友達や知り合いの家に行った時に、ゴールデンハムスターがいて、その可愛さに魅了されて、実際に飼ってみたいと思ったことはないでしょうか?
飼ったことがないと、自分が気に入った種類がわからず、管理がどれだけ難しいのかが把握できないでしょう。そこで、ゴールデンハムスターの性格や特徴、値段などを詳しく解説をしてみたいと思います。
もし今後ゴールデンハムスターを飼う予定があるのであれば、ぜひ参考にしてみてください。https://pixabay.com/ja/photos/可愛い-小さな-3162209/
そもそもゴールデンハムスターってどんな生き物?
ゴールデンハムスターは、別名シリアンハムスターとも呼ばれる、比較的大きなハムスターで、ハムスターの祖先でもあると同時に、最もポピュラーなハムスターとして知られています。
また、このハムスターは研究やペットのために、捕獲された母親と子供を繁殖して増やしました。なので、ペットショップなどではよく見かけますが、野生ではほぼ見つかることはありません。
主にゴールデンハムスターはシリアやレバノン、イスラエルなどの中東やアナトリア半島に主に生息をしています。
基本的にこのハムスターは、単独行動を行い、昼間はほとんど寝ているが、夜行性のため夜になると活発に行動をし始める生き物です。
ゴールデンハムスターの特徴
ゴールデンハムスターは、ハムスターの中では最も歴史が古く、初めて飼育と繁殖をされたハムスターです。また野生で見つかることはほとんどないので幻の動物とも言われています。
ゴールデンハムスターの体長は16〜19㎝と比較的大きなハムスターです。メスの方がやや大きく個体によっては200gの大型もいる動物です。
また、このハムスターは夜行性のため、昼間はほとんど寝ている事が多く、仕事で夜しか触れ合う事ができない人でも飼う事ができるおすすめのペットです。
繁殖時期も通年で、繁殖力も非常に高いのも特徴で、1度の出産で4〜17匹の子供を産みます。複数飼う場合はかごを分ける、または同性のハムスターを飼うなど、繁殖できない状況にしましょう。
ゴールデンハムスターの性格
ゴールデンハムスターは元気で運動好きかつ比較的穏やかで、人懐っこくハムスターの中でも特に飼いやすいので、ペット初心者にもおすすめです。ただ縄張り意識が強いので多頭飼いは向いていません。
また、このハムスターは若干ですが、オスとメスでも性格の違いがあります。基本的に子供を守る本能の影響でメスの方がオスより気が強く、頑丈な性格です。
オスは好奇心旺盛で縄張り意識が強い、環境の変化に敏感で、神経質な性格なのに対し、メスはオスに比べて気性が荒く、環境の変化に強い、ストレスに強いという特徴があります。
ただし、ゴールデンハムスターはそれぞれ個体差があるので、性格は性別に関係なく千差万別です。オスとメスでも個体差が出てくるので、あくまで目安として覚えておくといいでしょう。
ゴールデンハムスターの種類
ゴールデンハムスターは品種改良によって、カラーバリエーションも豊富で白やキンクマの他に、アプリコット、ホワイト、トリコロール、ブラックやミンクなどの種類がいます。
ゴールデンハムスターの種類は数多くいますが、名前だけではわかりづらいのと、代表的な種類がわからないと思うので、ひとつずつ種類の特徴を説明しましょう。
- ノーマル
- キンクマ(アプリコット、クリーム)
- ホワイト
- ブラック
- ミンク
ノーマル
まず紹介するのが原種に最も近いノーマルと言う種類のゴールデンハムスターです。頭部から背中、おっぽにかけて、こげ茶やオレンジに近い体毛で、腹部は白い毛に覆われています。
中には模様があり、白い体毛にこげ茶のぶち模様がある個体もいますが、短毛種が主です。一般的なゴールデンハムスターですが、長毛種になると少し高い値段がつけられる事があります。
キンクマ(アプリコット、クリーム)
続いて紹介するのがキンクマという種類のゴールデンハムスターで、別名キンクマハムスターと呼ばれる事が多いです。別種と思われがちですが、ゴールデンハムスターの一種です。
