docomoなどの大手通信キャリア以外の選択肢として格安SIMが注目されていますが、格安SIMとはどういったサービスなのか知っていますか?
大手通信キャリアの半額以下で利用できる格安SIMは、そのあまりの安さに「怪しいサービスのではないか」と疑ってしまいますよね。
当記事では格安SIMのサービスの内容や安さの理由、メリット・デメリット、オススメの格安SIMについて紹介していますので、携帯代を節約したい方はぜひ最後まで読んでみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/iphone-手-電話-5537230/)
格安SIM(シム)とは?
格安SIMとはdocomoやau、SoftBankといった大手通信キャリアよりも格安な料金で使用できるSIMのことです。
SIMは電話番号やメールアドレスなどの契約者情報の入ったICカードのことで、通信をするためにはスマホの中に必ず入れなければならないものです。
大手通信キャリアの店舗でスマホを契約すると、SIMカードが入った状態でスマホが渡されることが多いので、実際にSIMカードを見たことのある人は少ないかもしれません。
格安SIMを契約することで大手通信キャリアよりも半額以下でスマホでネット通信ができるようになるので、一度は検討してみることをオススメします。
格安SIMはなぜ安い?料金の仕組みを簡単に解説!
格安SIMが安い理由は大手通信会社の回線を借りてサービスを提供しているからです。
大手通信キャリアは通信回線を維持するために、回線の維持費や設備投資費、人件費がかかっています。
しかし、格安SIMは回線の維持費がかからない上に、実店舗を持たずにインターネット上で全ての手続きを行う会社が多く、費用を安く抑えられています。
安さを実現できている理由はきちんとあるので、安心して検討してくださいね!
知らないと損!格安SIMのメリットとは
大手通信キャリアではなく、格安SIMを契約するメリットは大きく3つあります。
- 料金がとにかく安く、大手通信会社の半額以下。
- 2年縛りの契約がなく、解約のハードルが低い。
- データ容量プランの選択肢が多い。
料金がとにかく安く、大手通信会社の半額以下
格安SIMは通信量が安く、大手通信会社と比較をすると半額以下になります。
例えばソフトバンクの1GBのデータ通信量のプランが税込3,278円、3GBで5,478円ですが、格安SIM(DMM mobile)では1GBで1,386円、3GBで1,650円です。
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)を利用すれば格安SIMでも現在利用している電話番号を継続して使うことができるので、不便を感じることは少ないと考えられます。
年間で3GBのプランを利用していた場合、大手キャリアと格安SIMでは料金が約46,000円も差がでるので、金額面のメリットが大きいのが特徴です。
2年縛りの契約がなく、解約のハードルが低い
大手通信キャリアは2年契約の縛りがあり、契約満了月以外で解約をすると解約料に約1万円の費用がかかります。
さらに自動更新によって契約満了後の更新期間に解約をしなければ、自動的に解約料が発生する仕組みになっているため、解約するタイミングに気をつける必要があります。
しかし、多くの格安SIMは6ヶ月以内の縛りはありますが、それ以降に解約する場合は解約料が発生しない会社が大半です。
解約料のない格安SIMもあるので、大手通信キャリアよりも気軽に他社に乗り換えることができますよ。
データ容量プランの選択肢が多く料金が分かりやすい
大手通信キャリアのデータ容量は選択肢が少なく、料金プランが複雑でわかりにくいと感じることはありませんか?格安SIMの料金設定は非常にわかりやすく設定されていますよ。
例えば、大手通信キャリアであるauにはピタットプランという料金設定がありますが、1GB以下、1GB超えから4GB、4GB超えから7GBで料金が変わる仕組みなっています。
格安SIMのDMM mobileでは1GB、2GB、3GB、5GB、7GB、8GB、10GB、15GB、20GBの中から好きなデータ容量プランを選択できます。
1GBは1,386円、2GBは1,518円というように、それぞれのデータ容量によって金額が決まっているので、契約前に料金のイメージがしやすいのはメリットですね。
注意すべき格安SIMのデメリットとは
格安SIMには契約前に確認しておきたいデメリットも3つあります。
- データ通信が不安定で通信速度が遅くなる時間帯がある
