットをシェアできるサービスです。
メリットとしては、パケットを多く使いすぎてしまった時に引き出せることです。
ユーザー同士のつながりや助け合いの場を大切にしたいとの発想から成り立っているサービスなため、多くの容量をタンクに貯蔵されています。
また災害発生時にはフリータンクを開放し、一律2GBが付与される仕組みになっています。フリータンクはユーザー助け合いを活かしている情があるサービスです。
ゆずるね
ゆずるねとは、格安SIMでは通信が遅くなりやすい12時〜13時までの通信を抑えてもらい、快適な通信を維持するための仕組みとなっています。
毎日11時30分までにアプリでゆずるね宣言をして、昼間の通信を抑えると宣言した回数に応じてパケットチケットがもらえます。
アンバサダー制度
mineoでは充実したサービスを作っていくために、ユーザーがmineoを育てていくことができるアンバサダー制度というものがあり、3つの制度があります。
- 紹介アンバサダー制度
- サポートアンバサダー制度
- 共創アンバサダー制度
アンバサダー制度では、mineoを家族や友人に紹介したり、チャットサポートをして相談に乗ったり、ユーザー目線でサービスについてアイデアを提案するなどの内容があります。
アンバサダー制度があることによって、mineo初心者だとしても知識豊富なユーザーからのサポートを受けることができます。
このように格安SIMであるデメリットをうまく活かしたサービスがあるのが、mineoの特徴です。
mineoの4つのメリット
これまでmineoの特徴について紹介してきましたが、この先はmineoに変更するべき4つのメリットについて紹介します。
- 価格が安い
- 大手キャリアの回線を使っている
- オプションで1.5Mbpsの速度で無制限に使える
- 格安SIM初心者にも使いやすい
価格が安い
mineoの最大のメリットは、月々の料金を抑えられることです。理由としては一番高い20GBのプランでも2,178円で使うことが挙げられます。
家計の中で通信費のコストを下げたいと考えるのなら、大手キャリアの約半分の料金で使えるmineoは価格を抑えることができるのでおすすめです。
大手キャリアの回線を使っている
mineoは格安SIMの中でも珍しいのが、楽天モバイル以外の大手キャリア3社のプランに対応していることです。
どの携帯電話会社を選んでも料金は変わらないため、今まで使っていたキャリアの回線をそのまま使うことが可能です。
格安SIMの中では速度も安定して出やすいため、通信品質についても安心して使えます。
オプションで1.5Mbpsの速度で無制限に使える
データ量に応じて4つのプランを用意していますが、使用したデータ量が、契約しているプランの規定の量を超えても支障なく通信できるオプションがあります。
パケット放題Plusは契約しているプランのデータを超過した後でも1.5Mbpsで通信できるオプションです。月385円の追加料金で使うことができます。
契約しているプランが10GB以上の契約者は無料で使うことができます。
今までデータ量を超過した後は、128kbpsの速度となりLINEの返信やネット検索などもできない速度でした。
1Mbpsであれば、LINEのやネット検索やYouTubeでも低画質の動画視聴であれば普通に使うことができる速度です。
参考までに、制限なしの速度は平均20Mbps程度と言われています。
格安SIM初心者にも使いやすい
大手キャリアからmineoへ乗り換えを検討した時、手続き内容や乗り換えた後のサポート体制などに不安を感じ、めんどくさくなってしまう人は多いのではないでしょうか。
そんな格安SIM初心者でも、わからない時に聞けるコミュニティがあることや、スマホとセットで購入することができます。
以前の格安SIMはSIMを差し替えた後の設定を自分で探す必要がありましたが、mineoでは簡単になっているため初心者でも乗り換えすることが可能です。
mineoの3つのデメリット
mineoは通信やサービス内容などでコストカットを実現しているため、大手キャリアから乗り換えると不満を感じやすい点がいくつかあります。
- 大手キャリアと比べると通信が遅くなりやすい
- キャリアメールが使えない
- 店頭サポートの手薄さがある
デメリット①大手キャリアと比べると通信が遅くなりやすい
昼間の時間帯や混雜している状況での通信環境は、お世辞にもよいとは言えないほど低速になりやすいのが格安SIMの特徴であり、mineoも例外ではありません。
5G通信オプションも選ぶことが可能ですが、大手キャリアでも設備が整っていないため満足な通信速度を得ることは難しいでしょう。
デメリット②キャリアメールが使えない
メルマガや個人での連絡をキャリアメールで設定している人も、mineoに乗り換えてしまうとキャリアメールを使うことができません。
ガラケーしか使ってない人と連絡するときにはキャリアメールを使う場合が多いため、mineoへ乗り換える際にはキャリアメールで連絡する人を確認しておきましょう。
デメリット③店頭のサポートの手薄さがある
mineoは全国でも店舗数が少ないため、大手のショップの対応と比較すると、対面でのサポート内容に見劣りします。
基本的には契約から開通までオンラインで完結するようになっているため、わからないことがあったらマイネ王で質問することやネット検索が必要です。
しかし、サービス開始当初よりも利用の仕方の説明や、マイネ王でもQ&Aにて解決出来る内容も増えてきているため、契約のハードルは下がっています。
mineoの実速度とは
乗り換えする時に不安と感じるポイントとして、外出先でも問題なく通信できるのかという点です。
大手から乗り換えると遅すぎて使えないといった環境によって不満を感じる事もあります。そのため実速度を確認する事は重要です。
平均は43Mbps出ている
ユーザーの口コミで通信速度が投稿されているみんなのネット回線速度では、次のような結果となりました。
平均Ping値: 70.59ms平均ダウンロード速度: 43.94Mbps平均アップロード速度: 8.76Mbps出典:みんなのネット回線速度
平均値なのでこの数値よりも低い速度が出ていることもありますが、平均43Mbpsもあれば動画視聴も快適にできるスピードです。
