「毎日毎日仕事が辛い」そんな風に一人で思い悩んでいる方もいるかもしれません。「もう限界!仕事辞める」と思っている方も。
一人で辛い気持ちを抱えているあなたへ。この記事では「仕事が辛い」と感じる理由別に対処方法を紹介します。あなたの行動で辛さを乗り越えられるかもしれません。ぜひ参考にしてください。
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多くの人が仕事にネガティブな感情を持っている
「仕事が辛い」と一人で悩んでいる方は「私だけ」と思いつめているかもしれません。でも同じように思っている人は意外と多いですよ。
厚生労働省の労働安全衛生調査(実態調査)では以下のような結果が出ています。
現在の仕事や職業生活に関することで、強いストレスとなっていると感じる事柄がある労働者の割合は58.0%[平成29年調査58.3%]となっている。
出典元:https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/h30-46-50_kekka-gaiyo02.pdf
ストレス=辛いと必ずしもなるわけではないですが、多くの人が仕事に対してネガティブな感情を持っていることがわかります。
「仕事が辛い」も仕事に対してネガティブな感情です。同じように感じている人はたくさんいるので一人で思いつめすぎないでくださいね。
仕事が辛い時の選択肢は「辞める」だけではない
「仕事が辛い…」と思い始めると仕事に行きたくなくなりますよね。仕事にさえ行かなければ辛い思いをしなくていいのですから。
そうなると「仕事を辞める」という選択肢が浮かんでくると思います。それは当然ですし、その選択肢を持っていることは自分を追い込まないためにも大切です。
しかし、「仕事を辞める」は最後の切り札にしておきましょう。仕事を続けながら今の辛さを乗り越えられるかもしれません。
ではここからは、仕事が辛いと感じる理由別に対処法を紹介していきます。
仕事が辛いと感じる理由と対処法①:仕事ができない
「仕事ができない」にもいろいろありますが、自分の力不足に焦ったり、周りに迷惑をかけていることへの罪悪感で辛さを感じているのではないでしょうか。
- ミスが多く周りに迷惑をかけている
- ノルマが達成できない
- 仕事が遅く納期に間に合わない
対処法①上司・先輩を頼る
会社に所属しているなら仕事は1人でするものではありません。上司、先輩、同僚など助けてもらえる人に手を貸してもらいましょう。
ミスが多いなら適宜チェックをしてもらう、仕事が遅くて納期に間に合わないのであれば、仕事量の調整や仕事の仕方の見直しなどの対策がとれます。
もちろんずっと頼り続けることはできません。経験を積んで、仕事の仕方を変えることで1人でできることを増やしていきましょう。
対処法②部署異動などができないか相談してみる
もしかしたら仕事内容自体があなたに合っていない可能性があります。今の職種でできることをやった上で解決できない場合は、異動希望を出してみましょう。
辛いと感じたまま働き続けることはあなたを苦しめ続けることになりますし、最悪の場合は体調に影響を及ぼす可能性があります。
もし異動先が評価してもらえる環境であれば、これまでの悩みはなくなり辛さも解消できます。
仕事が辛いと感じる理由と対処法②:仕事量が多い
仕事量の多さに悩んでいる方は、自分ができる範囲以上の仕事を抱え、責任の重さに耐えられず辛さを感じているのではないでしょうか。
- 毎日残業続き
- 休日出勤が多い
- 他人の仕事まで引き受けている
対処法①仕事量について上司に相談する
上司の仕事は部下の仕事をマネジメントすることです。ですので、仕事量の調整は上司相談するのが一番いいでしょう。
何も言わなければ今のままでも大丈夫だと思われかねないですし、さらに仕事を振られる可能性もあります。
仕事量について相談する場合は、具体的にどれだけの仕事を抱えていて、どの仕事を減らしたいかを説明できるといいですよ。具体的な案があると相手も考えやすくなります。
対処法②断る勇気を持つ
「断る」のはなかなか勇気のいることですよね。仕事であればなおさらです。しかし、自分の手がいっぱいいっぱいなのに他人の仕事まで引き受けたり、追加の仕事を受けたりしていてはなかなか改善されません。
「できません」の一言で断ると印象が悪くなりますので、その仕事を引き受けられない理由をしっかりと伝えた上で断りましょう。また、手が空いたらフォローすることも合わせて伝えられるといいですね。
仕事が辛いと感じる理由と対処法③:人間関係が悪い
職場の人との関係性の悪さで悩んでいる方は、居心地の悪さで辛さを感じているのではないでしょうか。
- 仲がいい同僚がいない
- 上司に嫌われている
- 職場で孤立してる
対処法①コミュニケーションを積極的にとってみる
人間関係がうまくいっていない原因の1つとして考えられるのがコミュニケーション不足です。それは職場環境の問題でもあり、あなた自身の問題でもあります。
