もふもふとした毛並みのかわいいチンチラですが、暑さに弱くしっかりと対策をしなければ熱中症になり最悪命を落とすことがあります。そのため、チンチラを飼うには温度や湿度の管理は重要です。
かわいいペットのために過ごしやすい快適な空間にしてあげたいですよね。
この記事では、チンチラの暑さ対策の方法や、飼い方について解説するのでぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね!
(出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/22469078?title=%E3%83%81%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A9&searchId=1090635780)
チンチラに暑さ対策が必要なのはなぜ?
野生のチンチラは南米に住む動物で、主にアンデス山脈の標高が高い地域で生息しているため暑さに弱い動物といわれています。
全身に高密度に手触りが良いもふもふとした毛が生えそろっていて非常に愛らしいですが、体内から放熱する場所は露出している耳のみです。
そのため、暑さに弱く湿度の高い場所が苦手なため、チンチラを飼っている方は暑さ対策をしっかりと行う必要があります。
暑さ対策を行わなかった場合、チンチラは熱射病にかかり最悪死んでしまうこともあるので温度調整は特に気をつけて行いましょう。
チンチラが熱射病になったときはどんな症状がみられるの?
チンチラが暑さにより熱射病にかかると「食欲がない、倒れる、息切れ、脈が速い」などの症状が見られます。
けいれんやよだれが出てぐったりしているなど明らかに様子がおかしい場合はすぐに病院に連れて行ってあげましょう。
病院に行く前に冷たいタオルで体を包んで少しずつ水を飲ませて応急処置をします。氷水だと冷たすぎるので、水道水で冷やした程度のタオルで大丈夫です。
チンチラが熱射病にならないためにも、暑さ対策と湿度対策は入念に行いましょう!
チンチラの暑さ対策はどうやって行えばいいの?
チンチラの暑さ対策は、基本的にエアコンや除湿器を利用しながら温度や湿度を調整して行うことになるでしょう。
ただし、急な停電で電力供給が途絶えてしまうケースや、窓際にケージを置くと部屋の中心部と窓際とでは温度が違うことがあります。
特に日中に仕事で部屋を留守にする時間が長い方は、万が一エアコンが切れた場合や使えなくなった時の備えを用意しておきましょう。
この記事では暑さ対策のためのグッズも紹介しているので、気になる方はぜひ参考にしてくださいね。
チンチラの暑さ対策に必要な温度はどのくらい?
チンチラが快適に過ごせる気温は15℃~22℃です。湿度は40%未満になるように注意しましょう。
季節ごとに気を付けるべき気温は夏は25℃以上、冬は15℃以下です。そのため、外出中でも温度管理ができるように一定の温度を保つためにエアコンを使用しながら室内の温度を一定に保つ工夫が必要になります。
チンチラは温度変化に弱い動物のため、なるべく室内を一定の温度を保てるような工夫や、外出先でも温度を確認できるようなグッズを用意しておくと良いでしょう。
チンチラは湿度対策もしっかりと行いましょう
チンチラは部屋の温度に気をつける必要がありますが、同時に湿度対策も必要です。チンチラの生息地である標高が高いアンデス山脈では湿度が低いです。
そのため、もとの生息地と近い環境で育ててあげる必要があります。特に日本では気温が高くなると湿度も高くなりがちのため、湿度にも気がけてあげましょう。
暑さ対策を行う際は、エアコンは冷房だけではなく必要に応じて除湿器や除湿機能を活用しながら暑さ対策を行っていきましょう。
チンチラとのスキンシップで飼い主が気を付けるべきこととは?
ここまでチンチラの暑さ対策について解説してきましたが、チンチラだけではなく飼い主さんが気を付けるべきことを3つご紹介します。
チンチラとのスキンシップ中でも暑さ対策は必須です。しかし、チンチラにとっては快適でも飼い主にとっては夏場でも肌寒く感じてしまうことがあるでしょう。
基本的に飼い主さんの方が上着を羽織ったり重ね着をしながらチンチラと触れ合うといった工夫が必要です。また、寒さに弱い方はチンチラと別の部屋で過ごすなどの工夫が必要でしょう。
チンチラにとって快適な環境を整えてあげることも大事ですが、共に過ごすことも考えてお互いにとって過ごしやすい環境を整える工夫を行いましょう。
チンチラを室内で遊ばせるときには
チンチラはかじることが好きな動物です。そのため、扇風機や除湿器の電源コードのある場所で散歩をさせたり遊ばせたりすると、コードをかじってしまう危険があります。
そのため、チンチラを室内で遊ばせる際には、かじられると困るものは室内に置かない、電源コードなどの危ないものは行動範囲内に置かないように気をつけましょう。
扇風機や除湿器のある部屋での散歩や、遊ばせたい場合は保護シートやサークルを利用して電源コードを覆ったり、チンチラの行動範囲を制限して暑さ対策をしながらのびのびと遊べる環境を整えてあげましょう。
チンチラの暑さ対策で部屋の冷やしすぎは禁物!