キンクマの種類の特徴は全身が淡いオレンジや杏色で覆われており、耳は黒に近い濃い体毛に覆われています。幼少期は白に近い体毛ですが、成長するにつれて黄色に変化していきます。
ゴールデンハムスターの中でも値段は安く、店頭でも手に入りやすい人気のある種類ですので、初心者に最も向いている種類と言えるでしょう。
ホワイト
ホワイトは白い体毛に覆われた種類で、真っ白な個体から灰色に近い個体まで様々な色の濃さの種類がいます。目の色は黒が一般的ですが、目の赤いアルビノ種やオッドアイ、ブドウ色と様々です。
このハムスターの耳の色は色素の薄いピンク色や黒みがかった色の濃い個体もいます。また毛質は短毛はもちろん、長毛種やツヤツヤとした毛質が特徴的なサテンなど種類が豊富なのも特徴です。
ブラック
ブラックは黒い体毛に覆われたゴールデンハムスターの事で、全身が真っ黒な個体や腹部が白い個体もいます。また真っ黒から茶色に近い黒まで様々な色の濃さがおります。
しかし、このハムスターは歳を取るにつれて色あせてくる場合もあり、ホワイトと比べて店頭に並ぶことは少ない種類です。
ミンク
https://twitter.com/hamuranger_01/status/1224209540662484992
ミンクというのは薄い茶色の体毛に覆われたゴールデンハムスターの事で、目の周りが白い毛で覆われており眼鏡をかけているかのような模様をしているのが特徴です。
ゴールデンハムスターの寿命
ゴールデンハムスターの寿命の話になりますが、平均寿命は2〜3年と言われています。ネズミの仲間なので、基本的には短い傾向にあります。
このハムスターは、少し前までは1年半〜2年半と言われていました。けれども飼い主の知識が増えたことや良い飼育グッズが増えたことにより、以前より平均寿命が伸びるようになりました。
しかしゴールデンハムスターの稀なケースとして、ギネスにも記録された4年半生きたハムスターや中には5年以上生きる場合もありますので、1日も長く大切に育てるようにしましょう。
ゴールデンハムスターを飼うときに必要なものと初期費用
ゴールデンハムスターを飼う際には道具を一式揃えるなどをして、環境を整える必要があります。そこで飼う際に必要な道具を紹介いたします。
- ケージ
- 回し車
- 給水器
- ハウス(巣箱)
- トイレ
- 床材
- かじり木
- エサ入れとエサ
初期費用としては何を買い揃えるかにもよりますが、だいたい5,000〜12,000円を見ておくようにしましょう。
ケージ
ハムスターはかなり活発な生き物なので、できる限り広くて大きなものが理想的です。水槽などでも代用可能ですが、丈夫で扱いやすいハムスター専用ゲージを選ぶようにしましょう。
ケージの費用は物にもよりますが、だいたい1,000〜6,000円が平均的な相場となるようです。たまに8,000円以上するケージもあるので良く考えてから購入してください。
回し車
ハムスターの運動不足解消とストレス解消に必要な道具です。ハムスターはエサを求めて1日7〜8km動き回ると言われているので、是非導入するようにしましょう。
回し車の費用は物によってバラバラですが、だいたい700〜1,500円といった所で収まるでしょう。
給水器
給水器を使って、新鮮な水がいつでも飲めるようにケージの外から取り付けるようにしてください。また水を腐らせないために毎日取り替えてください。
また、水を入れ替える作業が面倒であれば、下記のウォーターサーバーを買って設置するといいでしょう。費用は500〜1,000円で買える場合がほとんどでしょう。
ハウス(巣箱)
ハムスターは地面の下の巣穴で暮らす習性があるので、ハウスを入れてあげると安心して休む事ができます。ハウスも専用のものが市販されており、陶器製のものは掃除が簡単です。
ハムスターのハウスは大きなものから小さいものまでいろいろあるので、値段の幅が大きいですが、だいたい500〜3,000円が相場といった所でしょう。
