恐竜のような見た目の独特の可愛さと、犬や猫に比べて小型で飼いやすいトカゲは、マイナーではあるものペットとして一定の人気があります。
ペットとして飼育されているトカゲにもたくさんの種類があります。ペット用のトカゲはどのような種類があるのか、どんな種類のトカゲが人気があるのか気になりますよね。
この記事では、トカゲに興味がある人、飼ってみたいなと考えている人が知りたい「ペットとして人気があるトカゲの種類」「初心者でも飼いやすいトカゲの種類」についてまとめています。
トカゲ飼育初心者がトカゲを飼う前に知っておくべきトカゲの性質、飼育のために用意するものなどの情報もあわせて紹介していますのでぜひ最後までご覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4250807)
トカゲってどんな動物?
トカゲは爬虫類の仲間で爬虫類の中では有鱗目に属しています。有鱗目にはヘビも属していて、分類上ではトカゲとヘビはとても近い存在です。
そのため、トカゲの中にはヘビと同じように足がないトカゲまで存在します。そんなトカゲの種類はおよそ4,000種以上が知られていて、森林から砂漠まで陸上のさまざまな環境に生息しています。
爬虫類であるトカゲは変温動物で、周りの環境によって体温が影響を受けやすい生き物です。寒くなったら太陽に当たり体を暖めて、暑くなったら日陰に入り体を冷やすというようにして体温を調節しています。
トカゲの多くは、主に昆虫などを食べる肉食ですが、野菜や果物を食べる雑食のトカゲも存在しています。では次の章からペットとして人気があるトカゲの種類をご紹介していきましょう。
- エリマキトカゲ
- フトアゴヒゲトカゲ
- オニプレートトカゲ
- アルマジロトカゲ
- グリーンイグアナ
ペットに人気のトカゲ①エリマキトカゲ
エリマキトカゲはその名前にある通り、何といっても首の周りにある襟巻きのようなヒダが特徴です。
襟巻きのようなそのヒダを目いっぱい広げて走る姿など見た目のインパクトがあり、爬虫類好きではない方からも名前が知られているほど知名度の高いトカゲです。
このヒダは、体を大きく見せる効果があり、敵から身を守るための威嚇やメスにアピールする求愛、さらには体温の調節にも使われています。
エリマキトカゲの大きさは平均しておよそ70cm、最大でおよそ90cmまで成長して、トカゲの中では大型の種とされます。
ペットに人気のトカゲ②フトアゴヒゲトカゲ
フトアゴヒゲトカゲは、平たく太い体形と興奮したときの下アゴの膨らみと黒く発色した様子があご髭みたいに見えることからその名がつけられました。
平べったく厚みがあまりなく、上から見たときお腹が丸みをおびている体形とアゴにあるたくさんの太いトゲのような突起が特徴的です。
体色は砂と同じようなクリーム色で、これは砂漠で天敵に見つかりにくい保護色となっているからです。
体の大きさは40cmほどでトカゲとしては一般的といえるぐらいのサイズですが、成長がとても早く1年で40cmまでに成長する個体などもみられます。
ペットに人気のトカゲ③オニプレートトカゲ
オニプレートトカゲは、その名前の由来でもあるプレートのような体で四角く平べったいウロコで全身が覆われていることが特徴です。
ウロコに覆われた体で触るとゴツゴツとした独特な肌触りやつぶらな瞳もオニプレートトカゲの魅力です。
食性は昆虫から野菜、果物まで何でも食べる雑食で、アフリカの乾燥したサバンナ地帯に生息しています。
オニプレートトカゲの大きさは40cmほどで、大きいもので50cmになる中型のトカゲです。
ペットに人気のトカゲ④アルマジロトカゲ
アルマジロトカゲは、身の危険を感じると体を丸める習性があり、その習性がアルマジロのようであるということからその名がつけられました。
体もアルマジロのように硬く、そしてトゲがあり、鎧のようなウロコに覆われておりドラゴンとも思えるような見た目が特徴的です。
アルマジロトカゲの大きさは大きい個体でも20cm程で、トカゲの中では小型の種です。
その特徴的な見た目のかわいさからペットとしての人気がありますが、それゆえ乱獲された結果、現在では希少性が高い種となっており、あまり流通しておらず、価格も相場が30万程と高価になっています。
ペットに人気のトカゲ⑤グリーンイグアナ
イグアナは主に中南米に生息する大型のトカゲです。イグアナと呼ばれるトカゲの中では今回ご紹介する「グリーンイグアナ」が最もよく知られています。
グリーンイグアナは最大のトカゲの一種で、体の大きさはおよそ2m、体重はおよそ5kgあり、ときに怪獣や恐竜とも表現される見た目と大きさが特徴的なトカゲです。
体色は鮮やかなグリーンであり、成長すると灰色ががった色に変化する個体も存在します。後頭部から尻尾にかけての背中にはクレストと呼ばれるトゲ状の突起があり、耳の後ろには円形のヒダがついています。
寿命はおよそ15年から20年で、トカゲの中では長生きです。ペットとしても人気がありますが、あまり初心者向けとはいえないでしょう。
初心者でも飼いやすいトカゲは?
