仕事を辞めたいけれど、どのように辞めたら良いのか分からないと悩んでいませんか。
収入面や精神的なことを考えても仕事は長く続けられない、しかし実際に仕事を辞めるとなると不安なことも多いですよね。
この記事では、仕事を辞めるべき判断ポイントや退職するまでの手続きなど、仕事を辞めたいと思い始めた時から退職するまでに必要な準備について紹介します。
記事を読み終えた後からすぐにできることも紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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仕事を辞めたいと思った時にすべき2つのこと
社会人になって「仕事を辞めたい」と思う時は誰にでもあります。多くの人が一度は仕事について悩んだ時期はあることでしょう。
実際に「仕事を辞めたい」と思う時はどんな時かをまとめてみました。
- 人間関係(上司や同僚を自分で選べない、苦手な人がいても付き合っていかなくてはいけない)
- 収入面(仕事内容が給料と見合わないと感じる、労働時間が長い)
- 仕事内容に不満がある(自分に合っていない業務をしている)
仕事を辞めたいと思う原因は人によって様々。しかし、そう思った時にやるべきことは2つあります。
- 「なぜ仕事を辞めたいのか」を書き出す
- 仕事を辞めて解決できる問題かどうかを判断する
この2つのすべきことについて、これから詳しく説明していきますね。
「なぜ仕事を辞めたいのか」を書き出す
仕事を辞めたいと思った時には、「なぜ仕事を辞めたいのか」を明確にする必要があります。
何故かというと仕事を辞めたい時は、気持ちが落ち込んでいたり冷静に物事を考えられなくなっていることが多いからです。
仕事を辞めた後で「辞めなければ良かった」と後悔してしまう場合もあるでしょう。
まずは、どんな時に仕事を辞めたいと感じるのかをとにかく書き出してみましょう。
- 仕事で何が辛いのか
- 仕事のどんなことに不満を感じるのか
- 仕事で嫌だと感じることは何か
「紙に書き出す」「スマホのメモ機能に書き出す」など、書き出す手段は何でもOK。これ以上書くものはないというところまでとにかく書き出すことがポイントです。
頭や気持ちが整理され、仕事を辞めたい理由が何か明確になりますよ。
仕事を辞めて解決できる問題かどうかを判断する
仕事を辞めたいと感じている場合、仕事を辞めることが一番の解決方法だと考えがちです。しかし、その前にあなたの問題が仕事を辞めて解決できるかの判断してみましょう。
仕事の取り組み方や周りに相談することで、仕事に対するあなたの問題が解決できる場合があるからです。
- 業務の締め切りの調整
- 仕事をやり方を変える
- 仕事量や労働時間の相談
- 部署移動の相談
これらによってあなたの問題が解決できれば仕事を辞めずに済みますし、仕事に対して悩むことも少なくなるでしょう。
また、これであなたの問題が解決できなければ仕事を辞める明確な理由になり、新しい仕事を探す時の判断基準にもなります。
仕事を辞めたい!でも、続けた方が良い時
仕事を辞めたいと感じたことがきっかけで仕事をすぐに辞めてしまうことは珍しくありません。しかし、状況によっては辞めた後に後悔する可能性があるので注意が必要です。
- 収入面で不満がある
- 理由はないが働きたくない
【仕事を続けた方が良い時①】収入面で不満がある
仕事は生活の大半の時間を占めるものなので、収入面だけではなく、仕事内容や人間関係、キャリアプランなどを踏まえて仕事を続けるか考えることが大切。
今は収入面で不満があったとしても、キャリアを積み重ねていけば将来的に満足のいく収入を得られることは多くあります。
また、転職してもスキルや経験がないと希望する収入額の仕事が見つからない場合もあり、今よりも給料が高いところで働ける保証はありません。
ただ、今の仕事の給料が水準より低かったり、大手企業への転職であれば収入が上がる可能性は高くなるので現状や転職先をしっかりと把握することがポイントです。
【仕事を続けた方が良い時②】理由はないが働きたくない
「仕事がつまらないから」「働きたくないから」という理由で仕事を辞めたい時は、今の仕事を続けていた方が良いでしょう。
仕事を辞める明確な理由や、仕事を辞めた後のことを考えずに退職してしまうと「辞めなければ良かった」と後悔する場合が多いからです。
仕事が嫌になりすぐに辞めると、次の仕事先でも同じ理由で辞めて職を転々とする可能性が高くなります。
それでも今の会社で働きたくないのであれば、退職する前に退職後のプランをしっかりと立てておくことが大切です。
仕事を辞めたい!すぐにでも辞めた方が良い時
仕事を辞めたいと思う理由は人によって様々ですが、理由や状況によってはすぐにでも辞めた方が良い時があります。
- 人間関係で心身的に病む
- 長時間労働を強いられている
- 会社の社風が合わない、経営が不安定
