「トカゲを見ていると癒される…。でもペットにしたいと思うと、初心者には難しいのでは?」とお悩みではありませんか?
しかしトカゲはたくさん種類がいて、初心者はどんなトカゲを選べば良いのか迷いますよね。
この記事を読めば、トカゲの特徴や飼う時のメリットデメリット、初心者が飼いやすいトカゲの種類が理解できるので、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
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トカゲを初心者がペットとして飼うのは難しい?
トカゲは飼育を開始するまでの初期費用が他のペットに比べて少なく、世話がしやすい点で一人暮らしの方やおうち時間を充実させたい方々にも注目されています。
しかしトカゲは多くの種類がおり、それぞれ生息地や餌など、大きな違いがあるため、初心者が世話をしやすいトカゲもいればペットとして飼うには難しいトカゲもいます。
自分の生活や家の環境に合わせることのできるトカゲを見つける為に、まずはトカゲについて詳しく知るところから始めていきましょう。
トカゲの特徴①トカゲは変温動物である
トカゲは大きく「アガマ」「スキンク」「オオトカゲ」「ヤモリ」「カメレオン」の5種類に分けられ、種類によって大きさや食性、触れることができるか異なります。
また、トカゲは周囲の温度により体温が左右される変温動物です。体温が極端に下がると活動性が低下し、消化機能も低下して食べたものの消化が難しくなってしまうのです。
そのため、ペットとして自分の家に迎えるにあたって温度管理がとても重要になります。
トカゲの特徴②トカゲは脱皮をする
脱皮と言えばヘビのイメージがありますが、トカゲも同じように脱皮をします。脱皮は皮膚の新陳代謝がうまくいっている、つまり健康である証拠です。
本来であれば自然に行われますが、脱皮がうまくいかない「脱皮不全」になると、手足が壊死する等トラブルになることもあります。
ペットとして家に迎えるのであれば、必要に応じて加湿や古い皮を剥がす等、経過を観察しながらケアをしなければなりません。
初心者がペットにトカゲを選ぶメリット
冒頭でもお伝えしましたが、トカゲは比較的初期費用が他のペットに比べて少なく、種類によっては世話がしやすいと言われています。
特に初心者がペットにトカゲを選ぶメリットとして以下の3点が挙げられます。
- 音を立てない
- 部屋の汚れや臭いを気にしなくて良い
- 散歩の必要がない
音を立てない
トカゲは基本的に他の動物に比べて鳴くこともほとんど無く、音を気にしなくて良い為、近所の方へ迷惑をかける可能性が低いでしょう。
トカゲを飼いやすいポイントの一つであり、一人暮らしの方にもおすすめです。
部屋の汚れや臭いを気にしなくて良い
基本的にゲージの中で飼うので、部屋の中の汚れや傷がつくことは少ないです。
他の生き物に比べて留守番の間に部屋の壁を引っ搔いたり、いたずらをしていて、家に帰ったら片付けに追われるということも無いでしょう。
散歩の必要がない
トカゲはゲージの中でマイペースかつ自由に動き回り過ごしています。
外に運動をしに行く必要がないため、仕事で忙しい方もペットとして家に迎える選択肢になるのではないでしょうか。
初心者がペットにトカゲを選ぶデメリット
先ほどのトカゲの特徴を踏まえ、初心者がペットにトカゲを選ぶデメリットも確認しましょう。
- 懐かない
- 適切な環境作りが必要
- 昆虫が苦手だと慣れるまで大変
懐かない
トカゲは哺乳類のように人に懐く生き物ではありません。人に触れられたり手渡しで餌を食べる個体もいますが、それはトカゲがその環境に慣れているからです。
そのため飼い主に愛着を持って寄ってくるという様子は見られませんが、人に慣れている個体であればスキンシップをすることができますよ。
トカゲは飼育するとペットショップでは見ることのできない顔を見せてくれる意外と表情豊かな生き物です。トカゲ飼育でしか味わえない交流を楽しむのはいかがでしょうか。
適切な環境作りが必要
トカゲは変温動物です。温度の変化が生死に直結します。どんなトカゲを飼う場合も、トカゲが自分で体温を調節できるように整える必要があります。
その為にゲージや暖房設備などの道具をそろえるのはもちろん、定期的にトカゲの様子を見ながら環境を調節するのが最初は難しく感じる可能性があることを把握しておきましょう。
昆虫が苦手だと慣れるまで大変
トカゲの餌は昆虫が中心です。中には果物や野菜も食べる種類もいますが、タンパク質が必要なため主食にするわけにはいきません。
昆虫が苦手な方にとってはデメリットになってしまい、慣れるまで苦労する可能性があります。
人工飼料を利用する手段もありますが、種類や個体によって食べられる物が違います。初心者であれば、ペットショップで店員さんと相談して決めると安心でしょう。
初心者がペットにしやすいトカゲの特徴
トカゲについて把握したところで、実際に初心者がペットにしやすいトカゲの特徴を見ていきましょう。トカゲは種類により、個体差が大きな生き物です。
