ここ2、3年の間によく「格安SIM」という言葉を耳にしたりしませんか?
しかし、格安SIMとはなにかいまいちわかっていない方もいらっしゃると思います。
今はスマホを持つことが当たり前になってきており、スマホ料金も正直高いと感じながらもスマホはこんなものだろうと支払っていると思います。
そんな中で登場したのが格安SIMです。格安SIMに乗り換えれば今までの携帯料金よりも安く使えるようになります。この記事では格安SIMについてご説明していますので理解を深めて毎月の料金を安くしましょう。
(出典:https://pixabay.com/ja/photos/iphone-手-画面-410311/)
格安SIMとは何か?
格安SIMというのは簡単に言うと携帯電話を安く利用できるようにするためのICカードのことです。
私たちが普段使っているスマホにもこのSIMカードが入っていて電話やネットができるようになっています。
Docomoやauといった大手の携帯会社を契約している方も原則このSIMカードというものがスマホに必ず入っています。(現在はeSIMというカードではないものもあります)
一般的にスマホを契約するとこのSIMカードが発行されるのですが、格安SIMはスマホの料金を安くするためのものになります。
大手と何が違う?
今までは携帯会社はDocomo、au、Softbankの3社のみ扱っていました。それが2012年頃から格安SIMが出始め今に至ります。格安SIMの大手3社と違うところは、料金の圧倒的安さです。
なぜこんなに安いのか気になると思います。この安さには秘密があります。それは通信回線を自社で用意しているのではなく、大手3社の通信回線を借りていることです。
通信回線というのは維持費と設備投資に莫大な費用がかかります。よく「スマホ代が高すぎる!」「もうけ過ぎだ!」との声を耳にしますが、毎日日本中で使われているスマホの維持費は馬鹿にならないのです。
一方格安SIMは回線を“借りているだけ”のため維持費がかかりません。その分コストも抑えられているためユーザーに還元しましょう!という仕組みなんですね。
格安SIMのメリット
・月額料金が大手3社より大幅に安くなる
・多種多様は種類があり自分に合った格安SIMが選べる
・SIMカードを変えるだけのためデータ移行不要
月額料金が大手3社より大幅に安くなる
乗り換える人の大部分は料金を安くしたいため格安SIMに乗り換えられます。
大手3社のスマホ月額料の平均は7000~8000円。安くても5000円とかです。
一方格安SIMは平均で2000~3000円。さらに安いものだと1000円以下で使えてしまうものもあります。
月に3000円以上安くなった場合、1年換算で36000円です。この差は大きいと思いませんか?
多種多様は種類があり自分に合った格安SIMが選べる
格安SIMと一言で言ってもいろいろな会社のSIMがあります。「Y!mobile」「UQmobile」なども格安SIMです。違いは料金もそうですが、借りている回線も異なります。
Y!mobileはSoftbank、U!mobileはauなど各SIMによって違うためご自身のお住まいが大手の電波が圏外でないかは確認しましょう。
そもそも今までのスマホの選択肢は大手3社しかありませんでした。
ユーザーは選択の自由が少なすぎた過去があるのです。3社の中でグルグル回されている感じですね。ですが、これからは自分に合った回線を使えようになったのです!
SIMカードを変えるだけのためデータ移行不要
携帯を買い替えたりするときに避けられないのがデータの移行です。
家族との思い出など大事な写真やLINEが消えたら悲しいですよね。
今回の格安SIMというのは冒頭でお伝えした通りSIMカードだけを変えるため中身のデータはそのまま使えるため乗り換えもしやすくなります。
ただし、携帯会社専用のメールアドレスは使えなくなります。利用中の方はアドレス変更の準備をしておきましょう。
格安SIMのデメリット
・大容量プランが使えないものが多い
・サポート体制が整ってない
・大手3社で使えるサービスが一部使えない
大容量プランが使えないものが多い
格安SIMは料金は安い代わりに毎月使えるパケット量は大手に比べて少ないものが多いです。大手だと50GBや無制限といったプランがありますが、格安SIMは20GB台までが多いです。
パケットはそこまで使わないから安くしたい方には向いてますが、毎日動画を見て月に50GBは使う方には注意が必要です。
サポート体制が整ってない
格安SIMは基本的にユーザーが自分でSIMカードを契約してスマホに挿して使います。そのため大手と比べて店舗数が少ないです。
不明点があっても聞きに行くことができないため電話やチャットでの相談になります。
スマホ操作に自信がない方には難しく感じてしまうかもしれません。
「Y!mobile」「UQmobile」など一部の格安SIMは店舗数も多いため(Y!mobileだと全国1000店以上)格安SIMに自信がない方でも気軽に店舗で相談ができます。
大手3社で使えるサービスが一部使えない
安くするために極力、独自のサービスやオプションを削っていたりします。
DocomoだとDブックなどD○○といったユーザー限定のサービスが使えたりしますよね。
格安SIMはそういったサービスを用意していることが少ないためあくまでスマホ本来の使い方をしたい方にオススメです。
どうやって格安SIMにするの?
