格安SIMとは何なのか、あなたは詳しくご存知でしょうか。最近耳にするけど、なぜ安いのだろう?通信速度は大手キャリアに比べて遅いんじゃないの?といった疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、格安SIMに乗り換えた方がお得な人の特徴やメリット・デメリット、選び方のポイントを紹介します。
この記事を読めば格安SIMがきちんとしたものであることが理解できるので、大手キャリアから乗り換えを検討している方はぜひ最後までご覧くださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20201134329-iphone-12-3.html)
そもそもSIMカードって何?
SIMカードとは、スマートフォンの中に入っているICカードのことです。
このSIMカードが入っていることで、通話やインターネットを使用することができます。
電話番号や加入者の情報などが記録されており、スマートフォンのほかにもタブレットや携帯電話などの内部に入っています。
普段意識することはない人も多いと思いますが、あなたが使用しているスマートフォンの中にも必ず入っていますよ。
格安SIMとはどんなもの?
格安SIMとは、毎月の利用料金が大手3社(docomo、au、SoftBank)と比べて格安のSIMのことです。
格安SIMを提供している会社のことを「MVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体サービス事業者)」と呼びます。
CMでお馴染みの「UQ mobile」や「Rakuten Mobile」など数多く存在します。
大手携帯電話会社のインターネット回線や通話回線を借りて、大手よりも安い価格でインターネットや通話サービスを提供しています。
格安SIMに変えた方がお得な人とは?
大手キャリアから格安SIMに変えた方がお得な人とはどんな人なのでしょうか?
格安SIMに乗り換えようか迷っている人は次の項目を参考にしてみてください。
- 新しくスマートフォンを契約する人
- ガラケーからスマートフォンに変える人
- 大手キャリアの2年縛りの更新月の人
新しくスマートフォンを契約する人
新規でスマートフォンを考えている人は、格安SIMにしましょう。
最初のお支払から安い料金でスマートフォンを使うことができますよ。
ガラケーからスマートフォンに変える人
ガラケーからスマートフォンに変えようと思っている人は、格安SIMをおすすめします。
スマートフォンはガラケーに比べて使用料金が高くなりがちです。
スマートフォンに変えたいけれど、料金が上がることに抵抗がある人は格安SIMを選んでみてはいかがでしょうか。
大手キャリアの2年縛りの更新月の人
現在、大手キャリアのスマートフォンを使用していて、2年縛りの更新月の人は格安SIMに変えるのがお得です。
大手キャリアの解約金を支払うことなく、格安SIMに乗り換えることができます。この機会にぜひ格安SIMを検討してみてください。
格安SIMはなぜ安いのか?
格安SIMはなぜ安いのだろうか?と疑問に思っている人も多いと思います。その理由は、以下の2つです。
- 大手キャリアの回線を借りている
- 実店舗ではなくインターネットでの販売が中心である
大手キャリアの回線を借りている
MVNO(格安SIMを提供している会社のこと)は、ネットワーク設備を大手キャリアから借りてサービスを提供しています。自社の通信設備を持っていないので、土地代や設備代等の費用が抑えられます。
実店舗ではなくインターネットでの販売が中心である
格安SIMは、実店舗ではなくインターネットでの販売が中心です。そのため、家賃や人件費が抑えられているので、料金が安くなっています。
格安SIMと大手通信キャリアでは繋がりやすさに違いがある?
大手キャリアから格安SIMに乗り換えようか迷っている人で、「通信速度」に不安がある人もいるのではないでしょうか。
基本的には大手キャリアと格安SIMでは、通信速度はほとんど変わりないと思って大丈夫です。
ただし、格安SIMは時間帯や場所によって通信速度が遅くなる場合があります。たとえば、昼休みにあたる12時台や夕方から夜にかけての時間、都市部の利用者数の多い駅等においては通信速度が遅くなりがちです。
通信速度の度合いについては、会社ごとに異なるので、比較する際に注意する必要があるでしょう。
格安SIMに乗り換えるメリット
ここまで格安SIMの基本情報をお話してきましたが、次に格安SIMに乗り換えるメリットを3つ紹介します。
- 月々の使用料金がとにかく安い
- 契約期間(2年縛り)がない、もしくは短い
- 電話番号はそのまま
月々の使用料金がとにかく安い
大手キャリアでスマートフォンを使用する場合、少なくとも月に5,000円以上はかかる場合が多いです。
しかし、格安SIMであれば、データ通信容量が5GBで月に1,500円ほどです。
よって、格安SIMにすると大手キャリアよりも三分の一以下でスマートフォンを使用することができるのです!
