気付くといつの間にかついているシミ。落とし方としてすぐに思いつくのは「洗濯をする!」ですよね。
「今日は天気もいいし、どこに行こうかな?」と気分がいい時に限って洋服にシミが!なんて経験、したことありませんか?ゴシゴシ擦ったら滲んでしまい、お気に入りの服が…とテンションがた落ち。
そんな時にシミの落とし方が分かっていれば、シミを気にせず憂鬱ともおさらば!その日1日が楽しい気持ちで過ごせますよね。ですがシミを落とすのにただ洗濯機にいれるだけではダメです。
こちらの記事では、シミの種類やシーン別での落とし方の例、手軽に使える応急処置アイテムの紹介をしています。シミで悩まされない為にも是非、最後まで読んでくださいね。
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2047774?title=%E3%82%BD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%81%AE%E6%B5%B8%E3%81%91%E7%BD%AE%E3%81%8D%E6%B4%97%E3%81%84%E3%80%80%E6%B4%97%E6%BF%AF&searchId=2693009292
シミの落とし方の鉄則!それは「すぐ」にあり!
シミ落としで1つ鉄則ともいえる事があります。それは「すぐ」行動に移す事です。
シミなどの衣類の汚れは、時間が経てば経つほど落ちにくくなっていきます。ここで「すぐ」落とすための行動をとれるかどうかで、その後に大きな差を生むことになります。
もし気付くのが遅くなっても、何もせず洗濯機にいれる前にシミ取りをしてみましょう。少しでもシミが薄くなれば、それだけで洗濯した後が変わってきます。
大切な衣類を長く綺麗に着続けるためにも、シミ落としは「すぐ」にしましょう。
シミの落とし方を試す上で大切なポイント
シミというものは、時間の経過とともに繊維の奥に侵入してきます。よくCMなどで「繊維の奥の奥」と表現していますが、聞いた事はありませんか?
時間の経った衣類のシミを落とすのは一苦労です。そこでシミ落としの大切なポイントを3つ抑えておきましょう。
- 出来るだけ早く行動する
- シミの種類でやり方を変える
- 力強くは厳禁
出来るだけ早く行動する
「お気に入りなのに、どうしよう…」と嘆きたい気持ちはよくわかります。ですがシミを落とすには早く行動する事が大切です。シミに気付いたら慌てず行動に移りましょう。
気付いた時には既にシミが衣類に染みついてしまっていても、洗濯をする前にシミ落としをやるとキレイに落とせる可能性が高いです。諦めないでくださいね。
シミの種類でやり方を変える
シミが出来てるからすぐに水を湿らせたティッシュで拭く…とシミが取れないだけでなく、滲んだり広ったりするなど悪化を招いてしまうかもしれません。
誰でも汚れには同じ対処法をとってしまうものです。ですがシミにも種類があるので、それを把握することでシミ落としのやり方が変わってきます。
力強くは厳禁
シミが落ちにくいからと、ついゴシゴシと力強く擦ったりしていませんか?実はシミを落とす行動でやってはいけない事なんです。
シミは擦ったからと落ちるものではなく、逆に繊維に浸み込んでしまったり衣類を痛める原因になってしまいます。トントンと叩くことを心がけましょう。
シミの種類は3タイプ!すぐ落とせないものも?
