昨今の老後問題により、株や投資信託で資産運用を始める方が増えています。値動きする商品なので、できるだけ最短で証券口座を開設し、取引を始めたいですよね!
しかし、いざ証券口座を開設しようとしたものの、「どこが良いのか種類が多すぎてわからない」と悩み、面倒くさいと感じてしまうことも。
そこでこの記事では、口座開設までにかかる日数が短い証券会社や口座開設に知っておいた方が良い情報、初心者向けの証券口座の選び方など、最短かつお得に投資するための情報をまとめました。
記事の後半では、投資をするなら知っておくべきNISA制度についても解説しているので、ぜひ最後まで見てくださいね。
アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/23890618#goog_rewarded
各証券口座を開設するまでの最短日数
今回は、数ある証券口座の中でも、知名度や人気のある証券会社を厳選し、口座開設までの最短日数を以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
申し込み当日 |
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申し込み翌営業日 |
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申し込み2営業日後 |
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申し込み3営業日後 |
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申し込み4営業日後 |
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口座開設するまでの最短日数は、あくまで手続きが順調に進んだ場合の目安です。申し込み時間や営業日、郵便事情などにより、表記の日数より時間がかかる場合があります。
ちなみに、証券会社が異なれば複数の口座開設が可能です。口座の開設や維持にはお金がかからないので、運用方法や商品によって使い分けることもできますよ!
最短当日の証券口座開設スピードを実現しているeKYCとは?
eKYC(イーケーワイシー)とは、スマホを用いてネット上で本人確認が行えるシステムのことです。必要書類と自身の顔写真をスマホで撮影、送信するだけで、簡単に本人確認ができます。
eKYCを導入している証券会社なら、スマホとマイナンバーカードを手元に用意するだけで、本人確認から口座開設の手続きをすべてネット上で完結できます。
従来の手続きは郵送で本人確認を行っていたため、開設までに1週間近くかかっていました。しかし、eKYCの導入によって郵送手続きの手間が省け、最短即日の口座開設スピードを実現できるようになりました。
ちなみに、今回上記で紹介したSBIトレード証券と野村証券以外の証券会社は、eKYCを導入しています。
証券口座を最短で開設するならスマホ×マイナンバーカード!
証券口座の開設には、ネット上で手続きが完了する場合と郵送でのやり取りが必要な場合の2パターンがあります。
ネット上で手続きが完結する証券口座であっても、条件が合わなければ郵送手続きになり、口座の開設まで時間がかかります。
ここでは、証券口座を開設するまでの2つの流れについて、詳しく解説します。
申し込みから開設完了まですべてスマホ1台で完結!
先述したように、eKYCを導入している証券会社では、本人確認から取引ID・パスワードの取得までネット完結が可能です。スマホと必要書類がそろっていれば、簡単に手続きができますよ!
- スマホ
- マイナンバーが分かるもの(マイナンバーカード/マイナンバー通知カード)
- 本人確認書類(運転免許証かマイナンバーカード)
最短で口座開設するためには、本人確認として自分の顔写真を撮影・送信をするので、スマホが必要です。
最短で口座開設できる本人確認書類は、マイナンバーカード、もしくはマイナンバー通知カードと運転免許証の2通りがあります。
上記2通りの本人確認書類は、どの証券会社でも最短で口座開設ができる書類の組み合わせです。証券会社によっては、他の組み合わせの本人確認書類でも受け付けている場合もあります。
- 口座開設申し込み
- メールアドレス登録
- 本人確認書類、顔写真を撮影・アップロード
- 個人情報など必要事項の入力
- 当日、もしくは翌営業日にメールにて取引IDとパスワードの受け取り、取引開始
スマホで完結できない場合は郵送のやり取りが必要
証券口座を申し込む際、下記のケースに当てはまる場合は、郵送で本人確認を行います。
- eKYCに対応していない証券会社への申し込み
- ネット完結できる書類を持っていない
- パソコンからの申し込み
書類が届くのを待ち、必要事項を記入してから本人確認書類と共に返送するので、口座開設までに最短日数+10日前後かかります。
- 口座開設申し込み
- メールアドレス登録
- 個人情報の入力
- 郵送にて届いた必要書類への記入、本人確認書類のコピーと共に返送
- 手紙にて取引IDとパスワードの受け取り、取引開始
書類の提出が遅れれば、それだけ証券口座を開設するまでの時間が伸びます。届いた書類を確認したら、早めの返送を心がけましょう。
最短で証券口座を開設するために押さえるべき3つのポイント
最短で口座を開設したいのであれば、以下3つのポイントを押さえておきましょう!
