「事務員に就職をしようと考えているけど、事務員の具体的な仕事内容やメリット・デメリットは何?」「不規則な生活から抜け出す為にも事務員に就職したい」と考えている人はいませんか?
周りの知り合いに事務員に就職した人がいなくて、なかなか事務員についての具体的な話や就職のアドバイスを貰うことが出来なくて大変ですよね。
そこでこの記事では、事務員に就職した際の仕事内容やメリット・デメリットなどについてご紹介をしていきます。
この記事を読めば、仕事をする際のイメージがつきやすくなり、より事務員の仕事に興味を持って就職活動に取り組めます。ぜひ、最後まで読み進めていってください。
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事務員に就職した際の仕事内容
事務職の仕事内容はひとことで表すなら、「企業で働く人がスムーズに仕事が出来るようにサポートする」という言葉が一番しっくりきます。
営業職のように直接的に利益を出す仕事ではありません。しかし、事務員の仕事がなければ企業は成り立ちません。下記の箇条書きで事務員の仕事内容を紹介します。
- 書類の作成・処理
- 書類のファイリング・整理
- データ入力・分析
- 電話・来客応対、メールなどの社外対応
- 郵便物の発送・仕分け
- 社内の備品管理
上記の表のように、事務員の仕事は数多くの内容が存在しています。デスクワークで簡単そうと思われる事務員の仕事ですが、企業にとっては縁の下の力持ちともいえる存在です。
また、上記以外の仕事も存在しています。例えば、経理を担当する事務員や社長を支える存在の秘書事務員などが挙げられます。
どんな企業に就職をすれば事務員になれるのか
事務員に就職をするなら、新卒で多く見られる“総合職”の採用ではなく“一般職”の採用をしている企業を探しましょう。
一般職採用をしている企業は、アシスタントやサポート業務に特化した人材を探しています。総合職をサポートする事務業務に特化した一般職に応募をして、事務員を目指しましょう。
ただ、事務員になれる一般職は総合職に比べて、給与が低い場合があります。デスクワークに特化した事務員は契約社員としての採用をするケースもあります。
事務員に就職した際の平均給与
上記で、総合職に比べて事務職の方が給与面で低いとご紹介をしました。この段落では、事務職の平均年収についてご紹介をします。
転職・求人サイトのdodaが、2020年9月~2021年8月の1年間に調査をした職種別平均年収の結果で、事務職は全体で334万円ということが分かりました。
男性平均は392万円、女性平均は318万円です。勿論、昇進や昇給、会社の業績によって給与は変化しますが、職種別でみると事務員は低い給与に位置しています。
男性平均年収 | 女性平均年収 |
392万円 | 318万円 |
20代の平均年収 | 30代の平均年収 | 40代の平均年収 | 50代以降の平均年収 |
303万円 | 346万円 | 371万円 | 425万円 |
給与が低いと「他の職種について仕事をした方が良いのでは?」と考えてしまいますよね。ですが事務員にも魅力的なメリットがあります。
魅力的なメリットもある反面、デメリットも事務員にはあります。メリットとデメリットの両方を知っていれば就職をして、「こんなはずではなかった…」と後悔が無くなるのではないでしょうか?
だから、この先ではメリットとデメリットの両方のご紹介をします。両方を知ったうえで事務員への就職を考えましょう。
事務員に就職した際のメリット
下記の箇条書き5つが事務員就職のメリットです。ひとつずつ具体的に解説をしていきます。
- ワークライフバランスを保ちやすい
- 仕事現場での自由度の高さ
- 未経験でもオフィスワークに挑戦できる
- オフィス業務・パソコンスキルが身に付く
- 達成感を得やすい
ワークライフバランスを保ちやすい
事務員は総合職の仕事に比べて、残業時間・休日出勤が少なくプライベートの時間を十分にとることができます。
プライベートの時間を大切にしたいという人や子育てをする為に、仕事と家事をはっきりと分けて生活をしたいという人にはおすすめの職種です。
仕事現場での自由度の高さ
事務職は頻繁に顧客と接する職種ではない為、自由度が高いのがメリットのひとつ。外部との関わりを持って仕事をする営業職とは異なり、服装や身だしなみも自由な企業が多いです。
また、与えられた仕事を1日の内にこなすことができれば良いので、席を自由に立ったりトイレに行ったりすることも自由です。
職場に常にいるということで、空調が完備されている室内で快適に働くことができます。
未経験でもオフィスワークに挑戦できる
専門的な知識や高いスキルがなくても挑戦することが出来るのが、事務員の特徴のひとつ。
新卒や転職、派遣社員、アルバイト、全てにおいて未経験を取る企業が多いです。転職をしようとしていて、前職が飲食店や建築関係だったという人でも挑戦が可能です。
将来を見据えて、オフィスワークに挑戦してステップアップしていきたいという人にもおすすめの職種になっています。
オフィス業務・パソコンスキルが身に付く
記事の冒頭でも事務員の具体的な仕事内容をご紹介しましたが、事務員はオフィスの仕事やパソコンの基本的なスキルを身に付けることができます。
単調な作業だけだと思って仕事に取り組むのではなく、キャリアアップの一環として事務員の仕事を経験し、基礎を身に付けることも出来ます。
将来的に、事務員より難しい仕事に携わりたいと考えている人でも、まずは事務員の基本的な仕事を真剣に取り組むことで、将来の仕事に役立ちますよ。