- LINEのID検索ができない会社もある
- 店舗数が大手通信キャリアと比べて少ない
データ通信が不安定で通信速度が遅くなる時間帯がある
格安SIMは大手通信会社の回線を借りているため、大手通信キャリアよりも通信速度が遅い傾向があります。
特に平日のお昼休みや、夕方の帰宅ラッシュの時間帯は回線が混み合うため、格安SIMの会社によっては速度が極端に遅くなることもあります。
快適にスマホでネットサーフィンをしたい方は大手通信キャリアを利用した方がいいかもしれません。
LINEのID検索ができない会社もある
格安SIMには年齢確認の機能がついていないため、LINEのID検索が基本的にはできません。LINEのID検索ができる格安SIMもあるので、調べる必要があります。
しかし、LINEは「ふるふる」や「QRコード」などの機能を使えば問題なくIDを交換することができるので大きな問題ではないかもしれません。
店舗数が大手通信キャリアと比べて少ない
docomoやSoftBankなどの大手通信キャリアは店舗数が多く、スマホが故障したり何か問題があった場合は店舗に行くことができればスタッフが対応してくれます。
しかし、格安SIMは店舗数が少なく、店舗を持たない会社もたくさんあります。大手通信キャリアのように対面でのサポートを受けることができないのがデメリットです。
格安SIMを使用する場合は自分で公式サイトで調べたり、メールやチャットサポートで問い合わせる必要がありますが、自分で調べることができる方には問題にならないかもしれません。
手持ちのiPhoneやスマホで格安SIMは使える?
大手通信キャリアで契約したスマホはその会社の回線しか利用できないようにSIMロックがかかっているので、基本的には格安SIMは使えません。
しかし、契約しているスマホのキャリアと格安SIMの回線が同じであればSIMロックがかかっていたとしても利用することができますよ。
例えば、docomoで契約したスマホは、docomoの回線を借りている格安SIMであればSIMロックを解除しなくてもそのままSIMを交換すれば使うことができます。
仮にSIMロックがかかっていたとしても、ロックを解除すれば格安SIMを利用することができるので、手持ちのiPhoneやスマホで格安SIMは使えますよ。
SIMロックを解除する方法は?
SIMロックを解除する方法はウェブ上で手続きをする方法と、店舗にスマホを持ち込んで手続きをする方法があります。
ウェブ上でSIMロックの手続きをする場合は無料でできますが、店舗にスマホを持っていき、店員さんにSIMロックの解除を依頼する場合は手数料が3,300円(税込)かかります。
また、SIMロックを解除するための条件として、スマホが2015年4月23日以降に販売されたSIMロック解除対象機種であることと、機種を購入してから101日以降である必要があります。
格安SIMを利用するためには、自分でネットで調べて手続きをすることになるので、今後のためにもSIMロックの解除はネット上で無料でやれるといいかもしれませんね!
自分に合った格安SIMを選ぶ際のポイントとは?
自分に合った格安SIMを選ぶ際のポイントは3つあります。以下のポイントを押さえて最適な格安SIMを選びましょう!
- 店舗のサポートの有無
- 通信回線をdocomo、au、SoftBankから選ぶ
- オプションで選ぶ
店舗のサポートの有無
格安SIMの会社を選ぶ際にポイントになってくるのが店舗サポートの有無になります。
スマホでトラブルがあったときに人に直接会って相談したい方は店舗数のある格安SIMを選ぶといいですよ。
UQmobileや楽天モバイルは実店舗数が多く、料金も安いので店舗のサポートが必要な方にオススメです。
通信回線をdocomo、au、softbankから選ぶ
格安SIMの会社はdocomo回線、au回線、SoftBank回線のいずれかの回線を借りて通信サービスを提供しています。
手元にあるスマホがdocomoの回線を使用しているものであれば、docomo回線を借りている格安SIMにすることでSIMロックの解除をしたりSIMフリーのスマホを買う必要がなくなりますよ。
オプションで選ぶ
格安SIMには大手通信キャリアにはないオプションがあるので、調べた上で検討するといいでしょう。
例えば、BIGLOBEモバイルには「エンタメフリー・オプション」というYouTubeやSpotifyでどれだけ動画や音楽を聴いてもデータ消費がノーカウントになるオプションがあります。
自分の趣味に合ったオプションがあるかを確認をした上で格安SIMを選ぶことができれば満足度も上がりますよ!