シミにも種類がある!と先ほど書いたのですが、知っていましたか?簡単に分けると、シミの種類は3つのタイプがあります。それぞれのシミの原因や特徴を見てみましょう。
- 水溶性のシミ
- 油溶性のシミ
- 不溶性のシミ
水溶性のシミ
水溶性のシミは主に食べ物が原因でつくことが多いものです。水に溶けやすい性質を持っているのが特徴で、いつもの洗濯をすることで十分に落とせます。
洗濯用の洗剤はもちろん、食器用の洗剤でも落とせるので直ぐに洗濯をしない時はオススメです。
- 醤油
- コーヒー
- ケチャップ
- お酒類
- ジュース などなど
油溶性のシミ
油溶性のシミは文字通り油分を含んでいるもので、油を使った料理や化粧品などが原因となります。水に溶けにくく油脂に溶け込む性質を持ち、水では落ちにくいのが特徴です。
水溶性か油溶性か分からない時の小技として、シミに一滴水を垂らしてみましょう。染みれば水溶性・弾けば油溶性と判別できます。
- チョコレート
- ミートソース
- バター
- 口紅
- ファンデーション などなど
不溶性のシミ
不溶性とは、水にも染みこまず油にも溶け込まない性質をもっています。前述2つのシミとは違い、落とすのが難しいシミのタイプになります。
不溶性のシミがつくシーンはそこまで多くは無いですが、その分ついてしまった時は苦労してしまうでしょう。
- 泥
- サビ
- 墨汁
- ガム
- ゲルインク などなど
シミのタイプで変わる!落とし方の手順
シミの種類を(大まかにですが)分かってもらえたところで、ここからは落とし方を見ていきましょう。ここでシミや汚れを完全に落とせなくても、やらないで洗濯するのとでは大きな差が出てきます。
衣類の素材によっては色が抜けたり、素材が痛んだりする可能性があります。
- 水溶性のシミの場合
- 油溶性のシミの場合
- 不溶性のシミの場合
水溶性のシミの場合
まずは水溶性のシミの落とし方になります。まずは用意してもらうものがいくつかあります。
- 歯ブラシ
- 汚れてもいいタオル
- 中性洗剤
どうですか?用意してもらうものが普通過ぎてびっくりしていませんか?それでは水溶性のシミの落とし方の手順を見ていきましょう。
- シミの部分をぬるま湯で洗い、中性洗剤をかける。このときシミの裏側に汚れてもいいタオルを当てておく。
- 歯ブラシでシミ部分をトントンと叩いていく。こうすることでタオルに汚れが移っていく。シミの中心から始めず、まわりからやることで輪ジミを防げます。※擦ると衣類が痛むので厳禁!
- シミが落ちたら、いつも通り洗濯機へ。落ちきれない場合は何度か繰り返し行うか、洗剤を付けて放置してからやると効果的です。
油溶性のシミの場合
次に油溶性のシミの落とし方になります。例によって用意するものがあります。といっても水溶性に1つ追加するだけです。
- 歯ブラシ
- 汚れてもいいタオル
- 中性洗剤
- クレンジングオイル
油溶性のシミを落とすのにクレンジングオイル?と首を傾げていますね?でもこれが必要なんです。それでは油溶性のシミの落とし方の手順です。といっても、先程とそんなに変わりません。
- 先にシミの裏側に汚れてもいいタオルを当てておき、シミの部分にクレンジングオイルをつける。※効果が落ちるので、油溶性の場合は濡らさないように。
- 水溶性の時と同じく歯ブラシでトントンしていく。
- ある程度トントンしたら、シミにクレンジングオイルがしっかりと定着するように5分ほど放置する。
- 5分ほど経過した後、中性洗剤をシミにつけお湯で揉み洗いをし、いつも通り洗濯機へ。
※クレンジングオイルも油成分なので、中性洗剤でしっかり洗わないとシミが悪化する可能性があるので気を付けましょう。
不溶性のシミの場合
最後に不溶性のシミの落とし方になります。もちろん用意するものがありますが、少し変わってきます。
- 固形石けん
- 中性洗剤
ここにきてガラッと変わりました。必要なのはたったの2つですが、とくに固形石鹸が重要になっていきます。では不溶性のシミの落とし方を見ていきましょう。
- 中性洗剤をシミにかけて、その上から固形石けんで擦っていく。
- しばらくしたら水で洗い流す。
- シミが薄くなるまでこれを繰り返し、最後はいつも通り洗濯機へ。
※これでも落としきれず、うっすらとシミが残ったりしてしまう事もあります。
番外編 血や汗、おしっこの落とし方は?
上記で紹介した3タイプのシミや汚れ以外に、血や汗やおしっこといった「タンパク系のシミ」というものがあります。
このタンパク系のシミは、ついて直ぐには水溶性なので水で落とすことが出来ます。この時にお湯を使ってしまうと、タンパク質が固まってしまいかえって落ちにくくなってしまいます。
落とし方のやり方と用意するものは、水溶性と同じで大丈夫です。それでも気になる場合は酸素系漂白剤に漬け込むのも効果的でしょう。
ただし衣類によっては、漂白剤で色抜けしたりしてしまうので注意してください。
まだある!自宅にあるモノでシミ落ち効果UP!
