「Wi-Fiルーターを新しくしようと思うんだけど、どれがおすすめか分かりません。」今回はそんな悩みに対してWi-Fiルーターの選び方、比較方法などを1から解説していきます。
そもそもWi-Fiルーターって比較しようにも英語やら数字やらが並んでいて、もう見ていて嫌になってきますよね。
この記事ではWi-Fiルーターを選ぶ際の基準や比較方法などを用語の解説も交えながら、丁寧に解説していきます。
この記事を読むことであなたにとって最適なWi-Fiルーターが見つかること間違いなしです。是非最後まで読んでみてください。
- Wi-Fiルーターの比較項目が分かる
- シチュエーション別のおすすめWi-Fiルーターが分かる
- 自分にとって最適なWi-Fiルーターが見つけられる
アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4326153?
Wi-Fiルーターはどこを比較して検討すればいい?
Wi-Fiルーターと一口にいっても様々な機能があります。通信速度の速さはもちろん、何台の機種を同時に繋ぐことができるのか、セキュリティーはどうかといったような機能を比較する必要があります。
この機能と自分の今の状況(一人暮らしなのか同居なのか)や使用目的(仕事やオンラインゲームに使用するのか)などを照らし合わせて決めていきます。
具体的には下記に挙げるような機能を比較して、自分にとって最適なルーターを検討してください。
- 通信規格
- 接続可能台数
- セキュリティー
通信規格
通信規格とは簡単にいうとiPhoneでいうところの「世代」と同じ意味合いです。iPhoneでもiPhone10やiPhone13があるようにWi-FiにもWi-Fi5やWi-Fi6等があります。
2022年現在、最新モデルはWi-Fi6といわれる通信規格です。当然のことながら最新モデルの方が通信速度や同時接続数など様々な面で優れています。
それに比例して値段も高くなるのですが、Wi-Fi6が始まった時と比べて近年では比較的リーズナブルになってきており、1万円以下で購入できる物もあります。
そのため、通信規格はできるだけWi-Fi6にするのがよいと言えるでしょう。
通信規格とは本来「異なる通信機器同士が共通の手順で通信できるようにするための決まり事」を指します。ただ、実際は上記にも書いたように「決まり事」というよりは「世代」としての意味合いが強い傾向にあります。
通信規格の正式名称はIEEE 802.11〇といい、この最後の〇の部分に世代毎のアルファベットが入ります。例えばWi-Fi6であればIEEE 802.11axとなります。
通信規格を比べる際は字面が少しややこしいですが、IEEE 802.11ac(第5世代)かIEEE 802.11ax(第6世代)を選んでおけば間違いありません。
接続可能台数
接続可能台数はWi-Fiルーター毎に決められています。そのためこれを越えて接続してしまうと、極端に通信速度が遅くなったりそもそもWi-Fiに繋がらないといった事態になってしまいます。
とはいえ、標準的なルーターであれば最低でも20台前後は接続可能なため、よほどのことが無い限り接続可能台数で困ることはないでしょう。
セキュリティー
通信機器である以上、セキュリティーは避けて通れません。セキュリティーが甘いと通信内容を傍受されてしまったり、無断でネット回線を使われてしまったりといったトラブルに繋がります。
セキュリティーにもルーター同様、規格が存在します。新しい世代の物ほどセキュリティーにも優れています。具体的には「WPA3」・「WPA2」・「WPA」・「WEP」があります。
最新モデルは「WPA3」なので、できるだけセキュリティーは「WPA3」の物を選ぶようにしましょう。
Wi-Fiルーターを分かりにくくするオプション機能
Wi-Fiルーターには上記以外にも様々な機能が存在します。その中でも特に分かりにくくて避けたくなるのが「ビームフォーミング」、「MU-MIMO」、「メッシュ機能」そして「IPv6対応」です。
どれもカタカナや英語が並んでいてもう見るだけで嫌になるのは私だけでしょうか。1つずつ解説するのでどうかそのまま読み進めてみてください。
- ビームフォーミング
- MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)
- メッシュ機能
- IPv6対応
ビームフォーミング
ビームフォーミングとは特定の機器に電波を飛ばす機能のことを指します。通常のWi-Fiは360°まんべんなく飛んでる様なイメージです。
一方でビームフォーミング機能は特定の機器に電波を集中的に飛ばすような形になるので、通常よりも電波が安定し速度が不安定になることを避けられます。
