あなたは、職場の収入や人間関係に問題があり、今の仕事を辞めたいと思ったことはありませんか?
でも、いざ「よし辞める!」と思っても、辞めるために必要な準備、家族への相談をどうすればいいか、次の転職先をどうやって探せばいいのか、などを考えると、なかなか行動に踏み切れないですよね。
この記事では、「会社を辞めたい」と思った時にやるべきことや、辞めたいと思うことは決して「甘えや逃げ」ではないこと、そして、正しい辞め方と希望ある未来に向けてやるべきことを解説します。
読んだ後は、現状を変えるために「会社を辞める」という選択肢があなたの中に生まれ、そのための行動が明確になりますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
(画像出典:https://winnova.net/wp-content/uploads/2021/11/1683159_m.jpg)
まずは、「仕事を辞めたい」理由を考えてみよう
あなたが「仕事を辞めたい」と思った理由はなんですか?ほとんどの人は、仕事によって得られる収入によって生活をしているはずなので、何の理由もなく仕事を辞めたいと思う方はいないはずです。
まずは、あなたがどうして今の仕事を辞めたいと思うのか、その理由を考えてみましょう。そのために、まずは自分の頭の中で誰にも頼ることなく、辞めたい理由を考えて、紙やパソコンに書き出してみるといいでしょう。
一度頭を整理することで辞めたい理由が明確になり、後述する「原因別 仕事を辞めたいと思った時にやるべきこと」が効果的にできるようになります。
逆に、考えたことによって「仕事を辞める必要はない」という考えに至れば、その時点であなたは無理に今の仕事を辞める必要はありません。
「仕事を辞めたい」と思う時の、よくある理由
「仕事を辞めたい」と思う時の、よくある理由について調べてみました。前項にて自分自身の仕事を辞めたい理由が明確にならない場合は参考にしてみてください。
- やりがい、達成感がない
- 給与が低かった
- 会社の将来性に疑問を感じた
- 人間関係が悪かった
- 残業、休日など、拘束時間が長い
出典:エン転職(https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/19432.html)
この理由の集計を細かく見てみると、仕事を辞めたい理由は年代によって若干違いはあるものの、大体同じ理由でした。
また、近年では「給与面」と「仕事へのやりがい」が、仕事を辞めたい理由の中で大きなウェイトを占めていることが分かります。
原因別 「仕事を辞めたい」と思った時にやるべきこと
仕事を辞めたいと思ったら、辞めたい原因別に以下のことをやってみてください。以下のことを実施して「辞めたい」という気持ちが収まれば、現状であなたは仕事を辞める必要はありません。
- 転職サイトでエージェントに相談
- 転属願い
- 旅行や趣味で気晴らしをしてみる
- プライベートの友人、家族に相談する
転職サイトでエージェントに相談
もし、あなたが仕事のやりがい、給与、会社の将来性、拘束時間などで、今の仕事を辞めたいと思っている場合は、まずは転職サイトへ登録してエージェントに相談してみましょう。
現在のキャリアと年収、勤務時間等から、あなたに適した転職先を知ることができます。
それによって、たとえ転職をしてもあなたのキャリアが活かせる転職先がないことや、給与や会社の将来性、仕事の拘束時間が変わらないことが分かれば、あなたは今の仕事を辞める必要はありません。
下記に有名な転職サイトのリンクを載せましたので、興味があれば一度登録をしてみることをおすすめします!
