「格安SIMにするとバッテリー持ちが悪くなる」そんな噂を聞いたことありませんか?
せっかく格安SIMに変えよう思っていても、思わず後ずさりしたくなりますよね。
この記事では、格安SIMがバッテリーに与える影響と誰でもできる対策をご紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。
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格安SIMはバッテリー持ちが悪いのは本当?
実は、格安SIMでバッテリー持ちが悪くなるのは本当の話です。
しかし全ての格安SIMで悪くなるわけではなく、特定の格安SIMで「バッテリーの減りが早くなる」と言われています。
なぜ特定の格安SIMでバッテリー持ちが悪くなるのか、それには明確な理由があります。その理由を知ることで、ハズレのない格安SIM選びにつなげることができます。
それでは、具体的にどんな理由があるのか次から深堀していきます。
バッテリー持ちが悪くなると言われている格安SIM
バッテリー持ちが悪くなると言われている格安SIMは「OCNモバイル」と「楽天モバイル」の2社です。
なぜこの格安SIM2社でバッテリー持ちが悪くなってしまうのか、その理由は次のようなことが挙げられます。
- ONEモバイル:グローバルIPアドレスを利用しているから
- 楽天モバイル:電波を探し続けてしまうから
聞きなれない言葉があって難しく感じるかもしれませんが、実はシンプルな理由です。
それでは、OCNモバイルと楽天モバイルのバッテリー持ちが悪いと言われている理由について詳しくご紹介します。
OCNモバイル:グローバルIPアドレスを利用しているから
OCNモバイルはグローバルIPアドレスを利用している影響で、バッテリー持ちが悪くなっていると言われています。
簡単に言ってしまうと操作をしなくても通信をしてしまい、バッテリーが減ってしまうということになります。
2022年3月からプライベートIPアドレスに変更できるようになるため、バッテリーについても改善されるかもしれません。
楽天モバイル:電波を探し続けてしまうから
楽天モバイルは2020年からサービスを開始したため、2022年1月時点でも通信に関するアンテナもが大手キャリアほどカバーできていません。
そのため、通信するために電波を探す時間がかかる場合があります。
電波を探す時間が長いと、その分バッテリーも消費しやすくなる傾向があると言われています。
バッテリー持ちがいいと言われる格安SIM
バッテリー持ちが悪いと言われている格安SIMがある一方、バッテリー持ちがいいと言われているのが「mineo」です。
なぜバッテリー持ちがいいと言われているのか、その理由は電波受信の差です。
もう少し具体的に見てみると、mineoは2014年からサービスを開始しており格安SIMの中でも古株のため、基地局も多く電波が安定していると言われています。
バッテリー持ちが気になっている方は、mineoを選択肢に入れておくといいでしょう。
格安SIMのバッテリー問題【セルスタンバイ編】
ここからは、格安SIMのバッテリー問題について詳しくお伝えしていきます。1つ目はセルスタンバイについてです。
セルスタンバイとは、電波が届きにくい場所にスマホを置いておくと、バッテリーを急速に消耗してしまう現象のことです。
格安SIMの中でも、特に「データ通信専用のSIMカード」で消耗しやすいと言われています。なぜなら、通話機能がないのに圏外にいると誤認してしまい、電波を探してしまうからです。
格安SIMでバッテリーの減りが早いと感じた場合、下の手順でセルスタンバイの状況を確認してみましょう。なお、iphoneではアップルで対策が施されておりセルスタンバイ問題は起きません。
設定→バッテリー→セルスタンバイ→圏外時間が100%になっていないか
※Androidの場合
格安SIMのバッテリー問題【アンテナピクト編】
格安SIMが与えるバッテリー問題の2つ目は「アンテナピクト」です。
アンテナピクトとは、電波が十分届いている状態にもかかわらず、スマホ画面上のアンテナの絵が表示されない現象のことを言います。