契約期間(2年縛り)がない、もしくは短い
大手キャリは基本的に2年縛りの契約が多いですが、格安SIMではその縛りがないか、契約期間が短い場合がほとんどです。
電話番号はそのまま
格安SIMに乗り換えることで、今まで使っていた電話番号が使えなくなると、色々と困りますよね。
結論から言うと、MNP(ナンバーポータビリティ:電話番号持ち運び制度)を利用することによって、電話番号はそのままで使うことができます。
ただし、MNPの事務手数料が発生するのは注意しておきたいですね。
格安SIMに乗り換えるデメリット
それでは、格安SIMに乗り換えるデメリットについて3つ紹介します。
- 長時間の電話は割高になる
- キャリアメールを使えない
- サポートが大手キャリアに比べて手厚くない
長時間の電話は割高になる
格安SIMは、通話については基本的にオプション扱いになることが多いです。大手キャリアだと、かけ放題プラン等もあって日常的に電話を長時間する人にはそちらの方が都合が良い場合もあります。
ただし、無料通話アプリ(LINEなど)を利用することで通話料金を抑えることができます。
キャリアメールを使えない
~@docomo.ne.jp、~@ezweb.ne.jp、~@softbank.ne.jpといったキャリアメールは利用できなくなります。
しかし、GmailやYahoo!メールなど無料で利用できるメールアドレスを使用することで代用可能でしょう。
サポートが大手キャリアに比べて手厚くない
大手キャリアであれば、実店舗で販売員の人に初期設定の仕方や分からないことを聞いたりできます。
しかし格安SIMの場合は、電話やメールまたはチャットでの対応となるため、自分でインターネットで調べて初期設定からすべてを自分ですることになります。
そういった作業に慣れていない人には少しハードルが高いかもしれません。
SIMロックとは?解除の方法と追加料金について
SIMロックとは、契約した携帯電話会社のSIMカード以外使用できない仕組みのことです。つまり、大手キャリアから格安SIMに乗り換える場合、SIMロックの解除が必要です。
docomoの場合は、インターネット上で行う方法と、電話、もしくはdocomoショップで行う方法があります。
インターネット上で行う場合は、料金は無料ですが、電話もしくはdocomoショップで行う場合は、3,000円かかります。
格安SIMの選び方のポイント
格安SIMは様々な会社から出ており、どれを選べばいいのか迷いますよね。どのようなポイントに注目して選べばいいのかを紹介します。
- 通信速度から選ぶ
- データ容量から選ぶ
- 月額料金から選ぶ
通信速度から選ぶ
格安SIMは、時間帯や場所によって通信速度が不安定になることがあります。特にお昼や夕方から夜にかけては通信が混雑する傾向にあるため、通信速度については事前に調べて選ぶのが良いでしょう。
データ容量から選ぶ
自分に必要なデータ容量をあらかじめ確認して、契約すべきデータ容量を考えると良いでしょう。使用しているデータ容量は、iPhoneであればホーム画面の「設定」→「モバイル通信」で確認が可能です。
月額料金から選ぶ
格安SIMは会社によって、同じデータ量や同じ機能でも月額料金が異なることがあります。通信速度等の違いにも直結してくるので、月額料金とのバランスを見て選ぶようにしましょう。
格安SIMとは?初心者でもわかりやすく解説 まとめ
格安SIMは、大手3社と呼ばれる「docomo、au、SoftBank」と比べて利用料金の安いSIMのことです。
大手キャリアの回線を借りて、実店舗を持たずインターネットでの販売を中心に行っているため費用が抑えられて利用料金が低くなっています。
大手キャリアから乗り換えを検討している人は、通信速度やデータ料金、月額料金を考慮して格安SIMを選んでみると良いでしょう。