うっかり醤油のシミをつくってしまったなんてこと誰でも一度はあるでしょう。そんなときでも醤油のシミの落とし方を知っていれば安心できますよね。
食事中の食べこぼしなどで服にシミや汚れをつくってしまうことは多いと思いますが、特に醤油は使う機会も多いですし、色が濃いものなのでシミをつくってしまうととても目立ってしまいます。
醤油のシミはついてから時間がたってしまうと衣類の繊維の奥まで汚れが定着して落としづらくなってしまいます。醤油のシミを衣類につくってしまったときは早めの対処を心がけましょう。
この記事では知っておいてもらいたい醤油のシミの落とし方をご紹介していきます。さっそく実践していきましょう。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/5167348)
まずは醤油のシミの特徴を知ろう!
まず醤油のシミの特徴についてですが、汚れやシミはいくつかの種類に分けることができるのをご存知でしょうか。
水溶性や油溶性、不溶性といった種類があるのですが、醤油はその中で水溶性の汚れにあたります。
水溶性の汚れとはその名の通り水に溶けやすい性質を持っていて、水だけで分解することができる汚れのことです。
汚れやシミをきれいに落とすためにはそれぞれの性質に合わせた対処をしていくと良いので、シミを落とす前にはそれがどんな種類のシミであるのかを確認してから行うと良いでしょう。
醤油のシミの落とし方①洗剤をつかって
ここからは肝心の醤油のシミの落とし方をご紹介していきます。まずはじめにもっとも簡単にできる方法からご紹介していきます。
お話したように醤油は水溶性の汚れになるので、シミがついてから時間がたっていないうちであれば比較的簡単に落とすことができる汚れで、特別なシミの落とし方を実践する必要はないともいえるでしょう。
自宅にいて「シミがついてしまった」と気づいたときにすぐに洗濯機にかけられる場合には、シミがついた服をすぐに洗濯機にかけて洗濯してしまいましょう。このときひとつ手を加えることがポイントです。
シミの部分に直接洗剤を垂らしてなじませてください。あとは普段と同じように洗濯機にかけて洗濯するだけです。とても簡単にできるひと手間を加えるだけでいいので覚えやすいし実践しやすいですよね。
醤油のシミの落とし方②食器用洗剤を使って
キッチンにある食器用洗剤を使えばキレイにシミを落とすことができます。食器用洗剤を使ったシミの落とし方を手順に従ってご説明していきますね。
用意するものは食器用洗剤とタオルです。醤油のシミがついた直後であればシミの部分をティッシュなどであてて水分を抜くことを忘れずに行ってください。水分を抜いた状態であれば汚れが広がりにくくなるからです。
落とし方の手順は、はじめにシミがついた裏側からタオルをあてて、シミに食器用洗剤をかけます。次に指やあれば歯ブラシや綿棒を使ってシミの部分をたたきながら、タオルに汚れを移していきます。
これを服に汚れが戻らないようにタオルをずらしながら行っていき、汚れがとれたら水ですすいで普段通りに洗濯機にかけて洗ったら完了です。タオルに汚れをうつすときは汚れが広がらないように注意して行いましょう。
- シミの部分をティッシュなどでつまんで水分を抜いておく
- シミの裏側からタオルをあてる
- シミの部分に食器用洗剤をかける
- シミの部分を歯ブラシなどでたたいてタオルに汚れをうつす
- 汚れがとれたら洗濯機にかけて洗濯する
醤油のシミの落とし方③なかなか抜けないシミには?
