CMでよく格安SIMの宣伝を見かけたり、周りの人が格安SIMに乗り換えたりしてきていると思います。格安SIMとは一体どんなものなのでしょうか。
本当に安いの?と思ったり、ちゃんと繋がるのか不安になったりしている人も多いです。安さを全面に押し出されると、裏があるんじゃないかと思いますよね。
同じスマホ、同じ通信量を使うなら、少しでも安く抑えて使いたいですよね。
この記事では、格安SIMとはそもそもなにか、なぜ安くなるのかについて解説していきます。格安SIMを選ぶ時のポイントや注意点も解説しますので、格安SIMに乗り換えたいあなたはぜひ読んでください!
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/24357897)
格安SIMとは?大手との違いを解説
格安SIMとは、一体どんなものなのでしょう。そもそもSIMとは、電話番号や契約者の情報が入った小さなカードで、実は今あなたが使っているスマホの中にも入っています。
SIMカードがないと、電話ができなかったりインターネットに繋がらなかったりします。携帯の心臓といってもいいでしょう。
電話やインターネットを使うためには、携帯電話会社と契約をしなければいけません。その契約の内容で、月々の料金が決まってきます。
月々の料金が安いSIMのことを総じて、格安SIMと呼んでいるのです。SIMカード自体に違いがあるわけではなく、契約料金に大手携帯電話会社との違いがあります。
格安SIMが格安の理由とは?
なぜ格安SIMは大手携帯会社よりも安い値段で契約することができるのでしょう?
その理由は、独自の回線を持っていないことと、店舗が少ないことの2つが挙げられます。
格安SIMが安い理由① 独自の回線を持っていない
独自の回線とはどんなものかというと、docomoやau、SoftBankといった大手の携帯電話会社が持っているものです。
格安SIMは、独自の回線があるのではなく、大手の回線を借りています。つまり格安SIMは必ずdocomoかau、SoftBankの回線のどれかを使うことになります。
大手携帯会社の回線を借りているので、大手携帯会社の回線で不具合があれば、その回線を使っている格安SIMにも影響が出ます
大手の回線を借りているので、独自で回線システムを作る必要がなく、維持することもしなくて構いません。回線に関して何もしなくていいので、人件費やシステムの維持費などを削れ、安いプランでも赤字になりません。
格安SIMが安い理由② 店舗が少ない
格安SIMのメーカーは、店舗を持たないことが多いです。大手携帯会社のショップはよく見かけると思いますが、格安SIMのショップはあまり見かけませんよね。
対面でのショップをなくしたり、回線元のショップに間借りしたりすることで、店舗の運営費や人件費を削れます。
大手の携帯電話会社があるからこそ、格安SIMを販売することができるんですね。
格安SIMのメリットとデメリット
安くてお得な格安SIMですが、メリットやデメリットはあるのでしょうか?
格安SIMのメリット
格安SIMのメリットには、以下のようなものがあります。後ほどひとつずつ詳しくみていきましょう。
- とにかく安い
- オンラインで手続きができる
- プランがシンプルでわかりやすい
- 契約後の縛りがない
とにかく安い
格安SIMの最大のメリットとして、とにかく安いことがあげられます。
毎月支払う額が今より少し減るだけでも、家計に優しいですよね。
オンラインで手続きができる
いちいち店舗に行って、長いこと待たされることなく手続きができます。
ネットで簡単に今すぐできるのは、お手軽で負担も少なくていいですね。
プランがシンプルでわかりやすい
大手携帯電話会社だといくつものプランがあり、どれがお得なのかわからなくなります。
格安SIMの場合、プランがそもそも1つしかないものもあるので、選ぶために考える手間が減ります。
契約後の縛りがない
大手携帯電話会社の場合、一度契約して解約する時に違約金がかかることがあります。
2年単位で違約金がかからないタイミングが来ますが、その期間を逃すとまた違約金がかかります。
格安SIMの場合、契約から一定期間経てば違約金がかかりません。
格安SIMのデメリット
格安SIMのデメリットには、こんなものがあります。こちらも後ほどひとつずつみていきましょう。
- インターネット通信が不安定
- キャリアメールが使えない
- 格安SIMを使えるスマホが限られる
- 店舗が少ない
- 初期設定を自分でしなければならない
- LINEのID検索ができない
インターネット通信が不安定
大手携帯電話会社の回線を使ってはいるものの、回線が混みやすくなっています。
通勤通学の朝、お昼休み、帰宅する夕方は多くの人が利用するため通信速度が遅くなりがちです。
格安SIMごとに繋がりやすさは変わってきますので、なんの不便もないものもあります。
キャリアメールが使えない
大手携帯電話会社だと、@docomo.ne.upや@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jpというメールアドレスが使えますが、格安SIMだと使えなくなります。
元々docomoの回線を使っていて、docomoの格安SIMに変えても使えません。
@gmail.comや@icloud.comなどのメールアドレスを使用しましょう。
格安SIMを使えるスマホが限られる
格安SIMはどんなスマホでも使えるわけではなく、一部のスマホだけ使えます。
もし今あなたが使っているスマホが格安SIMに対応していないと、格安SIMが使えるスマホに買い換える必要があります。
格安SIMが使えるスマホと一緒に買えるものもあるので、格安SIMに変えるタイミングでスマホも新しくしてもいいかもしれませんね。
店舗が少ない
ほとんどの手続きがオンラインでできるため、店舗が近くにない場合があります。
不具合やわからないことがあった時、店舗で画面を見ながら操作することができません。
チャットサポートや電話サポートはあるので、そちらを利用しましょう。
初期設定を自分でしなければならない
店舗がないため、郵送でSIMカードが届きます。SIMカードをスマホに入れたり、初期設定をしたりすることは自分でしなければいけません。
郵送で届く箱の中に説明書があるので、それを見ながらやってみましょう!