転属願い
もし、あなたが現在の職場の人間関係で悩んでいる場合は、上司に相談して転属願を出してみましょう。職場環境が変わることで人間関係が劇的に改善されるケースはよくあります。
転属先でうまくやっていけることが分かった場合は、当然、無理に仕事を辞める必要はありません。
旅行や趣味で気晴らしをしてみる
「仕事を辞めたい」という気持ちは確かにあるけど、明確な理由が思い当たらない場合は、一度休暇をもらって、旅行や趣味で気晴らしをしてみるとよいでしょう。
そうやって2~3日休むことで辞めたい気持ちが収まれば、あなたは仕事を辞める必要はありません。
プライベートの友人、家族に相談する
「仕事を辞めたい」という気持ちをプライベートの友人や家族に打ち明け、相談に乗ってもらいましょう。
人に悩みを話すことで、自分で考えるだけでは気付けなかった考え方や事実に気付くことができ、辞めたいという気持ちが変化するかもしれません。
また、転職エージェントや会社ではもらえないような、決して合理的なだけではないあなたの「気持ち」に寄り添ったアドバイスをもらえるかもしれません。
それによって辞めたいという気持ちが収まれば、あなたは今の仕事を辞める必要はありません。
「仕事を辞めたい」と思った時にやってはいけないこと
次に、「仕事を辞めたい」と思った時にやってはいけないことを紹介します。これをやってしまうと、いざ辞める行動を起こすときに支障が出る可能性があります。
- 無断欠席
- 会社内の人に相談する
無断欠勤
いくら「仕事を辞めたい」と思っても、感情のまま無断欠勤することは絶対にやめましょう。無断欠勤したことで「辞めたい」という気持ちが収まったとしても、周りに迷惑をかけた結果、会社に居づらくなります。
また、転属願いを出すことになった場合も、あなたの「無断欠勤」の実績が他の部門にも伝わってしまうので、転属先が見つかりにくくなってしまいます。
会社内の人に相談する
「仕事を辞めたい」という気持ちを会社内の人に相談することは避けましょう。いくら親しい中であっても、噂というものは簡単に人に伝わるものです。
そうなった場合、後述する「仕事を辞めるときの正しい手順」に支障が出ます。
また、「辞めたい」という気持ちが会社に知られれば、たとえあなたの辞めたい気持ちが収まったとしても、会社でのあなたの立ち位置が不利になります。
会社は一度「仕事を辞めたい」と思った人を重要なポストに昇格させたりはしなくなるので、あなたの出世の道は閉ざされてしまうかもしれません。その結果、不本意な退職になってしまう可能性があります。
「仕事を辞めたい」は決して「甘え」や「逃げ」じゃない!
「いまよりもやりがいのある仕事に就きたい!」とか「いまよりも給与の高い仕事に就きたい!」とか、「もっと将来性のある会社に入りたい!」と思うことは、会社員の願望として、ごく当たり前のことです。
また、「人間関係が辛い」や「仕事の拘束時間が長くてプライベートに時間が割けない」場合は、あなたの会社が社員のワークライフバランスについて考慮していないということなので、責任はむしろ会社にあります。
よって、そのような理由で仕事を辞めたいと思うのは会社員として正常なことであり、現状を打破しようという点では行動しない人よりはずっと進んでいます。
なので、「仕事を辞めたい」と思うことは決して「甘え」や「逃げ」ではありませんので、後ろめたく感じることはありません。胸を張っても大丈夫です!
仕事を本当に辞める前に、やっておくべきこと
では、現状を変えるためには今の仕事を辞めるしか選択肢がない場合、実際に何をする必要があるか、以下にまとめました。
- 今の会社にいるうちに、転職の目星をつけておく
- 次の仕事が見つかるまでの生活費の備えを用意する
今の会社にいるうちに、転職の目星をつけておく
仕事を辞めてから転職活動を行うのではなく、今の会社にいるうちから転職活動を始めましょう。
そのためには、まずは転職サイトに登録することから始まります。有名な転職サイトを下記に紹介しましたので、まずは登録してみましょう。
もし、転職サイトに登録してエージェントから転職先の紹介を受けても、実際に転職をしなければお金もかからず、今の仕事への影響もないので、転職活動がばれることもありません。
転職先に目星をつける前に会社を辞めることだけは、いくら会社への義理感情があったとしても絶対に避けましょう。
次の仕事が見つかるまでの生活費の備えを用意する
会社を辞めると、当然それ以降の給与は入ってきません。そのため、再就職するまでの間は、貯蓄で生活を工面しながら就職活動をする必要があります。
一般的に会社の都合で失業した場合は失業保険の給付を受けることで、再就職まで食つなぐことができますが、自分から仕事を辞める場合は自己都合の退職となり、失業保険の給付は退職して2か月後となります。