- 仕事内容が合っていない
【仕事を辞めた方が良い時①】人間関係で心身的に病む
社会人になると人間関係での悩みはつきもの。実際に人間関係に悩み仕事を辞める人は多くします。
周りに相談できる人がいたり、自分の努力次第で改善できるものがあれば可能な限り仕事を辞めずに働いた方が良いこともあるでしょう。
しかし、あなたの心身に支障をきたすほどの悩みであれば無理に仕事を続ける必要はありません。
【仕事を辞めた方が良い時②】長時間労働を強いられている
仕事をしていると、ある程度の業務量をこなしていかなければなりません。
しかし、プライベートや睡眠時間を削るほどの業務量で長時間労働を強いられている場合、仕事を辞めた方が良いケースもあります。
まずは、身体の限界を超えないように業務量の調整ができないか検討してみましょう。
それでも長時間労働をせざるを得ない環境ならば、仕事を辞めた方が良いです。長時間労働が原因で身体を壊したら意味がありません。
【仕事を辞めた方が良い時③】社風が合わない、経営が不安定
会社の社風と自分がしたい働き方が違うと、仕事が上手くいかずモチベーション維持が難しい場合があります。
仕事に対するモチベーションは、その後のキャリアを築く上で重要なこと。モチベーション維持が難しくなるとあなたのキャリアにも影響してくる可能性がありますよ。
また、経営が不安定だと突然の給料減額やリストラになるかもしれないので、自分の人生を守るためにも仕事を辞めることを選択した方が良いでしょう。
【仕事を辞めた方が良い時④】仕事内容が合っていない
苦手な分野や慣れない仕事の場合、経験不足が原因で仕事を辞めたいと思うことがあります。
一定期間の仕事経験を経ても「状況が変わらない」「やりがいを感じない」「キャリアプランを描けない」場合は、仕事を辞める一つのタイミングでしょう。
転職は珍しくない時代だからこそ自分に合っていないと感じるのであれば、きっぱりと仕事を辞めて自分に合った仕事を探すことをおすすめします。
仕事を辞める時に行う手続き
仕事を辞める時は、入社する時よりも大変なケースが多くあります。退職までには、自分の業務の引き継ぎやタスクの整理などを行う必要があるからです。
自分自身と職場の人たちが困らないように退職するまでの計画を立てることが大切です。
一般的な退職の流れを把握してスムーズに仕事を辞める準備ができるようにしましょう。
- 仕事を辞めるまでのスケジュールを組む
- 退職の意志を会社に伝える
- 退職日の決定と退職届を提出する
- 業務の整理や引き継ぎを行う
【退職の流れ①】仕事を辞めるまでのスケジュールを組む
まずは、転職活動を含めて仕事を辞めるまでのスケジュールを組みます。次の仕事先を見つけるために、今の仕事をしながら転職活動をする必要があるからです。
転職先が決まるまでには3ヶ月、退職までには1〜2ヶ月ほどかかります。いつ頃に退職したいのかを明確にして、その時期には転職先の仕事が見つかっていることが理想でしょう。
仕事を辞める時期を決めていないと、転職活動が思うように進まず退職が先延ばしになる可能性があります。
仕事を辞めるまでの計画を立てる時には、自分の仕事量や体力面を考慮しながら無理のないスケジュールを組むと良いです。
【退職の流れ②】退職の意思を会社に伝える
仕事を辞めるまでのスケジュールが組めたら、退職の意思を会社に伝えます。この時に退職の意思を伝える相手は直属の上司になるでしょう。
法律では、退職日の2週間前までに退職の意思を伝えれば退職はできますが、多くの会社では退職日の1~2ヶ月前までに意思を伝える就業規則を設けています。
仕事を辞めることを決めたら早めに伝えるようにしましょう。早い時期に退職の旨を伝えられることで、会社側もあなたが辞めて生じる人員調整の時間が取れて円満退職につながるからです。
【退職の流れ③】退職日の決定と退職願を提出する
直属の上司と相談して退職日を決定したら、「退職願」を提出します。
退職願には、退職の意思を伝える目的があります。会社の就業規則で形式が指定されている場合は、その形式にならって作成しましょう。
特に形式がない場合は、インターネットや本などで退職願の書き方を参考にして作成すると良いです。
【退職の流れ④】業務の整理や引き継ぎを行う
退職願が正式に受理されたら、自分の業務の整理や引き継ぎを行います。
引き継ぎを行う場合は、会社や業務を引き継ぐ人があなたがいなくなっても問題なく業務が行えるようにすることが重要。
あなたの業務を引き継ぐ人のスキルや業務量も考慮しながら、余裕をもって計画を立て引き継ぎができると良いですね。
仕事を円満に辞めたい場合のポイント
せっかくお世話になった会社なので、トラブルなく円満に仕事を辞めたいものですよね。仕事を円満に辞めるために大切なポイントは5つあります。
- 繁忙期を避けて仕事を辞める計画を立てる
- 退職する1〜3ヶ月前に直属の上司に相談をする
