アクアリウムを作ってみたいけど、アクアリウムに向いている熱帯魚を選ぶのに困っていませんか?
アクアリウムと普通の水槽の違いがいまいち分からず、熱帯魚選びに困っている方は多いです。
この記事では、アクアリウムを作りたい方向けにアクアリウム向きの熱帯魚を紹介していきます。
アクアリウムに適切な熱帯魚を飼育して、素敵なアクアリウム水槽をご自宅に置けますので、最後まで読んでいってください。
(出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e6%bc%81%e6%b8%af-%e9%ad%9a-%e6%b0%b4%e6%a7%bd-%e6%b0%b4%e6%97%8f%e9%a4%a8-632759/)
アクアリウムと一般の水槽の違いから熱帯魚を絞ろう
アクアリウムを作る前に一般の水槽との違いを見ておきましょう。違いを知ることで、飼育したい熱帯魚を絞ることができます。
一般的な水槽は、熱帯魚の飼育だけを目的とした設備です。水槽内には必要最低限のものだけにして、シンプルに飼育さえできれば良い場合に使われることが多いです。
一方、アクアリウムは飼育だけでなく鑑賞向けに作られています。水槽内に飾り付けやインテリアを施し、見た目重視の設計です。
今回はアクアリウムの立場から熱帯魚を探すので、見た目にもこだわった熱帯魚を見つけていきましょう。
アクアリウムを作るために熱帯魚の生態を知ろう
アクアリウムは、ただ飼育者の好みで作るだけではいけません。熱帯魚にとって住みやすく、快適な飼育環境を与えつつ作る必要があります。
まずは熱帯魚の生態を知って、住みやすいアクアリウムの制作を目指しましょう。以下、熱帯魚の生態を簡潔にご紹介します。
熱帯魚は主に熱帯性淡水魚と熱帯性海水魚に分かれています。アクアリウム向けは熱帯性淡水魚の方です。海水魚は元々海に生息する魚のため、自宅で飼うには不向きだからです。
水温は25度を好む個体が多く、温度管理が大切なのと、サイズの小さい個体が多く、繊細な一面を持ちます。そのためストレス管理を徹底する必要があります。
アクアリウムにおすすめの熱帯魚①ネオンテトラ
熱帯魚の中でも人気が高く、丈夫なことから初心者にも飼いやすい種です。水温23~29度で飼育ができて、性格も温厚なので他の魚と争うようなこともしません。
体長は3cmほどの小型種のため、複数飼育ができます。1匹だとアクアリウムとしては寂しいので、多めに飼ってみてもいいでしょう。
価格は10匹で1,000円前後とお求めしやすい価格です。迷ったらネオンテトラを飼育することをおすすめします。
体長 | 約3cm |
値段 | 1匹あたり100円(10匹1,000円) |
特徴 | 熱帯魚の中でもメジャーな種。繁殖しずらく初めて飼育するのにおすすめ。 |
混泳 | 〇 |
寿命 | 1~2年 |
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アクアリウムにおすすめの熱帯魚②アカヒレ
アカヒレも丈夫な小型種の熱帯魚で、水温や水質の悪化にも強く、アクアリウム含め初めて熱帯魚を飼う方におすすめです。
赤いヒレと暗青色のラインから鑑賞向けなのに加え、ネオンテトラ同様、他の魚と混泳ができるためアクアリウムに特化していると言えるでしょう。
飼育のしやすさに加え、環境に対応しやすいことで繁殖もしてくれます。最初のうちは飼育に専念して、慣れてきたら繁殖に挑戦してもいいでしょう。
価格は10匹で1,000円前後とネオンテトラ同様、お得に購入ができます。ネオンテトラと合わせて購入がおすすめです。
体長 | 約4cm |
値段 | 1匹あたり100円(10匹1,000円) |
特徴 | 温和な性格で水温、水質に強いため初心者でも飼いやすい |
混泳 | 〇 |
寿命 | 3~4年 |
アクアリウムにおすすめの熱帯魚③金魚
日本では知名度が高く、身近な魚として知られている金魚は、初心者でも飼いやすく色も鮮やかで人気があります。
屋台で購入するケースも多いことから、飼育のハードルが低く、丈夫なので水質の悪化にも強いです。
飼いやすい反面、水槽の水を他の熱帯魚と比べて汚しやすいのも特徴です。飼育する場合は、最低でも週に1回は水槽の水換えをしましょう。
5匹で1,000円前後と値段は少しかかりますが、成長もしやすいので水槽に入れるとアクアリウムが美しく様変わりするでしょう。
体長 | 約4cm(個体によっては最大30cmまで育つ) | |
値段 | 1匹あたり200円(5匹1,000円) | |
特徴 | 身近な熱帯魚。水質には強いが、水換え頻度は多い | |
混泳 | 〇 | |
