犬を飼い始めたけど、いつからしつければいいかわからない。しっかりとした犬になってもらいたい。このように考える人は多いと思います。
初めて犬を飼う人にとってはしつけは「いつから」「どうやって」やればいいかわからなくて大変ですよね。そこで犬についてわからない人でも、どのようにしつけをしていけばいいかわかる記事を書きました。
犬をしつけするときに大事なことは飼い主との信頼関係です。信頼関係がなければ犬がストレスをためてばかりの生活になってしまいます。
この記事を読むことで、犬との信頼関係を作りながらしつけをしていくことができます。
(アイキャッチ画像出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/2253275/)
犬をしつけるために知っておこう!しつけの重要性
そもそもなぜ人間は犬をしつける必要があるのでしょうか。それは犬が人間社会に溶け込むことに必要だからです。
犬にとって人間社会のルールは知る由もありません。自己防衛のために手を出してきた子供に嚙みつくかもしれません。夜中に吠えたり、他人を傷つけていたら最悪一緒に暮らすこともできなくなるでしょう。
しかし、そのようなことをしていたら人間の社会では生きていくことは難しくなります。
しつけをしていくことで犬も飼い主の下で穏やかに過ごすことができるようになるのです。
犬をしつけるための基本原則
しつけをする際に餌を与えるだけではいけません。それだと野良猫を餌付けするのと同じです。
では犬を飼い始めの時にどのようなことに気を付けてしつければいいのでしょうか。
- 犬は家族と同時に犬であることも忘れない
- 一瞬で叱り、思いっきり褒める
犬は家族と同時に犬であることも忘れない
もちろん犬は家族同然の関係を築いていくことが大切です。しかし、成長すれば鋭い犬歯や人間の子どもよりも大きな身体になります。
そのようになると他の人や飼い主まで危害を加える恐れがあるのです。
なので家族として接することも大切ですが、飼い主が絶対的な存在ということも忘れさせないようにしつけをしていくことが大事になります。
一瞬で叱り、思いっきり褒める
犬がやってはいけないことをやった時はしっかりと叱ることが大切です。「ダメ!」「ストップ!」など言ってやめさせましょう。
そしてやめた際には思いっきり褒めてあげましょう。そうすることで犬はこの行動がやってはいけないのが正しいと学習します。
もしかするとやめるときに時間がかかるかもしれません。それでもやめたときには心の底から褒めるようにしましょう。
犬をしつけるならいつから?
犬をしつけ始めの時期はだいたい生後2~3か月ぐらいから始めるとよいとされています。
その時期から犬は社会期という好奇心旺盛な多感の時期になるのでどんどん覚えていくようになっていきます。
しつけはすべての行動に対してしつけをする必要はありません。その犬の年齢や精神面のことを考えてしつけしていく必要があります。
例えば、生後2~3か月ぐらいいきなりお座りは難しいです。生後2~3か月の犬はだいたい人間でいう2~3歳ぐらいの子供です。そんな子供にお座りといっても理解してくれないのと同じです。
しつけの内容も年齢や精神状態などに合わせていく必要があるのです。
積極的に行おう!子犬のトイレトレーニングはいつからがいい?
トイレトレーニングのやり方は二通りあり、必要に応じて変えて見てください。
- 狭いゲージの中で遊び、トイレシートの感覚を覚えさせる
- トイレのサインが出たときにトイレ用のゲージに連れていく
生後2~3か月ぐらいの子犬に迎えた日の最初から取り組むべきことはトイレトレーニングです。
犬は排泄を家のどこでやっても気にしません。排泄物を食べるという習性があるほど排泄物に嫌悪感を覚えない生き物なのです。
このことからしつけるのに時間がかかるので最初に取り組むべきものとして挙げられます。
狭いゲージの中で遊び、トイレシートの感覚を覚えさせる
あまり広くないゲージ内で遊びます。そして面積の半分以上にトイレシートを引きましょう。
そのトイレシートの上で排泄ができたら褒めてあげましょう。犬は手足の触感でここでトイレをすればいいと学びます。
トイレに失敗したら何も言わずに静かに片づけるようにしましょう。
もしトイレの成功率が上がってきたらゲージ内も広くしていき、トイレシートでできるまでやります。広くした後によく失敗した場合はまた狭くして繰り返していきます。
トイレのサインが出たときにトイレ用のゲージに連れていく
犬はトイレしたくなったときにトイレサインの行動をとります。代表的な例はこちらになります。
- 臭いをかぎ始める
- そわそわし始める
- 部屋の中をうろうろし始める
- ケージの中で鳴き始める
これらのサインをしたら犬をトイレゲージに入れてあげてトイレをさせましょう。
そのようにするとその場所でトイレをすればいいことを覚えるようになります。
サインの種類は犬によって変わるので、しっかり観察しましょう。
指を噛まれた!子犬の甘噛みのしつけはいつからがいい?