シミの種類別に落とし方を紹介しましたが、あくまで基本的な落とし方ですのでシミによっては思った効果を得られないかもしれません。
そんな時に、自宅にあるモノを使うことでシミ抜きの効果を大きくする可能性があります。シミの種類によっては使えない方法もありますが、試してみる価値は大いにあるでしょう。
- ドライヤー+漂白剤
- マグカップ+熱湯+漂白剤
- 重曹
ドライヤー+漂白剤
1つ目は、髪を乾かす時に使われる「ドライヤー」がシミ抜き効果を上げるアイテムになります。
やり方としては、シミの部分に漂白剤を綿棒などでつけてドライヤーで熱風を当てるだけです。その際にシミの箇所から15センチ程ドライヤーを離して、約10秒間熱風を当て続けましょう。
その後よく水洗いをし、洗濯をすれば完了です。ただし熱に弱い素材だと色落ちなどの原因になりますし、血液のシミだと熱を加えると固まってしまうのでこの方法は使えません。
マグカップ+熱湯+漂白剤
2つ目に、コーヒーなどを飲むときに使う「マグカップ」になります。熱湯をいれて使うことで効果を発揮します。
こちらもとても簡単で、やり方はマグカップに熱湯を注ぎ入れ、その上をシミが付いた部分でフタをするように衣類を乗せます。そのあとに、綿棒などで漂白剤を馴染ませるように付けていきます。
十分に浸み込んだら、よくすすいでから洗濯をしましょう。こちらも上記のアイロンと同じく血液のシミには使えませんので注意してください。
重曹
食材のあく抜きや、煮物をやわらかくしたりする時に使う「重曹」もアイテムの一つとして使えます。
料理だけでなく掃除や洗濯でも活躍し、なにより人体に害が無いだけでなく、環境にもとてもやさしいので気軽に使うことが出来ます。
お湯におおさじ一杯ほどの重曹を溶かし、30分ほど漬け込むだけでOKです。それ以外にも洗濯洗剤と併用することで洗浄効果や漂白効果が上がります。
ただし重曹は水に溶けにくいので、溶け残った粉が洗濯機の故障に繋がる恐れがあります。しっかり重曹を溶かすためにお湯を使いましょう。
すぐ作れる!シミは落ちるが色は落ちない「魔法の水」
「シミをしっかり落としてくれて色落ちもしない、そんな魔法みたいなモノないかなぁ…」実はあるんです!しかも材料も手間もかからず、自宅にあるもので済みます!
作り方から注意点まで紹介しますので、効果を実感してみて下さい。
- 魔法水の材料・作り方
- 魔法水はどう使うの?
- 魔法水を使うにあたっての注意点
魔法水の材料・作り方
まずはじめに「魔法水」を作るのに必要な材料からいきましょう。
- 重曹 小さじ1
- 中性洗剤 3滴
- 漂白剤(酸素系)小さじ3
魔法のようなシミ落とし水が、これだけで出来てしまいます。作り方も3つを混ぜるだけですが、ここで注意点があります。
かき混ぜる回数が決まっていて、5回ほどにしてください。混ぜすぎると効果が薄くなるどころか無くなってしまいます。
これは重曹のアルカリ性と漂白剤の酸性が化学反応を起こして中和をしてしまうためです。これでは魔法水にはなりませんのでご注意ください。
魔法水はどう使うの?
材料も作り方も簡単なら、使い方もとっても簡単です。本記事の「シミのタイプで変わる!落とし方の手順」のところの水溶性のシミの場合とほぼ同じです。
中性洗剤を魔法水に変更し、あとは同じ流れでやっていきましょう。食べこぼしによるシミはもちろん、ファンデーションやクレヨンの汚れなど幅広く使うことが出来ます。
それだけでなく、色落ちの心配もほとんど無いので、色物やデニムなどにも使うことが出来ます。まさに魔法のような水ですね。
魔法水を使うにあたっての注意点
ここまで魔法水のスゴさを伝えてきました。材料は手軽にそろうし簡単に作れるし色落ち気にせず使える…そんな魔法水ですが、実は注意しなければならない事があります。
下記の4つが注意点になります。気を付けないと魔法水の効果が実感できなかったり、効果が強すぎて衣類にダメージが!なんて事になりかねませんのでよく読んでください。
- 水洗いNGの製品には使えない
- 泥やインクの汚れには効果が無い
- 作り置きが出来ない
- シミ抜き後はしっかり水洗いをする
水洗いNGの製品には使えない
魔法水は水洗いNGの製品には使えません。必ず使用する前にタグの洗濯表示をチェックしましょう。
この時に一緒に、酸素系漂白剤も見ましょう。この2つが使えるようなら魔法水を使うことが出来ます。
洗濯機が使えない場合でも、手洗いで仕上げを行えば大丈夫ですよ。
