「スマホ料金を少しでも安くしたい!」と考え、格安SIMへの乗り換えを検討している方も多いのではないしょうか。
しかし、乗り換えに要する手間や時間、使い勝手などを考えるとなかなか踏み出せないこともありますよね。
今回は格安SIMに乗り換える手順や手間、どんなメリットがあり、デメリットがあるのかを解説していきます。
トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/sim%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%83%A1%E3%83%A2%E3%83%AA-4475679/
格安SIMに乗り換える方法は2つ
まず、格安SIMに乗り換える方法は2通りありますのでそれぞれ解説します。
今使っているスマートフォンをそのまま使う
SIMカードのみ契約して、現在使っているスマートフォンをそのまま使いつづけることができます。ただし、乗り換え先の格安SIM会社が対応しているスマートフォンに限りますので注意が必要です。
スマートフォン本体も乗り換える
契約する格安SIM会社で販売しているスマートフォン本体を購入し、SIMカードと同時に契約することができます。
格安SIMへの乗り換えに必要な費用
格安SIM会社への乗り換えの際にも費用がかかります。どれくらいかかるのか気になるところですよね。
乗り換えにかかる費用は主に現在契約しているキャリアで発生する契約解除料(契約更新月以外での解約の場合にかかる違約金)、MNP転出手数料と乗り換え先で発生する契約事務手数料の3つです。
ただし、端末の分割払いが終わっていない場合にはそれも追加されます。
ドコモ | au | ソフトバンク | |
契約解除料(違約金) | 9,500円 or 1,000円 | 9,500円 or 1,000円 | 9,500円 or 0円 |
MNP転出手数料 | 2,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
※契約解除料(違約金)は契約した時期や契約プランによって異なりますので確認してください。
※契約更新月に解約した場合は、契約解除料(違約金)はかかりません。
乗り換え先で発生する契約事務手数料は3,000~4,000円程度です。
格安SIMへの乗り換え手順(オンラインで申し込む場合)
格安SIMへの乗り換えは以下の5つのステップで行うことができます。
- 格安SIM会社、プラン、オプションを決める
- MNP予約番号を発行する。(手続き後すぐに発行されます。有効期限は15日間です。)
- 格安SIMを申込む
- 新しいSIMカード(スマートフォンを購入している場合は同時に)が届く
- 利用開始手続きをして利用開始
新しいSIMカードは、早いところで申し込み完了数十分後には発送されます。遅くても1週間程です。
つまり、格安SIM会社、プラン、オプションなどを決めてしまえば、遅くても半月ほどで乗り換えることができます。
格安SIMへの乗り換え時に必要なもの
MNP予約番号の発行
現在使っている電話番号を引き続き利用したい場合は「MNP予約番号」が必要です。契約中のキャリアから取得しておきましょう。
MNP予約番号の有効期限は15日間です。有効期限を過ぎると乗り換え手続きができなくなるので、MNP予約番号の取得は格安SIM会社への乗り換えの直前に行うのがいいでしょう。
それでは、各キャリアのMNP番号取得方法をご紹介していきます。
NTTドコモ
- 携帯電話から:151
- 一般電話から:0120-800-000
- 受付時間:9:00~20:00
My docomoから発行できます。受付時間は9:00~21:30です。21:30までにweb上での手続きを完了させてください。
- My docomoにログイン
- My docomoサービス一覧を選択
- 各種お申込み、お手続き一覧を選択
- ご契約内容確認・変更を選択
- 携帯電話番号ポータビリティ予約を選択
- 持ち物:本人確認書類
- ショップにて「MNP予約番号の発行をしてほしい」と伝える
au
- 携帯電話/一般電話:0077-75470
- 受付時間:9:00~20:00
My auから発行できます。受付時間は9:00~20:00です。20:00までにweb上での手続きを完了させてください。
- My auにログイン
- スマートフォン・携帯電話を選択
- 「ご契約内容/手続き」を選択
- 「お問合せ/手続き」を選択
- 「MNPご予約」を選択
- 持ち物:本人確認書類
- ショップにて「MNP予約番号の発行をしてほしい」と伝える
ソフトバンク
- ソフトバンク携帯電話:*5533
- 一般電話:0800-100-5533
- 受付時間:9:00~20:00(年中無休)
My SoftBankでも発行できます。受付時間が9:00~20:00となっています。
- My SoftBankにログイン
- 設定・申込みを選択
- 契約者情報の変更を選択
- 番号ポータビリティ(MNP)予約関連手続きをタップ
- 番号ポータビリティ(MNP)予約(予約番号の発行)をタップ
- MNP予約番号の発行
- 持ち物:本人確認書類、委任状(契約者本人ではない場合)
- ショップにて「MNP予約番号の発行をしたい」と伝える
本人確認書類
乗り換えの際には本人確認書類が必要です。格安SIM会社ごとに有効な本人確認書類は異なります。契約を考えている会社が有効としている書類を確認しておきましょう。
クレジットカード
格安SIM会社は基本的に本人名義のクレジットカードでの支払いとなります。銀行口座振替に対応している会社は少数なので、クレジットカードを持っていない場合は事前に作っておきましょう。
メールアドレス
格安SIMを利用する場合はキャリアメールが使えなくなります。契約時にメールアドレスが必要となる場合もあるのでフリーメールアドレスを取得しておきましょう。
SIMロック解除済みまたはSIMフリーのスマートフォン
スマートフォンを格安SIMとセットで購入する場合を除いては、SIMロック解除済みまたはSIMフリーのスマートフォンを準備しておく必要があります。
