「子供が服に絵の具をつけてきたけど、落とし方がわからない」「絵の具のシミをなるべく簡単に落としたい」「家にあるもので絵の具のシミを落としたい」といった疑問をお持ちの方も少なくないと思います。
この記事を読んでいるあなたも、子供が白い服やお気に入りの服などに絵の具のシミをつけてきたら最悪ですよね。
そこで今回は「手軽」と「家にあるもので」をキーワードに、絵の具のシミの落とし方について紹介していきます。
最後には「予防策」についても紹介しているので、子供の服にシミがついても最小限の手間で済むようぜひ実践してみてください!
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%83%86%e3%83%bc%e3%83%96%e3%83%ab-%e8%ab%96%e6%96%87-%e5%89%b5%e9%80%a0%e6%80%a7-3281047/)
絵の具のシミの落とし方の鉄則
絵の具の落とし方を見る前に、まずは絵の具のシミを落とす際の鉄則を見ていきましょう。
- 汚れたらなるべく早く落とす(最重要)
- 服の素材を確認する
絵の具の種類に関わらず、乾いた絵の具は落とすのがとても難しくなります。そのため、絵の具が乾いて、繊維の奥に色が入ってしまう前にシミを落とすようにしましょう!
また、絵の具のシミを落とすことは服にダメージを与えます。綿や麻、化学繊維の服は耐久性が高いため、ご家庭で選択することが可能です。
ただ、羊毛や絹でできている服は耐久性が低いため、ご家庭での処理ではなく、クリーニング店に任せた方が良いでしょう。
落とし方は絵の具の種類にもよる
先で絵の具のシミを落とす際の鉄則を紹介しましたが、絵の具の種類によっても落ちにくさは変わります。
学校で使う絵の具の種類としては「水性絵の具」と「アクリル絵の具」が一般的です。
まず、水性絵の具についてはきちんとした手順で洗えば、比較的簡単に落とすことが可能です。
アクリル絵の具に関しては樹脂が含まれており、一度乾くと落ちにくくなります。ただ、根気よく洗い続ければ、きれいに洗い落とすことも可能なので安心してください!
【水性絵の具編】シミの落とし方①
それでは絵の具のシミの落とし方について紹介していきたいと思います。
まずは水性絵の具のシミの落とし方1つ目として「歯磨き粉」を用いた方法を紹介します!
用意するもの
用意するものは以下の通りです。どれもご家庭にあるものですので、ご安心ください!
- 歯磨き粉
- タオル
- 歯ブラシ
落とし方の手順
歯磨き粉を使った落とし方はとても単純です。以下の通りに行えば問題ないでしょう。
- 40~50度のお湯に服を浸け、絵の具のシミがついた部分に歯磨き粉をつける。
- 汚れた部分の裏側にタオルを敷く。
- 歯ブラシで擦ったり叩いたりして、汚れを落としていく。
- ある程度汚れが落とせたら水ですすぐ。
この4つの手順を繰り返し行い、ある程度シミが気にならなくなったら洗濯機でいつも通り洗えば完了です。
注意点としては、歯磨き粉自体が服に白く残ってしまうので、しっかりと水ですすぐようにしましょう。
【水性絵の具編】シミの落とし方②
次に水性絵の具のシミの落とし方2つ目として「デンプンのり」を用いた方法を紹介します!
用意するもの
用意するものはデンプンのり(なければ炊いたお米)のみで基本的に大丈夫です。
もし固形石鹼があれば、より落ちやすくなるため使ってみると良いでしょう。
落とし方の手順
デンプンのりを使った落とし方も非常に簡単になっています。具体的な手順は以下の通りです!
- 水で服をすすぐ(石鹸がある場合は、ここで擦り付けて使用)
- 汚れた部分にデンプンのり又は炊いたお米をつけて揉み洗いをする
- 絵の具の色が薄くなるまで揉みこみ続ける
- ある程度色が落ちたら30分ほど放置
- 水で洗い流し、最後に洗濯機で仕上げ
デンプンのりやお米は化学製品ではないため、色落ちや服の繊維を痛める心配がありません。
ただ、絵の具がついて時間が経ちすぎると、シミを落とせなくなる可能性もあるため、色がついて24時間以内には汚れの処理を行うようにしましょう。
【アクリル絵の具編】シミの落とし方①
次にアクリル絵の具の落とし方について見ていきたいと思います。
まずは「完璧に絵の具が乾く前」の状態での落とし方を紹介していきます。
用意するもの
用意するものは以下の通りです。どれもご家庭にあるものとなっています。
- 粉末洗剤(アタック、トップ等)
- 酸素系漂白剤(ワイドハイター、オキシクリーン)
- 洗面器
- 歯ブラシ
液体洗剤よりも洗浄力が高い粉末洗剤を使用することをおすすめします。
落とし方の手順
それでは実際の手順を見ていきましょう。手順としては簡単なので、安心してください!