犬には二種類の噛み方があります。子犬の時期の甘噛みと成長した後の本気噛みです。
子犬の段階では顎の力が弱く、甘噛みになります。甘嚙みは昔から狩りの訓練の一環であり、習性としてあるそうです
甘噛みの段階ではかわいくていいのですが、そのまま成長してしまうと顎が頑丈になり、噛まれたときに大怪我に繋がります。
なので甘噛みを始めたときから噛んでいいものといけないものの区別をつけられるようにしましょう。
- 指を出して噛まれたときに「やめて!」や「いた!」という
- やめた後に代わりとして、人形やおもちゃを口にくわえさせる
このようにすることで、噛んでいいものと悪いものとの区別ができるようになります。
犬のクレートトレーニングのしつけはいつからやる?
- クレートの中を慣れさせる
- 車の中を慣れさせる
病院や車でどこか行くときなどに必要になるのがクレートです。クレートは狭まいし、そのまま車に乗せると犬のストレスがかかってしまいます。
日頃からクレートトレーニングは行うようにして、車の中にも慣れるように訓練を行いましょう。
クレートトレーニングのやり方
- ドックフードでクレートに近づけて、さらに奥まで誘導させる。
- 犬が入るタイミングで「ハウス!」といってサインを覚えさせる。
- クレートから出すときは「待て」といってからクレートから出す。
クレートから出るときはいったん待てと言って止めるようにしましょう。
クレートから出るときに外だった場合に危険があるかもしれないからです。死角が多いところから飛び出すのは危ないのと同じです。
クレートの中は喉が渇く可能性があるので、水を設置しておきましょう。
車の中に慣れさせる訓練
- エンジンを止めたまま車の中で遊ぶ。
- 慣れてきたら、クレートに入れたまま車を運転する。
- 段々と車にも慣れてきたら15分ずつ運転時間を延ばしていく。
運転する際は犬が暴れたら危険なのでしっかりとクレートに入れましょう。また車の中ではクレートにシートベルトをして、固定するようにして安定させることが大切です。
犬も長時間の車の中は酔う可能性があります。車に乗るときはおやつや食事は少くして、目的地や家に着いた場合に多くあげるようにしましょう。
犬のお手やお座りのしつけはいつからがいい?
お手やお座りのしつけはいつからやるべきか皆さんが気になっているものの一つだと思います。
だいたい行う時期としては犬が成長し理解力が深まる4~5ヶ月です。トイレトレーニングや甘噛みを直すことよりは遅めです。
人間社会でストレスを抱えないように生活していくことがしつけの目標なので、お手やお座りは後回しになります。
しかし、これらの行為は飼い主と信頼関係を築くためには基本の動作となるので、しっかりと習得できるようになりましょう。
- お手
- お座り
- 注目
- 伏せ
- 待て
このような動作ができるようになることで、公園や広場で遊ぶときに危険が少なくなります。
違う犬と喧嘩になった場合などに飼い主の命令がどれだけ通るかで状況が大きく変わるでしょう。
子犬が成長したら、ぜひこれらのこともしつけできるようになってください。
犬のしつけはいつからがいい? まとめ
犬のしつけはやることが多くあります。しかし、すべて犬が人間の社会で穏やかに過ごすために必要なことなのです。
しかし、犬もプログラムして動くわけではないので飼い主のしつけの仕方で態度も変わってきます。
自信をつけるようにしつけることができたらその犬も自信を持つことができますし、強く当たりすぎると常に怯えた犬になってしまうでしょう。
犬との信頼関係を作るためにも犬目線で考えることも忘れないようにしましょう!