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【初心者必見】オトシンクルスの飼育とメリット・デメリットを解説

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熱帯魚を飼育する人の中には「オトシンクルスがコケ取りにおすすめと聞いたけど効果あるの?」「経験の浅い自分に飼育できるか心配」と悩んでいる方もいますよね?

おすすめされてもどんな魚かわからず飼うのは不安ですよね。また熱帯魚を愛する者なら上手に飼育できずに「こんなはずじゃかなった」という事態は避けたいものです。

この記事では飼育経験のある筆者がオトシンクルスの特徴や、飼育の要点、メリット・デメリットを実体験を交えて解説します。これを読めばオトシンクルス飼育の心配はなくなりますよ。

(アイキャッチ画像出典:https://premium.photo-ac.com/main/detail/22334313)

オトシンクルスとは

出典:https://premium.photo-ac.com/main/detail/2748455

オトシンクルスは南米原産の体長3~5cmほどの小型ナマズの仲間です。扁平なフォルムで背部が黒っぽく腹部が白い色味にクリッとした目が印象的です。

吸盤のような口で水槽のガラス面や水草の表面をなめ取るようにコケを食べます。特に茶ゴケに効果的なお掃除フィッシュとして有名です。水槽に数匹いれておくとコケ予防になります。

水草を食害せずにコケだけ取ってくれるためクリーナーとしてありがたい存在です。また比較的丈夫で急激な水質変化を避ければ初心者でも飼育しやすい魚です。

そのうえ温厚な性格のため他種との混泳にも向いています。見た目は地味なので主役になりませんが、きれいな水槽を保つ名脇役として重宝されます。

オトシンクルスのエサ

オトシンクルスはコケ取り生体として有名ですがコケならなんでも食べるわけではありません。茶ゴケ(珪藻)や緑髭ゴケは食べますが、黒髭コケや藍藻といった種類は食べません。

とはいえ熱帯魚飼育を始めて経験が浅い方はどれがオトシンクルスが食べるコケか判断できません。

初めのうちはコケは全て同じように見えるため「茶ゴケがたくさんあるから大丈夫」と判断するには経験が必要です。

そのため人工飼料プレコやコリドラス用の沈下性タブレットがおすすめです。しかし、エサだと認識するまでに時間がかかるため、冷凍アカムシや茹でたほうれん草などでしのぐのが一般的です。

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オトシンクルスと混泳できる種類

出典:https://pixabay.com/ja/photos/グーフィー-熱帯魚-魚-水生-4351829/

オトシンクルスは温和な性格のため混泳に向いているとお話しました。ここではどんな種類の魚と混泳可能なのか解説します。

他種の混泳に関してはオトシンクルスは基本的に同じくらいのサイズであれば可能です。特に相性のよいのは小型のラスボラやグラミー、コリドラスなどです。

我が家ではネオンテトラやメダカ、ヤマトヌマエビと混泳していますが問題なく生活しています。エビ類との混泳は難しいとされる種もありますがオトシンクルスなら大丈夫です。

ただし、ヤマトヌマエビやコリドラスなど低層魚とはエサの取り合いになることがあるので痩せていないか適宜観察するようにしましょう。

オトシンクルスの価格

オトシンクルスの価格はお店によって異なりますが300円前後です。熱帯魚専門店やホームセンター、ネット通販などで購入できます。ちなみに近所のペットショップでは250円でした。

ネット通販はお店に行く手間がなく、自宅まで配送してくれて便利です。とはいえ、魚は生き物です。個人的には熱帯魚専門店などで元気に動く姿を見て決めるのがよいと考えます。

特にオトシンクルスの飼育経験がない方には実際に見て感じて魅力を理解した上で迎え入れるべきです。初めて犬を飼うのに実物を見ないで決める人はいませんよね?

数匹飼ってみて数を増やしたいと思ったら便利なネット通販の利用もよいでしょう。

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オトシンクルスを飼育する3つのメリット

ここまででオトシンクルスの特徴が理解できたと思います。それではさらにオトシンクルスの魅力を理解していただくために3つのメリットを紹介します。

オトシンクルスを飼育する3つのメリット
  • 他の熱帯魚と一緒に飼える
  • 水槽がキレイになる
  • 大きくならない

他の熱帯魚と一緒に飼える

他の熱帯魚と一緒に飼えることは様々な魚種を飼いたい方には大きなメリットです。

前述のようにオトシンクルスは温和な性格のため他の生体との混泳に向いています。

我が家の水槽にはネオンテトラやアカヒレ、グッピーなどを混泳させていますがオトシンクルスがケンカする姿は見たことがありません。

他の魚と餌を奪い合うこともありません。水草や水槽の壁に張り付いてパクパクとコケを食べ続けるかわいい魚です。

水槽がキレイになる

2つ目のメリットは水槽がキレイになることです。面倒なコケ掃除をオトシンクルスが助けてくれたら楽ですよね。加えてコケは食べても水草は食べない優秀な魚です。

オトシンクルスと並んでコケ取り生体として有名なヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどのエビ類は食料が足りないと水草を食べることがあります。

我が家でミナミヌマエビを10匹飼育していたときにはエビの隠れ家となるウィローモスの葉が食べられ、糸のようになってしまいました。

キレイにレイアウトした水草が食べられては糸くずになるのはショックですよね。オトシンクルスは水草を食べないので安心して投入できますよ。

大きくならない

オトシンクルス飼育のメリットの3つ目は大きくならないことです。「大きくならないことがメリットなの?」と疑問に思われますよね?しかし大事なポイントなのです。

家庭用の水槽は30cmや45cmが主流で、大きくても60cm程度でしょう。限られたスペースにたくさんの魚を入れようとするとサイズが小さい種類を選びやすくなります。