寿命 | 10~15年 |
アクアリウムにおすすめの熱帯魚④ホワイトプリステラ
白色の体色の熱帯魚で体長は5cmほどとサイズも小さいため、複数体の飼育もしやすいです。
特徴の一つに群泳しやすいことがあげられており、1匹で飼うよりも複数での飼育をすると群れで泳いでいる姿を見ることができます。
また、性格も温和のため他の熱帯魚と混同しても問題ないのがありがたいですね。
1匹200円ほどで購入できますが、複数で購入することが多いので10匹2,000円あたりを頭に入れておきましょう。
体長 | 約5cm |
値段 | 1匹あたり200円(10匹2,000円) |
特徴 | 群泳するため複数体での飼育向き |
混泳 | 〇 |
寿命 | 3~4年 |
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アクアリウムにおすすめの熱帯魚⑤グッピー
体長5cmほどでメダカ種に分類されます。ここまでご紹介した魚と同様、温和な性格で混泳もできるので安心して飼育できるでしょう。
ただし、繁殖しやすい生態であるため、雄・雌混同であっという間に数が増えてしまいます。そのため、一定の数を保つ場合は、雄だけか雌だけで飼いましょう。
グッピーには国産と外国産で繁殖・品種改良がされていますが、国産は流通が少なく価格も高いため、最初は外国産のグッピーの飼育から始めるのがおすすめです。
体長 | 約5cm |
値段 | 1匹あたり200円(10匹2,000円) |
特徴 | 温和な性格で飼育しやすい。繁殖もしやすいため雄雌で分別推奨 |
混泳 | 〇 |
寿命 | 1~2年 |
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熱帯魚を購入する際の注意点
ここでおすすめした熱帯魚以外にも多くの種類がいます。今後、自分で熱帯魚を選び、購入する際に、困らないため熱帯魚を選ぶ時の注意点を3点ご説明します。
- 異なる種を飼育する場合は混合できる種か確認する
- 体調の悪い熱帯魚や欠損のある熱帯魚を買わず、健康体を選ぶ
- 自分の飼育範囲を超えないように飼育能力を把握する
異なる種を飼育する場合は混合できる種か確認する
温和な熱帯魚と攻撃性の高い魚や肉食魚を一緒にアクアリウムに入れてしまうと、温和な熱帯魚が襲われる可能性があります。
もし、異なる種類の熱帯魚をまとめて飼育するなら、混合して飼育しても問題ない熱帯魚なのかを予め確認しておきましょう。
体調の悪い熱帯魚や欠損のある熱帯魚を買わず、健康体を選ぶ
店舗で熱帯魚を購入する場合、健康状態を確認しましょう。元気に泳いでいるか、ヒレや尾に欠損がないかなど見た目だけの確認でも構いません。
熱帯魚は小型で繊細な種も多いので、もともと弱っていると飼育してすぐに死んでしまうケースもあります。他の魚に比べて動きが少ない魚は特に弱っていることが多いです。
初めて飼育する方にとっては弱った熱帯魚の状態を見ながらの飼育は困難なので、欠損のない元気な個体を選ぶといいです。
オンラインで購入する場合は、購入後すぐに魚の状態を見て、あまりに状態が酷ければ購入元へ確認することをおすすめします。
自分の飼育範囲を超えないように飼育能力を把握する
初心者にありがちなのが、見た目だけで選んでしまって飼育に苦戦するケースです。特に多いのが繁殖しやすい熱帯魚を飼って、自分が飼育できる数を越えてしまうことです。
おすすめの熱帯魚にも記しましたが、雄・雌のどちらかだけの飼育をすれば繁殖は防げます。最初は自分の飼育できる数を守って、アクアリウムでの飼育に慣れていきましょう。
飼育難易度が高い熱帯魚を選んでしまって、途中で飼えなくなってしまう事例もあるため、いきなり飼育が難しい熱帯魚は避けた方がおすすめです。
熱帯魚用のアクアリウムに必要なもの
購入する熱帯魚が決まったら、アクアリウムを作るための飼育環境に必要なものを用意していきましょう。
紹介するものはアクアリウムをするなら用意した方がいいものばかりです。熱帯魚を買う時にまとめて購入するのもおすすめです。
アクアリウムに必要な道具の予算は、約15,000~20,000円を見ておきましょう。
- 水槽
- フィルター
- 水温計
- 底砂
- ヒーター
- 照明
- カルキ抜き
- レイアウト素材(流木・石)
- 水草
水槽
アクアリウムに採用する熱帯魚が決まったら、まずは水槽から選びましょう。アクアリウム用の水槽ともなると、サイズも大きいものが必要です。
サイズの小さすぎる水槽は置き場には困りませんが、スペースが狭い分レイアウトできる範囲も限られます。また、水の汚れるスピードも速くなるため、初心者には向きません。
