格安SIMとはなんなのか、聞いてことはあるけどどんなものか分からないと思う方が多いと思います。
docomoやauなどの大手通信キャリアに比べ、格安SIMでは通信料が半額以下になることがあります。とにかく安さが売りであり、プラン次第では半額以上安くなるもしれません!
ただ、大手通信キャリアより半額近く安いため、サービスの質の悪さや、電波が繋がりにくい、そもそもなんか怪しいというイメージを持っている人も多いでしょう。
この記事では、格安SIMの安さの理由やメリット・デメリット、格安SIMの選び方のポイントを紹介します。少しでも通信料を安くしたいと考えている方は、ぜひ最後まで読んでいってください!
(アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/photo/75340.html)
格安SIM(シム)とは?
格安SIMとは、docomoやauなど大手通信キャリアよりも、安い料金で使用できるSIMのことです。
そもそもSIMとはスマホやタブレット(キャリア)に入っているICカードのこと。契約したキャリアから電話番号や加入者の情報などが記録されているカードになります。
このSIMカードは、もちろん今あなたが利用しているスマホなどのキャリアにもSIMカードは入っていますよ。
安すぎて怪しい?!格安SIMが安いワケ
docomoやauなどの大手キャリアと比較して半額以下の料金で使用できるため、「怪しい」と考える人も多いでしょう。
格安SIMが安いワケ、それはズバリ大手キャリアの回線を借りているから何です。
通常大手通信キャリアの場合、アンテナや基地局の設置、通信設備にかかった料金を通信料に乗っけています。
格安SIMでは大手キャリアの回線を借りることによって、自社で大掛かりな設備を持つ必要がなくなるため、設備の維持管理費と人件費がかからない仕組みなんです。
大手キャリアと格安SIMはつながりやすさが異なる?
格安SIMというと「電波がつながりにくそう」と思う人がいるかもしれません。
しかし、大手キャリアと同じ回線を利用しているため、電波のつながりにくさに問題はないでしょう。
言い換えると、電波は大手通信キャリアと全く同じということなんです。
なお、大手キャリアの中でも繋がりやすさは異なりますので、電波についてもっと詳しく知りたいと思う方は、格安SIMを調べるより大手キャリアの電波状況を確認してみてください。
知らなきゃ損!格安SIMのメリット
この章では、格安SIMのメリットを3つ紹介させていただきます。
- 安さとシンプルな料金体系
- 解約違反金や「縛り」の期間
- 通話プランが選べる
安さとシンプルな料金体系
最大のメリットはなんと言っても安さ!スマホを使っている人は月々6,000円〜10,000円は当たり前だと思います。
しかし格安SIMに乗り換えれば、契約はほぼ同条件でも半額以上支払いを安くすることが可能です。
また、大手キャリアであれば「○○オプション」や「○○割」など複雑な制度が多く存在します。しかし格安SIMでは最初にプランを決めれば毎月〇〇円と定額になり、とても分かりやすくなっています。
解約違反金や「縛り」の期間
大手キャリア通信のスマホは、多くの場合2年契約であり、それ以前に解約すると契約解除料が発生してしまいます。
さらに契約は自動継続されるため、2ヶ月程度の解約金なしの期間が過ぎると再び解約金が発生します。
しかし、格安SIMでは多くの場合6ヶ月程度の最低利用期間が過ぎれば、解約金が発生しない場合が多いのです。
通話プランが選べる
格安SIMは大手キャリア通信に比べて、月に利用できる通信容量のパックが細かく設定されています。
大手キャリア通信では5GBの次に多い容量は20GBとなっていますが、7GB程度しか利用しない方にとって20GBは無駄に感じますよね。
ところが格安SIMでは1G・2GB・3GB・5GB・7GB・ 8GB・10GB・15GB・20GBと9つの区分にわけられています。
毎月7GB程度利用する方は7GBのプランを選択することによって、無駄なお金を払うことは無くなるでしょう。
確認しよう!格安SIMのデメリット
そして次に、格安SIMのデメリットについても3つ紹介していきたいと思います。
- キャリアメールやキャリアのサービスが利用できない
- 店舗が少ないのでサポートが受けづらい
- LINEのID検索ができない
キャリアメールやキャリアのサービスが利用できない
格安SIMの場合、キャリアメール独自のサービス利用できなくなります。例えばdocomoであれば、「〜@docomo.ne.jp」のメールアドレスを利用すると思います。それが利用できなくなるのです。
しかし、Gmailなどのフリーメールを利用することでその問題は解決されます。
メールボックスの容量もキャリアのメールに比べてフリーメールの方が多いので、容量も気にする必要はないでしょう。
店舗が少ないのでサポートが受けづらい
大手キャリアはどこにでも店舗を構えているイメージですが、格安SIMは人件費削減のため実店舗が少ないです。
なので、自分で公式サイトで調べながら問題を解決していく必要があります。
しかし最近では店舗も増えてきており、遠隔操作でサポートを行ってくれる所もあります。
LINEのID検索ができない
LINEのIDは大手キャリアの年齢認証システムで「18歳以上」と認証されたユーザーのみが利用可能です。
格安SIMでは年齢確認ができず、LINEでID検索を行うことができないんです。
ただし、LINEの友達追加を追加する方法は、QRコードで読みっとったりふるふるで交換したりすることができるため、友達追加についても問題なくできますよ!