トカゲは犬や猫の哺乳類、他の爬虫類と比べても飼いやすいペットといえます。ですが、種類によっては飼育が難しいトカゲもいますので、初心者でも安心して飼えるトカゲについてご紹介していきましょう。
初心者でも飼いやすいトカゲの特徴をまとめると、少ない設備で飼育可能、体があまり大きくない、おとなしい性格、ペットとして人気があって情報を集めやすい、餌の入手に苦労しないなどがあります。
初心者にも飼いやすいトカゲとして具体的な名前をあげると、ペット用トカゲとして一番の人気を誇るフトアゴヒゲトカゲ、オニプレートトカゲなどが挙げられます。
その他ここでご紹介できていないものの中にも、アオジタトカゲ、小型のヒナタヨロイトカゲなんかもペットとしてメジャーな人気があり、初心者にもおすすめのトカゲの種類です。
- 体があまり大きくない
- 性格が大人しい
- ペットとして人気があって情報を集めやすい
- 飼育に特別な設備、エサを必要としない
ペットとしてのトカゲの値段
ペットとしてトカゲを迎えるにはどのくらい費用がかかるのかも気になるところですよね。
トカゲの値段は、当然種類にもよって変わってきますが、大体5,000円から30,000円くらいとなっています。
トカゲをペットとして飼育するにあたって必要となる費用は、このトカゲの費用と飼育ケースなど飼育に必要なアイテムの費用、さらに継続的な費用として餌代や電気代がかかります。
トカゲの飼育に必要なアイテムをそろえるのにはおよそ20,000円から30,000円、継続的にかかる費用の餌代と電気代はそれぞれひと月1,000円ほどかかることになるので頭に入れておきましょう。
- トカゲ生体 5,000~30,000円
- 飼育アイテム 20,000~30,000円
- 餌代、電気代 ひと月各1,000円
ペットとしてのトカゲ飼育に必要なもの
トカゲをペットとして飼育するにあたって、最低限必要となる飼育アイテムは、飼育ケースとそこへ敷く床材、身を隠すためのシェルター、保温用ヒーター、水入れです。
飼育ケースは水槽やプラケースなどでも代用することができますが、通気性やメンテナンスのことを考えると、爬虫類専用のケースを用意するのがおすすめです。
また、狭いと運動不足を招く原因ともなるため、飼育ケースのサイズは生体に合った広めのものを選ぶようにしましょう。
加えて、トカゲは骨格形成や体温維持など健康のために日光浴が欠かせません。そのため、室内飼育の際には日光の代用となる紫外線ライトやバスキングライト(保温用ライト)が必要になります。
トカゲを飼う前に知っておくべきこととは!?
爬虫類飼育初心者がトカゲを飼う前に知っておきたいことについてもお話しておきましょう。まずひとつにトカゲの食性にもよりますが、多くのトカゲの主食は昆虫です。
基本的には生き餌を好み、餌に生きた昆虫を与える必要があります。代用で人工飼料なども豊富に用意されてはいますが、虫が苦手だという人はこの点も考慮に入れて飼育を検討する必要があるでしょう。
また、トカゲの寿命はこれも種類によりますが、10~20年ほどと長く、猫や犬などと同じくらい長生きします。
値段も手ごろで、飼育にもあまり手間はかからないといえますが、途中で飼育を投げ出すことがないよう、そのあたりも飼う前に一度しっかりと考えるようにしましょう。
人気のトカゲをペットにしてみよう!
今回ご紹介した人気があるトカゲの種類は5種類だけでしたが、ペットとして飼えるトカゲには非常に多種多様な種類があります。
この記事でご紹介できていないものでも、人気があって魅力的なトカゲはまだまだいます。
そんなたくさんのトカゲの中から、自分が気に入る種類を探して見つけてみるのも楽しみの一つとなるはずです。
値段も手ごろで飼育の手間もそれほどかかりませんし、自分のお気に入りの一匹をぜひ見つけて、トカゲの飼育に挑戦してみませんか。