「トカゲをペットにしたい」「でも、トカゲはなつくの?」と考えたことはありませんか?トカゲは種類によって飼いやすく、なついてくれるのでとてもおすすめです。
さらに犬や猫とは違い、毛が落ちる心配がなく、大きな音を立てたり部屋を傷つけることもしないので、トカゲをペットとして考えたあなたはセンスがいいと思います!
この記事ではトカゲをペットとして飼うには、どういった種類がいいのかを詳しく説明していきます。
今回はおすすめの5種類をご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでおすすめのトカゲについて知識を取り入れて、今後のパートナー選びに役立ててくださいね。
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トカゲはペットとして飼いやすい種類なのか?
トカゲは爬虫類の中で、初心者が比較的飼いやすいとされる生き物です。確かに犬や猫などに比べてマイナーではありますが、しっかりとした人気があるので安心してくださいね。
トカゲは種類によって寿命や値段もさまざまです。費用や見た目はペットを選ぶ基準にもなりますが、必ず寿命は把握しておくようにしてください。
寿命は種類によって異なりますが、5~10年や20年以上生きる種類もいます。大切なパートナーになるので、しっかりと寿命を把握して最後まで面倒を見る覚悟で迎えてくださいね。
また、ペットショップで購入する時に人工飼料が食べられる個体か、生きた餌しか食べない個体かを確認しておきましょう。虫が苦手でも人工飼料を食べられる子なら、迎えた時に餌で困らないのでおすすめですよ。
トカゲのペットはなつくのではなく、なれる生き物
YouTubeなどでよく人から手渡しで餌を貰ったり、触られて気持ちよさそうにしているところが紹介されていますよね。その可愛い姿に憧れると思います。
しかし、トカゲはなつくというより、慣れる生き物だと理解しておきましょう。
そのため、最初は物陰に隠れて出てこなかったり、予想以上に触れ合えずに戸惑うことが多いと思います。最初は触れ合うことはせず、慣れてくるまでじっと待つようにしてあげてください。
そうすれば、必ずトカゲは心を開いて、トカゲならではの可愛さやコミュニケーションができると思いますよ。
ペットのトカゲはデリケートな種類!
トカゲは変温動物(外気温によって体温が変化する動物)なので、トカゲの生活拠点となるケージの中の温度は常に調節しなければいけません。そのためトカゲはとても繊細な生き物だと理解しておきましょう。
餌も人口飼料を食べてくれる個体もいますが、基本的に生き餌を好みます。コオロギやミルワーム、ワラジムシなどが一般的なので、虫が苦手な方はかなり大変かと思います。
また脱皮も注意しておきましょう。脱皮が失敗すると、古い皮膚が乾燥し食い込み血行障害が起きる可能性があります。そうすると命に関わる恐れがあるので十分に注意してください。
トカゲは触れすぎるのもいけないし、放置しすぎるのもいけません。もし、トカゲの様子がおかしいと思った時、すぐに行動できるようトカゲを診察してくれる動物病院を探しておくようにしましょう。
トカゲをペットとして迎えるための準備
トカゲを飼うためには様々な準備が必要です。「あ、これが足りなかった!」とトカゲを迎えてから慌てないように以下を参考に揃えておくようにしましょう。
- ケージを準備
- ライトを設置
- 床材
- シェルター
- 水を置く
- 湿度と温度の管理
- 餌
ケージを準備
トカゲはよく動くので大きめなケージを用意しましょう。小さめでも大丈夫ですが、運動不足からストレスになり寿命が縮まってしまう恐れがあるので、おすすめできません。
特に初めてトカゲを飼う場合、大きいケージの方がトカゲが好む環境を維持しやすいので、大きい方がいいと思いますよ。
ライトの設置
トカゲは日光が大好きな種類が多いです。日差しが不足していると病気や体調不良の原因になります。
ゲージの中には必ず赤外線ライトと日光浴用のバスキングライト(暖かさが感じられるライトのこと)を用意して設置してあげましょう!
