ハリネズミを飼う際には正しい知識をもって飼育していく事が大切です。
できることなら、可愛いペットであるハリネズミの寿命を延ばしてあげたいですよね?
しかし、飼育環境や与える餌を間違えると寿命を延ばすどころか逆に縮めてしまうかもしれません。
この記事では、ハリネズミの寿命を延ばすたの飼育方法だけでなく、逆に寿命を縮めてしまうかもしれない日常生活の危険まで詳しく紹介しますので、興味のある方は是非最後までご覧ください。
アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/photo/28143.html
ハリネズミの寿命はどれくらい?
一般的にハリネズミの寿命は5年~10年ほどと言われています。
なぜ5年~10年と大きな幅があるのかと言うと、飼育する環境や個体差によって寿命は大きく変わるためです。
つまり、あなたが正しい知識を身につけ、ハリネズミにストレスのない健康的な生活を送らせてあげれば長生きできる可能性は大幅に上がります。
正しい知識を身につけて可愛いハリネズミの寿命を延ばしてあげましょう。
ハリネズミの飼育は手間が掛ることを理解しておく
ハリネズミはその可愛い見た目からペットとしての人気が高く、最近ではペットカフェなどで見かけることも増えています。
しかし、ハリネズミはデリケートな生き物の為、室温、湿度の徹底の他、病気にもかかりやすい生き物なので、飼い主が体調を管理してあげる必要があります。
これからハリネズミを飼いたいと思っている方には、見た目の可愛さだけに目を向けず、飼育に手間が掛ることをしっかりと理解した上で正しい飼育方法を実践してみてください。
ハリネズミの寿命を延ばす飼育環境
ハリネズミはとってもデリケートな生き物のため、飼育環境で寿命は大きく左右されます。
ハリネズミは自分で体温調節できない為、室内の温度は25℃~28℃、湿度は40%前後に調節してあげなくはいけません。
エアコンやストーブで温度を調節して、乾燥しやすい冬は加湿器を設置して湿度の調節をしましょう。
ハリネズミにとって快適な室温、湿度にしてあげることで体調を壊しにくくなり、寿命を延ばすことに繋がります。
ハリネズミの飼育は1匹が基本
野生のハリネズミは基本的に単独で行動する生き物です。狭いケージの中に2匹以上入れてしまうと強いストレスになってしまうかもしれません。
同じケージでハリネズミを多頭飼いしてしまうと最悪の場合、喧嘩して大怪我をしてしまう可能性もあります。
また、一匹が感染病にかかってしまうと同じケージ内にいるハリネズミも感染してしまうリスクもあるため、絶対に同じケージ内に2匹以上入れないようにしましょう。
ハリネズミを多頭飼するのであれば必ずケージを別けて別々で飼育してください。
ハリネズミの寿命をのばすには運動がいい
野生のハリネズミは餌を求めて1日に数キロ移動することもあります。しかし、ケージの中で生活しているハリネズミは行動できる範囲は狭く運動不足になりやすく肥満になってしまう子も少なくありません。
狭いケージの中での生活はストレスが溜まりやすいため、運動して発散できる環境を整えてあげましょう。
おすすめは、ハムスターでよく見かける回し車をケージ内に置することです。
身体を動かせる環境を整えてあげることは、ストレス発散だけでなく、健康状態を良くすることにも繋がります。
ハリネズミの寿命を延ばす食べ物
ハリネズミの寿命を延ばすためには与える食事にも気を遣う必要があります。ハリネズミにとって健康的な食事にはいくつかの条件があります。
- タンパク質:30%~50%
- 脂肪:15%
- ミネラル
- カリウム
- ビタミン
これらの条件を満たした餌の中でもおすすめなのが、イースター ハリネズミセレクションプロです。ハリネズミに必要な栄養がしっかり含まれているので、餌の種類で迷っている方は一度試してください。