- 入力ミスに要注意
- マイナンバーの提示は必須
- 本人確認書類にはマイナンバーカードか運転免許証を用意
名前や住所などの入力ミスにより証券会社とのやり取りが増え、口座開設まで時間がかかります。必ず確認画面にて入力内容にミスがないかチェックしましょう。
2016年1月1日~証券口座を新規で開設する場合は、マイナンバーの提示が必須です。事前にマイナンバーがわかる書類を用意しておきましょう。
万が一、マイナンバーカードや通知カードがなくて、マイナンバーが分からない場合は、マイナンバーを記載した住民票を利用しましょう。
また、提出する本人確認書類によっては、住民票等の補助書類が必要になることも。スムーズに口座開設を行うために、マイナンバーカードか運転免許証(運転経歴証でも可)で申し込むことをオススメします。
理想の投資スタイルに合った証券口座の選び方3つ
さまざまな証券口座が存在するので、自分に合った証券口座をどう選べばいいのか迷いますよね。ここでは、理想の投資スタイルに合った証券口座の選び方を3つ解説します。
- 手数料の安さ
- 商品数
- 取引のしやすさ
手数料の安さ
証券口座を選ぶ際に最も大切なことは、各種手数料の安さです。手数料は、取引をする度に発生するので、安ければ安い方が良いと言えます。
- 取引手数料=0円/回
→100回取引しても0円 - 取引手数料=50円/回
→100回取引すると5,000円
たかが5000円、されど5000円。利益が同じでも証券口座の手数料によって純利益に差が出るなんて、もったいないですよね!
SBI証券や楽天証券など、店舗を構えていない証券会社は、比較的手数料が安い傾向にあります。できるだけ手数料が抑えられる証券口座を選びましょう。
取扱商品数
株式や投資信託以外にも金やFXなど、資産運用のための金融商品が存在します。株式のみ取り扱うものから、10種類近くの取り扱いがあるものなど、証券口座によってさまざまです。
- 株式は購入金額が大きいので手を出しにくい
→単数未満株の取り扱いがある証券口座を選ぶ(SBI証券等)
- 人気の米国株を購入してみたい
→米国株の取り扱いがある証券口座を選ぶ(DMM株等)
- 王道の商品を網羅的に取引できるようにしておきたい
→取扱商品数が多い証券口座を選ぶ(楽天証券等)
上記のように、どんな投資をしたいのかによって選ぶ証券口座が異なるので、取扱商品数は申し込み前に必ずチェックしましょう。
ちなみに単数未満株とは、通常100株単位で購入する株式を、1株単位で購入できる取引方法のことです。
取引のしやすさ
スマホで手軽に取引ができるように、アプリなどの自社ツールを無料で提供している証券会社が多くあります。
初心者向けのシンプルな使い勝手のツールから、投資上級者向けの細かい情報が掲載されたツールなど、特徴もさまざまです。
機能や使い方がツールによって大きく異なるため、「想像と違った」「欲しい機能がなかった」ということが起きないよう、以下を参考に事前に確認をしましょう。
- 注文機能
- 銘柄登録
- 各種チャート機能
- 金融関連のニュース閲覧
- テクニカル指標
- 株主優待情報
- 各社の財務情報(四季報等)
【初心者にもオススメ】最短で開設できる証券口座3選
今回は、口座開設スピードが早く、手数料が業界最安水準という共通点のある、投資初心者の方へ自信を持ってオススメできる証券口座を3つ厳選しました。
3社の特徴やオススメの人などをまとめましたので、ぜひ参考にしてくださいね!
- DMM株
- SBI証券
- 楽天証券
【最短当日】米国株取引手数料0円!DMM株
取扱商品は、株式のみ。その代わり、米国株の取引手数料が0円な点が特徴です。また、国内株の取扱手数料が88円~と、業界最安水準に設定されています。
ネット申し込みなら、最短当日に口座開設完了のお知らせメールが届くので、すぐに取引が可能です。
- 投資信託など株式以外の取引をしない
- 当日に取引を開始したい
- 手数料を安く抑えたい
以下にDMM株の特徴まとめと概要を記載しているので、参考にしてくださいね!
