Wi-Fiに接続すると「MacだけWi-Fi速度が遅い」「Macが故障した?!」と不安になっていませんか?
実際にWi-Fi速度を測定すると、他の機器に比べてMacのWi-Fi速度だけが極端に遅いという測定結果。最初に抱いた不安はさらに大きくなってしまいますよね。
本記事では、Wi-Fi速度がMacだけ遅いときの原因と7つの対処方法について紹介します。パソコンの操作が苦手でも簡単にできるように解説しているのでご安心ください。
もし、Macが一番使うパソコンだとWi-Fi速度の遅さは致命的。さっそく本記事を読み進めて、快適なWi-Fi速度を取り戻しましょう。
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Wi-Fi速度がMacだけ遅い原因とは?
Wi-Fiの速度が遅い原因は様々。しかし、他の機器は問題なく使えるのに、MacだけWi-Fiが遅いときには「Mac本体の故障」か「Mac本体以外の問題」のどちらかが原因でしょう。
Mac本体以外の問題とは、使っているブラウザやファイル、システムなどに問題があるということです。
Macで使っているブラウザやシステムに問題があると、本体が故障していなくても結果としてMacのWi-Fi速度だけが遅くなることがあるからです。
今回の問題がMac本体の故障でない限り、簡単な操作でWi-Fi速度の改善が期待できるでしょう。
Wi-Fi速度がMacだけ遅いときの対処方法7選
Wi-Fi速度がMacだけ遅いときに試したい対処方法を7つ紹介します。今回は、「パソコン操作が苦手でも自力で行えるもの」「データが消える心配がないもの」を紹介していきます。
- 【MacだけWi-Fiが遅い!対処①】Wi-Fiを接続し直す
- 【MacだけWi-Fiが遅い!対処②】「ワイヤレス診断」する
- 【MacだけWi-Fiが遅い!対処③】電波干渉の確認する
- 【MacだけWi-Fiが遅い!対処④】アプリやタブを閉じる
- 【MacだけWi-Fiが遅い!対処⑤】DNSの設定変更をする
- 【MacだけWi-Fiが遅い!対処⑥】ネットワークの環境設定
- 【MacだけWi-Fiが遅い!対処⑦】Mac内の整理整頓
インターネットで調べると対処方法は上記の7つ以外にもありますが、操作を間違えるとデータが消えてしまったり、Wi-Fi自体に接続できなくなったりします。
データ復旧やエラーを自力で直すのは、かなりの労力と時間が必要です。そのようなリスクがあるものはパソコン操作が苦手な人にはおすすめしません。
7つの対処方法については、簡単にできるものから順番に解説していくので、「対処①」から試してみてください。
【MacだけWi-Fiが遅い!対処①】Wi-Fiを接続し直す
MacのWi-Fi速度だけが遅いときは、Wi-Fiを接続し直しましょう。接続し直す方法は2つあります。
「Wi-Fiをオフにして再接続する方法」と「Macを再起動してWi-Fiを再接続する方法」の2つです。以下に2つの方法の手順について解説します。
「Wi-Fiをオフにして再接続する方法」
メニューバーの「Wi-Fi」メニューから「Wi-Fi」の右にあるボタンをクリックしてWi-Fiをオフにします。
Wi-Fiがオフの状態で数秒間待ち、再びWi-Fiのボタンをオンにしましょう。 MacのWi-Fi接続を一度リセットすることで、Wi-Fi速度が遅くなるのを解決できることがあります。
「Macを再起動してWi-Fiを再接続する方法」
先述したWi-Fiを再接続する方法は、単純にWi-Fiをリセットするだけでしたが、この方法ではMacを再起動してパソコンをリセットします。
MacのWi-Fiが「繋がりにくい」「遅い」場合には、Mac自体の再起動だけで解決することが多いからです。
Macを再起動する前に管理画面で最新のソフトウェアのアップデートがあれば、アップデートをした後に再起動しましょう。
ソフトウェアを最新の状態にしてから再起動することで、最善な状態でパソコンをリセットできるでしょう。
【MacだけWi-Fiが遅い!対処②】「ワイヤレス診断」する
Wi-Fi速度がMacだけ遅いときには、パソコン内にある「ワイヤレス診断」でWi-Fi接続の診断をしましょう。診断結果として、Wi-Fi接続に関する問題と解決策が分かるからです。
「ワイヤレス診断」によってMacのネットワーク設定が変更されることはないので、安心して利用できますね。次は、手順について解説していきます。
Macで、開いているアプリケーションをすべて終了しておきます。このとき、問題のあるWi-Fiネットワークには接続した状態にしておきましょう。