オススメの格安SIM3選!一番安い格安SIMとは?
データ通信料の安さを基準にオススメの格安SIMを3つ紹介します。
- 楽天モバイル
- IIJmio
- BIGLOBEモバイル
1位:楽天モバイル
楽天モバイルは月々のデータ通信料が1GB以下であれば基本料金が0円、3GB使っても月々1,078円の通信料で業界最安値です。
ネットをどれだけ使っても3,278円しかかからないので、たくさんデータ通信をする人にも、ほとんどデータ通信をしない人にもオススメできる格安SIMです。
Rakuten Linkアプリを利用することで国内・海外通話を無料にできるのも魅力の1つです。
2位:IIJmio
IIJmioは2GBのプラン(音声通話とデータ通信)を月々858円で利用することができます。
2GBの音声なし、データ通信のみの契約であれば月々748円しかかからないため、業界で楽天モバイルに次いで低価格です。
また、IIJmioの最低利用期間が利用開始日から翌月の末日なので、より自分に合った格安SIMを見つけた時には乗り換えがしやすいのもオススメできるポイントです。
3位:BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルは最初の1年間は1GBの音声通話プランが550円、3GBが770円と安くてオススメです。
ただし、2年目以降は1GBプランが1,078円、3GBプランが1,320円に値上げされるので注意が必要です。
BIGLOBEモバイルの強みは月々308円でYouTubeやApple Musicで動画や音楽を無制限で楽しむことのできるエンタメフリー・オプションがあることです。
スマホでエンタメを楽しみたい方にはとてもオススメの格安SIMですよ!
格安SIMの契約に必要なものや手順は?
格安SIMを契約する際に必要なものは以下の4つです。事前に準備をしておくと簡単に契約をすることができますよ!
- SIMフリーまたはSIMロック解除済みのスマホ
- MNP予約番号
- 本人確認書類
- クレジットカード
MNP予約番号のMNPとは「携帯電話番号ポータビリティ」のことで、今使っている携帯電話番号をそのまま格安SIMでも使用するために必要なものです。
現在契約しているキャリアの公式サイトからMNP予約番号を申請できます。
また、スマホは格安SIMの会社で新規に購入することもできるので、現在使っているスマホを使う予定がなければ契約時に購入すると格安SIMとスマホがセットで送られてくるので便利ですよ。
準備が整った段階で格安SIMの会社を選び、格安SIMの料金プランを選んで店舗かネットで申し込めば早ければ即日、遅くても数日でスマホが使えるようになりますよ!
格安SIMを検討して携帯料金を安くしよう!
格安SIMとは大手通信キャリアの半額以下で通信することができるSIMのことで、大手通信キャリアの回線を借りることによって料金を抑えることができています。
料金が格安なだけでなく、2年契約の縛りがないことや、データ容量のプランが細かく分かれているのでスマホの使用頻度によって一人ひとりに適切な契約を結ぶことができます。
スマホの料金が高いと感じている方は格安SIMに乗り換えることで、その安さに驚くかもしれません。大手通信キャリアと格安SIMでは半年で4万円以上も通信費を削減できますよ!
SIMロックを解除したり、現在のキャリアと同じ回線を借りている格安SIMを使えば手持ちのスマホをそのまま使うこともできますよ。一度検討してみてはいかがでしょうか。