「チンチラを飼ってみたいけど、性格がきついって本当?」「猫を飼ったことがない人でもチンチラは飼えるのかな」という不安を抱えていませんか。
凶暴な性格かもしれないと思うと、家族にお迎えするのはためらってしまいますよね。
この記事では、チンチラの特徴や性格、飼う際の注意点などを紹介していきます。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/22934078#goog_rewarded)
【性格がきつい?】チンチラの特徴
チンチラはペルシャの一種です。「チンチラ」とは毛色のことを指し、毛先の8分の1に黒の着色があるペルシャ系の猫がチンチラと呼ばれています。
見た目は他のペルシャと同じく長毛で足が短くて太いですが、ペルシャより鼻がつぶれておらず毛質が軽めです。
主な毛色はシルバーやゴールデン、希少な毛色にブルーやブルーゴールデンがあって、チンチラの瞳は青か緑色をしているという特徴があります。
- イギリス原産
- 体長60~80㎝(猫の中では中型~大型)
- 体重3~5.5㎏
- 寿命約15年
- 毛色はシルバー、ゴールデン、ブルー、ブルーゴールデン
- 瞳は青か緑
【性格がきつい?】チンチラの性格
チンチラの性格は次の通りです。比較的おとなしくて穏やかな性格を持つ子が多く、猫の中では飼いやすい部類に入ります。
- おとなしくて穏やか
- 愛情深く甘えん坊
- プライドが高い
- ツンデレ
- 運動が得意ではない
- 大声で鳴くことが少ない
飼い主や家族に愛情深く甘えん坊です。プライドが高くベタベタと構われるのは苦手ですが、頭をすりすりと擦りつけたり膝の上に乗ったりと甘えたいときは甘えるツンデレなところもあります。
また運動が得意ではなく、子猫時代は好奇心旺盛で元気いっぱい走り回る事も多いですが、成猫になるにつれて落ち着き自分から遊びをねだることが少なくなります。
あまり大声で鳴かないので、騒音が心配な集合住宅に住む人でも安心して飼うことができますよ。
【性格がきつい?】チンチラの毛色や性別による性格の違い
チンチラはゴールデンとシルバーで性格の違いがあり、ゴールデンは比較的おとなしくて甘えん坊の子が多く、シルバーはプライドが高くて活発に動く子が多いです。
また、性別による性格の違いはオスの方が甘えん坊で、メスの方がツンデレの子が多い傾向にあります。
性格の違いを見ると、チンチラをいっぱい甘やかしたいという人には、ゴールデンのオスがおすすめです。
もちろん個体差があるので、あくまで「そういう傾向があるんだな」程度に捉えてくださいね。
【性格がきつい?】チンチラは多頭飼いできるのか
チンチラの多頭飼いができるかは、結論から言うと同居する猫との相性次第です。
チンチラはおとなしく攻撃性の低い猫なので、同居する他の猫に積極的に喧嘩を売ることは少ないですが、相性が悪ければ威嚇や喧嘩をします。
また、同時期にお迎えした子は相性がよかったが、新しく来た子は先住猫がいじめてしまったというような、飼い始めた時期で相性の良し悪しが変わることも多いです。
チンチラに限らず猫の多頭飼いは同居する猫と相性がよければできるので、一度対面させてみて相性を確かめてから飼いましょう。
チンチラの性格がきついというのは本当?
ここまでチンチラの性格について紹介してきたように、チンチラは高貴で人を寄せ付けないような見た目に反し、猫の中でも穏やかで飼いやすい子が多いです。
しかし当然個体差があるので、同じチンチラであっても凶暴な子や全然懐いてくれない子もいます。
また、チンチラはあまり自分から寄って来てくれなかったり、撫でようとしても素っ気ない素振りで躱されたりと懐いていても甘えてくれないツンデレなところもあるので、そこがきついと感じる人もいるでしょう。
チンチラの性格は穏やかで飼いやすい子が多いですが、性格がきつい子も一部いると思ってください。
チンチラをお迎えする方法
「チンチラをお迎えしたい」と思ったときは、次の3つの方法があります。それぞれ説明していきますね。
- ペットショップで購入する
- ブリーダーから直接購入する
- 里親になる
ペットショップで購入する
一番身近な方法はペットショップで購入することです。ペットショップでは20~40万円で購入でき、エサやトイレなどの飼育に必要な商品も一緒に揃えることができますよ。
ただペットショップは多様なブリーダーから動物を引き取っているため、親兄弟のルーツを辿りにくく遺伝性の病気を持っていてもわからないことがあります。
健康的な子を迎えるためには、購入する前に一度抱っこして目ヤニや鼻水がないか、くしゃみはしていないかを見て健康状態をチェックし、ワクチンの接種をしているか店員さんに聞いて確認しましょう。
ブリーダーから直接購入する
ブリーダーから直接購入してお迎えする方法です。ブリーダーからは20~40万で購入でき、親や兄弟の健康状態がわかるため、遺伝性の病気を持っていないか簡単に確認できます。
また、ペルシャやチンチラを専門にしているブリーダーなら、病気への対策に力を入れているところが多いので、健康的な子猫を手に入れやすいですよ。
ただブリーダーの中には劣悪な飼育環境で育てている人もいるので、必ず飼育環境を見せてもらって信頼できるブリーダーか判断して購入を決めてくださいね。
ブリーダーを探すなら「みんなの子猫ブリーダー」というサイトを利用するのがおすすめです。都道府県や猫種で検索することができるので、近くにいるチンチラの子猫を飼育中のブリーダーをみつけやすいですよ。
里親になる