スマホ側では電波が来ていないと認識しているため、電波を探し続けてしまい、その影響でバッテリーがみるみる減ってしまいます。
セルスタンバイと同様に、データ通信専用のSIMで起こることが多いと言われています。
格安SIMのバッテリー問題【寿命編】
次にお伝えするのは、スマホのバッテリー自体が寿命で短くなっている可能性のお話です。
スマホのバッテリー寿命は、およそ2年が一つの目安と言われています。
もちろん個人差はありますが、2年間使っていると新品で100%充電できていたものが満充電でも70%ほどまでしか充電ができなくなってしまいます。
その結果、バッテリーの減りが早くなることにつながります。バッテリー自体の寿命に問題がないか、自分のスマホのバッテリー状態を確認しましょう。
格安SIMのバッテリー問題【アプリの影響編】
バッテリーに問題を起こしているのは意外とアプリの影響かもしれません。
なぜなら、画面上では動いていなくても、裏で動いているアプリがあるとバッテリーの消費が大きくなる傾向があるからです。
具体的には、地図アプリやポケモンGoなどGPSを使ったものがバッテリーに大きく影響を与える傾向にあります。
使っているアプリがどのくらいスマホ本体に影響を及ぼしているか、稼働しているアプリを確認してみると意外な結果がわかるかもしれません。
格安SIMのバッテリー問題【スマホ設定編】
バッテリー持ちを悪くするものとして、スマホの基本設定が影響していることも忘れてはいけません。
スマホを買った時の初期設定のままだと、バッテリーを無駄に消費させてしまう可能性があります。
そこで、見逃してしまいがちな3つのスマホ設定についてご紹介します。
- 不要なアプリの動作
- 画面の明るさ調整
- 画面表示時間の調整
ぜひ、ご自身のスマホ設定と見比べながら確認してみてください。
不要なアプリの動作
アプリは使っていなくても、バッテリーの消費に影響しています。
そのため、使っていないアプリがあれば定期的に停止や削除することで、無駄な消費を抑えることができます。
画面の明るさ調整
画面が明るい状態だと、その分バッテリーの消費に大きく影響しています。
自動的に明るさを調整してくれる機能がついていると、ついそのままにしてしまいがちですが、意外とバッテリーを消耗しているため適材適所で変更すると省エネになります。
画面表示時間の調整
最後にお伝えするのも画面表示に関する内容ですが、使い勝手を優先して画面表示時間を長く設定しているとその分バッテリーも減ります。
画面表示時間を短くすることで、画面の消し忘れも防げる上にバッテリー消費も抑えられます。
格安SIMのバッテリー対策【契約見直し編】
ここからは、バッテリー対策についてお伝えしていきます。まず最初にお伝えするのは契約の見直しです。
データ専用SIMだと本来不要な電波探しをしてしまい、バッテリー消費に影響が出てくることがわかっています。
具体的な対策としては、SMSをオプションでつけて不要な電波探しをなくす方法があります。
各社料金は変わりますが、高くても200円掛からずつけることができるので、バッテリーに不満がある場合には積極的に検討することをおすすめします。
格安SIMのバッテリー対策【スマホ見直し編】
バッテリー対策の2つ目として、端末本体を変更・見直しする方法があります。
ご存知かもしれませんが、バッテリーの容量はスマホごとに個体差があります。目安として、3,000〜3,500mAhが一般的と言われています。
例えば、iphone13シリーズだと2,400〜4,300mAh、グーグルのpixel6シリーズで4,600〜5,000mAhのバッテリーを持っています。
バッテリーがもたないと感じた時には、バッテリーの交換と合わせて機種変更も検討してみてはいかがでしょうか。
格安SIMのバッテリー問題は解決できる【まとめ】
この記事では、格安SIMがバッテリーに与える問題についてご紹介しました。
格安SIMにすることで、バッテリーに影響が出る場合があるのは事実ですが、逆に通信環境が整った格安SIMを選ぶなど、避けることもできます。
そして、使っているアプリの見直しやスマホ本体の設定変更など、今からできる対策も多くあります。
快適なスマホ運用をするためにもバッテリー対策をしつつ、自分にあった格安SIMを選びましょう。