初めて子犬を迎える場合、いつからしつけを始めればいいか分からず困っていませんか?子犬のうちにしつけていいのかな?と筆者も犬を飼い始めたころは思っていました。
子犬の成長に合わせてしつけの順番を決めることで、スムーズにしつけることが出来ます。
今回は子犬のしつけ方やコミュニケーションの取り方、必要なアイテムについて紹介しています。ぜひ最後まで読んで、しつけ方をマスターしましょう。
(アイキャッチ出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/39317/)
子犬のしつけはいつから始めよう?
子犬をお迎えするのは、一般的に「社会化期」にあたる生後2ヶ月頃が多く、しつけに適した時期です。人間の幼少期と同じで、様々な物事やルールを吸収しやすい時期となります。
「名前を呼ぶ」「トイレに連れていく」「ハーネスを付ける」など、迎えてすぐに始められる簡単なものから教えていきましょう。
迎えたばかりの子犬は、家の環境に慣れていないためストレスが溜まりがちです。子犬の体調に気をつけながら人間社会に慣れさせ、お互いに幸せな生活を送りましょう。
子犬をしつける前に環境を見直そう
迎えたばかりの子犬にとって、飼い主さんの家は分からない事だらけです。危険な場所にはゲートを、危険な物はあらかじめ届かないところに閉まっておきましょう。
- 暖房器具でのやけど、扇風機の羽に巻き込まれる
- テーブルやベッド、階段など高低差のあるところから落ちる
- 電源コードを噛んで感電する
- 誤飲、誤食でケガや病気になる
- お風呂でおぼれる
また、「ゴミ箱を漁る」「充電器のコードを噛む」「リモコンを噛む」などの問題行動を子犬のうちに覚えてしまうと、習慣化してしまい成犬になってから直す事が難しくなります。
問題行動を起こす前に環境を見直しておくことで、子犬のしつけがグッと楽になりますよ。
子犬にすぐに教えたいしつけ3選
子犬を迎え入れたらすぐに教えたい基本のしつけを3つ紹介します。
- 名前を覚えさせる
- トイレトレーニング
- アイコンタクトをとれるようにする
名前を覚えさせる
子犬を迎えたらまず名前を覚えさせましょう。家族全員が同じ呼び方で呼んであげてください。
と名前をばらばらに呼んでしまうと、子犬が混乱してしまい覚えることが出来ません。家族で話し合って、子犬の呼び方を1つ決めておいてくださいね。
トイレトレーニング
トイレトレーニングも迎えた初日から始めましょう。家の中で子犬を飼う場合、部屋中でおしっこやうんちをされて困るのは飼い主さんですよね。
子犬は排泄を我慢することが出来ません。最初は部屋の至る所にトイレシートを敷いておきましょう。そうすることで、どこで排泄をしても【成功】となり、成功体験を積み重ねることが出来ます。
成功したらご褒美をあげる、ほめてあげる事がしつけの基本です。もし失敗してしまっても、怒鳴ってはいけません。犬によっては、「排泄を恐れてしまう」からです。怒りをこらえ静かに片付けてください。
子犬がトイレに慣れてきたら、徐々にトイレシートの数を減らしていきましょう。そうすることで決まったところに排泄するようになりますよ。
アイコンタクトをとれるようにする
アイコンタクトは、飼い主さんと愛犬がコミュニケーションをとるための手段となります。「名前を呼ばれたら飼い主を見る」ことは、一見簡単そうに見えますが、意外と難しいです。
飼い主に注目させることが出来るようになると、すべてのしつけが教えやすくなり、危険の回避にもつながります。
- 近い位置で名前を1度だけはっきり呼び目が合ったらご褒美をあげる
- おやつを手に持っている状態で名前を呼び、反応して目が合ったらご褒美をあげる
- 慣れてきたらお散歩や遊んでいる時など様々なタイミングで名前を呼び目を合わせる
最初のうちは、成功するたびにおやつやご褒美をあげます。完全に出来るようになったら、少しづつご褒美を減らしていきましょう。
いつから始める?応用のしつけ3選
子犬が環境に慣れてきたら興奮を抑えるしつけや、危険を回避するしつけを覚えさせ、リードを付ける、ブラッシングをするなど体に触れる事も慣れさせていきます。ここでは、3つ紹介します。
- 興奮を抑える動作を覚える(おすわり、ふせ)
- 危険回避の動作を覚えさせる(待て、よし、甘噛み)
- 触れられることに慣れさせる
興奮を抑える動作を覚えさせる
