スマホの月々の支払いがぐっと安くなる「格安SIM」、なんとなく聞いたことはあるんだけど実際どんなものなのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
このページでは「そもそも格安SIMとは?」「どうして格安SIMは安いの?」という疑問について詳しく解説していきます。
出典:https://www.pakutaso.com/20160352074sim-3.html
SIMカードとは
SIMカードとはスマートフォンやタブレットの中に入っている小さなICチップの事です。電話番号や加入者の情報などが入っており、スマートフォンを「携帯電話」として機能させるために必要なものです。
SIMカードをスマホに入れることで、5G・4G・LTEといったインターネット機能や通話をはじめて使うことができます。
大手携帯電話会社でスマホを購入したり機種変更した場合は、SIMカードの挿入や入れ替えを販売員が行うので普段はあまり見る機会がないかもしれませんね。
格安SIMとは
格安SIMとは大手携帯電話会社(au・docomo・softbank)よりも毎月の利用料金が格安で利用できる「通信サービス」のことを言います。
これらのサービスを提供する会社を「MVNO」と呼び、大手のスマホから乗り換えるだけで毎月の利用料金を5,000円以上下げることも可能です。
また、格安スマホと呼ばれる格安SIMと相性のいい安い端末もあり、組み合わせて使うことで毎月のスマホ代をグッと抑えることができます。
どうして格安SIMは安いのか
大手携帯電話会社では回線をつなぐために、自社でアンテナや基地局を立てたり通信設備の維持にコストをかけているため、その分が携帯の通信料に載せられています。
しかし格安SIMを提供するMVNOでは自社で通信設備を持たずに、大手携帯電話会社から回線を借りることによって、人件費や店舗数を少なくすることができ、コストを抑えています。
自社で基地局を立てたり、設備のメンテナンス費用の方がコストが大きくなるため、他社の通信設備を借りることで安くサービスを提供することを可能にしているわけですね。
格安SIMのメリット・デメリット
大手携帯電話会社よりも安い金額で利用できる格安SIMですが、乗り換える際のメリットとデメリットを紹介していきます。
メリット
利用料金の安さが魅力の格安SIM。他にもたくさんのメリットがあるので紹介しますね。
とにかく安い!
何といっても最大のメリットは月々の利用料金が圧倒的に安い点でしょう。大手携帯電話会社が月々6,000~9,000円程度に対し、格安SIMなら900~3,000円程度に抑えることができます。
料金プランの種類が豊富
「仕事で通話が多い人」や「自宅のwifiで使うことが多く、データ通信をほとんど使わない」といった人向けに、用途に応じてさまざまなプランを選択することができます。
自分で使うデータ通信料を最低限に設定することでさらに月々の利用料金を抑えることができます。
契約期間のしばりが緩い
大手携帯電話会社では2年間の契約になることが多く、2年以内に解約しようとすると違約金が発生してしまいます。また更新月を逃してしまうとその後も自動で2年間の契約が更新されてしまうのが特徴です。
多くのMVNOでは半年~1年の最低契約期間を設けているのみで、この期間以降は契約解除料が発生しません。
利用プランによってはさらに期間が短い場合もあり、気軽に契約の解除が行えるようになっています。
デメリット
ここまでだと格安SIMに乗り換える方断然お得に感じますが、ここからはデメリットを紹介していきます。
通信速度が遅い時がある
大手携帯電話会社から回線を借りている格安SIMは、利用者が多くなる時間帯に通信速度が遅くなる場合があります。
ですが、最近では通信が安定してきていることもあるため、外でずっと動画を閲覧したり頻繁に通信の必要なゲームをプレイしなければ問題ないです。
キャリアメールが使えない
「@ezweb.ne.jp」「@docomo.ne.jp」「@softbank.ne.jp」といった大手携帯電話会社のキャリアメールを使うことができません。
格安SIMではこういった独自のキャリアメールのメールアドレスが発行されません。
最近では「Gmail」などのフリーメールが登場しているため、基本的にはこちらを使用することになります。
店舗が少なく、対面のサポートが受けにくい
格安SIMは大幅に利用料金を下げるために、店舗や人員数を削減することでコストカットを行っています。
そのため大手携帯電話会社に比べて店舗数が少なく、困ったときに店舗での相談やサポートを受けにくいです。
その分webサイトでのヘルプや解説ページが充実しているため、わからないことはオンラインで解決することができます。
格安SIM 選び方のポイント
MVNO各社が様々なプランを用意しているため、自分の利用スタイルに合わせたプランを選択することで、さらにお得にすることができます。
音声通話かデータ通信かで決める
音声通話とネットの両方が必要な人は「音声通話対応プラン」を、ネットのデータ通信のみ使う人は「データ通信専用プラン」を選択しましょう。
データ通信専用プランでは、オプションで「SMS」に対応できる場合があります。
アプリを使用する時にSMS認証が求められる場合があるので、LINEなどのアプリを使用したい場合はつけておく方がよいでしょう。
使用するデータ容量を決める
外出時に動画を見たり、ゲームをする機会の多い人は月々のデータ容量も必ずチェックしましょう。
MVNOごとに細かくプランが設定されているので、自分に適した容量を選択するとよりお得にできます。
独自のプランで決める
近年では「通話定額サービス」や「かけ放題オプション」などお得な独自プランを展開するMVNOも出てきました。
「特定のSNSやゲームのデータ通信料が完全フリー」といったオリジナルプランを売りにしているところもあるので、よく使うアプリで決めてもよいかもしれませんね。
格安SIMのよくある質問
それでは実際に格安SIMを入手する際に気になるポイントや、よくある質問について解説していきます。
格安SIMはどこで購入できるの?
格安SIMは主に「MVNOの公式サイト」「MVNOの店舗」「家電量販点店などの窓口」で購入・契約することができます。
ただし、前述のように店舗数は大手携帯電話会社に比べて少ないため、近所に店舗や窓口がない人はオンラインで申し込むのがオススメです。
今の電話番号は引き継げる?
MNPという制度に申し込むことで、現在の電話番号をそのまま格安SIMで使えるように引き継ぐことができます。
利用中の携帯電話会社から「MNP予約番号」を事前に教えてもらい、MVNOへの申し込み時にこちらを伝えることで電話番号をそのままに移転ができます。
新しくスマホを買う必要はあるの?
今の手持ちのスマホでそのまま格安SIMを使える場合があります。MVNOの公式サイトなどでチェックできるので事前に確認しておきましょう。
また、注意点として大手携帯電話会社が販売しているスマホでは、他社のSIMカードが使えないように「SIMロック」がかかっています。
購入したキャリアと同じ回線を選択するか、「SIMロック解除」をすることで他の回線を選択することができるようになるので、こちらも合わせてチェックしておきたいですね。
新しくスマホを購入する場合は回線の制限がない「SIMフリー端末」がオススメです。あらかじめSIMロックがかかっていないので、自由に回線を組み合わせることができます。
格安SIMを上手に使おう!
格安SIMは乗り換えるだけで月々の利用料金を下げることができるだけでなく、自分なりの利用プランを決めることでさらにお得にすることが可能です。
逆に言えば大手携帯電話会社から通信設備を借りている都合上、どうしても回線速度を落としたくない人や、キャリアメールのメールアドレスを変えたくない人はよく検討した方がよいとも言えます。
周りに格安SIMを利用している家族・友人などがいたら、どんな感じなのか聞いてみるのもよいかもしれませんね。
乗り換えを検討したい方はぜひMVNOの公式サイトをチェックして、自分にあった利用プランを探してみましょう!