格安SIMとは、大手通信キャリアより月額の通信料が安いサービスのことをいいます。
docomoのアハモ、SoftBankのLINMO、auのpovoなどが格安SIMにあたります。
ただ、従来の料金より値段が安いため、「通信が速度が遅い」、「通信の品質が悪い」のではと思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、格安SIMに乗り換えるメリット・デメリット、選び方を紹介したいと思います。携帯料金を今より抑えたい方は是非読んでいってください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/23140167)
格安SIM(シム)とは何か?
格安SIMとはdocomo・au・SoftBankなどの、大手通信キャリアより安い料金で使用できるSIMのことをいいます。
そもそもSIMとは、スマホの中に入っているICカードのことを指します。店舗で携帯を購入したことのある人は見たことがあるかと思いますが、店員さんが携帯に入れてくれているチップみたいなのがSIMです。
SIMとは携帯会社より発行され、電話番号・加入者情報など、が記録されたチップのことを指します。スマホにチップを差し込んで初めてスマホとして使用が可能となります。
格安SIMが安くなる仕組みとは
格安SIMを提供している会社は「MVMO」と呼ばれています。「MVMO」は基地局を持たず、大手キャリアより必要な設備を借りているので安く提供できるのです。
基地局とは簡単に言えばアンテナになります。大手キャリアの場合設備投資にかかった分が料金に上乗せされているから料金が高くなっています。
格安SIMは設備投資・実店舗が少ないため人件費などが抑えられているため、その分通信料金が安くなっています。
知っておいて損はない!格安SIMのメリットとは?
知っておいて損のない、格安SIMのメリットについて3つ程紹介していきます。
- 料金について
- 契約に縛りがない
- データの区分けが細かい
料金について
まず何といっても格安SIMのメリットと言えば料金ではないでしょうか。
仮に今まで携帯代で1万円かかっていたして、格安SIMに変更するだけで、毎月の携帯料金が半分の5千円に抑えられたりします。(それぞれのサービスによって料金は違いますのであくまでも例となります)
MVNOによっては独自のサービスを提供しているところもあります。
「特定のサービスで利用した通信はカウント対象外(カウントフリー)」「Wi-Fiスポットが無料で利用できる」など、独自のサービスを提供しているところもありますので要確認!
契約に縛りがない
大手キャリアと契約したことのある人は分かると思いますが、基本契約に2年の縛りがあります。さらに、契約は自動更新となっており、解約金のない期間が過ぎると、再び解約金が発生する仕組みとなっています。
皆さん自動更新は知っていても、再び解約金が発生することは知らない方が多かったのではないでしょうか。
しかし、格安SIMの場合、6ヶ月以内の解約だと解約金が発生しますが、それ以降は解約金が発生しない仕組みとなっています。
データの区分けが細かい
格安SIMは大手通信キャリアに比べ、データ容量の区分が細かくユーザーによって使い分けられるのがメリットです。
大手通信キャリアであるdocomoの場合、1GB・3GB・5GB・20GBの4つしかありません。5GBだと足りないし20GBだと多いと感じる人は多いのではないでしょうか。
しかし、格安SIMであるDMMモバイルの場合、1GB・2GB・3GB・5GB・7GB・8GB・10GB・15GB・20GBと9つの区分に分かれています。
区分が細かく設定されているので、自分が毎月どのくらいデータ容量を使用していたのかを把握さえしてしまえば、今までよりも携帯料金を大幅に下げられるのではないでしょうか。
格安SIMに変更することでどんなデメリットがあるの?
格安SIMに変更することでどんなデメリットがあるのか紹介していきます。
- 通信が遅くなる時間帯がある。
- キャリアメールが使用できなくなる。
- 対面でのサーポートが手薄。
通信が遅くなる時間帯がある?
下記表を見ていただくとわかりますが、大手キャリアに比べると休憩時間に当たる平日の12時台や、夕方~深夜、人が集中する都市部などでは通信が混雑して回線速度が低下しやすいようです。
家に帰ればWI-FIの契約・もしくは備え付けのアパートなどに住んでいる人が殆どだと思いますので、お昼の時間帯だけ我慢・もしくは、フリーWI-FIを活用することでストレス無く使用できると思います。
キャリアメールが使用できなくなる
まずキャリアメールとはdocomoで例を挙げると「~docomo.ne.jp」のようなメールアドレスを指します。
スマホの登場でLINE等のメッセージアプリが普及してから、使用頻度は少なくなってきていますが何気に重宝するのがキャリアメールです。
格安SIMにしてもキャリアメールを使用したいという人もいるかと思います。docomoの場合ahamoに変更しても、月額330円を支払うことで引き続きキャリアメールの使用は可能となっています。
とは言え、格安SIMに変更を検討されているのであればこの機会に、キャリアメールから変更されることをお勧めします。
対面でのサポートが手薄
大手キャリアに比べ通信料を抑えるために、人件費を削減しているため実店舗が少なく対面でのサポートは基本的に受けることが出来ません。
格安SIMのことで何か問題が発生した場合、公式サイトを見て問題を解決するのが必要となってきます。
こちらは公式サイトを見て問題を解決できる人や、家の近くに実店舗のある人にはデメリットとはなりませんね。
格安SIMは本体を変更しなくても利用できる。
その名の通り、格安SIMに変更する場合本体の変更は必要ありません。中に入っているSIMを交換しAPN設定するのみです。
APNとは「アクセスポイント名」のことです。インターネットにアクセスする際はアクセスポイントと呼ばれる中継地点を経由する必要があります。
アクセスポイントは各事業者が用意しており、ユーザーは契約している事業者のアクセスポイントを利用することになります。
難しいこと書きましたが、MVNOから受け取った資料やサポートページなどに記載されていて、そこまで難しくないのでみなさんなら出来ると思います。
SIMロックとは何だろう?