知らない人や他の犬に出会ったときに吠え、急に走り出すことがあり、時には飛びついてしまうことがあります。そのような問題行動を抑制するために「おすわり」「ふせ」を教えます。
おすわりは、アイコンタクトで目を合わせ、手に持ったおやつを犬の頭上にもっていきます。「おすわり」と言い、おやつを近づけると自然と犬は座ります。腰が床についたらおやつを与え、褒めましょう。
ふせは、おすわりの状態から始めます。指先でつまんだおやつを鼻先にもっていき、徐々にふせの状態になるように指を床に移動していきます。そこで「ふせ」と声掛けをし、出来たらおやつを与え褒めましょう。
危険回避の動作を覚えさせる
「待て」と「良し」は、信号待ちやお店の外で待っていてもらう時には必須のしつけです。この2つは「おすわり」「ふせ」と同じ要領で教えれば大丈夫です。しかし、甘噛みを辞めさせるのは同じ様にはいきません。
まずは家族で叱る言葉を決めましょう。「痛い」「ダメ」など短い言葉が良いです。女性は声が高くなりがちですが、子犬が「遊んでくれる」と勘違いするため、低めの声で毅然とした態度で叱ります。
口が緩んだり、噛むのをやめたら褒めましょう。全く噛むのをやめない場合は、視線を合わせず無視をして部屋から離れましょう。部屋に戻った時に噛むのを辞めていたら、褒めてあげてください。
何度も繰り返し、「噛まないと良いことがある!」と思わせることで、噛み癖が直ります。
子犬のしつけに必要なアイテム3個
子犬のしつけのために必要なアイテムがありますので3個紹介します。
- ご褒美用のおやつ
- 大きめのトイレシート
- 嚙んでもいいおもちゃ
ご褒美用のおやつ
しつけの説明で何度も登場していますが、ご褒美用のおやつを用意しておきましょう。褒めることはとても大切なことですが、ご褒美を与えることでさらに良い効果を発揮します。
しかし、ご褒美の与えすぎには注意してください。いつまでもご褒美を与え続けてしまうと、ご褒美がないとしつけを守らなくなってしまいます。少しずつ減らしていくことも大切です。
大きめのトイレシート
トイレトレーニングが終了するまでは、大きめのトイレシートをたくさん置いておきましょう。どこで排泄をしてもすぐに片付けられますし、普段排泄をすることが多い場所も分かります。
噛んでもいいおもちゃ
子犬の場合、歯の生え変わりで口の中が痒くなり、いろいろ噛みたくなる時期にあたります。噛み癖が直らないままでは、大人になっても辞めることはありません。
噛んでもいいおもちゃを与え、噛んでいいものと悪いものの区別を覚えさせることが大事です。ストレス発散やコミュニケーションの一環としても使えるのでいくつかお気に入りを作ってあげると良いですね。
しつけの時に行うべきコミュニケーション
「目を合わせる」「ご飯だよと声をかける」「遊ぶ」「なでる」など普段から行っていますか?日常的に行っているコミュニケーションが、しつけに直結しています。
犬を上手にしつけるには、普段から愛情を注ぎ、世話をし、たくさん触って信頼関係を築くことが大切です。
また、普段から飼い主さんがリーダーであることを認識させましょう。「吠え続けているから餌をあげる」などの行動は、要注意です。主従関係をはっきりとさせなければ、言うことを聞かなくなってしまいます。
いつからかしつけがうまくいかない。そんな時は?
最初は順調だったしつけがうまくいかなくなった時は、飼い主さんの行動を振り返ってみましょう。
- 犬に当たったり怒鳴る行為をする
- しつけに一貫性がない
- 褒める時と叱る時の声色に差がない
- 叱ることが多く褒めない
- 褒めてばかりで叱らない
当てはまるものが1つでもあったら要注意です。飼い主さんの意図が子犬に伝わらなければ、しつけることは出来ません。一度しつけ方を見直し、新たな気持ちで再開してみてください。
子犬のしつけはいつから?すぐにでも!!
コミュニケーションをとることで、お互い理解しあうことができ、ストレスなく生活することが出来ます。また、しつけをすることで、家の中の破損や他人に迷惑をかける事も最小限に抑えることが出来ます。
しつけがうまくいかないこともありますが、人間の赤ちゃんと一緒で焦らずゆっくり教えてあげましょう。それでも上手くいかないときは一度飼い主さんの行動を振り返ってみてください。
あなたの行動1つで子犬のしつけがグッと上手くいくようになり、新しいことを教える際にも上手くいくようになりますよ。