「最近よく聞く格安SIMとはなんだろう?なんで安いんだろう?」と思う方が沢山いると思います。昔から「安かろう悪かろう」という言葉もあり、怪しいと感じる方もいるかもしれませんね。
この記事では、格安SIMや料金の安さの理由、格安SIMが向いている人などについて解説しています。
僕も以前はドコモの携帯を使用して、月に10000円以上の料金を支払っていました。現在は格安SIMを利用して、月に3000円程度になりとても満足しています。この記事はこんな人におすすめです。
- 格安SIMがどんなものかわからない人
- 格安SIMの安さの理由が知りたい人月々のスマホ代を節約したい人
- 月々のスマホ代を節約したい人
最後まで読めば、格安SIMについて理解でき、あなたが格安SIMを利用すべきかわかりますよ。それでは解説していきます。
アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20210906268iphone-13-sim-3.html
格安SIMとは?
格安SIMとはその名の通り、「格安」で使える「携帯電話会社(キャリア)」のことを言います。auやドコモ、ソフトバンクなど「大手」といわれるキャリアはすでにあなたも知っていますよね?
ケータイ Watchによると、「大手」といわれるキャリアの料金は、端末代を含めない場合平均5,146円といわれています。(参考:https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1384414.html)
一方で「格安SIM」といわれるキャリアでは、平均1,889円と大手の半額以下で携帯電話を利用することができます。
「そんなに安くてちゃんとした会社なの?」と思われるかもしれませんが、品質は大手と比べても遜色ない物となっています。次から解説していきます。
そもそも「格安SIM」ってなに?
そもそも「格安SIM」の「SIM」って何なの?そう思われている方もいるかもしれませんね。
「SIM」とは「SIMカード」を略したものです。スマホを契約した際に、携帯電話会社から発行されるICカードで、ICカードには契約者の個人情報が記録されています。
電話番号もSIMカードに記録されているため、SIMカードが入っていないとスマホは使用することができません。
例えるなら、「SIMカード」は人間でいう「脳」で「スマホ」は「体」のようなものですね。
格安SIMはどうして安いの?
「格安SIMが安いのはわかったけど、どうしてそんなに安いの?怪しいんじゃない?」そう思われるのは無理ありません。
急に「2,000円でお釣りがくるよ?」といわれても信じられないでしょう。私もそうでした。格安SIMの安さの秘密は以下の2点です。1つずつ解説していきます。
- 通信設備を借りることでコストを抑えることができる
- 実店舗を最小限にすることで店舗や人件費を削減する
通信設備を借りることでコストを抑えることが出来る
格安SIMを提供するキャリアの最大の特徴は「自社の通信施設を持たない」ことです。
通信設備の維持・管理には莫大なコストがかかります。大手キャリアの場合、通信設備維持のコストがスマホの料金プランに上乗せされています。
一方で格安SIMを提供するキャリアは、自社の通信設備を持たずに、大手キャリアの既存の通信設備を間借りしています。
そうすることで、設備を維持するためのコストを丸々カットすることができ、料金を安く抑えることができます。
実店舗が最小限
格安SIMの申し込みは基本的にインターネット上で行うことがほとんどです。それは、実店舗の数が大手と比べて極端に少ないからです。
店舗の数を少なくすることで、店舗開店に関わるコストや、人件費を削減することが出来、料金を抑えることができます。
単体の実店舗がなくても、電気屋さんのスマホコーナーにブースが併設されていることもあります。
格安SIMのメリットとは?