大手キャリアから乗り換えても、多くの人は不満を感じないスピードは確保されているので安心です。
昼どきのスピードは9Mbpsまで低下する
格安SIMに乗り換えた時に唯一我慢しないといけないポイントとしては、昼時のスピードが低下してしまうことです。
平均Ping値:104.22ms平均ダウンロード速度:9.62MbpsMbps平均アップロード速度:8.0MbpsMbps出典:みんなのネット回線速度
LINEの返信やネット検索、動画視聴も可能ですが、ネット検索後のページ切り替えや、動画が途中で止まることがある速度です。
昼時は回線にアクセスが集中しやすい時間帯であるため、mineoの速度低下の影響を受けます。
時間帯によるネットワークの負荷による影響を受けたくないなら、mineoの格安SIMはおすすめできません。
mineoユーザーの実際の声
mineoを使っているユーザーは料金や通信速度についてどのように感じているのか、まとめてみました。
料金や通信速度に関しては概ね満足している
mineoの低い価格設定や、1.5Mbpsでパケット放題となるオプションのパケットPlusを評価する声が多いです。
https://twitter.com/Dr_orange_bita/status/1491762635389358082
10GB以下のプランでは、オプション料金の385円がかかりますが、YouTubeの視聴も問題なくできる速度です。
mineoで契約できる安いプランと掛け合わせれば、2000円以内でパケット放題を使うことが可能となります。
mineoで契約している月間使用可能データを消費する「高速モード」を選択せず、「節約モード」を使用していても、問題ない速度で利用可能です。
格安SIMの中では安定して速度が出ているため、他社よりも満足度は高いです。
回線が遅いという声も
一方で、mineoの速度が遅いという声もあります。ネットやLINEの返信程度では問題ない速度ですが、通信環境によっては遅いと感じることもあります。
特に動画視聴やInstagram、Twitterの高画質な画像や動画を見るような使い方であると、ストレスを感じやすい速度です。
https://twitter.com/monohonno_app/status/1426327317886865410
通信環境や、動画視聴などの多くのデータが必要とする場面では、「節約モード」だとつながりにくいとの声もあります。
通信状況に応じて、高速モードと節約モードの選択を切り替える必要があります。
携帯電話の回線に速度を求める人は、mineoではなく大手キャリアの方がおすすめです。
mineoを契約や解約するときの費用はどのくらい?
大手キャリアではよくある違約金や手数料の料金ですが、mineoを契約したときや解約する時はどのくらいかかるのでしょうか。
初期費用について
契約した月にmineo側で請求される初期費用としては主にこの2つです。それに加えて契約したプランの金額が乗ってきます。
- 契約事務手数料:3,300円
- SIMカード発行料:440円
契約事務手数料というのは、mineoへの契約が完了した時から発生する手数料であるため、契約初月の支払いは3,300円が追加されます。
mineoでは初期費用のみの請求であり、解約時にかかる費用は手数料含め請求されることはありません。
そのためいつ解約しても費用は発生しないため、一定期間使ってデータ量や速度等が自分の環境に合わなければいつでも解約が可能です。
2022年登場した3つの新しいオプションとは
2022年3月に新サービスが3つ登場しました。現在でも契約できる新しいオプションの、それぞれの特徴やおすすめな人を紹介していきます。
- マイそく
- パスケット
- かけ放題
マイそく
マイそくとは、平日の昼12時〜13時までの利用を控えることで、1.5Mbs〜3Mbpsでデータ使い放題となるサービスです。
データ通信は昼間に集中するため、あえてその時間の利用を控えることでデータ使い放題を実現しています。
プランはスタンダード(1.5Mbps)が990円、プレミアム(3.0Mbps)が2,200円です。
昼間にスマホが繋がらないデメリットも問題なく、データ量を気にせず使いたい人にはおすすめのオプションです。
パスケット
毎月特定のプランを契約していると、余ってしまうデータ量をいつでも貯めて取り出せるサービスがパスケットです。
月額110円でパケットを無期限に貯めておけるため、いつもはデータ量を使ってなくて急に必要となった場合でも無駄なく使えます。
パスケットは無期限にデータを貯めておくことが可能であるため、データ量を無駄なく使いたい人にはおすすめです。
かけ放題
今までのかけ放題プランでは、10分のかけ放題プランしかなかったのですが、今回からは通話し放題プランが選べるようになりました。
10分かけ放題プランでは550円、かけ放題プランでは1,210円のオプションで加入することができ、大手より安い価格で利用可能です。
格安SIMでは専用アプリを経由しないと音声通話の割引を受けられないものもありますが、mineoは専用アプリでなくても使えるため、気軽に使えます。
音声通話でのやりとりが多い人や、転勤や引越しで一時的に通話が多くなる可能性がある人にはおすすめのオプションです。
毎月20GB使うならmineoがおすすめな理由まとめ
- 20GBでも2,000円台で持てる価格設定
- 1.5Mbpsの速度で問題なければ、10GB未満のプランでも385円で使える
- アンバサダー制度によってチャットサポートも充実しているため、初心者も安心
mineoは20GBでも大手ネットプランより1,000円程度安い価格で持つことができ、スマホをよく使う人におすすめです。
1.5Mbpsの低速でもLINEの返信や中画質程度の動画視聴なら問題ない速度が得られるため、5GB未満のプランでも満足して使用できます。
しかし、mineoは昼時に通信速度が落ちてしまう事や、キャリアメールが使えないことがデメリットとしてあります。
通信速度の遅さやキャリアメールが使えないことは気にならないけど、パケットを多く使いつつ安さを求めたいなら、mineoに乗り換えましょう。