「サステナブルファッションに興味があるけど、どんな服を選べばいいの?」「サステナブルな生地ってどんなだろう?」
雑誌やインスタなどでサステナブルファッションについて目にしますが、実際どのようなものを選べばいいか分からないですよね。
この記事では、そんなあなたのためにサステナブルな生地について詳しく紹介しています。それぞれの生地の特徴やブランドも紹介しているので、最後まで読んでみてくださいね。
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今、サステナブルファッションが求められている
みなさんは、自分が購入した服が製造されるまでにどれだけの資源が消費されているか考えたことがあるでしょうか?
環境省によると服が製造されるまでに1着あたり水が2,300L(お風呂の浴槽約11杯分)必要となり、また排出される二酸化炭素は25,5kg(500mlのペットボトル255本の製造分に相当)にもなります。
このように普段何気なくきている衣服の製造は、環境に大きな負荷を与えています。そのため今、環境負荷の少ないサステナブルファッションが求められているのです。
サステナブルファッションには、どんな生地がある?
「サステナブルファッションが大事なのは分かったけど、どんな服を選べばいいの?」って思いますよね。
そこで次の項目からは、サステナブルファッションの生地について紹介していきます。主に次のような生地がサステナブルファッションとして展開されています。
- オーガニックコットン
- 再生セルロース繊維
- エコペット
- 無水染素材
- アニマルフリー素材
これらの生地は、従来の生地に比べて原料の調達や製造過程での環境負荷が小さく、地球に優しい素材です。それでは、それぞれの生地を詳しく見ていきましょう。
サステナブルファッションの生地①オーガニックコットン
オーガニックコットンとは普通のコットンとは異なり、栽培する際に農薬や肥料を使っていません。そのためオーガニックコットンは栽培の際に土壌や水質の汚染を防ぐことができます。
また肌への優しさについては、普通のコットンもオーガニックコットンも変わりません。なのでオーガニックコットンは肌にも環境にも優しい生地ですね。
こちらは&mall(アンドモール)のオーガニックコットンを使用したアイテムです。上品なデザインなものも多いので、ぜひチェックしてみてくださいね。
サステナブルファッションの生地②再生セルロース繊維
再生セルロース繊維とは、木材などが含む繊維を取り出し処理をした後、再び繊維に作り直したものです。原材料や製造法により名前が変わり、代表的なものにはレーヨンやキュプラなどがあります。
次に代表的な再生セルロース繊維であるレーヨンとキュプラの特徴をみていきましょう。
レーヨンの特徴
レーヨンの特徴として、肌触りが滑らかであること、上品な光沢感が特徴として挙げられます。そのため上品さを演出したい時におすすめです。
キュプラの特徴
レーヨンと同様に光沢感のある生地であるのに加えて、摩擦や濡れた時の強度がレーヨンより高いのが特徴です。
キュプラは土に埋めると分解され自然に還るため、今注目されている素材です。
サステナブルファッションの生地③エコペット
エコペットとは主に使い終わったペットボトルを原料として作られた生地のことを指します。
大手ファストファッションブランド「ユニクロ」でもペットボトルから作られる素材を利用したアイテムを展開しています。
こちらのアイテムはユニクロの「ファーリーフリースフルジップジャケット」で、ペットボトルが原料の素材を30%使用しており、製造過程の二酸化炭素の排出を削減しています。
サステナブルファッションの生地④無水染素材
繊維製品の製造過程で、色をつける染色の段階で大量の水が必要となり問題となっています。
そこで環境負荷を軽減するため従来とは異なる方法で染色を行い、水の消費を抑えて染色が施されているものを無水染素材といいます。
こちらは、「AirDye」という会社の特許技術で染色されたもので、95%の水の消費を節約に成功しています。写真からわかる通り、鮮やかに染色されていますよね。
サステナブルファッションの生地⑤アニマルフリー素材
アニマルフリー素材とは、その名の通り動物由来の素材を使わないアイテムのことです。フェイクファーやフェイクレザーがこれに当たります。
リアルファーやレザーは動物の毛皮などから作られていますが、動物保護の観点からアニマルフリー素材は生まれました。
こちらは動物素材を一切使わないブランド「FUMIKODA」のバッグです。アニマルフリーでもしっかりレザーの質感がありますね。もちろんレディースも展開されています。
サステナブルとエシカルの違いって?
インスタやネットで「サステナブルファッション」と調べると「エシカルファッション」というものも一緒に出てきます。直訳するとサステナブルは「持続可能な」、エシカルは「倫理的な」という意味です。
明確な区別は難しいですが、サステナブルファッションは主に環境問題に、エシカルファッションは社会問題に特に配慮していると考えておくと良いでしょう。
その観点から言うとアニマルフリー素材は「エシカルファッション」と言えそうですが、最近では両者とも同じ意味として使われることも多いです。
明日からできるサステナブルな取り組み
ここまでサステナブルな生地について紹介してきました。ここでは、生地選び以外にできるサステナブルファッションへの取り組みをご紹介します。
必要な服を長く使う
環境省によれば、1人あたり年間平均で18枚の服を購入し、12枚の服を手放し、25枚の服が着用されずクローゼットに眠っています。
1,2回だけ着用して捨ててしまった経験はありませんか?冒頭でも紹介した通り、服1枚を製造するのには多くの資源を必要とします。
少しでも環境への負荷を減らすため、必要な服だけを買い、それを長く使うことを心がけましょう。
不要な服はリサイクルする
どのような方法で服を手放したら、サステナブルと言えるでしょうか。その一つの方法はリサイクルをして、また別の服の原料にすることです。
しかし実際は約68%もの人が可燃ゴミ・不燃ゴミとして手放しています。せっかく再生できる素材を捨てているのです。
ぜひ、服を手放す際はゴミとして捨てずにリサイクルをするようにしてください。
環境に優しく、オシャレを楽しもう!
最後に、もう一度サステナブルファッションの生地を確認しておくと次のような5つがありましたね。
- オーガニックコットン
- 再生セルロース繊維
- エコペット
- 無水染素材
- アニマルフリー素材
衣服を作る時には、環境に大きな負荷がかかります。少しでも環境負荷を減らすためにも、今度のショッピングでサステナブルな生地を探してみてくださいね。
多くのファッションブランドがサステナブルな取り組みをしており、多くのアイテムが展開されているので、環境に優しくオシャレを楽しみましょう!