小さい魚ばかりの水槽に大きな魚がいると存在感があって目立ちます。例えばオトシンクルスと並んでコケ取り役として比較されるプレコやアルジイーターの大きさは10cm以上になります。

代表的な熱帯魚のネオンテトラは3〜4cm、メダカ類で4cm程度です。その中に大きい魚は目立ちます。その点オトシンクルスは5cm程度なので複数匹入れても気になりません。

オトシンクルスを飼育するデメリットは2つ

オトシンクルスはクリーナーフィッシュとして人気があります。比較的丈夫で飼育しやすく、他の魚種との混泳にも向いています。

とはいえメリットがあればデメリットもあります。以下の2つのデメリットを許容できるならすぐにでもオトシンクルスを飼育すべきです。

オトシンクルス飼育の2つのデメリット
  • 結局水槽の掃除は必要
  • 水槽に張り付いている姿が恐い

結局水槽の掃除は必要

オトシンクルスをコケ取り要員として飼う熱帯魚愛好家は多いです。しかし、頑固な黒髭ゴケや長い糸状のアオミドロなどは食べません。そのため結局水槽の掃除は必要です。

オトシンクルスが食すコケは水槽壁面や水草についた茶ゴケや緑髭ゴケです。ヤマトヌマエビやプレコに比べるとコケを食べる種類や量が少なく、クリーナーとしての役割は目劣りします。

オトシンクルスだけですべてのコケがきれいさっぱりなくなるのは困難です。

そのためオトシンクルスを導入しても水槽の掃除は必要です。ただし、愛らしい姿と景観を乱さずにクリーニングしてくれるためあなたの強い味方になるのは間違いありません。

水槽に張り付いている姿が恐い

オトシンクルスはコケを食べる姿が愛らしいですが、人によってはガラス面にならんで張り付き口をパクパクさせている姿を「恐い」「気持ちが悪い」と感じる方もいます。

体長10cm以上になるプレコやアルジイーターも吸盤のような口で張り付いてコケを食べますが、オトシンクルスは4cm程度の小型なのでそこまで不快感は感じません。

ですがガラスに張り付く姿がどうしても苦手という方は、張り付かずにコケを食すサイアミーズフライングフォックスやヤマトヌマエビを検討するとよいでしょう。

次の項目からはオトシンクルスの飼育の要点を紹介しますね。以下のポイントを押さえれば飼育の不安はなくなりますよ。

オトシンクルス飼育の要点①隠れる場所を作る

オトシンクルスは穏やかな性格とあわせて、臆病な面もあるため流木や水草などで身を隠せる場所を作るとよいです。

流木は穴や曲がりを利用して隠れ家のようにしたり、水草ならアヌビアスナナやミクロソリウムなどの葉っぱが大きめの種類を選ぶとよいでしょう。

水草生育に何度も失敗した私は人工水草を使用しています。水草の生育環境の整備は不要ですし、オトシンクルスの隠れ家には十分です。しかし、どうしても安っぽさが出てしまいます。

「美しいアクアリウムを目指したい」「見た目にこだわりたい」という方は自然水草がおすすめです。

オトシンクルス飼育の要点②水温の低下に注意

出典:https://pixabay.com/ja/photos/スイミングプール温度計-温度-度-1605907/

オトシンクルスが快適に過ごせる水温は20~28度です。代表的な熱帯魚のネオンテトラの適性水温が25~28度のため比べるとオトシンクルスの方が適性範囲が大きいです。

適性範囲は大きいものの低水温は「白点病」にかかりやすくなるため、25℃前後に保つことを心がけましょう。

白点病は熱帯魚や金魚がかかる伝染病で、発症した魚は隔離して治療する必要があります。初期であれば治癒しやすい病気ですが少々手間がかかるため予防するに越したことはありません。

特に冬場は暖房なしでは屋内でも20℃を下回ります。そのため、水槽を設置した部屋は暖房を効かせておくか、水槽用ヒーターの設置をおすすめします。

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オトシンクルス飼育の要点③水合わせは慎重に

出典:https://pixabay.com/ja/photos/グーフィー-熱帯魚-魚-水生-4351826/

オトシンクルスは丈夫な種類ですが水温や水質の急変にはデリケートな面があるため注意が必要です。特に水槽に導入する際の水合わせは慎重に行いましょう。

どんな魚でも同様ですが環境がガラッと変わるときが最もストレスを受けやすくなります。環境の変化でストレスを受けるのは人も魚も同じなんですね。

水合わせは購入したオトシンクルスが入ったビニール袋の水を半分ほど捨て、自宅水槽の水を1/5ほど足して5分放置します。水槽に袋を浮かべて放置すれば同時に「水温合わせ」もできます。

5分経ったら水を1/5捨て、再度水槽の水を1/5足して放置します。この作業を繰り返しビニール袋内の水が全て入れ替わったら水槽にオトシンクルスを移して水合わせ完了です。

まとめ オトシンクルスはコケ対策したい初心者向け

オトシンクルスの特徴や飼育の要点、メリット・デメリットを解説しました。

オトシンクルスの魅力はコケ取り生体として水槽のお掃除役になってくれるところです。大変なコケ掃除を手助けしてくれることでしょう。

さらに丈夫な魚であるため急激な水質変化に気をつけていれば初心者にも飼いやすい点も魅力的です。

コケ対策に悩むビギナーアクアリストにおすすめです。この機会にオトシンクルスの飼育をしてみてはいかがでしょうか。