泥やインクの汚れには効果が無い
魔法水でもすべてに効く訳ではありません。泥やインクの汚れに対しては効果がありません。
その場合は不溶性のシミの落とし方で対応してみて下さい。こちらでしたら泥やインクの染みにも効果があります。
作り置きが出来ない
魔法水はその材料の性質上、作り置きをしておくことが出来ません。作り方のところでかき混ぜる回数を「5回ほどにおさえる」といったことを思い出してください。
アルカリ性と酸性が合わさると化学反応を起こして中和してしまうと書いてありましたよね?これはかき混ぜるだけでなく、時間が経つことでも起こってしまうのです。
一度に大量に作らずにその都度使い切れる量を作り、3時間ぐらいを目安に使い切りましょう。
シミ抜き後はしっかり水洗いをする
魔法水はシミ抜きできて色落ちをしないと言いましたが、実はウソです。シミもつくし、色落ちや変色の恐れもあります。
正確に言うと、魔法水を使った後にちゃんと処理をしないと、魔法水の成分でシミや黄ばみ、色落ちや変色を起こす可能性があります。
シミ抜き後はしっかり水ですすぎ、洗濯機で洗うことを忘れないでおきましょう。そうすればそれらの心配もありません。
あるとすぐ対処出来て便利!携帯型応急処置グッズ
自宅にいればシミがついてもすぐに行動に移せるし、色々な方法がとれるのでひどい汚れでもない限り、落とすことはそんなに大変なことではありません。問題は外出先でついた汚れやシミの場合です。
シミはすぐ行動をしないと落ちにくくなってしまいます。ですが外出中だとそうはいきませんよね。
そんな時でも慌てずに済むように、携帯型の応急処置グッズを紹介していきます。カバンにスッと入るサイズなので、いざというときに備えておくととても便利なので参考にしてみて下さい。
- シミとりレスキュー
- ドクターベックマン ステインペン
- しみとりーな
シミとりレスキュー
シミ取り製品と言えば、これが思い浮かぶ方も多いと思います。シミ取り剤を直接シミにつけるタイプになります。
こちらの商品は何といっても吸水シートが付いているので、こちらの製品1つでシミ取りが出来ちゃう優れモノです。
醤油やコーヒーだけでなく、ミートソースや口紅などの油溶性のシミも落としてくれます。
使い方も水溶性のシミの落とし方でいいので、簡単に使えるのが便利ですね。
ドクターベックマン ステインペン
こちらはペンタイプのシミ取りグッズになります。外出先での応急処置ならこちらのグッズもオススメです。
なんといってもペンタイプなので、サッと取り出して擦るだけ。あとは水で絞ったタオルなどでシミ取り剤を拭き取るだけです。
コーヒーやワイン、ついたばかり口紅などのシミに効果があります。
使い終わったペンの先端を水洗いできるので、キレイな状態で何度でも使うことが出来るのもポイントですね。
しみとりーな
最後に紹介するのは、ティッシュタイプのシミ取りグッズになります。今までの物と違い、ウェットティッシュのような感覚で使うことが出来ます。
2種類のティッシュが入っていて、シミの原因別に使い分ける事が出来ます。
食事中についたシミが主な用途になりますが、幅広いシミに対応しているのが強みですね。
もし原因が分からないシミだったら、カレー・ケチャップ・ドレッシングのシミ・焼き肉のタレ用から使ってみるといいでしょう。
すぐにやったけど上記の落とし方で落ちない場合
自宅でやれる落とし方をすぐに試してみて、シミが落ちないどころかひどくなることもあります。衣類の素材によっては難しいものもあるので、かえって生地を傷めてしまう恐れもあるでしょう。
そんな時は無理をせずプロの方に任せてみましょう。プロのクリーニング業者だったら衣類別に対処法を熟知しているので、そういった悩みを解決する力になってくれるでしょう。
自宅で洗濯をしても落ちなかったモノも、諦めずに相談をすることが大切なことです。
まとめ すぐ落とせないモノも…シミの落とし方は様々
一口にシミといっても様々です。生活をしていれば必ずどこかで汚れがついて、それが原因でシミになります。
そのシミをガンコなものにするか簡単に落ちるものにするかは、シミを落とす行動の速さがカギになります。
シミのタイプ・落とし方を正しく理解することで、お気に入りの服を綺麗に長く着られることにも繋がります。衣類に付いたタグをみてやっていい方法を選択しましょう。
今回の記事を読んだことで、シミ取りは大切なんだと知るきっかけにしてみて下さい。