- 最短当日から取引可能
- 保有する国内・米国株が信用取引の担保として利用が可能
- 米国株式の取引手数料が無料
開設最短日 | 当日 |
取扱商品 |
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ポイント | DMM株ポイント |
\新規口座開設すると抽選で2,000円キャッシュバックキャンペーン中/
【最短翌営業日】商品が豊富!SBI証券
他社と比べて取扱商品のラインナップが豊富で、人気の高い証券口座です。
独自サービスの「S株」は、人気企業の株を1株から購入できます。基本的に株主優待は100株以上の保有が必要ですが、まれに1株から株主優待が受けられる企業もありますよ!
また、三井住友カードによるつみたて投資に対応。投資しながらポイントを貯められるので、お得に資産運用ができます。
- Vポイントが貯まる
- 入金の手間なし
- 100円からつみたてOK
- つみたてNISAに対応
- 一律0.5%還元(毎月1回、上限5万ポイント)
- さまざまな投資をしてみたい
- 少量から株の売買を楽しんでみたい
- 三井住友カードを利用している
以下にSBI証券に関する特徴まとめと概要を記載しているので、参考にしてくださいね!
- IPO取扱銘柄数が証券業界で1位
- 株を1株から購入できる「S株」サービス
- 取引に応じてポイントが貯まる・使える
開設最短日 | 翌営業日 |
取扱商品 |
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ポイント |
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\新規口座開設で米国株式の取引手数料が最大2か月無料キャンペーン中/
【最短翌営業日】楽天ポイントが貯まる!楽天証券
楽天証券は、新規口座開設数NO.1!取扱商品が豊富な上、楽天ポイントを貯められるため、楽天ユーザーには見逃せない証券会社です。
楽天キャッシュや楽天カードを使ってつみたて投資をすると、楽天ポイントの還元が受けられます。
概要/支払い方法 | 楽天キャッシュ | 楽天カード |
還元率 | 楽天カードからチャージした額(上限5万円/月)に対して一律0.5%還元 | つみたて金額の0.2%もしくは1.0%還元 |
つみたて日 | 1~28日の間で好きに選べる | 1日もしくは8日(選択不可) |
また、日経テレコン(楽天証券版)が無料で読めます!サービス内容は、以下の通りです。
- 直近3日分の記事が読める
- 日本経済新聞(朝刊および夕刊)
- 日経産業新聞
- 日経MJ(流通新聞)
- 日経プラスワン
- 日経地方経済面
- 過去1年分の新聞記事
- 日経速報ニュース
- 楽天ポイントをお得に貯めたい人
- 手数料を安く抑えたい人
- 日経新聞を無料で読みたい人
以下に楽天証券の特徴まとめと概要を記載しているので、参考にしてくださいね!
- 口座開設数NO.1
- 投資で楽天ポイントが貯まる
- 日経テレコン(楽天証券版)が無料で読める
開設最短日 | 翌日営業日 |
取扱商品 |
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ポイント | 楽天ポイント |
\新規口座開設すると抽選で最大20,000円プレゼントキャンペーン中/
証券口座には特定口座(源泉あり/なし)と一般口座がある
証券口座を開設する際には、3種類の中から自分に合った口座を1つ選択します。ここでは、それぞれの証券口座の特徴やオススメの人を解説します。
特定口座(源泉あり) | 特定口座(源泉なし) | 一般口座 | |
自己確定申告 | なし | あり | あり |
年間売買損益 | なし | なし | あり |
投資の売買をした場合は、年に1回確定申告を行う必要があります。通常、投資の売買や配当金などで得た利益に対して、20.315%の税金がかかります。(利益20万円以下の場合は納税義務なし)
税金の計算をするため、毎年確定申告という手続きが必要です。開設する口座によって確定申告に関する自己手続きの有無が異なるので、売買する頻度に合った証券口座を選びましょう。
ちなみに、源泉徴収あり/なしについては、口座開設後にも変更が可能です。
特定口座(源泉徴収あり)
特定口座(源泉徴収あり)は、証券会社が確定申告を行ってくれるので、基本的には税金関する手続きの手間がありません。
その代わり、利益から自動的に税金が徴収されるので、支払う必要のない税金まで徴収される可能性があります。
また、損失の繰越控除制度を利用する場合は、自分で確定申告をする必要があります。
損失の繰越控除制度は、利益よりも損失が大きく引ききれない年は、翌年以降の利益から繰り越した損失を引という内容です。