ここからは格安SIMのメリットを紹介していきたいと思います。安さはもちろん、その他のメリットも沢山あります。こちらも一つずつ解説していきますね。
- 月額料金が安い
- データプランが豊富
- 通信の品質は大手キャリアと同程度
月額料金が安い
なんといっても一番は「利用プランの安さ」が最大のメリットです。大手キャリアも利用料金の引き下げを行い、昔と比べてかなり安くスマホを利用できるようになりましたよね。
それでも、料金の安さで比べると格安SIMに軍配が上がります。キャリアにもよりますが、月々1,000円以下で利用できるキャリアも珍しくありません。
データプランが豊富
格安SIMは選べるデータプランが豊富で、自分に合ったプランを選ぶことができます。プランの設定はキャリアによって違いますが、最小のプランは500MBから選ぶことが出来ます。
あなたのスマホの利用料に合わせたプランを選択することで、無駄なくスマホを利用することができ、料金をかなり抑えることが出来ます。
通信の品質は大手キャリアと同程度
通信の品質に関しては、大手キャリアと同じ施設を使用するため、品質は同程度となります。
電波の有効エリアは大手キャリアと同じ範囲となるため、契約する際は使用する回線の有効エリアについてよく確認することが必要です。
格安SIMのデメリットとは?
それでは注意すべきデメリットも見ていきましょう。大きなデメリットは以下の項目があります。
- キャリアメールが使えない
- 申し込み初期設定は自分で行う必要がある
- サポートが電話やメールでの対応
- 回線が不安定な時間帯がある
キャリアメールが使えない
キャリアメールとは、「@ezweb.ne.jp」「@docomo.ne.jp」「softbank.ne.jp」などの大手キャリア特有のアドレスです。
格安SIMは上記のような、大手キャリアのメールアドレスが使用できなくなります。格安SIMを使用する時には「Gmail」や「Yahoo!メール」などのフリーメールを使用する必要があります。
申し込み初期設定は自分で行う必要がある
格安SIMの場合、申し込みはネット上で行う場合がほとんどです。実店舗も少ないため、格安SIMを申し込んでから、設定まで自分で行う必要があります。
しかし設定といっても、難しいことはなく案内の通りに操作できれば設定できますので、それほど大きなデメリットとは言えません。
サポートが電話やメールで対応
格安SIMの多くは実店舗を持っていません。スマホを使用していて、わからないことや困ったことがある場合、電話やインターネット上での対応になります。
聞きたい時にすぐに返事が貰えなかったり、店舗に直接聞きに行くことが出来ないため十分にサポートを受けられないことがあります。
回線が不安定な時間帯がある
大手の通信設備を間借りしているため、多くの人が通信を使用している時間は大手キャリアが優先されます。
具体的には、午前7~9時の通勤・通学時間、午後0~2時のお昼休みの時間、午後5~7時の退勤や下校時間、午後9時以降の帰宅後の時間です。
上記の時間帯では通信が安定せず、通信速度が低下することがあります。LINEやメールなどは問題ないですが、SNSやYoutubeなどを見るときはスムーズに見られないことがあります。
格安SIMがおすすめな人
それでは、格安SIMのメリット・デメリットを踏まえて、格安SIMに変えたほうが良い人と変えなくてよい人について解説していきたいと思います。
格安SIMに変えたほうが良い人
下記の2つの項目に当てはまる人は格安SIMに変更した方がお得にスマホを使用できる可能性が高いです。
- 10000円以上のスマホ利用料金を支払いしている人
- 毎月の使用GBが20GB以下の人
10000円以上のスマホ利用料金を支払いしている人
今現在10000円以上のスマホ代を支払いしている人は、すぐにでも格安SIMへ変えたほうが良いです。
現在のスマホの料金プランは大手であっても5000~6000円程度となっています。月に10000円以上支払いしている場合はスマホの利用の仕方自体を考えた方がよいでしょう。
毎月の使用GBが20GB以下の人
大手の最安プランはdocomoの「ahamo」で月に20GBまで使用でき、料金は3000円程度になっています。
20GBギリギリまで使用する人は、このプランで良いですが、それ以下の10GBや5GB程度しか使用しない場合は格安SIMを使用した方が良いでしょう。
格安SIMに変えてはいけない人
反対に格安SIMに変えてはいけない人がこちらです。格安SIMは使い方によっては今と変わらないか、高くついてしまうこともあります。