格安SIMへの乗り換える際の注意点
格安SIMに乗り換える際に注意しなければならない点を3つ紹介します。
違約金が発生してしまう場合がある
大手キャリアの多くは2年契約の縛りがあります。契約更新月以外の解約は違約金が発生するので注意が必要です。
現在、ドコモ、auは解約手数料を1,000円にするプラン、ソフトバンクは契約期間や解約手数料を廃止したプランがありますが、2019年9月以前に従来のプランで契約している人は適用されません。
回線が利用できない期間が生じてしまう場合がある
乗り換えのタイミングを間違えると電話やインターネットが利用できない期間が発生してしまうことがあります。元々の契約を切ってしまった後、新しいSIMが届くまで期間があるという場合です。
不通期間が生じないようにするためには即日SIMを選ぶことをおすすめしましす。新しいSIMが届いた時点で手続きすれば、数時間で利用できるようになります。
現在のスマートフォンが使えない可能性がある
現在のスマートフォンを引き続き使って格安SIMに乗り換える場合、同じキャリア回線の格安SIM会社を選択するか、SIMロック解除の手続きが必要となります。
ただし、SIMロック解除を行ったとしても格安SIM会社によっては対応機種が限られている場合があるので注意が必要です。
現在使っているスマートフォンが対応しているかどうかは各格安SIM会社が公開している「動作確認済みの端末一覧」で確認してください。
格安SIMに乗り換える3つのメリット
大手キャリアから格安SIM会社に乗り換えるメリットをご紹介します。
月額料金が安い
格安SIM会社に乗り換える最大のメリットは料金が安いということです。大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しているので、コストがかからず料金を安くすることができます。
プランにもよりますが、大手キャリアの半額ほどで同等のサービスを受けることができます。
データプランが豊富
格安SIM会社は、1GB以下の小容量プランから50GBまでの大容量プランまで定額で細かく料金プランが設定されています。選択肢が豊富なため無駄なく自分が使う通信量に合わせてプランを選ぶことができます。
2年縛りがない
大手キャリアの場合、多くは契約後2年ごとの更新月以外に解約しようとすると違約金が発生します。
しかし、格安SIM会社の場合は最低利用期間(数か月~1年)を過ぎればどのタイミングで解約しても違約金が発生することはありません。
格安SIMへの乗り換える4つのデメリット
格安SIMに乗り換えるデメリットももちろんありますので紹介します。
通信が不安定になることがある
格安SIMの最大のデメリットは通信が不安定さです。これは格安SIMが大手キャリアの回線の一部を借りているためです。多くの人がスマートフォンを利用する時間帯は通信が不安定になることがあります。
サポートが薄い
格安SIM会社は実店舗を構えていないこともあります。また、あっても大手キャリアのように多くはありません。
そのため、スマートフォンの不具合や故障などトラブルがあった場合にすぐに対応してもらえないこともあります。
支払方法がクレジットカードのみの場合が多い
大手キャリアで契約している場合、口座振替での支払いが多いかと思いますが、格安SIM会社は基本的に本人名義のクレジットカードでの支払いになります。
クレジットカード以外の口座振替やデビットカードでの支払いに対応しているところもありますが少数です。
手続きや設定を自分で行わなければならない
格安SIMの利用の際には基本的に手続きや設定を自分で行わなければなりません。実店舗がない、あったとしても数が少ないためです。
ただ、各社リアルタイムで対応してくれるチャットサポートがあるので上手に活用できればそこまで心配する必要はありません。
格安SIMに乗り換えた人たちの声
大手キャリアから実際に格安SIMに乗り換えた方々の声を集めてみました。料金や通信速度に関する声が多いです。
https://twitter.com/rakuni_narita1/status/1303334472595566596
料金に関しては下がったという声ばかりですね。やはり料金の安さは格安SIMの強みです。
通信速度に関してはやはり不満の声もあります。ただ、人によっては格安SIMでも通信速度に問題はないという声も見られます。どのような環境で使っているかやどのような目的で使っているかで差が出るようです。
スマートフォンの処分方法は?
新しいスマートフォンを購入した後、それまで使っていたスマートフォンはどうしていますか?手元に残しておきたいという方もいらっしゃると思いますが、溜まっていく一方なので処分したいという方もいますよね。
処分前にはデータ移行とスマートフォンの初期化を忘れずに行ってください。
また初期化を行ってもデータを復元することはできるので安易に不燃ごみに出すのはやめましょう。これから紹介する3つのどれかを利用して処分することで、個人情報の流出を防ぐことができます。
各キャリアで回収してもらう
ドコモ、au、ソフトバンクではキャリアやメーカーを問わずに不要になったスマートフォンを回収してくれます。費用はかかりません。
リサイクルボックスに入れる
各自治体で「小型家電回収ボックス」を設置しています。そこに入れておけば不要になったスマートフォンを処分してくれます。
回収ボックスは公共施設に設置してある場合が多いです。詳細は自治体のホームページで確認してください。
買取専門店で買い取ってもらう
買取専門店に持っていくと査定してくれて、売ることができます。古い機種であってもお金に換えることができる可能性があります。査定は無料で行っていることがほとんどです。
まとめ
格安SIMに乗り換えると料金が安くなり、自分の通信量に合わせた無駄のないプランを選ぶことができるというメリットがあります。
しかし、通信が不安定になる場合もあり、人によっては格安SIMに乗り換えることで使い勝手が悪くなることもあります。
料金の安さに目が行きがちですが、自分自身のスマートフォンの利用の仕方、環境に合わせて現在の契約先から格安SIMへの乗り換えを検討してください。