ある程度サイズも大きい水槽でおすすめなのは60cm水槽です。小型~中型の熱帯魚を飼育するのに適しており、レイアウトもしやすいです。
水槽も種類が多くて決めるのが大変なときは、サイズから選ぶといいでしょう。おすすめの60cm水槽を3つほど載せておくので見てみてください。
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フィルター
水槽内の水を循環し、清潔な水を保つために必要なのがフィルターです。
フィルターにも飼育する魚や環境によって、使用する種類が変わりますが、初めての方は上部式フィルターを選びましょう。
水槽の上に置き、ポンプで水を汲み上げてろ過槽を経由して浄化するシンプルな作りをしています。
金額も安く、水槽上部に設置するだけで使用できるので初心者でも使いやすいです。
水温計
前述したように熱帯魚は適正温度下で飼育しないと体調を崩しやすい生き物です。
一定の温度を保つためにクーラーやヒーターを用意しますが、実際に温度を計らないと、危険です。水温管理が重要なため、水温計の設置をしていきましょう。
水温計にはアナログ水温計とデジタル水温計の二種類があります。どちらでも問題ないですが、見やすさではデジタル水温計が勝っています。
温度を正確に計れた方が安心できるので今回はデジタル水温計に絞って用意してみましょう。
底砂
底砂は水槽の底に敷くための砂や砂利を集めたものです。見映えが良くなるため、アクアリウムをするには用意した方がいい用品です。
また、ろ過バクテリアを増やし、水質を安定させ、水草を植えるための土台としての役割も果たします。
熱帯魚であれば1~3cmほどの厚さで底砂を敷きます。そこまで厚さはいりません。ただし、水草も植えたい場合は、5cm以上は敷く必要があります。
底砂には砂によって種類がいくつかありますが、熱帯魚を扱うならば、水質を安定させやすい大磯砂を選ぶといいでしょう。
ヒーター
水温計と同様に水温管理のために必要な用品がヒーターです。ヒーターを用意する際は、水槽のサイズに適したヒーターを用意してください。
60cm水槽であれば150W前後のヒーターがおすすめです。それと、サーモスタット機能のあるヒーターを選びましょう。
サーモスタットは水槽内の温度を管理し、制御する機能を持っているのでヒーターと一緒に搭載しているか確認してくださいね。
また、ヒーターは電力を消費する用品なので、漏電や火災を防ぐために安全装置が付いているものを選ぶのがおすすめです。
照明
照明は必須ではないものの、熱帯魚や水草の成長のために取り付けた方がいいでしょう。
また、アクアリウムをするならば、暗くなるより明るく映った方が見映えも綺麗です。
LEDライトの普及で常に明るく、長持ちできる照明が増えてきているので、LEDライトの照明をおすすめします。
カルキ抜き
こちらはレイアウトは関係ないですが、熱帯魚を飼育する上では必須です。カルキ抜きには、水道水に含まれる塩素(カルキ)を取り除く役割があります。
熱帯魚にとって塩素は有害な成分なので、魚の健康のために用意しましょう。
レイアウト素材(流木・石)
アクアリウムでは、レイアウトも重要になってくるため、見映えを良くする流木や石を入れると効果的です。
単に見た目だけではなく、魚の隠れ家や寝床としても活用できるため、最低1つは設置してみましょう。
流木や石ではなく、アクアリウム用のオブジェクトでも構いません。飼育者の気に入ったものを入れてみてくださいね。
水草
自然の姿そのままにアクアリウムを作る場合は、水草の検討もしてみましょう。底砂を敷いていれば水草の取り付けも一緒にできます。
しかし、水草は種類も多く、飼育する環境や生息する熱帯魚に合わせて適切な種類が必要です。
初心者におすすめなのは、「アヌビアス・ナナ」という水草です。適応環境が幅広く、初心者向けとして有名な水草で知られています。
環境に強いため枯れにくく、スペースもあまり取らないため、初めて植えるならアヌビアス・ナナにしてみましょう。
熱帯魚用のアクアリウムまとめ
ここまでアクアリウムにおすすめの熱帯魚を5体紹介させていただきました。多くの種類からアクアリウム向けの熱帯魚を独力で見つけるのは大変です。
ここで紹介した熱帯魚はアクアリウムをされる方に選ばれているものばかりです。価格もそこまで高くないので、最初は紹介した熱帯魚から選んでみてください。
近所に熱帯魚用のショップがあれば直接出向いて購入してもいいですし、ショップがなければネットショップで購入がおすすめです。
あなたが毎日の鑑賞と飼育が楽しくなるアクアリウムを作る日を楽しみにしています。