また料金は安くても、使用するのにストレスがかかるなんてことがあるので、こちらをよく確認してから判断してくださいね。
- 電話番号での電話をよく使用する人
- データ通信を安定して利用したい人
- 普段キャリアメールを頻繁に利用する人
電話番号での電話をよく使用する人
格安SIMの場合、電話番号での電話でかけ放題プランが付いているキャリアは少ないです。無料通話があっても、「10分のみ」など制約が付いている場合がほとんどです。
電話かけ放題のオプションを付けることができるキャリアもありますが、料金が高くなってしまうため、格安SIMのメリットが少なくなります。電話をよく使用する場合は大手のキャリアを利用する方が無難でしょう。
データ通信を安定して利用したい人
格安SIMはデータ通信が不安定な時間帯があります。あなたの利用目的にもよりますが、「いつでもどこでもデータ通信がしたい!」と思う方には格安SIMはおすすめできません。
格安SIMの中でも、「UQモバイル」や「Yモバイル」は安定した通信ができると評判ですが、大手のキャリアを選ぶ方が無難といえるでしょう。
普段キャリアメールを頻繁に利用する人
格安SIMはキャリアメールを使用することができません。フリーメールへ変更できる場合は良いですが、仕事やプライベートで大切なメールがキャリアメールで使用している場合は格安SIMには向いていません。
普段からSNSやLINE、フリーメールなどで連絡を取り合ったりする場合は格安SIMに向いているため、変更した方が良いでしょう。
今のスマホはそのまま利用できる?
「格安SIMに興味が出てきたけど、今のスマホで使用できるの?」と気になっている方がいるかもしれませんね。
大手キャリアから格安SIMへの乗り換えは簡単にできます。しかし、電話番号をそのまま使用したい方や、大手キャリアでスマホ本体を購入しているかたは、乗り換える前の1ステップが必要になります。
- MNPを利用して乗り換える
- 大手キャリアで購入したスマホはSIMロック解除が必要
- 新しく本体も購入するならSIMフリースマホ
MNPを利用して乗り換える
乗り換える場合、電話番号をそのまま使用したい方はMNPを利用しましょう。MNP(マイナンバーポータビリティ)は電話番号をそのままにしてキャリアを変更できるサービスです。
解約前にMNPを申し込みし、発行されるMNP予約番号をもって新しいキャリアで契約をすれば、簡単に電話番号を引き継ぐことができます。MNP予約番号の取得方法に関しては各キャリアのサイトをご確認ください。
大手キャリアで購入したスマホはSIMロック解除が必要
大手キャリアで購入したスマホにはSIMロックがされています。近年では原則SIMロックが禁止になっておりますが、2021年10月以前に購入しているスマホの場合はSIMロックがされています。
SIMロックとはキャリアが別なキャリアを勝手に使用できないよう、ロックがかかっている状態です。SIMロックを解除しないと、他のキャリアでSIMカードを使用できません。
SIMロック解除の方法は、各キャリアのサイトで記載されていますので、ご自分の契約しているキャリアのHPをご確認ください。
SIMロックの解除は、店頭で行う場合は3300円の費用がかかります。ネット上で行う場合は無料です。現在お使いのキャリアと格安SIMキャリアが同系統場合はSIMロック解除が不要です。
新しく本体も購入するならSIMフリースマホ
格安SIMに変更するときに、ついでに本体も購入したい方もいると思います。その場合は、SIMフリースマホを購入するようにしましょう
SIMフリースマホは格安SIMを取り扱っているキャリアや、普通の電気屋さん、ネットでも購入できます。SIMフリースマホを使用すればSIMロックの解除なども行わずに格安SIMを利用することができます。
格安SIMとは?徹底解説 まとめ
格安SIMは大手キャリアと比べて、格安でスマホ利用できるサービスとなっています。もしあなたが、スマホ代の料金を今よりもう少し抑えたいと考えているなら、格安SIMを利用するのがもっとも近道です。
キャリアメールが使用できないことや、通信が安定しないことなどデメリットもありますが、それを補う圧倒的価格の安さは格安SIMを利用する十分な理由です。
スマホ代を節約して、500円ランチから1000円ランチにグレードアップすることもできますよね。
この記事を読んで格安SIMに興味を持たれた方、是非格安SIMの利用を検討して、少しでも生活が豊かになれば幸いです。