- 洗面器にぬるま湯(40~50℃)をいれ、粉末洗剤を溶かす
- 服をしばらく浸した後、汚れた部分を揉み洗いする(シミが広がらないよう注意)
- ぬるま湯を入れ替え、漂白剤を溶かす
- 1時間程度、服を浸けおきする
- 水ですすぐ
汚れがあまり落ちない時は歯ブラシを使うことをおすすめします。
また、漂白剤に浸けすぎると色落ちしてしまう可能性もあるので、注意しましょう。
【アクリル絵の具編】シミの落とし方②
ここでは「クレンジングオイル」を使った落とし方を紹介します。
完璧に絵の具が乾いてしまった場合にはこの方法を試してみましょう!
用意するもの
用意するものは以下の3つだけであり、とてもシンプルになっています。
- クレンジングオイル
- 歯ブラシ
- 汚れていい布
落とし方の手順
今回の手順では、乾いた絵の具を布に移すことでシミを取り除きます。具体的な手順は以下の通りです。
- 服のシミにクレンジングオイルを塗りこむ
- シミの裏側に汚れていい布を敷く
- 歯ブラシでシミの部分を擦る(叩くのも良し)
- すすぐ
この作業をシミが気にならなくなるまで続けることで、シミが落ちていきます。ただ、強く擦ると生地を痛めてしまうので、優しく擦るようにしましょう!
また、最後は仕上げとして、通常通りの洗濯をしてあげるとよりシミが落ちてくれます。
絵の具のシミを落とす際の注意点
ここでは、絵の具のシミを落とす際の注意点について紹介していきます!
こすりすぎ・色落ち
漂白剤や重曹、ウタマロ石鹸などを使いすぎると、色落ちしてしまう可能性があります。
まずは目立たないところで色落ちしないか試してみるのが良いでしょう。
また、シミを落とそうとして、力強くこすると生地が傷んでしまいます。
特に歯ブラシを使う際は優しくこすったり、叩くようにしてシミを落としましょう!
服全部を洗わない
絵の具のシミを落とす際は、シミの部分だけ濡らして洗うようにしましょう!
もし服全体を濡らしてしまうと、浮き出たシミがきれいな部分に移る可能性があります。
そのため汚れた部分だけを濡らし「汚れが浮き出たら洗い流す」という作業を繰り返すことで、きれいな部分にシミが移らないようにしましょう。
アクリル絵の具のシミはクリーニングに任せるのも良し
絵の具のシミを落とすために、クリーニング屋に出すのは面倒ですよね。
ただ、アクリル絵の具は完璧に乾いてしまうと、とても落としにくい絵の具です。無理をしてシミを落とそうとすると、必要以上に服にダメージを与えてしまうかもしれません。
そのため、あまりシミが落ちないのであれば、潔くクリーニングを使用するのがおすすめです。特に大事な服であれば、下手に傷つけるよりもプロに任せた方が安心です。
ただ、絵の具の状態によっては、満足いく仕上げにならない可能性もあります。事前にクリーニング店に相談することで、余計なトラブルにならないようにしましょう。
予防策はあるのか?
この記事を読んでいるあなたからしたら、そもそも絵の具のシミを落とす手間を省きたいですよね。
服に絵の具がつかないよう予防するのは難しいですが、以下のような予防策もあります。
- 洗濯で落とせる絵の具を使ってもらう
- 絵の具を使う日は汚れてもいい服を着させる
- 絵の具がついたらすぐに落とすように頼む
シミが落ちやすい水性絵の具を使ってもらうのが一番の解決策でしょう!
また、シミが付いたらすぐに洗ってもらうよう頼めば、そのあとの処理もとても楽になり、シミが綺麗に落ちる可能性も高くなります!
絵の具のシミの落とし方 まとめ
今回は絵の具のシミの落とし方について「手軽」かつ「家にあるもので」をキーワードに紹介してきました。
鉄則の部分で話したように、どんな絵の具でも乾けば乾くほど落とすのが難しくなるため、シミに気が付いたらすぐに処理するようにしましょう!
水性絵の具はしっかりとした手順を踏めば、ある程度シミが落ちるようになっていますが、アクリル絵の具はそこまで簡単にいかない可能性もあります。
なかなかシミが落ちない時は服を傷つけてしまう前に、クリーニングに頼むのが一番でしょう!