SIMロックとは、現在使用しているキャリアのSIMでしか利用出来ない状態のことを言います。
SIMロックのされているスマホは2021年10月1日以前に大手キャリアより購入しているスマホはSIMロックされている可能性が高いです。
ですが安心してください。店舗や電話でSIMロックの解除をするには3300円かかりますが、オンラインで手続きを行えば無料で行えるようです。
現在は、総務省がユーザーの利便性向上と各キャリア間の競争の健全化を図るために、SIMロックを原則的に禁止に、2021年10月1日以降に購入した端末は、SIMロックのない状態で入手することができます。
自分にあった通信会社を選択しよう。格安SIMの選び方とは?
自分にあう通信会社を選ぶ際に、以下の項目をチェックしながら選べば失敗することは少なくなりますので、以下を参考してください。
- 解約費用のチェック
- 対応する回線、SIMの大きさをチェック
- 通信容量や価格、プランの変更しやすさで選ぶ
- 付加サービスも注目(カウントフリー・定額通話・繰越/シェア・ポイントなど)
解約費用のチェック
大手キャリアより格安SIMに乗り換えるなら、基本的には2年縛りになっていて、解約するタイミング(2年契約の満了月の翌2カ月以内)を逃すと約1万円の費用がかかります。
解約するタイミングはよく確認してから解約するようにしましょう。
対応する回線、SIMの大きさをチェック
利用するスマホによって、SIMカードのサイズが異なります。基本的には「nanoSIM」と「microSIM」のどちらかになります。
シムフリーのスマホなら原則としてどこの通信業者でも利用が可能ですが、現在使用している大手キャリアのスマホ(SIMロック解除したスマホ)を使用するのならば、対応する事業者を選ぶ必要があります。
docomoはかなり多くの事業者が対応していますが、au、SoftBankはあまり多くないので注意が必要です。
通信容量や価格、プランの変更しやすさで選ぶ
格安SIMに乗り換えるなら、自分のデータ使用量を把握しましょう。毎月3GBしか使用しないのに5GBで契約してしまうともったいないですよね?自分にあったプランにするためにも使用量を把握しましょう。
毎月の契約が無料で見直せる事業者がおすすめです。たとえばmineoでは、基本データ容量のコース変更が無料でアプリから簡単におこなえます。毎月無料でコースの変更ができるのはうれしいですよね。
独自の付加サービスにも注目
通信会社によっては独自のサービスを設けている場合が多いです。
自分のスタイルにあった通信会社を選べるように、以下を参考に自己分析してみてください。
- 通信カウントフリーサービス
- 定額通話サービス
- 容量の繰り越し・シェア
通信のカウントフリーサービス
指定された動画や音楽配信サービスを利用しても、通信の容量が減らないサービスのことを指します。
中にはSNSもデータ消費に含まれないところありますので、自分にあったサービスを見つけてお得に使用しましょう。
定額通話サービス
格安SIMにおける通話料金は、30秒で20円が一般的となります。
月々いくらか払うことで5~10分の間なら通話料無料といったプランもありますが、よく電話する人はLINE等活用した方がよさそうです。
容量の繰り越し・シェア
容量が使い切れずに余った場合には、翌月に繰り越せるサービスがあります。mineoは、余った容量を翌月に繰り越したり、友人に分けたりすることができます。繰り越しできたりするのはうれしいサービスですね。
中には、貯まっているポイントを料金の支払いに使用出来たり、使用量に応じてポイントがもらえるサービスがあるみたいです。
格安SIMに変更するメリットのまとめ
最近の格安SIMは、事業者ごとの価格差や速度の差が少なくなってきています。
サービスを組み合わせることで、よりおトクに使えるケースが出てくるでしょう。
頻繁に使うことになる専用アプリは、使い勝手のよさも重要となってきており、特に今SNSを閲覧している人は年々増加しています。SNSがデータ消費に含まれないプランもありますので、よく確認してみてください。
そして、自分の使用量にあったプランを見つけ、必ず契約を見直せる事業者を選びましょう。