Optionキーを押したままメニューバーのWi-Fiのアイコンをクリックして、「ワイヤレス診断を開く」を選択します。
「ワイヤレス診断」の概要が表示されるので、内容を確認し右下のボタン「続ける」をクリックして分析を始めましょう。
分析が完了したら、概要の「情報」をクリックして、リスト内にある項目の詳細を確認すると原因が分かります。
Wi-Fi速度が遅い原因が「ワイヤレス診断」で判明したら、診断内容に応じて対処していけば問題ありません。
【MacだけWi-Fiが遅い!対処③】電波干渉の確認をする
Macに限ったことではありませんが、Wi-Fiの電波干渉が原因でWi-Fi速度が遅くなっている場合があります。
【Wi-Fiの電波干渉とは】無線電波を発信する機器同士の電波がぶつかり、お互いの通信状態が不安定になること
Wi-Fiの電波干渉が起きてしまうのは、電子レンジやテレビなどの家電、BluetoothがWi-Fiで使っている周波数(2.4Ghz)に近いことが原因にあります。
Wi-FiルーターとMacの間に家電のような無線電波を発信する機器がないか確認しましょう。
また、Wi-Fiの周波数を2.4Ghzから5Ghzに変えて接続するのもひとつの方法。5Ghzは家電には使われていない周波数帯なので、電波干渉が起こる可能性が低くなるからです。
5GhzのWi-Fiを使うには、5Ghzに対応しているWi-Fiルーターが必要。まずは、自身のWi-Fiが対応しているものか確認してみましょう。
【MacだけWi-Fiが遅い!対処④】アプリやタブを閉じる
Macで使っていないアプリやタブを閉じると、Wi-Fi速度が改善できることがあります。アプリやWebサイトを起動していると、多くのデータ通信量を要しMacの通信速度に影響されるからです。
ブラウザのタブを複数開いているのは、複数のWebサイトを同時に起動している状態と同じで、データ通信の容量を多く使用しています。結果として、Webサイト全体の読み込み速度が遅くなるでしょう。
不要なアプリやタブは可能な範囲で閉じた方がMac本体にかかる負荷が軽くなりWi-Fi速度が改善される可能性が高くなります。
また、Safariやgoogleといったブラウザは、検索履歴でもデータ量を多く使用するので、定期的に検索履歴を削除することもおすすめですよ。
【MacだけWi-Fiが遅い!対処⑤】DNSの設定変更をする
Wi-Fi速度が遅いと感じるときは、DNSの設定変更を試してみましょう。初期設定では、自動でDNSの設定がされているので、DNSに変えることでWi-Fi速度が改善される場合があります。
DNSとは
DNSとは「Domain Name System(ドメイン・ネーム・システム)」の略。ネットワーク上の住所表記について、「IPアドレス」と「ドメイン名(URL)」の紐付けをしているシステムのことです。
身近なもので「GoogleのWebサイト」を例にすると、ドメイン名は「www.google.co.jp」でWebサイトのIPアドレスが「172.217.26.227」と表記されます。
インターネット上では、IPアドレスがサイトの住所として認識されています。しかし、人間が数字の羅列を覚えるのは大変なのでDNSがIPアドレスとドメイン名を紐付けしてインターネットに接続しているのです。
パソコンは、インターネットに接続すると自動的にDNSサーバに接続します。DNSサーバが混雑すると、ドメイン名とIPアドレスの紐付けが遅くなりWebサイトへのアクセスが遅くなることに繋がるのです。
無料で使えるDNS
無料で使えるDNSの中でも「接続の速さで人気があるもの」を2つ紹介します。設定をすれば、誰でも自由に使うことが可能です。
無料で使えるDNS | ||
DNS | 第一優先 | 第二優先 |
Cloud Flare | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 |
Google Public DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 |
DNSの設定方法
今回はGoogleのPublic DNSを例にDNSの設定方法について解説していきます。
「システム環境設定」を選択し、「ネットワーク」を開きます。「詳細」をクリックして、上部に表示されるタブの中から「DNS」設定画面を開きましょう。
DNSを入力していきます。画面左下にある「+」ボタンをクリックすると、DNSが入力できるようになります。
DNSが「8.8.8.8」と「8.8.4.4」になるように入力しましょう。この時、数字の間の「.」(ピリオド)も忘れずに入力しましょう。