LINEのID検索ができない
多くの人が使っているLINEですが、年齢認証システムが格安SIMでは使えません。
年齢認証ができないとID検索が使えないので、IDからの友達追加ができません。
元々年齢認証を済ましている場合は、そのまま引き継いで使えます。
格安SIMの種類とは
格安SIMと言っても、様々な種類があります。それぞれどんな違いがあるのでしょうか?
どんな格安SIMがあり、どんなおすすめポイントがあるか見てみましょう。
格安SIM | おすすめポイント |
---|---|
UQ mobile | SNSや音楽のデータ消費0 |
Rakuten Mobile | 楽天ポイントを使って支払いができる |
Y!mobile | 店舗数が多い |
イオンモバイル | 1GBきざみのプランで無駄が少ない |
povo | 好きな時に24時間データ使い放題が220円 |
ahamo | docomoが提供する格安SIM |
LINEMO | LINEのギガ消費0 |
IIJmio | docomoとauの回線を選べる |
BIC SIM | データを翌月に繰り越せる |
HIS モバイル | 100MB未満は290円 |
上記のもの以外でも、まだまだいろんな格安SIMが存在します。
それほど今は格安SIMがメジャーになってきています。さらにお得な格安SIMができる可能性もあります。
格安SIMの選び方3選!
いろいろある格安SIMですが、どのように選べばいいのでしょうか。
選ぶためのポイントを3つご紹介します。選び方がわからないあなたは、まず何を重視するか決めてみましょう。
利用回線で選ぶ
格安SIMがどこの回線を使っているかで選ぶ方法です。案外大事なポイントです。
格安SIMに乗り換える時、SIMロックを解除しないといけない場合があります。
SIMロックとは、docomoで買ったスマホならdocomoのSIMしか使えないというもの
元々docomoを使っていて、同じくdocomoの回線を使っている格安SIMに乗り換えると、SIMロック解除の手間がかかりません。
簡単に解除はできますが、手間が1つ省けるので、今使っている回線の格安SIMを選ぶのがおすすめです。
それぞれどうなのか、「格安SIMの種類」であげた格安SIMはどうなのかみていきましょう。
格安SIM | 使用回線 |
---|---|
UQ mobile | au |
Rakuten Mobile | au |
Y!mobile | SoftBank |
イオンモバイル | docomo、au |
povo | au |
ahamo | docomo |
LINEMO | SoftBank |
IIJmio | docomo、au |
BIC SIM | docomo、au |
HIS モバイル | docomo、SoftBank |
値段で選ぶ
値段で決める方法が格安SIMごとに比較しやすいのではないでしょうか。
予算を決めておけば、予算内に収まるプランの格安SIMを選ぶだけなので選びやすいです。
格安SIMごとの値段を見てみましょう。全て税込での金額です。
格安SIM | 値段(税込) |
---|---|
UQ mobile |
|
Rakuten Mobile |
|
Y!mobile |
|
イオンモバイル(音声プラン) |
※一部抜粋 |
povo |
|
ahamo |
|
LINEMO |
|
IIJmio |
|
BIC SIM |
|
HIS モバイル |
|
プランによっては、かけ放題や追加パックといったオプションがあり、自分にあったものを選べます。
通話ができるプラン、通話ができないプランでも金額は変わってきます。上の表は参考としてご覧ください。
契約するタイミングによって、値引きをしている時もあるので、各格安SIMの公式ホームページで確認してみてくださいね。
通信速度で選ぶ
ネットをよく使ったり、動画を見たりする人は通信速度で選ぶといいでしょう。
格安SIMのデメリットで通信速度が遅いということもありますが、中にはサクサク使えるものもあります。
格安SIM | 通信速度 |
---|---|
UQ mobile |
|
Rakuten Mobile |
|
Y!mobile |
|
イオンモバイル |
|
povo |
|
ahamo |
|
LINEMO |
|
IIJmio |
|
BIC SIM |
|
HIS モバイル |
|
使っている回線や契約しているプランによって通信速度に差が出ます。
低速時の通信速度しか書いていないものは、普段の通信速度は使用している回線の通信速度と同じです。
動画をみたり、調べ物をしたりする人は通信速度が速い方がストレスなく使えますよ。
格安SIMはお得に使える!
格安SIMがなぜ格安なのか、どんな種類やプランがあるのかについて紹介しました。
もう一度格安SIMとはなにか、どんな特徴があるのか振り返ってみましょう。
- 格安SIMとは、月々の料金が安いSIMのこと
- SIMがないと、電話やインターネットが使えない
- 格安SIMは、大手携帯会社の回線を借りているから安い
- 格安SIMは、店舗を持たないから安い
- 格安SIMのメリットは、安いこと、オンラインで手続きができること、プランがわかりやすいこと、契約後の縛りがないこと
- 格安SIMのデメリットは、インターネット通信が不安定、キャリアメールが使えない、使えるスマホが限られる、店舗が少ない、初期設定をしないといけない、LINEのID検索ができないこと
- 格安SIMは、様々な種類がある
- 格安SIMは、利用回線、値段、通信速度で選べる
格安SIMは、それぞれいいところがバラバラですが、その分あなたに合った細かいプランや値段を選べます。
ぜひ今よりお得にスマホを使うために、格安SIMに乗り換えてください!