トイレ
ハムスターは大体同じ場所でおしっこをする習性があります。市販のトイレはこの習性を応用したもので、上手く利用すれば大変便利なものなのでぜひ使いましょう。
ゴールデンハムスターのトイレにかかる費用としては、何を使うかにもよりますが、だいたい300円〜2,000円の間で購入できるでしょう。
床材
ハウスの床の汚れが目立つ前に定期的に交換するようにしましょう。新聞紙などは吸水性が悪いのでお勧めできません。床材はハムスターの体が隠れるくらいにたっぷりを敷いてください。
床材には、ウッドチップなどを敷くのが最もおすすめが出来るでしょう。寒さや暑さからハムスターを守ることが出来るので手は抜かないようにして下さい。
ここで紹介している床材は、質が良くこだわっているので値段は高くなっていますが、100〜500円で済ませる事も可能です。
かじり木
ハムスターの歯は一生伸び続けるので定期的に歯を削る必要があり、そのため常に何かをかじっています。木製のかじり木を用意してあげるとかじるので用意しましょう。
かじり木の費用としては物にもよりますが、200〜800円の間で購入することができます。一度買えば何十回でも使えるので、コスパの面で悩む必要はないでしょう。
エサ入れとエサ
エサ入れはハムスターが足を引っ掛けても倒れないように、出来る限り安定性があるものを選びましょう。エサは後ほど紹介しますが、栄養バランスの偏りがないように気をつけて下さい。
エサ入れやエサは、こだわっていいものを買えば1,200円と高い値段となってしまいますが、100均でもいいのであれば売っているので100円で安く済ませるのもいい手です。
ゴールデンハムスターを飼う時の注意点
ゴールデンハムスターは一人暮らしでも飼いやすい動物ですが、いくつか注意をしておくべきことがあります。ゴールデンハムスターを飼うのであれば特に注意点は分かっておいてください。
注意するべき点が分かっていないと、ハムスターが死んでしまう、室内が傷付けられる、近隣トラブルなどの問題に発展してしまうことがあります。1つずつ紹介していきましょう。
- 回し車の音などに注意
- 壁や柱を傷つけられないように注意
- 長期期間の外出には注意
- 温度管理をしっかりすること
- 反証させたくなければ多頭飼いにはしない
回し車などの音に注意
回し車などは使用中に空からなってしまうことがあり、またハムスターは夜行性なので、寝ている時に回し車の音がなってしまうことがあります。
ハムスターによっては、ケージを噛むことがあり、その音が気になってしまう場合もあるでしょう。
ハムスターが行動する音により睡眠が妨げられるだけではなく、集合住宅の場合だと隣の家の人に音が伝わって、近隣トラブルに発展する場合もあります。
回し車を選ぶ際にはなるべく音が出ないものを選んで、噛み癖が出ないようにケージを工夫するようにしましょう。
壁や柱を傷つけられないように注意
ハムスターは何でもかじる習性があり、コンセントや壁、柱などの住宅設備に関するものまで被害に遭う場合があります。コンセントや電気器具をかじられると火災のリスクも伴うでしょう。
また、ハムスターに室内を傷つけられると修理費用を請求される可能性も出てきます。なので飼育前に大家さんや管理会社に確認するとともに、ケージから出す際には目を離さないで下さい。
長期間の外出には注意
ハムスターはちょっとした怪我や病気、ストレスが命に関わってくるので、日頃から注意を払うようにしましょう。
毎日、エサや水はたっぷりと補給をしておいて、夏や冬は温度管理にも注意をしてから出かけて下さい。また脱走をしてしまわないように、脱走出来ない環境を整えるようにしましょう。
またハムスターを置いて数日以上外出をする際には、何らかの理由で死んでしまうこともあるので、ペットホテルに預けるなどして対策を打って下さい。
温度管理をしっかりすること
ハムスターにとっては、暑すぎても寒すぎても良くはありません。飼育するのに適した温度は20〜25度、湿度は40〜60%くらいなので調整をしっかりするようにしましょう。