暑さに弱いチンチラですが、同時に寒さにも弱い動物です。全身が毛に覆われており、体温調節が苦手なため、暑さ対策のためにと極度に部屋を冷やしすぎるのもよくありません。
チンチラも寒すぎると人間と同じように肺炎にかかったり、病気になることがあるため注意が必要です。
そのため、室内は季節に関わらず適正温度と考えられる15℃~22℃を常にキープできるような環境を整えるようにしましょう。
エアコン以外で出来るチンチラの暑さ対策方法3選
チンチラの暑さ対策にエアコンは必須ですが、温度を極度に下げた状態のまま常に稼働することを考えると、電気代もかかりますし、エアコンばかりに頼っていると万が一の停電や故障などのトラブルに対応できません。
そこで、エアコン以外でできるチンチラの暑さ対策の方法について3つご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
- 冷感シートや冷感天然石のようなひんやりグッズを用意する
- 窓際から離れた場所にケージを設置する
- カーテンを閉めておく
冷感シートや冷感天然石のようなひんやりグッズを用意する
冷感シートや冷感天然石、金属プレートのようなチンチラが自分で涼をとることができるようなグッズを置いておくだけでも一時的にでも身体を冷やすことができるためおすすめです。
その際、かじられても問題ないようなグッズやお手入れのしやすいグッズを選んでおくと安心できるでしょう。
窓際から離れた場所にケージを設置する
いくら室内のクーラーが効いているような状態でも、直射日光の当たりやすい窓際と日の当たりにくい場所では温度が異なることがあります。
日中長く家を離れている場合などは、なるべく日光に当たらないような風通しのいい場所にケージを設置しておくと安心です。
カーテンを閉めておく
チンチラの暑さ対策には直射日光が入らないように、遮熱性のレースカーテンを閉めておくだけでも部屋の温度の上昇を防いでくれます。
太陽の熱を遮ることでエアコンの効きもよくなるため、エアコンの温度を下げるよりも効率よく部屋を冷やしてくれるため、簡単で導入しやすい方法の一つです。
チンチラの暑さ対策におすすめのグッズ3選
ここからはチンチラが快適に夏を過ごせるような暑さ対策におすすめのグッズを3つ紹介します。
ペットにとって最適な環境を整えてあげるためにも、以下のグッズの導入をぜひ検討してみてくださいね。
- SANKOのひんやりテラコッタ
- 三晃商会 涼感天然石L
- SANKOの涼感キューブ L
SANKOのひんやりテラコッタ
チンチラの暑さ対策の方法として、凍らせたペットボトルをケージ内に置いておく方法がありますが、そのまま置いておくとチンチラがかじってしまう危険があります。
そのため、ペットボトルをテラコッタに入れておくことで、チンチラがペットボトルをかじって体内にプラスチックを入れてしまう危険を防ぐため安心です。
テラコッタはかじっても安心な素焼き製ですので、安心して凍らせたペットボトルを使って涼をとることができるおすすめグッズとして挙げられます。
三晃商会の涼感天然石L
冷たい素材のプレートを置いておくだけでもチンチラは自分で涼をとりやすくなります。
素材としてアルミ製のプレートもありますが、三晃商会の涼感天然石は重みがあるためチンチラが動かす心配がなく、安定して使用することができるためおすすめです。
SANKOの涼感キューブ L
チンチラは神経質で繊細な動物のため、隠れる場所があると安心します。そのため、隠れ場所にもなり、涼も取ることができる冷感キューブを置いておくとチンチラも安心できるでしょう。
アルミ製のため、チンチラがキューブの中に入ると体温を吸収して放熱してくれます。丸く空いた穴からチンチラの様子を見ることもできるためおすすめです。
暑さ対策をしっかりと行い、チンチラを快適な空間で育てましょう
チンチラは毛並みが良くまあるくて愛らしい見た目の人懐こい動物ですが、一方で繊細で自分の力だけではうまく体温を調節することができません。
また、大切に育ててあげることで5年から20年も長生きする動物でもありますが、管理を怠るとストレスが溜まってすぐに死んでしまう可能性もあります。
そのため、日中家を空けている場合でも、常に温度管理に気を配ってあげる必要のある動物です。
チンチラのお迎え準備をする際には、暑さ対策用のグッズを使用してペットにとって快適な環境を整えて育ててあげましょう。