今使っているスマホやタブレットはそのまま使えるの?
契約する格安SIM会社のウェブサイトで動作確認済端末ページで動作確認し、SIMロック解除を行えばができれば、今のスマホで格安SIMを利用することが可能です。
もちろん、格安SIMに移行する際に、新しいスマホに買い替えることもできるので、どちらでも問題ありません。
格安SIMに変更してから「動かないよ~」という事態が発生する前に、格安SIMに対応している端末かどうか、必ず確認してから検討してくださいね。
災害時でも格安SIMは使えるの?
大手キャリアの通信設備を借りて運営されています。そのため、格安SIMだからといって災害に弱く、使えなくなるといったことはありません。
なお、機種によっては「Jアラート」(国が発信する、国民保護に関する速報)を受信できないことがありますので、注意してください。
しかし、現在は防災速報アプリは多数存在するので、それらを利用することで「Jアラート」の代替として活用できるので、災害で困ることはないでしょう。
格安SIMに乗り換えた時に使えるものとは?
格安SIMは通信料が安く、興味を持ち始めた方もいらっしゃるかもしれませんが、「設定がめんどくさそう。」と考えている人もいるのでしょう。
この章では格安SIMに乗り換えたときに、今使っている機能がそのまま乗り換えても使えるものを紹介していきます。
スマホ本体も変えた人
MNP(モバイルナンバーポータビリティ)という制度を利用することで、格安SIMに変更しても、それまでの電話番号をそのまま使うことができます。
なおスマホで機種変更する場合も、MNPを利用しなければ、同じ電話番号を使うことができませんので、格安SIMに限った話ではないことを、理解しておきましょう。
スマホ本体を継続して使用する人
上記で紹介したものは継続して使用することができますが、それに加え、スマホに入っているアプリをそのまま使用できます。
ただし、ご説明したようにキャリアメールは使用できないのでご注意ください。
格安SIMの種類はどんなものがある?選び方のポイント
これまで格安SIMについてお話ししましたが、初めて選ぶには種類が多く、迷ってしまいますよね。この章では格安SIMの選び方のポイントついて3点ご説明していきます。
- データ通信 or 音声通話プランを決める
- 毎月利用するデータ通信量を把握する
- 利用する通信回線の種類の決める
データ通信 or 音声通話プランを決める
格安SIMには大きく分けて「音声通話付きプラン」と「データ通信専用プラン」という2種類あります。
「音声通話付きプラン」だと一般的な音声通話をすることが可能でMNPにも対応しています。多くの方はこの「音声通話付きプラン」を選んでいます。
反対に「データ通信専用プラン」は、タブレットやWi-Fiルーターなど、音声通話を必要としない機器で使用する方向けになっています。
ご自身のスマホの利用用途によってどちらが良いか判断しましょう。
毎月利用するデータ通信量
格安SIMはデータ容量の区分が細かく設定してあります。ご自身にあったデータ容量を契約することで、余分なデータ通信料を削減することができます。
まずは可能な限り使用量を確認し、1ヶ月の平均データ使用量を確認してから、格安SIMの契約をすると良いでしょう。
利用する通信回線の種類の決める
利用したいプラン・容量が決まったら、利用する通信回線の種類を選びましょう。
大手通信キャリアの回線はdocomo、Softbank、auがありますが、現在お持ちのキャリア回線を使用している格安SIMを選ぶと良いでしょう。
なお、SIMロック解除の手数料がかからないという訳ではないので、1度公式サイトを確認してくださいね。
格安SIMとはなぜ安いのか?徹底解説まとめ
格安SIMは、大手通信キャリアよりも、安い料金で使用できる通信サービスのことです。格安SIMでは大手キャリアの回線を借りることによって、設備の維持管理費と人件費がかからないため安くなります。
MNP制度を使用すれば、電話番号をそのまま使用することが可能であり、スマホ本体を変えなければ、アプリもそのまま使用できますよ。
現在自分の携帯料金が高いと思う方は、格安SIMを検討してみてはいかがでしょうか。