洗剤だけでシミが落とせないという場合には漂白剤を使ってみるといいでしょう。汚れが定着してしまって落としづらいときの漂白剤を使ったシミの落とし方をご紹介していきます。
やり方は簡単です。洗面器などの容器を準備してその中に服を置いて、服のシミに酸素系漂白剤をかけてからお湯を注いで10分程度つけ置きにしておきます。
漂白剤は熱を加えると漂白効果が高まるのでお湯を入れるようにしましょう。また、漂白剤につけてシミを落とした後には一度洗濯機にかけて洗ってください。
ただし、漂白剤を使うときには服が色落ちをしてしまったり、服を傷めてしまうこともあるので使用前には漂白剤を使っても大丈夫な服かをしっかりと確認するなど注意をして使用しましょう。
- シミの部分に漂白剤をかける
- お湯を入れた容器に服をつけて10分程度つけ置きにする
- 汚れが落とせたら洗濯機にかけて洗濯する
醤油のシミの落とし方④酢も使える
醤油のシミを落としたいときには洗剤だけでなく、料理に使う「酢」も使うことができます。
酢に含まれる酢酸は汚れを水に溶けやすい成分に分解する働きを持っていて、醤油のシミを落とすという用途にも使うことができるのです。
シミの落とし方は、漂白剤を使うときと同様にシミを落としたい部分に酢をかけてぬるま湯を入れた容器でしばらくつけ置きにするという方法です。
醤油のシミを落としたいというときに酸素系漂白剤が用意できなかったり、漂白剤を使いたくないというときには酢を使えば同じようにシミを落とすことができますのでぜひ試してみてください。
こんなときには?カーペットや絨毯についた醤油のシミの落とし方
醤油のシミは服だけでなくカーペットや絨毯、畳などにもよくついてしまいますよね。ここではカーペットに醤油のシミをつけてしまったときにはどう対処すればいいのかをご紹介していきます。
カーペットにつけてしまった醤油のシミは入りこむと落ちにくく、においもついてしまいます。早めの対処でシミを落とすようにしましょう。
カーペットについた醤油のシミの落とし方は、まずはすぐキッチンペーパーやタオル、雑巾を使ってある程度拭き取ります。シミがカーペットの繊維に入り込まないようにあまり力を入れないように注意しましょう。
拭き取った後は中性洗剤を薄めた水をつけたタオルやティッシュでシミをやさしくつまみ取るようにして落としていきます。シミが落とせたら最後に水洗いしたタオルで洗剤が残らないように拭いて乾かしましょう。
- タオルなどを使って醤油を拭き取る
- 中性洗剤を薄めた水をつけたタオルでシミをつまむようにしてとる
- 汚れがおとせたら水洗いしたタオルでカーペットを拭いてから乾かす
外出先でもできる!?応急処置
外出先やすぐに洗えない場所でシミをつくってしまうこともありますよね。すぐに対処できないとシミが定着して落としづらくなって、また困ってしまいますので応急処置の方法もご紹介します。
シミが服に定着するのを防ぐための応急処置の方法は簡単です。シミのついた部分の裏側から乾いた布をあてて、水を含ませたティッシュやハンカチをあてることでシミを移していくというやり方です。
醤油のシミはこすってしまうとシミがどんどん広がりますので必ずつまむようにして落とすようにしましょう。
この応急処置をしていれば、改めてシミを落とすときや洗濯するときにシミが落ちやすくなります。醤油のシミをつくってしまったときに外出先でもできる応急処置を覚えておくといいでしょう。
家庭で洗えないものはプロにお願いしよう!
ここまでご紹介してきた方法を覚えていれば醤油のシミをつけてしまったときの対策は万全です。でもニットや着物など洗濯機にかけられなかったり自分でシミを落とすのには難しい素材やものもありますよね。
対処が難しい素材にシミをつけてしまったときやなかなかシミを落とすことができない場合にはどうすればいいのでしょうか。
そうした場合は無理して自分でやろうと思わずにプロのクリーニング業者にお願いするといいでしょう。自宅では揃わないような専用の洗剤や機材を使ってプロがシミや汚れの対処をしてくれます。
「自分でやって失敗してシミを広げてしまった」そう嘆きたくないという人ははじめからプロにお願いしてしまうのがいいのかもしれませんね。
醤油のシミを落とすとき気をつけておきたいポイント
醤油のシミを落とすときに何よりも大切にしたいことは早めの対処です。これは醤油に限らずどんなシミや汚れにもいえます。衣類に付いてしまったシミや汚れに気づいたときは早めの対処と頭に入れておきましょう。
そのうえで、自分で洗濯やシミぬきをする前には衣服が水洗いできるかを洗濯表示で確認するようにしましょう。
衣類の素材に関して、自分でシミぬきを行っても問題ないか、避けるべきなのかは水洗い不可の表示で判断します。水洗い不可となっている衣類は自分で行わずにクリーニングに出すようにしましょう。
漂白剤を使用して醤油のシミを落とすときには必ず酸素系漂白剤を使用するようにしましょう。塩素系漂白剤は漂白力が強く醤油のシミだけでなく、服まで色落ちしてしまうので使用できません。
- 早めの対処
- 水洗い不可の衣類は自分でやらない
- 漂白剤は必ず酸素系漂白剤を使用する
まとめ 醤油のシミの落とし方
誰でも簡単にできる醤油のシミの落とし方についてご紹介してきました。醤油のシミをつくってしまってももう慌てることはありませんね。
醤油のシミの落とし方を簡単にまとめますと、軽い汚れには洗剤を直接つけてから洗うだけ、時間がたったものは食器用洗剤などを使って、ひどい汚れには漂白剤でつけ置きするとなるでしょう。
ここでご紹介してきた醤油のシミの落とし方はどれも自宅であるもので簡単にできる方法になっています。醤油のシミをつけて困ったときに活用できると思いますので、ぜひ覚えておきましょう。