「メダカを屋外で飼うときは普通の水槽でいいの?」「メダカを屋外で飼う場合、注意点はある?」そんな悩みを抱えてはいませんか。
メダカの屋外飼育は水生植物も一緒に育てることができるのでおしゃれに見えますが、一見掃除やお手入れが大変そうに感じてしまいますよね。
この記事ではメダカの屋外飼育におすすめの水槽の種類から育て方まで解説しています。屋外飼育に興味がある方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
(出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/470412?title=%E3%83%A1%E3%83%80%E3%82%AB%E3%81%A8%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%83%B3&searchId=2575834260)
メダカを屋外で飼育するなら水槽にこだわるべき!その理由とは
メダカの屋外飼育を行う場合は、屋外飼育に向いた水槽を選ばなければメダカが長生きせずにすぐ死んでしまう原因になります。
さらに、日光で劣化するような素材を使うと水槽のひび割れから水漏れする可能性があるため注意が必要です。
メダカを屋外で飼う際は、水槽選びからしっかりとこだわってあげることで、長生きさせることに繋がります。
そのため、メダカの水槽は屋外飼育に向いたものを選ぶことをおすすめします。
メダカの水槽を屋外に置いて飼育する際の3つのメリット
ここからはメダカを屋外で飼育する際のメリットを3つ紹介します。
- 水槽管理の手間が減る
- 水槽機材が不要になる
- メダカが丈夫に育つ
水槽管理の手間が減る
メダカを屋外で飼うことで、水槽管理の手間を減らすことが可能です。
屋内で飼育する際は、水槽の側面からメダカを観察することになるので、コケ取りや水の入れ替えを行いながら、水槽を綺麗に保つ必要があります。
しかし、屋外では目線よりも下に水槽を設置する方が多いでしょうから、自然と上からメダカを観察することになるでしょう。
そのため、水槽の側面のコケ取りや水の入れ替えを頻繁に行う必要がなく水槽管理の手間を省くことができます。
水槽機材が不要になる
メダカを屋外で飼うには、「ビオトープ」とよばれる自然に近い環境を再現して育てる手法が一般的です。
そのため、照明や水槽用ヒーターなどの水槽機材を使用せずにメダカを飼うことができます。
水槽機材を購入する費用を抑えて、気軽に飼えることが魅力といえるでしょう。
メダカが丈夫に育つ
水槽を屋外に置くことで、メダカが日光を浴びることができるようになります。
日光を浴びたメダカは成長を促すビタミンを体内で生成することができるため、丈夫に育ち長く生きることができるでしょう。
そのため、なるべくメダカを健康な状態で育てたい方には屋外飼育をおすすめします。
メダカの水槽を屋外に置いて飼育する際のデメリット
ここからはメダカを屋外で飼育する際のデメリットを2つ紹介します。
- 外敵に狙われやすくなる
- 天候や気温の変化に注意する必要がある
外敵に狙われやすくなる
メダカを屋外で飼育することで、猫やカラスなどの外敵に狙われやすくなる可能性があります。
そのため、水槽の上にネットをかぶせて、外敵が侵入できないようにバリケードを設置して対策を行いましょう。
ネットをかぶせる際には太陽光を遮らないようなものをおすすめします。
天候や気温の変化に注意する必要がある
メダカを屋外飼育する際には、ヒーターや照明などの水槽機材が必要ない分、天候や気温の変化に注意する必要があります。
そのため、真夏日は日光が当たりすぎないように日陰になる場所で飼育する、雨の日は水かさが増してメダカが流れないように一時的に屋内に避難させるなどの対策を行いましょう。
メダカの屋外飼育に最適な水槽の選び方
ここからはメダカの屋外飼育に必要な水槽の選び方を紹介します。
どのような容器でメダカを飼えばいいのか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
- 5リットル以上の水の入る容器を用意する
- 水圧に耐えられる強度がある
- 広い開口部が確保できる形状になっている
5リットル以上の水の入る容器を用意する
屋外でメダカを飼育する際は、雨の影響を受けて水位が上がってしまいメダカが流れてしまう可能性があります。
さらに、水量が多ければ多いほどメダカの飼育環境が安定するため、メダカを屋外で飼う際は5リットル以上入る深めの水槽を用意しておきましょう。
水圧に耐えられる強度がある
メダカを飼う水槽は、たくさん水を入れても変形しない材質の水槽を選びましょう。
たとえば、衣装ケースは一見丈夫に見えますがプラスチック製のため水圧に耐えられずに変形してしまいます。また、太陽光に弱く劣化しやすいためおすすめできません。