もともと風通しの良い職場であれば自然と社員同士の会話は増えますよね。しかし、そこになじんでいない、そういう環境ではない状態だと思いますので、あなた自身が行動するしかありません。
まずは、仕事のことでも雑談でもいいので同僚と会話をすることから始めてみてください。また、話しかけられやすい人になることも大切です。職場での態度や話し方などを見直してみてくださいね。
対処法②仕事の関係だと割り切る
どんなにあなたが頑張っても相性が悪い人は必ずいます。これは仕方のないことです。ですので、そのような人との関係は無理することなく仕事上の付き合いだと割り切りましょう。
あなたの仕事に支障がなければ最低限のかかわりで問題ありません。
仕事が辛いと感じる理由と対処法④:ハラスメント
職場でのハラスメントで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。理不尽に怒られたり、性的な言動を受けたりしながら仕事を続けるのは辛いですよね。
- 権力や立場を利用した嫌がらせ(パワハラ)を受けている
- 性的な嫌がらせ(セクハラ)を受けている
対処法①社内の相談窓口や人事に相談する
1人で悩んでいても解決はしませんし、エスカレートしていく可能性があります。なるべく早く社内の相談窓口や人事に相談しましょう。
相談する前に必ず証拠となるものを集めてください。口頭だけではハラスメントがあったと判断するのは難しいからです。
ボイスレコーダーやメール、メモなどが有効です。メモはいつ、どこで、誰に、どうされたかという詳細な情報を残してください。
対処法②社外の専門機関に相談する
残念なことに社内で相談しても解決しないことがあります。その際には社外の専門機関に相談しましょう。
労働基準監督署の総合労働相談コーナーで相談に乗ってくれます。
仕事が辛いと感じる理由と対処法⑤:相談できる人がいない
周りに人がいるのに、一人で悩みを抱え辛い気持ちになっている方もいますよね。
- 誰を頼っていいかわからない
- 孤独感を感じている
対処法①一番身近な先輩に相談する
仕事での悩みはできるだけ社内の人に相談できる方がいいですよね。仲がいいかどうかは置いておいてまずは、一番身近にいる先輩に悩みを打ち明けてみましょう。
先輩も同じ悩みを乗り越えてきたかもしれません。これまでの関係で「この先輩に相談しても無駄」などと決めつけてしまうのはもったいないですよ。
もし、的確なアドバイスがもらえなくても「こういう悩みを抱えている」ということを知ってもらうだけでも意味があることです。
対処法②SNSで悩みを発信してみる
社外に相談できる相手を求めることも1つの方法です。SNSで悩みを発信してみてはどうでしょうか。
同じ悩みを持った人やその悩みを乗り越えた人からアドバイスがもらえますよ。また、対面で相談するのが苦手な人もSNSでの発信なら相談しやすいですよね。
仕事が辛い…乗り越えられないと思った時
辛さを乗り越えるために十分努力している…それなのに改善されないという方は最後の切り札を使う時です。今の会社は退職して新しい環境に移りましょう。
しかし、勢いで辞めるのだけはやめてください。しっかりと準備をし、次の環境を整えてからがベストです。
転職先が決まらないまま辞めてしまうと転職活動がうまくいかなかった時、無収入の状態が続くことになります。仕事が辛くて辞めたのに別の意味で辛い生活をしなければならなくなっては意味がないですよね。
転職に成功するコツ
転職するからには自分に合う会社に入社したいですよね。納得できる会社に転職するためにできることをやっていきましょう。仕事を続けながらだと大変ですが、妥協はしないでくださいね。
①情報収集と自己分析
転職先で同じことを繰り返さないために情報収集と自己分析が大切です。
どういう会社で働きたいのかを明確にし、応募企業の情報収集を行いましょう。また、自己分析によりどんな職種が合うのか考えていきましょう。
②転職エージェントに相談する
転職するなら転職のプロに相談するのが1番です。仕事を続けながらの転職活動は時間的に厳しいのはもちろん、精神的にも体力的にも大変なことです。
プロのアドバイザーに相談できる環境があるだけで精神的負担はかなり減ります。また、応募書類や面接対策までしてくれるエージェントであればますます心強いですよね。
仕事が辛いと感じたときの対処法のまとめ
「仕事が辛い」と感じる理由別にその対処法について紹介しました。
一人で抱え込んで悩んでいると「辞める」という選択肢しか思い浮かばないかもしれませんが、それ以外の対処法があることもわかっていただけたのではないでしょうか。
辛い気持ちの時に行動を変えることは簡単なことではありません。しかし、今より少し楽になれる未来があるかもしれませんよ。「辞める」という方法も頭に置きつつ、まずはできることからやってみませんか。