「仕事を辞めたいけど忙しすぎて考える余裕がない」「仕事の辞め時が分からない」と悩んでいませんか?
「仕事を辞めたい」と考え込んでしまうと、ネガティブな思考になりがちですよね。相談するのに抵抗があったり、毎日強いストレスを感じていたり。
本記事では、そんなあなたの悩みを解消するために、「仕事を辞める前のステップ」と「実際に仕事を辞める準備、流れ」を解説します。
この記事を読めば、今あなたがやるべきことが明確になるので、頭の中がスッキリします。また、退職は次の段階への移行だということを理解できるでしょう。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
出典:https://www.pakutaso.com/20170542146post-11724.html
みんなの仕事を辞めたい理由3選!
まずは、多くの人はどんな理由で仕事を辞めたいと思うのか見てみましょう。理由を調べた中で、多かった3つをまとめました。
仕事を辞めたい理由① お金
給料はあなたの仕事への評価なので、給料が少ないとなるとモチベーションも上がりませんよね。
また、サービス残業に対して日常的に違和感を抱いているなら、環境を変えた方が身のためです。
仕事を辞めたい理由② 人間関係
会社は個人で働くというより、組織の一員として働く場所なので職場の人間関係は大切です。
上司のパワハラがあったとしても、他人の心を変えるのは難しいです。自分自身を守るためにより良い労働環境を見つけましょう。
仕事を辞めたい理由③ 仕事内容
仕事の時間は1日の3分の1を占めます。長い時間、嫌いな仕事や自分に合わない業務をしていると苦痛に感じてしまいますよね。
自分の仕事にやりがいがないと、何のために働いているのか分からなくなってしまいます。
仕事を辞める前のステップ ①なぜ辞めたいのか?・辞めるリスク
「上司にひどく叱られた」「仕事で大きなミスをしてしまった」など、一時的な理由で勢いのまま退職してしまうと、確実に後悔します。
まずは冷静になって「なぜ自分は今の仕事を辞めたいのか」について考えることから始めましょう。
なぜ辞めたいのか?仕事に対して思っていることを書き出す
まずはあなたが仕事に対して思っていることを何でもいいのでノートやメモに書き出してみてください。以下を参考にしましょう。
- 自分の得意なこと
- 自分の苦手なこと
- 自分に合っていること
- 自分には合わなかったこと
- 今の仕事への不満
- 仕事を辞めたいと思ったきっかけ
一通り出尽くしたかな、と思ったら一度書いたものを見直してください。
人によっては「自分はこのような不満を持っていたのか」と驚くこともあるかもしれません。
書き出したリストをもとに「自分が仕事に求めているものは何か」、また「どうなれば今の仕事を辞めなくて済むか」が分かりやすくなったかと思います。
辞める場合のリスクを考える
お金の余裕がないと、先の見えない転職活動に焦りを感じます。また、社会保障の切り替えや納付の手続きは自分で行わなくてはいけなくなったりと、仕事を退職する場合、あなたにはリスクが伴います。
勤務年数が短いせいで転職に不利にならないか、再就職はできるのかなど、不安がある方もいると思います。
退職に対して不安を感じているとしたら、遅らせるのも選択肢の一つです。今の仕事をもう少し継続してから考えてみてください。
仕事を辞めたいと思っている方は、転職のメリットを考えがちですが、今一度、退職するというリスクを一通り確認しておきましょう。
仕事を辞める前のステップ ②今すぐ辞めるべきか判断する
あなたがハラスメントを受けていたり、時間外労働を強いられている場合は今すぐに退職するのも一考です。
このような状態では、肉体的、精神的に疲労しているので、退職する前に転職先を探すことも難しいです。まずは自分自身を一番に考えるようにしましょう。
また、「うつ」になってしまっている方も長期の休職か退職の判断をした方が良いです。以下の症状に心当たりがある場合は注意してください。
- 気分が滅入る、憂うつ、気が晴れない
- 楽しめない、興味が無くなった
- 体重が減った、あるいは、体重が増えた
- 夜中に眼が覚めて朝まで眠れない。あるいは、一日中眠い。
- やる気がおきない、考えが進まない
- 気力がない、疲れやすい
- 自分は役に立たない、周囲に迷惑をかけている
- 決断できない、集中できない
- 生きているのがつらい
出典:http://www.kumeclinic.com/shinryou/menu03/
うつかもしれない、と思った方は今すぐに心療内科を受診することをおすすめします。なるべく早めに休養を取るようにしてくださいね。
仕事を辞める前のステップ ③辞める前に一度してみること
ここでは、仕事を辞める前に一度した方が良いことを3つ紹介します。
長めの休みを取る
まずは有給休暇を使いましょう。それでも足りない場合は休職を利用するのも一考です。
仕事を辞めることは、大きなリスクを伴います。大きな決断の前に、冷静になってゆっくりと考える時間をとってください。
今の仕事に全力で取り組んでみる
今の仕事にやりがいがない、つまらないと感じている方は、一度今の仕事に全力で取り組んでみてください。今まで見つけられなかった発見ややりがいを見つけられるかもしれません。
そこで成果を出すことができれば、転職する際のアピールポイントにもなります。自分が楽しめるような仕事への取り組み方を見つけましょう。
不満な点を交渉してみる
あなたが不満に感じている点、給料や仕事内容、これらがよくなるなら今の仕事を続けても大丈夫と思っている方はダメ元で交渉してみるのもアリです。