そのため、メダカの水槽は、睡蓮鉢や発泡スチロールなど水圧に耐えられる素材で作られているケースをおすすめします。
広い開口部が確保できる形状になっている
メダカの屋外飼育には、エアーポンプを使う必要がないことがメリットとして挙げられます。
しかし、水面から酸素を取り込ませるために水が空気に接する面積を増やす必要があるため、広い開口部が確保できる形状になっているものを選びましょう。
メダカを屋外飼育する際におすすめの水槽3選
ここからは、メダカを屋外飼育する際におすすめの水槽を3つ紹介します。
どのような水槽を選べばいいのか迷われている方は参考にしてください。
- 食品用発泡スチロール
- 睡蓮鉢
- 工具用コンテナケース
食品用発泡スチロール
身近な素材で簡単に手に入れることができる水槽として、食品用発泡スチロールが挙げられます。
軽くて扱いやすい素材で処分もしやすいため、まずは気軽にメダカの飼育を始めてみたい初心者の方におすすめです。
スーパーや魚屋さんなど交渉次第では無料で手に入れることができるため、費用を抑えてメダカを飼うことができるでしょう。
睡蓮鉢
強度が高く、開口部も広い睡蓮鉢は、メダカを飼うのに適しています。
さらに、見た目がおしゃれで名前の通り睡蓮を育てることにも向いているため、メダカを飼いながら睡蓮を咲かせることも可能です。
その分、重くて扱いづらいことが欠点ともいえますが、おしゃれな空間でメダカを育てたい方にぴったりの水槽といえるでしょう。
工具用コンテナケース
工具用コンテナケースは、メダカの繁殖や品種改良など、本格的にメダカを飼いたい方におすすめです。
コンテナケースは黒色をおすすめします。なぜなら、メダカの持つ保護色の機能を利用することで、濃くきれいな色に仕上がるからです。
そのため、より綺麗な色合いのメダカに育てたい方や、メダカの飼育にこだわりたい方はコンテナケースを選ぶとよいでしょう。
メダカの屋外飼育に必要な準備物一覧
ここではメダカの屋外飼育に必要な物を紹介します。メダカの屋外飼育に必要な準備物を事前に把握しておき、屋外水槽を立ち上げている最中に準備不足に陥らないようにしましょう。
- 水槽
- 水生植物
- 底土
- メダカ
- タニシ類
- ゴロタ石
- 流木
- メダカのエサ
- メダカの隠れ家
ビオトープに必要なバクテリアの住処として役立つ底土には、「水質浄化石」と「水質浄化土」の2種類挙げられます。
水質浄化石は、通気性に優れており洗うことで半永久的に使用可能です。
水質浄化土は、丸みがあり植物を植えこみやすく土の中に潜るメダカに優しいといった特徴があるため、好みに合わせて選ぶようにしましょう。
メダカの屋外水槽の作り方
ここからは、メダカの水槽を屋外に作るときの手順を紹介します。
- 水槽を設置したい場所を決めておく
- 水槽に底土を敷く
- 石や流木を好みで配置して水を入れる
- 水のカルキ抜きをする
ビオトープに適した水槽を作る際は、底土や水を入れてしまうと移動しにくくなるため、あらかじめ水槽を設置する場所に置いて作業を行うとよいでしょう。
浮草や水生植物を入れることで、メダカの産卵床にもなるため目的に合わせて設置してください。
メダカを水槽の中に入れる前に気を付けるべきこと
メダカを入れるための水槽作りが終わったら、すぐに入れて楽しみたくなりますが、メダカを水槽の中に入れる前に「水合わせ」を行いましょう。
メダカを入れる水槽の中の温度に慣れさせて環境の変化を小さくすることにより、負担を和らげることができます。
- カルキ抜きをした水槽に、メダカを持ち帰ってきた袋に入れたまま30分から40分ほど浮かべる
- 袋の中に水槽の水を少し足して10分ほど袋のまま浮かべる作業を2~3回繰り返す
- 袋の中から水槽の中にメダカを放す
屋外飼育をするメダカのエサやりの頻度や量は?
メダカはビオトープで発生したボウフラやプランクトン、水面近くによって来る小さな虫などを食べるため、エサやりがほとんど必要ありません。
しかし、ビオトープを作ったばかりの水槽には微生物や虫がほとんどいないため、初期の頃だけはメダカのエサを与える必要があります。
エサを与えすぎると水質が悪化し、苔の大量発生にもつながるため1日に2回程度、指先に乗る程度のエサを与えるようにしましょう。
【まとめ】メダカの水槽を屋外に設置して飼育する方法
メダカを屋外で飼育することで、水槽内が自然の状態に近い環境になるため掃除やエサやりの手間を省くことが可能です。
しかし、屋外飼育は外敵に狙われやすく天候の変化を受けやすいといったデメリットもあるため、水槽に対策を行う必要があります。
メダカの水槽を屋外に設置することで、自然に近い環境の中で微生物や虫の力を借りながら気楽に楽しめることが魅力です。
そのため、メダカの水槽は紹介したサイトを参考にしながら、屋外でも耐えられるものを探すことからはじめましょう。