本記事では、nisaのメリットや注意点だけでなく、おすすめの証券口座を4つ紹介しています。
「将来のことを考えてnisaを始めたいけど良く分からない」「投資初心者で証券会社を自分で選べない」といった不安はありませんか?
nisaについて理解を深めるのはもちろん、証券口座は各会社ごとに強みがあるため、よく比較して選ぶのがベストです。
読み終わる頃にはどの証券会社の口座が自分に会っているのか分かるので、ぜひ参考にしてみて下さい。
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投資初心者はnisaがおすすめ!
なぜ投資初心者にnisaがおすすめなのか。その理由は投資で得た利益に税金がかからないからです。
通常の株式売買や投資信託で得た利益には20%の税金がかかります。しかし、nisaでは利用限度額の年間最大120万円まで税金がかかりません。
また、投資で生じた利益には、最長5年間の非課税期間が設けられていますが、ロールオーバー(延長)することで最大10年間まで非課税期間を延ばすことができます。
nisaの注意点
nisaを始めるにあたって注意する点が3つあります。nisaは投資初心者が始めやすい制度ですが、注意点を理解していないとnisaのメリットを最大限活かせません。
- 1人1口座しか開設できない
- 積立nisaとの併用ができない
- 翌年にロールオーバーした額だけ、その年の非課税枠が減る
上記の注意点は、普通の証券口座に備わっている仕組みの一部がnisaにはないと言うことです。普通の証券口座では、損益に応じて税金対策を行なったり、損失分を他口座の利益と相殺させる必要があります。
裏を返せば、普通の証券口座よりも簡易的な仕組みなので投資初心者に打ってつけなのです。
nisaに最適な証券口座の選び方
証券口座には、各会社によってnisa専用のサービスがあります。普通の証券口座を開設する場合の選び方とは異なるので、以下の点をもとに選びましょう。
- 株式売買手数料が無料
- 取引商品が豊富
- 会社のサービスが自分に合っているか
特に重要なのが会社のサービスが自分に合っているかという点です。nisa専用口座は1人につき1口座しか開設できません。選ぶ時には、使い勝手の良さやどんなサービスがあるのかを把握しましょう。
おすすめの証券口座①SBI証券
SBI証券は、ネット証券の国内株の取引シェアNo.1を誇る証券会社です。
国内外(海外ETFの買付分のみ)の取引手数料が無料であったり、取扱商品が豊富というだけでなく、IPO株取引に特化しています。
IPO株投資の中でも主幹事証券の数が圧倒的に多い(122社中/21社が主幹事証券)ため、nisa口座でIPO株投資をやりたい人に最適です。
- IPO株投資…株を新規上場する前に抽選で買い、上場日に最初に付く株価(初値)で株を売る投資のやり方。大半の場合、初値は上場前の株価よりも高値で付くため投資での勝率が高い。
- 主幹事証券…IPO株の中でも抽選枠が多いため、複数応募した際に抽選に当たりやすい。
おすすめの証券口座②マネックス証券
マネックス証券の強みは、外国株の取引に特化している点です。今回紹介する証券会社の中で、唯一ETFを含む全ての外国株の買付手数料が全額キャッシュバックされます。
米国株は5200銘柄以上、中国株は2600株以上をnisa口座でも購入できるため、米国・中国株の取引をしたい人におすすめです。
- ETF…投資信託の中でも上場した投資信託のことで、株式と同様に証券取引所で売買する。
- 投資信託…資金を専門家に運用してもらう金融商品。ETFと違い上場していない投資信託で、証券取引所を通さず証券会社や金融機関の窓口で購入する。
おすすめの証券口座③楽天証券
楽天証券の最大の魅力は、ポイントプログラムという制度です。この制度では投資信託の残高に応じて楽天ポイントが付与されます。
ポイントは現物取引の国内株を購入する際に使えるだけでなく、楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルでも利用できます。
ポイントプログラムは楽天証券の特典以外にも、楽天グループの中で様々な活用方法があるため、詳細を知りたい人は楽天証券のポイントプログラムのページを見てみましょう。
- 現物取引…自己資産だけで株式を売買すること。よく比較される信用取引は証券会社から資金や株式を借りて株式を売買する。
おすすめの証券口座④松井証券
松井証券には、2020年12月から開設された株の取引相談窓口があります。株の取引窓口では、一般的なサポート電話とは違い、株取引について専門家に相談できるサービスです。
その他のも、人気銘柄のランキングや有益な銘柄の選出といった情報ツールがあり、自分で株取引をしたい人に向いています。
詳細が気になる人は、松井証券の株の取引相談窓口のページを見てみてください。
nisa専用の証券口座が必要
nisaを始めるには、nisa専用の証券口座が必要です。しかし、nisa口座の開設には、nisaを始めたい証券会社の一般口座を所持している前提で案内されます。
今回紹介したSBI証券、マネックス証券、楽天証券、松井証券は、一般口座の開設費と維持費が無料です。nisa口座を開設する場合も同様にお金がかかりません。
ちなみに、nisaでは1人1口座までですが、一般的な投資では口座を複数開設することが推奨されています。
2024年からは「新nisa」に移行
新nisaでは、長期間に渡ってコツコツ資産を積み上げる1階部分と、現在のnisaにあたる2階部分とで構成されています。
1階部分はつみたてnisaと同等であるため、nisaから新nisaへのロールオーバーは、2階部分の非課税枠に移るので注意しましょう。その他の変更点は以下の通りです。
nisa | 新nisa | |
非課税期間 | 最長5年(ロールオーバー可) | 1階部分…最長5年(つみたてnisaへのロールオーバー可)
2階部分…最長5年(ロールオーバー不可) |
非課税投資枠 | 年間120万円 | 1階部分…年間20万円
2階部分…年間102万円 |
口座開設可能期間 | 〜2023年 | 2024年〜2028年 |
投資対象商品 | 個人株投資の商品(上場株式・公募株式投信・ETF・REITなど) | 1階部分…つみたてnisaと同等の商品
2階部分…個人株投資の商品(変更なし) |
【まとめ】nisaは投資初心者におすすめ
nisaには年間120万円までの非課税枠があることから、普通の証券口座にかかる20%の税金を支払わなくて済みます。
まずは、証券会社それぞれの特色の中から、自分がnisaを通じてどのような投資を行いたいか今一度考えてみましょう。
下記のリンクから、今回紹介した証券会社の公式ホームページを確認できます。nisa専用ページに行けるので、クリックして各社のサービスを比較してみて下さい。