床材
床材は保温効果のために必ず敷いてあげてください。また消臭効果があるものを選べば臭い対策にも繋がります。
材質も色々とあるので、自分が手入れしやすいものを選ぶと楽でしょう。トカゲを購入する際などにショップで相談するといい床材を教えてくれるので参考にしてみてください。
シェルター
トカゲにとってもっとも大切なのがシェルターです!元々警戒心が高く、物陰に隠れて過ごす臆病な性格のため、慣れない環境で音に驚いた時などに隠れるところが必要です。
確かに常に見ていたい気持ちは分かりますが、しっかり隠れられる大きめなシェルターを用意して、安心できる環境を作ってあげてくださいね。
水を置く
水飲み場と水浴び用、温度調節に必須である水入れもケージの中に用意しておきます。サイズが合えばタッパーや小皿でも代用が可能ですよ。
トカゲが水浴びをしても平気な程度の大きさが必要なので、その都度考えて設置しましょう。
湿度と温度の管理
トカゲは外気温によって体温が変化するため、適した室温でないと体温調節ができずに体調を崩してしまいます。
そうならないためにトカゲの種類によって適した室温・湿度を把握して、こまめにチェックしてあげましょう。
餌
人慣れしたトカゲであれば、人工飼料を食べてくれますが、人慣れしていないと生きた餌でないと食べてくれない場合があります。
生きた餌は与えるのも大変ですし、保管も大変です。そのため、乾燥フードなどを食べてくれるトカゲを探した方が飼い主にとっても楽で安心かもしれませんよ。
なつくトカゲ人気№1ペット【フトアゴヒゲトカゲ】
トカゲの中でもかなり温厚な性格で人慣れしやすいため、手で直接餌を与えたり触れたりできるのでスキンシップの楽しめるのがフトアゴヒゲトカゲです。
また名前を呼んだら近づいて来るぐらいなついてくれるので、なつくトカゲの中でも人気№1と言われています。カラーバリエーションもあるので、飼ってみたい種類を探してみてくださいね。
寿命 | 平均10~15年程度 |
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大きさ | 最大50センチまで成長 |
値段 | 約1万円~3万円(幼体は1万円前後ですが、難しいのでやめましょう) |
餌の種類 | 雑食性:昆虫・野菜・ピンクマウスなどを好み、人工飼料でも可能 |
適した室温 | 昼:28~35℃/夜:23~25℃(暖かい所、涼しい所を作っておく) |
適した湿度 | 60~70% |
気性が荒いがなつく種類【アオジタトカゲ】
名前の通り青い舌が特徴的なアオジタトカゲは、大きいトカゲが好きな人におすすめです。気性は荒く、最初は噛みついて攻撃する場合もあるでしょう。
そんな性格ですが、人に慣れやすく「こんなに早くなついてくれた!」というケースも多いため、「ツンデレなところが可愛い」と人気を集めています!
適した室温25℃程度を保ち、暖かいところは35℃ぐらいにしておきましょう。
寿命 | 平均15年程度 |
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大きさ | 最大60センチまで成長 |
値段 | 約1万円~3万円(幼体は安いのですが、難しいのでやめましょう) |
餌の種類 | 雑食性:昆虫・野菜・ピンクマウスなどを好み、人工飼料でも可能 ※人工飼料はフトアゴヒゲトカゲ専用フードで大丈夫です |
適した室温 | 25℃程度を保ち、暖かいところは35℃ぐらいにしておく |
適した湿度 | 40~60% |
なつく仕草がかわいい種類【ヒョウモントカゲモドキ】
まばたきする表情や、尻尾を振りながら歩く姿が愛くるしいヒョウモントカゲモドキは、世界中から愛されるトカゲです。ペットとしても飼いやすい種類で、とても穏やかな性格をしています。
表情も豊かで触れることも嫌がらず、なつくそぶりを見せてくれるため、幅広い方から人気があるのでとてもおすすめですよ。
寿命 | 平均15年~20年程度 |
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大きさ | 20センチ~30センチ程度 |
値段 | 約5000円~2万円(種類によっては高額な個体もいます) |
餌の種類 | 肉食性:コオロギやミルワームなどの昆虫、ミミズ、人工飼料 |
適した室温 | 28度〜32度程度 |
適した湿度 | 40%〜60% |
おとなしくて飼いやすい種類【オニプレートトカゲ】
名前のとおり固く平たい鱗が特徴的なオニプレートトカゲは、非常に臆病な性格が多い種類です。最初の方は触られることは嫌がりますが、慣れてくれば触れることが可能です。
基本的に臆病ではありますが、穏やかで動きもゆったりとしています。雑食で生の野菜もよく食べてくれるので初心者でも飼いやすい種類ですよ。
寿命 | 平均10年程度 |
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大きさ | 平均40センチ~50センチ程度 |
値段 | 約5000円~1万円 |
餌の種類 | 雑食性:昆虫や野菜・果物、人工飼料 |
適した室温 | 25〜28℃に保ちながら、暖かいところは40~45℃ぐらい |
適した湿度 | 30〜50% |
なつくまで臆病!多頭飼育可能【ヒナタヨロイトカゲ】
ヒナタヨロイトカゲはとても臆病なので、慣れないうちは警戒して物陰に隠れて出てこないかもしれません。しかし、慣れればなつくような仕草や触れられることにも怖がらなくなるので、とてもかわいい姿を見られます。
小さくておとなしい性格をしているので初心者でも飼いやすいと思いますよ。
さらにヒナタヨロイトカゲは群れをつくる種類のため、多頭飼育しやすいのが特徴的です。その場合はオス同士では喧嘩してしまう恐れがあるので、オス1匹とメス数匹という状態で飼うようにしてくださいね。
寿命 | 平均15年年程度 |
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大きさ | 10センチ程度 |
値段 | 約5000円~1万円(種類によっては高額な個体もいます) |
餌の種類 | 昆虫食性:デュピア・コオロギ・レッドローチなど、人工飼料 |
適した室温 | 基本25℃程度にして、暖かいところは40℃以上 |
適した湿度 | 20~40% |
まとめ【ペットで飼えてなつく種類のトカゲを知る】
今回は人になつくトカゲを5種類ご紹介させていただきました。飼ってみたいという子はいましたか?
初心者の方は大きいケージだと困ってしまう場合が多いので、最初は小さめのトカゲから始めるのがいいと思います。また、トカゲのほとんどが10年以上も長生きなので、大切なパートナーにもなるでしょう。
トカゲを迎えて「触れ合いたい!」と思うのは当たり前ですが、じっと我慢してトカゲのペースに合わせてゆっくりと仲良くなっていってくださいね。
そうすればトカゲもあなたを信頼して「あなたと一緒に生活することが当たり前だ」と思って、新しい顔を見せてくれると思いますよ。