簡単にいうと自分のスマホ目掛けて電波が飛んでくるイメージです。そのためルーターとの間に障害物があるような場所でも安定して使用することができます。
但し、より便利になる一方でビームフォーミングに対応しているルーターはもちろんのこと、子機となるスマホやパソコンもビームフォーミング対応であることが必須となります。
MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)
MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)とは複数の端末を同時に接続しても速度が落ちない機能をいいます。
MU-MIMOを使用していないルーターでは接続台数が増えるにつれ、通信速度が落ちてしまいます。MU-MIMOはそれを解消するための新技術です。
MU-MIMOには上記のビームフォーミング機能も搭載されているため、接続台数や接続場所に囚われずより高速で繋がりやすい通信が可能となります。
但しこちらもビームフォーミング同様に、ルーターに加え、スマホやパソコンなどの端末もMU-MIMO対応である必要があります。
メッシュ機能
メッシュ機能とは複数のルーターを設置し、網目のように電波を張り巡らせることによって家中どこでも快適に通信が行える機能をいいます。
「リビングでは問題ないのに自分の部屋だとなんだか繋がりにくい」といった悩みを解消することができます。
メッシュ機能は特に部屋が広かったり、ルーターとWi-Fiを利用する部屋の階数が違う場合でもストレスなく通信を行うのに役立ちます。
IPv6対応
IPv6対応とは簡単にいうとインターネット接続時の渋滞を避ける機能といえます。インターネットに行くまでのトンネルの中で最も広く混雑しにくい最新モデルがIPv6対応のルーターです。
インターネットが混みやすい時間帯でも快適にスイスイ使用できるので、よりハイスペックな機能を求めている人には必要なオプションといえるでしょう。
Wi-Fiルーターを選ぶ時のポイント
Wi-Fiルーターに備わっている機能が分かったところで、ここからはルーターを選ぶ時のポイントを解説していきます。
MU-MIMOやメッシュ機能はあればあるほど便利ですがその分高価になっていきます。
そのため下記に挙げるようなポイントをご自身の状況と照らし合わせることで最適なルーターにたどり着けるでしょう。
- 自宅の間取り
- 価格
- 使用台数
- 使用目的
自宅の間取り
自宅が広ければ広いほど高機能のルーターが必要になります。部屋がたくさんあったり、2階建てであったりするとその分だけ電波を届けないといけないのでより、高性能のルーターが必要になります。
一方でワンルームの1人暮らしであればオプション機能でついてくるMU-MIMOやメッシュ機能はオーバースペックといえるでしょう。
価格
基本的に高ければ高いほど高性能です。最も高性能なものでは3万円ほどする物もあります。
当然高価格なものほど通信速度もずば抜けていますが、一般家庭や1人暮らしの人にはそこまでの物は必要ありません。
一般的な戸建てであれば1万5,000円程度のものを、ワンルームであれば1万円以下のものでも十分快適に使用できます。
使用台数
一度に使用する台数が多ければ多いほど高機能が必要になってきます。今や1人1台、スマホを持つ時代となりました。
また、1人が使用する台数もタブレットやパソコンなど複数所有するのが当たり前になってきています。さらに、近年ではプリンターや炊飯器などの家電もWi-Fiに接続するような時代になってきています。
そのため、自宅で使用する機器の台数によって購入すべきWi-Fiルーターが変わってきます。
使用目的
SNSや動画を見るだけなのか、それともオンラインゲームやリモートワークに使用するのかといった使用目的で必要なルーターが大きく変わってきます。
特にオンラインゲームに関しては速度遅延が命取になるため、よりよい環境で行いたいのであればハイスペックなルーターが必要になってきます。
シチュエーション別におすすめのWi-Fiルーターを紹介
さて、基本的な機能とルーター選びのポイントが分かったところで、いよいよおすすめのWi-Fiルーターを紹介していきます。
今回はシチュエーション別に4つのルーターをご用意しました。どのシチュエーションにおいても過不足なくちょうどよい条件の物を選んであります。是非参考にしてみてください。
- 一人暮らし向けのおすすめWi-Fiルーター
- ファミリー層向けのおすすめWi-Fiルーター
- スペック重視向けのおすすめWi-Fiルーター
- コスパ重視向けのおすすめWi-Fiルーター