里親団体や保護猫カフェ、動物病院から引き取り里親になるという方法です。引き取る前に飼い主として適正かどうかの審査があり、対面して正式に譲り受けることができます。
子猫だけでなく成猫の里親募集もあり、里親制度を利用すれば無料でチンチラを引き取ることができますよ。
だた既にワクチン接種や避妊手術を受けた子の場合、医療費を請求されることも多いので、お金の準備はしておきましょう。
次の項目からはチンチラを飼うために準備すべきものや飼うときの注意点、かかりやすい病気について紹介していきます。チンチラをお迎えする前に一読してみてください。
チンチラを飼うために準備すべきもの
チンチラを飼うために準備すべきものは次の通りです。チンチラを飼う前に準備しておきましょう。
- 猫用のエサ
- エサや水を入れる皿
- 猫用のトイレ
- トイレに入れる砂やシート
- 爪とぎ
- 猫がくつろぐためのベッドやクッション
- おもちゃ
- キャットタワー
- 長毛種向けのブラシ
他の猫を飼うときと同じようにエサやトイレ関係のもの、運動させるためのおもちゃやキャットタワーなどを用意しましょう。加えて長毛種のチンチラをブラッシングするためのブラシが必要です。
他にも目ヤニや身体の汚れを拭くときに使う動物用のウェットティッシュや、カーペットや布団についた猫の毛を取るための粘着カーペットクリーナー(コロコロ)があると便利ですよ。
チンチラを飼う際の注意点
チンチラを飼う際、特に注意してほしいことは次の3つです。飼う前に心に留意しておきましょう。
- 毎日ブラッシングしよう。
- できるだけ毎日室内の掃除をしよう。
- 定期的に運動させよう。
チンチラは長毛種なので毛が絡まりやすく、こまめなブラッシングが必要です。グルーミングだけでは十分な毛の手入れができず、毛玉ができてしまう原因になります。
毛玉は細菌が繁殖しやすく皮膚炎を引き起こすこともあるので、毛玉を防ぐために少なくとも毎日1回はブラッシングして毛並みを整えてあげましょう。
グルーミングは猫が身体を舐めて毛並みを整える毛づくろいのことです。猫はグルーミングにより、ある程度自分で毛並みを整えることができます。
対してブラッシングは人間がブラシで毛並みを整える行為のことです。
長毛種の猫はグルーミングだけでは毛並みを整えきれないので、ブラッシングを忘れずにしてあげましょう。
加えて長毛種は抜け毛が多くすぐに部屋が汚れてしまうので、5分だけでも毎日室内の掃除をしてください。掃除しやすいように毛の長い絨毯は敷かず、フローリングにするのがおすすめですよ。
また、チンチラは成猫になると自分から遊ばなくなるので太りやすいです。食べすぎに注意し、キャットタワーを買って上下運動できる環境を作ったり、おもちゃで遊んだりして定期的に運動させてください。
チンチラがかかりやすい病気
チンチラがかかりやすい病気は次の3つです。それぞれ説明していきますね。
- 流涙症(りゅうるいしょう)
- 毛球症(もうきゅうしょう)
- 多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)
流涙症(りゅうるいしょう)
流涙症(りゅうるいしょう)は、涙が過剰に生産されたりうまく排泄できなくなったりして、涙が止まらなくなる病気です。
猫は人間のように悲しくて泣くということはないので、目の周りや鼻筋が濡れていたり目ヤニが多かったりしたら流涙症を疑ってください。
鼻が低いチンチラは流涙症になりやすいので、目の周りをこまめにチェックし、異常を感じたら早めに病院に行って早期発見に努めましょう。
毛球症(もうきゅうしょう)
毛球症(もうきゅうしょう)は、飲み込んだ抜け毛が胃の中で固まり、毛球になって体外に排出されないまま胃や腸に刺激を与える病気です。
抜け毛は消化されないため、通常はフンと一緒に排出されるか小さい毛球のうちに吐き出されるのですが、毛球が胃の中で大きくなってしまい吐き出せなくなってしまうことがあります。
毛球が体外に出ないと、食欲不振や便秘、腹部を痛がったり何度も吐いたりするようになり、大きくなった毛球が腸に入り詰まって腸閉塞になることもあり危険です。
長毛種のチンチラは毛球が胃に溜まりやすいので、毎日ブラッシングしてグルーミングで飲み込む毛を減らしましょう。
多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)
多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)は、腎臓に液体がたまった小さな袋が複数できる遺伝性の病気です。
交配が進んでいるペルシャ系やアメリカン・ショートヘアに多い病気で、加齢とともに袋が拡張していき、腎機能の低下や最悪死を招くことがあります。
親からの遺伝でのみ発症し、2022年8月時点では完治させる方法が見つかっていません。チンチラを引き取る前に必ず、親兄弟が多発性嚢胞腎を発症していないか確認を取りましょう。
【性格がきつい?】チンチラまとめ
チンチラの特徴や性格、飼う際の注意点などについて紹介してきました。最後にこれだけは覚えて欲しいチンチラのまとめを載せます。
- チンチラはペルシャの一種!
- 穏やかでツンデレな子が多い!
- 長毛種なので毎日のブラッシングが必要!
- 成猫になるとあまり遊ばないので定期的に運動させよう!
チンチラは毎日のブラッシングや室内の掃除など、こまめなお手入れができる人におすすめです。チンチラを飼ってみたいと思った人は、一度ペットショップや猫を扱うサイトを覗いてみてくださいね。