あなたは『アカテタマリン』の生態や飼い方を知っていますでしょうか?
アカテタマリンは赤茶けた毛色の手を持つ小型のサルです。可愛らしく人懐っこい性格で、ペットとしても人気があります。
でもアカテタマリンの生態や飼育環境などを知らないと、ペットにしたくてもうまく飼えるか心配ですよね?生き物なので人間の都合で不幸にしてしまってもかわいそうです。
この記事では、アカテタマリンの生態や飼育環境などについて紹介していきます。この記事を読むとアカテタマリンがどんな動物で、どのように飼えば良いのかがわかりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/146094/)
アカテタマリンの基本情報
アカテタマリンの特長は、名前のとおり手の周りが赤茶けた毛色(赤手)をしているところです。その生態などの基本情報について、以下にまとめてみました。
分類 | 霊長目 オマキザル科 タマリン属 |
---|---|
生息地 | アマゾンのジャングル |
体長 | 20〜35cm |
尾長 | 20~30cm |
体重 | 450〜600g |
アマゾンに生息していることもあり、高温多湿の環境を好みます。群れの時にはオスよりメスのほうが優位に立つそうです。
子どもは2~3頭が一緒に生まれ、オスとメス共同で子育てをします。
アカテタマリンはペットとして人気
アカテタマリンはリスザル、コモンマーモセットと並んで、ペットとして人気のサルです。SNSで検索してみると、たくさん画像や動画が見つかります。
小型のサルらしい、かわいい表情としぐさが人気の秘密だと思います。特に食べ物を食べている様子を見ると癒される人も多いでしょう。
好奇心旺盛で観察力があり、人の顔を識別することができます。そのため1年ぐらいたって飼い主に慣れれば、うまくコミュニケーションがとれるようになるでしょう。
アカテタマリンの寿命はどのくらい?
アカテタマリンの寿命は7年~20年と言われています。幅が広くなっている理由は、飼育方法が確立されていないからです。
後にも説明しますが、サルを診察できる獣医が少ないことが影響しています。
野生での寿命は10年前後と言われていますので、飼う場合は15年前後が平均だと思われます。そうすると犬や猫も寿命は15年前後なので、犬や猫と同じぐらいと考えて良いのではないでしょうか。
アカテタマリンの購入方法は?
アカテタマリンを飼いたいと思ったときは、小動物を専門にしているペットショップに相談してみましょう。犬や猫のように一般のペットショップで購入するのは難しいと思います。
ブリーダーとつながっているペットショップをインターネット等で調べてみてください。これから生まれたら教えてほしいと頼んで待つことも必要かもしれません。
ペット全般に言えることですが、どの子を迎えるかはタイミング等のめぐり合わせもあります。なるべく近くで、親切なペットショップを探してみましょう。
値段は50万円〜70万円と言われています。珍しいこともあり少し高い印象がありますが、ペットショップの犬や猫とそんなに変わらないと思います。
アカテタマリンの飼い方 3つのポイント
アカテタマリンは人に慣れやすいサルですが、ストレスに非常に弱いという特徴があります。ちょっとした環境の変化で体調を崩すことがあるので、特にお迎えの時などは注意が必要です。
飼い始めなどは1年程度、環境に慣れさせるのに注意していく必要があるでしょう。
それらもふまえて、ここからはアカテタマリンの飼い方について3つのポイントを説明したいと思います。次の章から1つずつ、詳しく見ていきましょう。
- 飼育環境
- 食事
- 体調管理
アカテタマリンの飼い方① 飼育環境
まず1つ目は「飼育環境」です。アカテタマリンを飼うときに必要な主なものをあげてみます。
- 高さのあるケージ
- 止まり木
- ウォーターボトル
- ペットシート
アカテタマリンは小型のサルなので、そこまで大きなケージなどは必要ありません。しかし、基本は木の上で生活しますので、高さのあるケージと止まり木が必要です。
ケージの高さは最低80cm、アカテタマリンの大きさによっては100~150cm程度のものを用意しましょう。
トイレのしつけは基本的にできないので、ゲージの下にペットシートを敷いてこまめな掃除が必要になります。
アカテタマリンの飼い方② 食事
2つ目は「食事」です。アカテタマリンの食事は1日2回が原則です。
アカテタマリンは昼行性なので、朝を多めにして夕方は少なめにするのが良いでしょう。
アカテタマリンは「モンキーフード」を主食とします。そしてバナナ、リンゴ、みかんなどの果物を副食としてあげましょう。
食事のバランスを考えて、場合によっては昆虫(コオロギなど)や卵、乳製品なども与えてみると良いかもしれません。
アカテタマリンの飼い方③ 体調管理
3つ目は「体調管理」です。アカテタマリンは高温多湿の環境を好みます。
そのため、生後1年ぐらいは温度を25~27度、湿度を50%に保つなどの気配りが必要でしょう。
上の「①飼育環境」でも書きましたが、トイレのしつけは基本的にできないと考えてください。そのため、ゲージ内を常に清潔に保つために毎日こまめな掃除が必要です。
1年ぐらいしてその環境に慣れたら、1日1回以上ケージから出して遊ぶのが良いでしょう。飼い主とコミュニケーションをとることで、ストレス解消にもなります。
アカテタマリンを飼うときの問題点
アカテタマリンを飼おうとすると、その前に考えなければいけないことがあります。アカテタマリンを飼うときの主な問題点を以下にあげてみます。
- 飼育方法が確立されていない
- ペットホテルに預けられない
- 鳴き声がうるさい
飼育方法が確立されていない
飼育方法が確立されていないため、サルを診察できる獣医が少ないのが現状です。犬や猫のように近所の動物病院に行くこともできないので、事前に相談できる獣医を探してから飼う必要があります。
同様にペット保険なども整備されていないので、費用などについても事前に相談しておくと良いでしょう。
ペットホテルに預けられない
動物病院と同様に、ペットホテルにも預けられないと考えてください。毎日の食事の世話、運動、ケージの清掃を自分でやる必要があります。
どんな人でもどこかのタイミングで、どうしても外出しなければいけない状況が出てくると思います。ペットを飼うときに人に預けられるかどうかは大きな問題ですので、十分に検討しましょう。
鳴き声がうるさい
アカテタマリンがうるさいという情報はインターネットで調べてもありませんでした。しかし、そうは言ってもサルなので、鳴くと甲高い声が住民トラブルになる可能性があります。
犬なども同じですが近所迷惑にならないよう、自分の住んでいる環境もよく考えておきましょう。
まとめ:アカテタマリンを飼うならしっかりと準備を
今回はアカテタマリンの生態や飼育環境についてご説明しました。
アカテタマリンはペットとして人気のサルですが、そもそもサルを飼う人が犬や猫と比べて少ないため情報がとても少ないです。
この記事を読んでアカテタマリンを飼いたいと思ったら、アカテタマリンを飼っている人達のコミュニティを探して情報交換ができる環境を作るのが良いでしょう。
事前にしっかりと準備して、ペットとの幸せな生活を満喫しましょう。