達成感を得やすい
事務員の仕事は、「企業で働く人がスムーズに仕事が出来るようにサポートする」と冒頭でご紹介をしました。
企業の社員に対して、直接的にサポートをすることで社員から感謝を伝えられますし、他の職種にはない魅力のひとつです。
営業職のように業績の向上といった様に数値よりも、直接的に感謝を伝えられた方がやる気になり、仕事にも集中できるという人はおすすめです。
事務員に就職した際のデメリット
上の段落では、事務員就職のメリットについて5つご紹介をしました。ここからは事務員に就職した際のデメリットを3つご紹介します。
- ルーティンワークが多い
- デスクワーク特有の疲れを感じやすい
- 努力や実績が認められづらい
ルーティンワークが多い
事務員の仕事は単調で、毎日同じような仕事を繰り返すことが多い職場もあります。勿論職場によって、仕事内容は変わってきますが、事務員の仕事はルーティンワークが多いです。
単調な仕事を繰り返し続けるのが苦手という人は、事務員に就職した場合辛い経験することになってしまいます。
一方で、ルーティンワークをするのが得意という人にとっては、まさに天職ともいえる職種です。
デスクワーク特有の疲れを感じやすい
事務員はデスクに座って、1日のほとんどの時間パソコンと向き合い続ける仕事です。座るのが苦手だという人やパソコンの画面を見続けるのが得意ではないという人にとっては、難しい仕事です。
事務員に就職した際に起こる、職業病として座りすぎによる腰痛やエコノミー症候群、画面の見つめ過ぎによるドライアイや視力の低下などがあります。
どれも、意識をすれば防げることですが仕事に集中をすることで、ついつい忘れてしまいます。事務員に就職した際は、気を付けて仕事に取り組むのが大切です。
努力や実績が認められづらい
事務員の仕事は企業の直接的な利益に結び付くことがないので、努力や実績が認められづらいです。
会社側も事務員の働きを正当に評価しようと思っていても、難しいのが事務職とも言えます。
より給与の高い仕事に就きたい、ビジネスマンとして認められたいという人は、オフィスワークの基本的なスキルを事務員の仕事で経験をした上で挑戦しましょう。
事務員に就職するなら身に付けるべきスキル
事務員の具体的な仕事内容やメリット・デメリットについて理解したところで、次は事務員に就職をするなら身に付けるべきスキルについて3つご紹介します。
- コミュニケーションスキル
- パソコンやOfficeソフトのスキル
- 作業の正確さ・スピード
上記の3つが事務員に就職するなら身に付けるべきスキルです。特にコミュニケーションスキルは重要なスキルと言えます。
事務員の仕事は社内の人を支えることです。だから、社内の人とコミュニケーションを取ることが多くなります。
また、業務上社外の人とのコミュニケーションも増える為、「会話をするのが苦手」「人と接するのが得意ではない」という人はとても辛いでしょう。
黙々と仕事をするイメージの事務員でも、常にデスクワークではありません。人と会話をして仕事を進めていくことが多い仕事です。
事務員の就職に向いている人の特徴
事務員の仕事は、企業を支える縁の下の力持ちです。事務員の就職に向いている人は、「表舞台で活躍している人を裏で支えるのが好き」という特徴を持っています。
書類の管理やデータの作成など、コツコツした作業をミスなくこなすことが出来る正確さを求められる職種でもあります。
また、事務員は企業の人と人を繋ぐ仕事です。社内外の人とコミュニケーションを取る機会が多くサポートが好きな人は適職です。
ビジネスマナーを含めて、相手の意図していることを読み取り、先回りして行動する協調性の力も必要になります。
事務員に就職するのに資格は必要なのか?
事務員に就職しようと思っていて、「資格は必要なのか?」と疑問を持つ人が多いです。筆者も事務員の就職を目標に、Excelの資格(MOS Excel 2016 specialist)を取得しました。
結論は、「事務員に就職するなら資格取得は有利になるが、取る必要はない」です。
事務員が不足していて、急遽即戦力として募集をしている企業に就職したいという人は別ですが、基本的に事務員への就職する人は未経験が多いです。
時間に余裕があって、事務員への就職まで時間があるという人は、MOSや簿記の資格取得を目指しましょう。
事務員に就職する人の志望動機
事務員就職の志望動機を考える際は、なぜ事務員に就きたいのかを明確にしましょう。意識するべきポイントを下記でご紹介しています。
- 仕事を通じてどのようにして企業を支えることが出来るのか
- 組織に対してどう貢献をするのか
上記を意識して志望動機を明確にしましょう。サポートをするのが好き、誰かの役に立ちたいと思った理由をエピソードと一緒にして話すことで、面接にも合格しやすいです。
企業の中で自分がどの様な立ち位置で、どんな人物でありたいかということも伝えることができればより一層面接では好印象に残るでしょう。
人をサポートするのが好きなら事務員に就職するべき
本記事では、事務員に就職しようと考えているが具体的な仕事内容やメリット・デメリットについて詳しく知らない人に向けて、ご紹介をしました。
事務員は人を支えるのが好きで、組織に属した際サポート役に回る人が事務員に向いています。
自分が事務員に向いていると感じた人は、ぜひ資格の取得を目標にして資格のページを開いてみたり、転職サイト・求人サイトに行き事務員の仕事を探してみたりしてください。