飼いやすい種類、飼いにくい種類が存在します。では初心者はどのような特徴のトカゲを選べば良いのでしょうか。大きく以下の4点を参考にしてみてください。
- 手に入れやすい価格か
- 環境の変化に強いか
- 必要な設備が少ないか
- 手乗りができるかどうか
【初心者に人気】ペットにしやすいトカゲ3種類
先ほどのペットにしやすいトカゲの特徴に触れながら、初心者が比較的手に入れやすい価格、設備の用意が少ないトカゲを3種類解説していきます。
難易度が高い生まれて間もない幼体の飼育は、初心者の方にはおすすめできません。少し値段が高くても数年ブリードされて健康状態が安定した個体を選びましょう。
フトアゴヒゲトカゲ
フトアゴヒゲトカゲは小さな竜のような姿で、立派な鱗と容貌から人気のある種類で相場は1~3万程です。50cm程度に成長するため、60~120cmぐらいの爬虫類ケースが必要になります。
性格は人慣れしやすく、手乗り可能です。砂漠を生き抜いているのでとても丈夫なのも魅力のひとつです。高いところが好きなのでケース内には高低差を設けましょう。
餌は昆虫が主食ですが、果物や野菜も食べてくれます。その分新鮮な食材を管理すること、費用がかかってくることは把握しておきましょう。
ヒョウモントカゲモドキ
愛称はレオパ(レオパードゲッコーの略)で相場は5000~8000円です。ぷっくりとしたしっぽやゆっくりとした動きで飼い主を魅了する人気のトカゲです。
先ほどのフトアゴヒゲトカゲに比べると、個体が小さいので必要な道具の大きさや餌の量が少なく、自宅で飼う環境を作りやすいです。
ヒョウモントカゲモドキは国内繁殖がほとんどで、日本の気候に慣れているため飼育しやすいと言われています。
クレステッドゲッコー
愛称はクレスで、頭に王冠のような突起があるので和名をオウカンミカドヤモリと言います。指先の張り付く特徴があり、樹木の上で過ごします。相場は3万程です。
ガラス面もペタペタと登ることができるため、30×30×45cmくらいの爬虫類ケースを用意して登る場所を作ってあげる必要があります。
舌で目をなめて綺麗にしたり、猫のような目と舌をペロッと出す仕草が魅力的な性格のおとなしい種類で手乗りも可能です。
トカゲをペットに迎える初心者が確認すべきこと
ペットにしたいと思えるトカゲをなんとなくイメージできたら、ペットとして迎える前に確認しておくべきことがあります。
初心者の方は見逃しがちなこともあり、後から困ってしまわないように以下の3点を把握しておきましょう。
- トカゲを飼う為に必要な設備
- トカゲを診てもらえる動物病院
- トカゲの預け先
トカゲを飼う為に必要な設備
トカゲを飼う為に最低限必要な設備は以下の4点です。この他、隠れ場所としてシェルターや高低差を作るための木、紫外線ライトなどがあります。
爬虫類ケースの大きさや必要になる設備は飼うトカゲや個体によって変わるので、ペットショップで確認しましょう。
- 爬虫類ケース
- パネルヒーター
- 底材
- 水入れ
トカゲを診てもらえる動物病院
飼う前に見落としがちなのが、トカゲに何かあった時に頼る場所です。動物病院の診察対象は犬や猫が主であることが多いので注意しましょう。
トカゲを飼う前に自宅の近くでトカゲを診てもらえる動物病院、可能であれば爬虫類に詳しいところを見つけておくと安心です。
さらに動物病院に連れていく際のケースや保温、移動の方法も確認して、大事なペットに何かあった時の為に備えておきましょう。
トカゲの預け先
ペットを飼っていると、出張や旅行など数日家を空ける時に困りますよね。トカゲは環境の変化に敏感で、移動はストレスになってしまいます。
預けずに済むのなら預けない方が良いですが、飼いやすい個体であっても世話をせずに放置できるのは3日が限度です。それを超える場合のためにペットホテルを見つけておきましょう。
また近くに住んでいる知人や家族に、見てもらえるか確認してお願いするのも手ですね。
初心者なら注意したいトカゲの餌について
ほとんどのトカゲは昆虫を主食としています。人慣れした個体であれば人工飼料を与えても食べてくれますが、慣れていない個体やトカゲの種類によっては生き餌を与えなければなりません。
拒食に陥りにくい爬虫類ではありますが、一度拒食状態になるとかなり頑固になる可能性もあるため、食事へのストレスは与えない方が無難です。
生き餌は与える時はもちろん、生きたまま保管する際にも管理が難しいので初心者は乾燥フードや冷凍でも食べる個体を探すのも方法の一つです。
トカゲをペットにしたいなら飼いやすい種類を選ぼう
爬虫類はカラフルなカラーリングや大きく愛らしい目、マイペースな行動などそれぞれ魅力的な個性があり、その中でもトカゲは比較的、初心者がペットとして飼育しやすい生き物です。
今回初心者におすすめのトカゲとして、フトアゴヒゲトカゲ、ヒョウモントカゲモドキ、クレステッドゲッコーの3種類を紹介しました。
初めてトカゲを飼う方は紹介したような飼いやすい種類を選び、その中でも人馴れした個体から飼育デビューして、ぜひトカゲならではの飼育の楽しさを見つけてみてくださいね。