「OK」ボタンをクリックしてMacを再起動してWi-Fi速度が改善しているか確認します。
DNSは複数個を設定することができます。しかし、リストの上にあるDNSの優先度が高く基本的には一番上のDNSが使用されるので、多くのDNSを設定してもあまり意味がありません。
今回紹介した4つのDNSだけを設定しておけば、基本的に問題ないでしょう。
【MacだけWi-Fiが遅い!対処⑥】ネットワークの環境設定
ネットワーク環境の設定に問題がある場合は、新しいネットワーク環境を設定することでWi-Fiの速度が改善されることがあります。
この方法は、既存のネットワーク設定を削除するのではなくリセットするもの。ネットワーク設定自体が異常になることはないので安心です。以下に、設定方法の手順を解説していきます。
ネットワーク環境の設定画面を開きましょう。「システム環境設定」を選択し、「ネットワーク」を開きます。画面上部の「ネットワーク環境を編集…」をクリックしましょう。
現在使用しているネットワーク設定ファイルの複製をします。現在使用しているネットワーク環境を選択して、画面下部の◯マークを押します。【ネットワーク環境を複製】をクリックすると複製が完了です。
複製したネットワーク環境の名前を変えます。名前を変えるのは、既存のネットワーク環境と混在しないようにするためです。
ネットワーク環境の名前は何でもかまいません。ネットワークを作成した日付にしておくと、いつ作ったのかが分かるので今後トラブルが起きたときに整理しやすくなります。
新しく作成したネットワーク環境を選択し、「完了」をクリックしたら設定は終わりです。
ネットワーク設定画面に戻ります。「ネットワーク環境」の項目が新しいネットワーク環境の名前なのを確認し、画面右下の「適用」をクリックすれば完了です。
設定の途中で操作を間違えたときは、画面右下の「元に戻す」をクリックすれば、設定前の状態に戻るので再度設定し直せば問題ありません。
【MacだけWi-Fiが遅い!対処⑦】Mac内の整理整頓
Mac内に保存されているシステムやファイルが整理されていないとMacのWi-Fi速度が低下する可能性があります。
容量が大きく古いファイル、開けないファイル、不要なデータなどMacの動作に負荷をかけてしまう不要なファイルは削除するとよいでしょう。
不要なファイルが多くあると一つずつ確認するのは大変なので、「CleanMyMac」のようなツールを使うと便利です。
【CleanMyMacとは】Macに保存されているファイルやデータをお掃除して、空き容量を増やしたり最適化する為のMacの整理アプリ
時間を大幅に節約できるだけではなく、 無駄なデータやファイルだけを簡単に削除することができます。
「大切なデータやファイルをうっかり消してパソコンが動かなくなった」というトラブルも防げるでしょう。
Wi-Fi速度がMacだけ遅い原因を知り正しく対処しよう
本記事では、Wi-Fi速度がMacだけ遅いときの原因と簡単にできる7つの対処方法について紹介しました。
他の機器のWi-Fi速度は問題ないのに、Macだけ遅いことがあると「故障した?!」と不安になることはありますが、故障を疑う前に紹介した7つの対処方法を試してみましょう。
- 【MacだけWi-Fiが遅い!対処①】Wi-Fiを接続し直す
- 【MacだけWi-Fiが遅い!対処②】「ワイヤレス診断」をする
- 【MacだけWi-Fiが遅い!対処③】電波干渉の確認をする
- 【MacだけWi-Fiが遅い!対処④】アプリやタブを閉じる
- 【MacだけWi-Fiが遅い!対処⑤】DNSの設定変更をする
- 【MacだけWi-Fiが遅い!対処⑥】ネットワークの環境設定
- 【MacだけWi-Fiが遅い!対処⑦】Mac内の整理整頓
パソコン操作が苦手でも、簡単な操作だけで問題を対処することができ、快適なWi-Fi速度を取り戻すことができるでしょう。
もし、紹介した7つの対処方法でWi-Fi速度が改善されなければ、Mac本体が故障している可能性があります。
その場合、どんな方法を試してもWi-Fi速度が改善されることはないので、アップルサポートへ相談してみてください。
また、Mac本体の故障以外にウィルス感染が原因でWi-Fi速度が遅くなることもあります。大切なデータが流出する前に、一度ウィルスチェックを行ってみてもよいでしょう。
MacCleanなら、ウィルスチェックだけはなく、Mac内のメンテナンスやセキュリティ保護も行います。Macに特化したものなので、他のウィルスチェックツールよりも快適に使うことができますよ。