職場の特定の人間関係で満足していないなら、人事異動を相談してみましょう。ただし、交渉で良い条件を得るには、今まで以上の仕事に対する姿勢を要求されるでしょう。
仕事を辞めたい人の準備 ①退職後のプランを立てる
仕事を辞める一番のデメリットは収入が無くなることです。転職先はすぐに決まるとは限らないので長期のキャリアプランを立てるようにしましょう。
同じ業界に行くのか、それとも他業界、他業種かなど選択肢は様々です。今の仕事の経験を活かし、転職先を見つけましょう。この段階まで来ると、仕事を辞めることが次の段階への移行と考えられるようになってきます。
また、自分のスキルを見直してください。今の仕事での経験や、普段何となくやっていることが特別なスキルだった、ということがよくあります。
自分のアピールポイントをはっきりとさせておくと面接にも有利です。新卒に戻ったような新鮮な気持ちで取り組んでみてください。
仕事を辞めたい人の準備 ②転職先の探し方
転職先は今の仕事を辞める前に見つけておきましょう。退職してから探すとなっては様々なデメリットがあります。
無職と呼ばれる「空白期間」ができ、企業からの評価が下がることや、転職活動が長引き、経済的に苦しくなることなどですね。
現在は忙しい社会人のために、面接の時間を平日の夜遅くや土日に取ってくれる企業や転職エージェントもあります。
転職エージェントは無料で相談できるので、気軽に利用してみてください。最低でも3社以上の登録をおすすめします。
- リクルートエージェント:コロナ禍でも求人数No.1の総合転職エージェント
- マイナビエージェント:サービスが充実しており、初めての転職におすすめ
- dodaエージェント:首都圏の20代に強い国内最大級の転職エージェント
仕事を辞めたい人の準備 ③円満退社・家族の了解を得る
仕事を辞めたい人がしておくこと①、②にプラスして行うと良いことを紹介します。
円満退社するための2つのポイント
上司や各関係者など、お世話になった方々へ感謝を示しましょう。転職先で今の仕事の人脈がプラスに働くこともありますからね。
1つ目は引継ぎです。仕事の進め方、トラブルへの対処法を誤解のないように文書で残すようにしましょう。
2つ目は私物の整理です。最後の出社日に手間取らないように、計画的に私物を持ち帰りましょう。
家族の了解を得るポイント
転職面接の終盤、企業によっては「転職するにあたって家族の了解を得られていますか?」という質問があります。そのため、事前に家族と相談しておきましょう。
養っている家族がいたり、勤続年数が短い場合は、反対される可能性があります。
仕事を辞めたせいで家族との仲が険悪になってしまうと、転職できたとしてもまた新たな問題が出てきてしまいます。
家族の了解を得るポイントとしては、先に転職先を見つけておき、転職することで「家族にどんなメリットがあるか」をしっかりと伝えましょう。
実際に退職するまでの流れ ①退社の伝え方、退職日、退職願
一通りの準備ができたら、実際に退職するまで流れを紹介します。
※会社によって退職の規則が違う可能性があります。自社の規則をしっかり確認しておいてください。
退社の伝え方
ベストはあなたの中で退職を予定している3か月前です。遅くとも1か月前には直属の上司に伝えてください。
引き止める余地があると思われないように、転職先を見つけてからはっきりとした決意を表しましょう。
タイミングは会社の繁忙期でなければ、新体制が始める前の12月や3月がおすすめです。
退職の理由は、「自分の本当にやりたい仕事が見つかった」「自分の可能性に挑戦してみたい」など前向きな理由か、親の介護や持病の治療などやむを得ない理由にしましょう。
退職日の設定
退職日は、これまで一緒に働いてきた仲間のことも考え、周りに迷惑が掛からない退職日を上司と話し合って決めましょう。
退職日が決まったら、退職に伴う公的手続き(税金・年金・健康保険・雇用保険など)の方法、日程を確認してください。
退職願(退出届、辞表)の提出
退職願と退職届のどちらを提出すべきかは会社によって異なるので、規則を確かめておいてください。
また、辞表は社長、取締役などの役員や公務員が退職する際に提出するものです。会社員が提出する必要はありません。
実際に退職するまでの流れ ②社内外への挨拶、退職までの手続き
ステップ②では社内外への挨拶と退職までの手続きについて紹介します。
社内外への挨拶
退職届をすぐに提出できるように、上司の許可を取ってから社内外への挨拶を行ってください。
会社の負担を減らして、スムーズな円満退社につなげましょう。お菓子や菓子折りを持っていくと良いですね。
退職までの手続き
会社に返却するものと会社から受け取るものを確認してください。基本的なものをリストアップしました。
会社に返却するもの:健康保険証、身分証明書、名刺、パソコン、携帯電話、会社で購入した備品など
会社から受け取るもの:雇用保険被保険者証や源泉徴収票、年金手帳など
また、経費精算、各種手続き、身辺整理も行ってください。情報の持ち出しやコピーは厳禁ですので気を付けてください。
仕事を辞めたい方へのまとめ
仕事をやめたいと思う方のための情報を紹介しました。今回紹介したことの中で最も考えておいてほしいのは「なぜ仕事を辞めたいのか」についてです。
まずは自分への理解度を深くすることです。自分はどんな職に就きたいのか、どんな仕事がしたいのか冷静に考えてみてください。
仕事を辞める以外の選択肢が見つかれば、まずはそこからです。できる限りすべて取り組んでみましょう。
しかし、肉体的、精神的に異変を感じているのであれば、この機に退職、転職を検討してください。何よりも大切なのはあなた自身の心体です。