専用フード以外にもタンパク質やビタミンのとれるミルワームや野菜を与える場合は、専用フードの量を減らしてあげましょう。
ハリネズミは代謝が良い動物ではない為、与えすぎるとすぐに肥満になってしまいます。
1回の食事量は専用フード大さじ2~3杯くらいが目安です。野菜やミルワームを与える場合は専用フードをいつもより1杯少なくするなどバランスをとってあげましょう。
ハリネズミの寿命が縮んでしまうNGな食べ物
ハリネズミは雑食のため、基本的に何でも食べてしまいます。しかし、中には寿命を縮めてしまう危険な食べ物もあるので注意が必要です。
私たち人間が当たり前に摂取している食べ物でもハリネズミにはNGな物はたくさんあります。
- ネギ類(たまねぎ、ニラなど)
- カカオ類
- アボカド
- ぶどう
- マカダミアナッツ
- レーズン
- 脂質
- 塩分
- 砂糖を含む食べ物
- 香辛料
- 乳製品
ハリネズミにこれらの食べ物を与えてしまうと体調不良の原因になってしまいます。専用フード以外の野菜や果物をあげる際は、しっかり確認してから与えてあげましょう。
ハリネズミの病気は寿命に直結する
ハリネズミは身体が弱く病気にかかりやすい生き物です。中にはハリネズミの寿命を縮めてしまう危険な病気もあるので、注意が必要です。
- ダニ症
- ふらつき症候群
- 歯周病
ダニ症
ハリネズミの皮膚はかなり薄く皮膚病になりやすい特徴があります。その中でも特にダニの寄生は無症状で気づかないことがよくあります。
家に迎え入れてから一度も検査をしたことがない子はダニが寄生している可能性が高いので、一度検査することをオススメします。
ふらつき症候群
この病気は死亡率が高くハリネズミにとってとても危険なため、ハリネズミを飼っている方は覚えておきましょう。
症状としては、力がうまく入らなくなり、後ろあしがふらつくなどがあります。
いつもより力が入っていなかったり、ふらふらするような動きがあれば直ぐに病院に連れて行ってあげてください。
歯周病
ハリネズミは加齢が進むと、歯に歯垢や歯石が溜まって歯周病になりやすくなります。
歯周病になると歯が抜けたり、歯茎が腫れるなどの症状があります。
放っておくと細菌が発生して内臓障害が起きる可能性もあるので注意が必要です。
ハリネズミの近くに置いてはダメな物
人間にとっては特に害がなくてもハリネズミにとっては有毒な物や危険な物は意外と身近にあります。
- 電源コード
- 特定の植物
- 医薬品などの化学製品
電源コード
ハリネズミは初めて見る物を見つけるとかじろうとしまう可能性が高いです。
電源コードが近くにあるとかじってしまうかもしれません。感電したり最悪の場合、火事の原因にもなりかねません。
特定の植物
人間には無害でもハリネズミにとっては有毒で危険な植物があります。
ポトス・ヒヤシンス・シクラメンなど観賞用としておいている方もいるこれらの植物はハリネズミにとっては危険なため、近くに置かないようにしましょう。
医薬品などの化学製品
近くに医薬品や殺虫剤などの化学物質をハリネズミの近くに置くのも危険です。
ハリネズミは誤って口に入れてしまった場合、化学製品はとっても有害です。
薬や殺虫剤などは、ハリネズミの手の届かない場所で管理しておきましょう。
まとめ:ハリネズミの寿命を伸ばす為の知識
ハリネズミの平均寿命は5年~10年ほどと言われています。しかし、ハリネズミにとってストレスとなる飼育環境や与える食事によってはもっと短くなってしまいます。
室温は25℃~28℃に保ち、湿度は40%前後にしてあげましょう。
また、ハリネズミは病気にかかりやすい生き物なので、普段の生活で少し様子がおかしいと感じたり、針がたくさん抜けるといった症状があればすぐに病院に連れて行きましょう。
ハリネズミの寿命を延ばす為には、運動できる環境や健康的な食事はかかせません。最後におすすめの運動グッズと専用フードを紹介しておきます。気になる方は是非チェックしてみてくださいね。