犬が頻繁にあなをほる動作をして、家具や庭を荒らされてしまい困ってしまうことはよくありますよね。
ただ、誤った対応をしてしまうと、その癖を助長させてしまうこともあるのです。
本記事では犬が穴を掘る原因と対処法を解説しており、愛犬の穴掘り癖を解消することができますので、是非参考にしてみて下さい!
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e7%8a%ac-%e5%8b%95%e7%89%a9-%e6%8e%98%e3%82%8b-%e3%82%a8%e3%82%b9%e3%82%b1%e3%83%bc%e3%83%97-2939691/)
犬があなをほる4つの原因
犬が穴掘りをするのには主に下記のような4つの原因があります。
- 犬が元々持つあなをほる習性
- 飼い主の気を引こうとしている
- ストレスを抱えている
- 病気を抱えている
犬が穴を掘る原因は一つの場合もあれば、複数の原因が重なり合っているケースもあります。
そのため、4つ全てが穴を掘る原因と考えて探ることが必要です。
次の章から4つの原因の特徴について詳しく解説していきますので、自分の飼っている愛犬の状況と照らし合わせてみて下さいね。
①犬が元々持つあなをほる習性
まず1つ目考えられる原因は、犬が元々穴を掘る習性を持っている点です。
野生の犬は敵から身を隠すために体が入るくらいの巣穴を掘って生活しており、その習性が引き継がれています。
これだけではなく、おやつや大切なものを穴に隠そうとするのも犬が持つ習性の一つです。
普段のしつけに原因がある場合もありますが、前提として犬は穴を掘る習性自体があることを念頭に置いておきましょう。
②飼い主の気を引こうとしている
次に考えられる犬が穴を掘る原因は、飼い主の気を引くためという可能性です。
犬が本来習性として持っているのに、穴を掘っている際に声をかけたり何度も叱ったりしていませんか?
叱って穴掘りをやめさせようとした際、犬は「穴を掘れば飼い主が反応してくれる」と考えて、何度も穴掘りを繰り返してしまうケースがあるのです。
犬の穴掘りを止めようと叱ることが逆効果になっている可能性も考える必要があります。
③ストレスを抱えている
3つ目に考えられるのが、犬がストレスを抱えているために穴を掘っている可能性です。
例えば、寝る前に掘る動作を行っている場合は、上記した安心できる巣穴を作るための習性と考えて問題はありません。
しかし一方で、頻繁に穴を掘る動作を行っている場合、遊んでもらえないことや散歩が少ないこと等、生活習慣にストレスを抱えていることが考えられるのです。
犬が穴を掘る頻度や生活環境から考えて、ストレスに原因があるか探ってみましょう。
④病気を抱えている
最後に、病気を抱えている可能性も犬が穴を掘る原因として考えることが出来ます。
例えば犬が不安感を強く感じてしまい、意味もなく同じ行動を繰り返してしまう常同障害で頻繁に穴を掘っているケースがあります。
また犬が年齢を重ねている場合、認知症が原因となっていることも考えられるのです。
度を越える頻度で穴掘りを行っている際はストレスと病気の両面に原因があるか考える必要があります。
犬があなをほる時の3つの対処法
犬が頻繁に穴を掘ってしまって困っている場合は下記の3つの対処法を取るようにしましょう。
- 犬のあなをほる習性に合わせてクレートを用意する
- 犬があなをほる動作をしても叱らない
- ストレスの原因を探って解消する
先ほども述べた通り原因は複雑に絡み合っていることもあるので、それぞれの対処法を行ってみましょう。
また、すぐに過度の穴掘りが解決しないことも考えて、根気よく行うことが大切です。
①犬のあなをほる習性に合わせてクレートを用意する
まず1つ目に挙げられるのが、犬が穴をほる習性に合わせてクレートを用意することです。
上記した様に、犬は快適で安心した空間を作るために巣穴をほる習性があり、暗くて巣穴に近いクレートは犬が好む条件を満たしているのです。
大きさとしては犬が立っても天井にぶつからない、中で向きを変えられる広さのクレートがおすすめです。
穴掘りに困っていてクレートを持っていない方は、ぜひ検討してみて下さい。
②犬があなをほる動作をしても叱らない
2つ目は犬が穴を掘る動作をして飼い主の気を引こうとしても叱らないことです。
もし何度も叱ってしまうと、犬は穴を掘ることで飼い主の気を引くことが出来ると認識してしまうため、より頻繁に行ってしまいます。
また、そもそも穴を掘ることは犬の習性であるため、無理に止めようとしないことも大切です。
可能であるならば、犬が自由に穴を掘ることが出来る場所を提供してあげると良いでしょう。
③ストレスの原因を探って解消してあげる
最後に、ストレスの原因を探って解決してあげることも犬の穴掘りの頻度を減らすために重要です。
そのために、生活環境やライフスタイルの見直しを図ってみましょう。
具体的にはクレートを家族の生活スペースに置くことや、散歩と遊びの時間を増やすことが挙げられます。
ストレスを解消するために生活環境を整えても解消されない場合は、病気の可能性も考えて獣医師の方に相談してみると良いでしょう。
犬があなをほる原因に合わせて対処してあげよう
犬が穴を掘るのは元々の習性であるため、完全になくすことはできませんし、なくそうと必死に叱ることはよくありません。
そのため、本記事でご紹介した3つの対処方法を行って、犬が穴を掘る回数を減らすことを目標にすることが大切です。
- 犬のあなをほる習性に合わせてクレートを用意する
- 犬があなをほる動作をしても叱らない
- ストレスの原因を探って解消する
穴掘りに適切な対処法を行って愛犬とのより良い生活スタイルを見つけていきましょう。