- お世話になった人や同僚に退職することを直接伝える
- 自分の業務内容をまとめた資料を作成する
- 社内手続きや公的手続きを調べておく
繁忙期を避けて退職日の計画を立てる
仕事を辞める時期に決まりはありませんが、繁忙期の退職は避けたいもの。何故なら、あなたが繁忙期に辞めることで会社に残る人たちに過度な負担がかかる可能性があるからです。
今までお世話になった先輩や同僚に迷惑をかけるだけではなく、あなたに対して悪い印象を与えかねません。
また、仕事を辞めたい旨を伝えても、繁忙期ということを理由に取り合ってもらえない場合があります。
自分の意思を通りやすくするためにも仕事を辞める時期を見極めて計画を立てることが大切になってくるでしょう。
退職する1〜3ヶ月前に直属の上司に相談をする
多くの会社では、就業規則の中に「退職をする1ヶ月前までにその意思を伝える」という決まりがあります。
2〜3ヶ月前までに退職の意思を伝えなくてはならない会社もあるので事前に確認しておくと良いでしょう。
上司に相談をする時の退職理由は、前向きに話すことがポイント。あなたの会社に対する不平不満は相手に不快感を与えたり、周りの社員に漏れやすい可能性があるからです。
「新たなチャレンジをしたい」「キャリアアップのため」など前向きな理由を話すことで会社や周囲の人たちとのトラブルを避けることができます。
お世話になった人や同僚に退職することを直接伝える
あなたが退職することをお世話になった人や同僚に直接伝えることは大切です。身近な人たちが風の噂であなたの退職を知ってしまうことは良い気持ちはしませんよね。
可能な限り直接会って退職することを伝えた方があなたの誠意が伝わりますが、直接会うことが難しい場合は、電話やメールでも構いません。
今までお世話になった気持ちをきちんと相手に伝えることが重要です。
自分の業務内容をまとめた資料を作成する
仕事を辞めることが決まったら今まで自分が行っていた業務を引き継ぐ必要があります。
この時に業務内容をまとめた資料や作業書などを作成しておくとスムーズに引き継ぎができるのでおすすめです。
資料があれば、ある程度の業務内容を誰もが把握できますし、業務を引き継いだ相手に迷惑をかけることがなくなります。
資料を作成することが難しい場合は、業務内容を直接相手に説明をして引き継ぎを確実にできるようにすると良いでしょう。
社内手続きや公的手続きを調べておく
仕事を辞める際に、どのような社内手続きや公的手続きが必要になるのか事前に把握しておくのは重要なことです。
「会社からの貸与備品をいつまでにどこへ返却をすれば良いのか」「退職するまでに会社から受け取らなければならないものは何か」など確認しておかなければならないことがあるはず。
人事や総務の担当者に必要な手続きについて確認し、後に会社に迷惑がかからないようにしましょう。
仕事を辞める時に転職先が決まっていない場合は、健康保険や税金関係の公的手続きを自分で行う必要があるので事前に調べておくと慌てることがありません。
仕事を辞めたいと思ったら転職エージェントに相談
仕事を辞めたいと思ったら、転職を考えるのも一つ。転職活動を進めることで気分が前向きになったり他の会社を知り退職を思い直せるきっかけになることもあります。
転職を考えている場合は、転職エージェントに相談しながら転職活動を行うことがおすすめ。
転職エージェントを利用すると「自分に合った仕事の見つけ方」「転職活動のサポート」「面接の日程調整」などあなたの転職に対して全面的にサポートしてくれます。
一人で転職活動をすると仕事に対して偏った考え方になりがちですが、転職エージェントを利用すると客観的なアドバイスのおかげで視野を広げた転職活動が可能になります。
仕事をすぐに辞めたい時は退職代行を使う
仕事をすぐに辞めたいけれど退職したいことを言えない、退職の手続きをするのが辛い時には、退職代行サービスを使うことができます。
退職代行とは、退職に必要な手続きを代わりに行ってくれるサービスのこと。退職届けの提出から会社との連絡も全て代行してくれます。
つまり退職代行サービスに申し込むと、ほとんどの場合で退職成功率は100%。そして、即日で退職することが可能になりますよ。
退職するのに必要な手続きを自分で行う必要がない。会社の上司や同僚と会わずに辞めることができます。
【まとめ】仕事を辞めたいなら今から準備をしよう!
仕事を辞めたいと思っていても、どのように辞めたら良いのか分からないことも多いと思います。実際に、仕事を辞めるとなると不安なことも多いですよね。
しかし、この記事で紹介した仕事を辞めるべき判断ポイントや退職するまでの手続きを参考にすれば、今から仕事を辞める準備を進めることができます。
転職先がまだ決まっていない人は、まずは転職活動を踏まえて退職するまでのスケジュールを組むところから始めてみましょう。
仕事を辞めることは新たな挑戦のスタートでもあります。あなたにとってプラスな転職活動ができると良いですね。