そのため、仕事を辞める前に、最低2か月分以上の生活費を貯蓄しましょう。また、勤続年数にもよりますが、失業保険をもらえる期間は最短で90日です。
会社を辞めてから約5か月後には次の仕事に就けるよう、計画的に転職活動を行う道筋を立てておきましょう。
「仕事を辞めたい」を家族に必ず伝えよう
あなたが家庭を持っている場合は、仕事を辞める前に必ず家族やパートナーに伝えましょう。自己判断だけで仕事を辞めることは、たとえ転職活動に成功したとしても、その関係性を壊す可能性が十分にあります。
そして、実際に今の仕事を辞める場合も必ず家族の同意を得ましょう。それによって、あなたの転職活動や転職直後の生活を家族は支えてくれますし、そして、応援してくれるはずです。
あなたが仕事を辞めることで、家族が心配するのは、「あなたの健康」と「生活費」の2つであるはずです。
この時点で転職先の当てが決まっていれば生活費のリスクはクリアできているので、今の仕事を辞めることについて同意を得られやすいです。実際に辞めることを伝える前に目星は必ずつけておきましょう。
仕事を辞めるときの正しい手順
次の仕事の目星をつけてから、今の仕事を辞める準備を行いましょう。円満な退職のためのステップは、下記のとおりです。
- 上司へ退職の意志を伝える
- 退職日を決定し、必要な書類を準備する
- 業務の引継ぎを確実に行う
- お世話になった人へのあいさつを行う
①上司へ退職の意志を伝える
まずは直属の上司へ退職の意志を伝えましょう。ここが一番神経を使うところですが、ここを乗り切ってしまえば、あとはすんなりいきます。
この際、退職理由や退職時期を伝える必要がありますが、退職時期については基本的に退職希望日の2か月前で大抵は問題ありません。ただし会社の規定を調べて、適切な時期を事前に調べておくことが大切です。
この際に、退職希望日の1週間前や1か月前などのぎりぎりのタイミングで伝えることは絶対に避けましょう。そして、伝えるタイミングや退職希望日は、可能な限り会社の繁忙期を避けましょう。
また、退職の時期については上司と話し合いになる可能性もあるので、ある程度、調整できる幅があると円満退社に繋がります。
②退職日を決定し、必要な書類を準備する
退職日が決まったら、会社の人事部に相談して必要な書類を確認しましょう。
健康保険証や企業型確定拠出年金など、細かい手続きは時間がかかる可能性もあるので、退職希望日までは余裕を持っておく必要があります。
③業務の引継ぎを確実に行う
あなたの業務を職場の同僚へしっかり引き継ぎましょう。仕事をしていると、どうしても大なり小なり「あなたしか詳細を知らない仕事」が生まれるものです。
それらのやり方を紙やデータにまとめて、「マニュアル」を作成しておけば、スムーズに業務の引継ぎができるでしょう。
引継ぎが十分にできていないと、退職した後で同僚があなたに連絡を取らざるを得なくなり、円満退社とはならず、歯切れの悪い退職になってしまいます。
④お世話になった人へのあいさつを行う
退職する数日前に、同僚やお世話になった上司などにあいさつを行いましょう。誰しも、最後は笑顔で送り出したいものです。感謝を伝えれば、同僚や上司はあなたの転職後の未来をきっと応援してくれるはずです。
また、退職したあとも前職の人とのつながりがあれば、あなたの今後のキャリアの助けになる可能性があります。
転職先に行く前に、やっておいた方がいいこと
問題なく前の会社を退職し、転職先も無事に決まった暁には早速、転職先の予習をしましょう。
新しい職場では、あなたは「新人」ではなくあくまでも「中途採用の経験者」です。
そのため、事前に転職先の業務についての予備知識をつけておくことでスムーズに仕事に移ることができます。
新しい職場で上手にスタートダッシュを切ることができれば、早いうちから戦力となれるだけでなく、転職先でのあなたの第一印象はとてもよいものになり、人間関係も良好になることでしょう。
転職は当たり前の時代。勇気を持って踏み出そう!
今の時代は、1つの仕事をずっと続けることが普通ではなく、人生の選択肢に「転職」や「定年前の退職」があることが当たり前になってきています。
かといって、今の仕事を辞めて転職することは大きな労力を使うことは間違いありませんので、以下の流れでしっかりと自分自身と向き合って、後悔のない選択をしてみてください。
- 自分が仕事を辞めたい理由を考える
- 辞めたい原因別に対策を実施し、辞めたい気持ちと向き合う
- 仕事を辞める前に転職のプランの明確化と、当面の生活費を準備する
- 仕事を辞めたい、辞める旨を家族に相談し、同意と協力を得る
- 正しい手順で退職し、次の仕事までに転職先の予習をする
上記の順番でステップを踏めば、きっとあなた自身にとって希望のある未来に向かって強い意志を持って進んでいけますよ!GOOD LUCK!