一人暮らしのあなたにおすすめのWi-Fiルーター
1人暮らし向けのルーターは接続台数や接続範囲をあまり気にしなくていいので、低価格かつ繋がりやすい「バッファロー AirStation WSR-1166DHPL2」というルーターがおすすめです。
4~5,000円台にも関わらず、IPv6サービスやビームフォーミング、MU-MIMO機能がついています。惜しむらくはWi-Fi5であるところですが、ワンルームでは基本的に問題ないでしょう。
名称 | バッファロー AirStation WSR-1166DHPL2 |
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価格 | 4,780円(販売店によって上下します) |
通信規格 | Wi-Fi5 |
オプション機能 | ビームフォーミング,MU-MIMO,メッシュ機能,IPv6 |
ファミリー層のあなたにおすすめのWi-Fiルーター
ファミリー層向けのルーターでおすすめなのが「エレコム WMC-X1800GST-B」というルーターです。
ファミリー層向けのWi-Fiにはある程度のスペックが求められます。1人暮らしに比べて接続する台数が多くなったり電波が広範囲にまで届くことが要求されます。
そのため、Wi-Fi6であることや各種オプション機能が備え付けられていることが望ましいといえます。以下の商品であればこれらの条件を満たしていて、かつ1万円以下で購入することができます。
名称 | エレコム WMC-X1800GST-B |
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価格 | 7,080円(販売店によって上下します) |
通信規格 | Wi-Fi6 |
オプション機能 | ビームフォーミング,MU-MIMO,メッシュ機能,IPv6 |
スペック重視のあなたにおすすめのWi-Fiルーター
オンライン会議やゲームに使用するのであれば、やはり高スペックの商品が望ましいです。そこでおすすめなのが「バッファロー WXR-6000AX12S」というルーターです。
とにかく通信速度が速く、ちょっとしたラグも気になりません。他のルーターに比べ値は張りますが、それに見合っただけの性能を兼ね備えています。
名称 | バッファロー WXR-6000AX12S |
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価格 | 28,809円(販売店によって上下します) |
通信規格 | Wi-Fi6 |
オプション機能 | ビームフォーミング,MU-MIMO,メッシュ機能,IPv6 |
コスパを重視したいあなたにおすすめのWi-Fiルーター
コスパを重視するのであれば、「バッファロー AirStation WSR-1500AX2S-BK」がおすすめです。
メッシュ機能こそありませんが、通信規格がWi-Fi6であり、メッシュ機能以外の3機能がついていて、値段が5,000円以下という破格。
オンライン会議やゲームには使わず、普通にWi-Fiを使う範囲内ではこれ以上の商品はないでしょう。
名称 | バッファロー AirStation WSR-1500AX2S-BK |
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価格 | 3,600円(販売店によって上下します) |
通信規格 | Wi-Fi5 |
オプション機能 | ビームフォーミング,MU-MIMO,IPv6 |
Wi-Fiルーターを設置する上での注意点
さて、ご自分に合ったWi-Fiルーターは見つかったでしょうか。ここでは最後にWi-Fiルーターを設置する上でのポイントをご紹介します。
せっかく性能のいいルーターを購入しても設置場所によってはその機能を十分に発揮できない場合があります。そのため以下の点を注意して設置してみてください。
- 床から1~2m離す
- 窓際から離れた場所
- 電化製品から離す
- 近くに金属や壁がない場所
- 水槽から離す
要約するとできるだけ電波が360°広がるように部屋の真ん中に置き、なおかつ電波を遮断したり吸収したりしない場所に置くのがベストです。
おすすめのWi-Fiルーター まとめ
Wi-Fiルーターを選ぶ際は色々ややこしい機能があり迷いますが、基本的には「部屋の間取り」と「値段」で比較検討することがおススメです。
値段が高くなればなるほど通信速度は速くなり様々な機能が付いてきます。また部屋が広く、部屋の数が多いほど高性能なルーターが必要になってきます。
適切なルーターに出会うためにはこの2つのさじ加減が肝です。是非、快適なネット生活ができるように検討してみて下さい。