理想の温度に近い温度環境を整えるのに、ベストなのはエアコン管理ですが、夏場と冬場は外出時も冷暖房を稼働させなくてはいけないので、光熱費がかかります。
温度管理は、夏であれば保冷剤などをタオルで巻いたものをケージのそばに置く。冬であれば小動物用のペットヒーターを敷くか、ケージの周りを毛布や新聞紙で覆う事なども可能です。
繁殖させたくなければ多頭飼いにはしない
ハムスターは繁殖力が高い生き物なので、同じ種類を多頭飼いをすると子供がどんどん増えてしまう可能性があります。いくら手間が少ないとはいえ多くのハムスターの世話は難しいでしょう。
ゴールデンハムスターの飼育は、特に1人暮らしの場合、面倒を見ることは難しいと感じる場合が多いでしょう。なので繁殖をさせたくないなら、1匹だけ飼うようにしてください。
また、ハムスターにはジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスターなどど種類がありますが、完全に違う種類のため異種交配は必ず避けるようにしてください。
ゴールデンハムスターの食事
ゴールデンハムスターの主食に選ぶものは、様々な食材を粉末状にして固形フードにしたペレットがいいでしょう。基本的にハムスターはペレットと水を与えていれば大丈夫です。
ハムスターによく餌として与えているミックスフードはハムスターが嗜好性の強い動物のため、選り好みをして、種子類ばかり食べてしまうので肥満につながってしまう危険性があります。
ゴールデンハムスターには、ペレットをできる限り毎日適正量をあげてください。必要な食事量の目安は体重の5〜10%ほどで、体重100gなら5〜10gを与えてあげるようにしてください。
またハムスターにおやつなどをあげる際には、ルールと節度を守って与えましょう。その際にはペレットの量は減らすようにしてください。食事量の10%以下に抑えることがベストです。
ゴールデンハムスターにあげてはいけない食べ物
基本動物には毒となる食べ物があり、ゴールデンハムスターにも同じことが言えるので紹介をしておきます。
ハムスターにとって玉ねぎやニラ、ネギなどのネギ類やアボカド、ジャガイモ、どんぐり、果物の種子などは中毒を引き起こし、死に至る危険性があるので絶対にあげないようにしてください。
また他の食べ物では、唐辛子などの刺激物やチョコレートや飴、ガムなどの人工加工物なども絶対に与えないでください。ほほ袋に張りついたり中毒を引き起こす危険性があります。
他にもハムスターに注意してあげたい餌はレタスやきゅうり、トマトなどの水分量が多い食べ物です。これらを多く与えると下痢を引き起こす事があるので、極少量に押さえて与えてください。
ゴールデンハムスターの値段と入手方法
ゴールデンハムスターは基本1,000円〜1,500円の値段で購入する事ができます。オスとメスで価格の違いなどはありません。
ゴールデンハムスターを入手できる場所はペットショップやホームセンター、時にはデパートでも売っています。特にゴールデンハムスターはポピュラーな種類なので、手に入れやすいです。
またハムスターにどうしてもお金をかけたくない人は里親募集サイトなどを見つけて、譲り受けてもらう方法もありますので検討してみましょう。
ゴールデンハムスターの特徴や性格についてのまとめ
ゴールデンハムスターの特徴や性格について説明をさせていただきました。ハムスターはとてもポピュラーで飼いやすい生き物ですが、繊細な一面もあるので管理は怠らないようにしましょう。
もし、ゴールデンハムスターを飼ってみたいとお考えであるのであれば、命を管理する役割を持つことになるので、大事に世話をして家族の一員として迎えてあげるようにして下さい。
ゴールデンハムスターはちゃんと世話をすれば、人懐っこく甘えてくれるので、とても可愛らしい動物です。
ゴールデンハムスターを世話をするための知識をしっかり入れた上で、ハムスターとの生活を楽しんでくださいね。