投資により損失が出た場合は、利益から損失分を引いた額に対し20.315%の税金がかかります。
- 初めて証券口座を開設する
- 確定申告が面倒である
- 頻繁に売買しない
特定口座(源泉徴収なし)
年間売買損益は証券会社が計算してくれますが、確定申告は自分で行います。
ちなみに、年間売買損益は、投資によって出た1年間の損益のことです。
投資に関する確定申告は、毎年証券会社から送付される年間売買損益書に記載された数字を、確定申告書に転記するだけで簡単に済みます。
利益が20万以上の年は確定申告の手間はありますが、納税に無駄がない、利益をそのまま再投資できるので投資効率が良いなどのメリットがあります。
- 頻繁に売買をする
- 証券口座を複数開設している
- 出来るだけ損をしたくない
一般口座
以前は口座の種類が一般口座しかなく、確定申告や年間の売買損益を自分で計算する必要がありました。
現在では特定口座があるので、手間がかかる一般口座をあえて選ぶメリットは、特にありません。
ネット上から株を購入するまでの一般的な流れ
証券口座を開設したあと、すぐに取引をしてみたいですよね!ここでは、証券口座の開設後、株を購入する一般的な流れをお伝えします。
- 証券口座にログインする
- 株式のトップページを開く
- 購入したい株の銘柄名・銘柄コードを検索する
- 注文株数・注文方法・注文機関を選ぶ
- 取引パスワードを入力する
- 「注文発注」をクリックする
さまざまな情報が記載されていて、注文が難しく感じる人もいるかもしれません。
なんとなく注文が難しそうだと感じた場合は、スマホで簡単に株が購入できるアプリなど、各証券会社で取り扱うツールを利用してみると良いでしょう。
注文方法や約定後に注文の取り消しはできません。必ず、注文発注前に確認しましょう。
証券口座を開設するならNISA制度を利用しよう!
先述したように、株式や投資信託などの投資は、得た利益に対して20.315%の課税がされます。
例えば、利益100万に対して20万3,150円が課税され、79万6,850円が純利益となります。
しかし、投資で得た利益を非課税にし、利益が丸々もらえるNISAという制度があります。
NISAは、「NISA、またはつみたてNISAの口座を介し、購入した金融商品で得た利益には、非課税期間を適用する」という国の制度です。
NISA | つみたてNISA | |
投資方法 | スポット購入・つみたて方式 | つみたて方式 |
年間投資上限額 | 120万 | 40万 |
非課税期間 | 5年 | 20年 |
対象商品 | 国内・外国株式、投資信託 | 投資信託(国が厳選した商品のみ) |
日本に住む満20歳以上の個人が利用できます。ただし、NISAとつみたてNISAの口座は、どちらか一方を一人1口座のみ開設出来ます。
NISA口座の開設は、証券口座を開設後に別途申し込みが必要です。また、実際に取引ができるまで、証券口座の開設からさらに約2週間前後かかります。
ちなみに、NISA口座を開設申請している間でも、証券口座を介した株の売買は可能です。
2024年~NISA制度の内容が変更する予定です。2024年以降に申し込みする方は、新NISA制度が適用されます。(参考:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/index.html)
最短で証券口座を開設したいなら、今すぐ申し込もう!
この記事では、最短で口座開設できる証券会社と、必要書類について解説しました。各証券会社の最短口座開設日数は、以下にまとめています。
申し込み当日 |
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申し込み翌営業日 |
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申し込み2営業日後 |
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申し込み3営業日後 |
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申し込み4営業日後 |
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ちなみに、今回紹介した証券口座のオススメは、DMM株・SBI証券・楽天証券。どれも取引手数料が安く、人気の高い証券口座です。
各証券口座と合わせて、NISA口座の開設もオススメです。口座開設まで時間がかかりますが、投資の利益に対して非課税になる国の制度ですので、ぜひ上手に活用してくださいね。
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