「格安SIMがオススメなのはわかったから肝心の乗り換え方を教えて!」
こうなった方、まず落ち着いてください(汗)手順をご説明します。難しくありませんので流れを見ていきましょう。
・まずはお持ちのスマホがSIMロック解除されているか調べる
・MNP予約番号を発行する
・格安SIMのHPもしくは店舗で申し込み
まずはお持ちのスマホがSIMロック解除されているか調べる
SIMロック解除というのは、今お使いの契約会社のスマホに他社のSIMカードを挿して使えるようにする手続きのことです。
例えばDocomoで買ったiphoneはDocomoのSIMカードしか反応しないようになっており、他社のSIMカードを入れても使えないようにできています。
そこでSIMロック解除というのが必要になります。SIMロックを外すことで他社のSIMカードが使えるようになるんですね。解除方法は店舗で解除するかご自身でスマホから解除するか選べます。
店舗で解除する場合は手数料が3300円(税込)かかってしまうためお手持ちのスマホで解除することをオススメします。
MNP予約番号を発行する
過去にスマホを乗り換えたことがある方は聞いたことがあるかもしれません。
今自分が使っている電話番号をそのまま使えるようにするための手続きです。
簡単に言うと携帯番号のお引越し手続きのようなものですね。こちらは店舗か電話でお手続きできます。
格安SIMのHPもしくは店舗で申し込み
上記2点が終わったらいよいよ申し込みです。店舗かHPで申し込むケースが多いです。
店舗がある会社で申し込み方法が心配な場合は店舗で乗り換え手続きをしてもらいましょう。手数料が3300円(税込み)かかるケースが多いですが、プロが安心して対応してくれます。
自信があるのならHPから申し込みましょう。こちらは自分で手続きする代わりに手数料がかからない場合が多いです。
スマホも買い替えたい場合
格安SIMに乗り換える時に一緒にスマホも新しくしたい方は多いと思います。
一緒に乗り換えする場合、自分でスマホを買うパターンと格安SIM会社で販売しているスマホを購入するパターンが選べます。
格安SIM会社も自分たちでスマホを販売しているため乗り換えてくれると割引してくれたりします。安くスマホを買いたいなら一度見てみるといいでしょう。
ただし、本体が新しくなるためデータ移行は必要となります。ここは一長一短ですね。
ざっくり解説!格安SIMの選び方とは?
格安SIMにも種類があるためどれを選んだらいいかわからない方は多いと思います。
選び方はいくつかあります。まずは下記の3点を抑えておけば問題ないでしょう。
・どの通信回線を使っているか
・自分の使っているインターネット回線はどこか
・自分がどのようにスマホを利用しているのか
どの通信回線を使っているか
自分の今使っている携帯会社と同じ回線を使っていればほぼ大丈夫ですが、万が一別の回線を扱っている会社に乗り換えて電波が入らなくなったりしたら大変です。
自分のお住まい・勤務先で電波が入らない回線がないかあらかじめ確認しましょう。
家族や近所の方でそれぞれ大手3社の回線使っている人がいる場合は聞いてみるといいです。
自分の使っているインターネット回線はどこか
格安SIM単体で選べない場合は、自分の生活環境で選ぶのも一つの手です。
例えばY!mobileはSoftbankの一部サービスが使えるためSoftbank光・SoftbankAirを契約していると携帯料金から割引が入ります。
自分が他に契約しているサービスと割引関係になるものがないか確認してみるといいでしょう。主な例はインターネット・電気・ガスなどです。
自分がどのようにスマホを利用しているのか
スマホをあまり使わないのに大容量プランで契約したくはないですよね。
毎月使う通話料金やパケット量、使いたいサービス内容で会社を決めましょう。
通話に特化した会社、ネット利用に特化した会社などいろいろあります。まずは自分がどう使いたいか考えてみるといいと思います。
大手3社も対抗してきている
格安SIMが台頭してきた今、全国のスマホの契約数だと大手3社は右肩下がりになっています。格安SIMに乗り換える人がそれだけ増えているのです。
これに対抗し大手3社も今までと違い格安の料金プランを出してきています。Docomoのahamoやauのpovoなどもその一例ですね。
「なら大手の安いプランでいいじゃないか」というとそうではありません。なぜなら大手の場合、安くするための条件が厳しかったりするためです。
家族で持たないと割引が入らない、通話はかけた分だけかかる、割引は1年だけ~などいろいろ制約がついたりします。本当に自分に合った料金で使うためにも格安SIMにも目を当ててください。
格安SIMのこれからとは
格安SIMはこれからも多くの会社が出てくると考えられています。今まで大手3キャリアの中から選ぶしかなかったものが、格安SIMの登場で選択の自由が広がりました。
大手3社は一方が料金を下げたら自分たちも同じように下げる傾向が強かったため乗り換えてもそこまで料金に差はでませんでした。
ユーザーが自分に合った契約ができるようになったのは本当に大きいと言えるでしょう。また、今は「楽天モバイル」といった新たな携帯会社も参入してきました。
ユーザーのスマホ選びの自由は今後さらに広がっていくことでしょう。
格安SIMのまとめ
ここまで格安SIMについて説明してきました。格安SIMがいかにお得かご理解できたと思います。
大手3社よりも月額料金が安くなるサービスが格安SIMであり、ユーザーが自分に合った好きな格安SIMに乗り換えることができます。
1人で乗り換えるのも良し、家族で乗り換えるのも良し。今使っている大手3社の携帯料金が5000円以上なら99%の確率で料金が下がるため乗り換えをオススメします。
これを機に携帯料金を見直してお得にスマホライフを送りましょう!