ハムスターという動物はとても可愛いので、自分で飼ってみたい!と思う方は多いと思います。しかしどのくらい寿命があるかを知っていますか?
実際にハムスターを飼うと決めたけど、どのくらい寿命があってどのように飼育すればいいのか疑問や不安がたくさん出てきますよね。
この記事でハムスターの寿命について、ハムスターを飼育方法、長生きさせるコツなどを解説していきます。今から飼おうと考えている方は是非参考にしてみてください。
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ハムスターの寿命ってどのくらいなの?
気になるハムスターの寿命ですが、平均で3年ほどであると言われています。ちなみにウサギやフェレット、モルモットなどの小動物は6〜10年ほどです。
他の小動物と比べるとかなり短命なハムスターですが、一番長生きしたハムスターは4歳6ヶ月生きたそうで、ギネス世界記録に認定されています。
このことから、ハムスターは他の生き物に比べてとても寿命が短くあまり生きられないことがわかります。
では、なぜハムスターがこんなに短い寿命であるのか気になりますよね。次の見出しでハムスターの寿命が短い理由を解説していきます。
ハムスターの寿命が短い原因
ハムスターの寿命が他の動物に比べてかなり短い理由を解説します。その理由の一つとして心拍数が関係していると考えられています。
ハムスターの心拍数は、人間のおよそ5倍くらいの速さで動いています。基本的に心拍数が早ければ早いほど寿命が短いことが分かっています。
もう一つ考えられるのが、細胞分裂の関係性です。ハムスターは細胞分裂の回数に制限があり、大型の動物に比べて圧倒的に少ないとされています。
このことから、ハムスターの寿命が短い原因が遺伝的なものであると言うことが分かります。ですので飼う際には大事にお世話して愛情を注いであげましょう。
ハムスターを飼うにあたって注意すること
では実際にハムスターを飼うと決めた際にどのような点に注意すれば良いのか、特に気を付けたい3つを取り上げて解説していきます。
部屋の温度や湿度の管理をする
ハムスターを飼うのに適している温度はおよそ20〜25度くらいと言われていて、また湿度の目安も40〜60%とされています。
気温や湿度の対策としてエアコンを使用して温度環境を整えることができますが、その分電気代がかかってしまうのです。
エアコン以外で温度管理する場合、夏は保冷剤や天然石、ウェットタイルを置いたり、冬はハムスター用のヒーターを使用して工夫すると良いでしょう。
脱走しないようにする
ハムスターは警戒心がとても強く、脱走しやすい動物です。不注意でケージを開けっぱなしにしていなくなることや、ちゃんと閉めていても脱走することもあります。
さらにケージから出てしまった際に部屋の窓が空いていた場合外へ逃げてしまったり、コンセントなどの電気器具をかじったきっかけで火災に発展する恐れもあります。
なので日頃からしっかりとケージの鍵を閉めて対策をすることが大切です。また、隙間から脱走していることが分かった場合はケージの隙間を無くすように工夫しましょう。
回し車やおもちゃは慎重に選ぶ
後ほど詳しく解説しますが、ハムスターのストレスを溜めないためにはおもちゃや回し車を設置して遊んだり、運動してもらうことが効果的です。
しかしハムスターは夜行性であるため、夜中に回し車で運動をする機会が多く、飼い主の睡眠やマンションやアパートに住んでいる人は騒音トラブルになる恐れがあります。
そうならないためにも、回し車やおもちゃを選ぶ際はなるべく音が出ないものを選ぶようにする、音が漏れにくいグッズを購入するなどして工夫しましょう。
ハムスターを飼うときに必要な道具
次にハムスターを飼う時に必要な道具をご紹介します。飼う際に必ず必要になるものは以下の通りです。
- ケージ
- 給水器
- 床材
- 食器
- 回し車
- ハウス
この6つはハムスターを飼う時に必須アイテムとなりますので忘れずに買い揃えましょう。また、優先度は低いもののあった方が良いものはこちらの3つになります。
- トイレ
- かじり木
- 砂浴び場
この3つはなくても基本困ることはありませんが、ケージをかじる癖がある、お世話を楽にしたい場合など、必要に応じて購入するようにしましょう。
また床材は最低でも3日に1回、回し車、給水器といったグッズは消耗品であるため、1ヶ月から3ヶ月に一回を目安に交換するようにしましょう。
ハムスターの寿命を縮めてしまう原因
ハムスターを飼って道具を揃えたのはいいけど、原因も分からずにすぐに死んでしまってはとても悲しいですよね。
そこでハムスターの寿命を縮めてしまう原因を見ていきます。知らず知らずのうちに寿命を縮める要因を作らないようにちゃんと知っておくことが大切です。
- 後ろから急に触ったり、持ち上げたりする
- お腹に強い力を加える
- 1つのケージでたくさんのハムスターを飼う
- 餌を与えすぎない
主にこの4つがハムスターを飼う上で寿命を縮めてしまう原因となります。この点から優しく接することが重要になるので、意識して接するようにしてください。
ハムスターの寿命を延ばす飼育法
ハムスターを飼うからには少しでも長く時間を共にしたいところ。そこでハムスターの寿命をできるだけ延ばす飼育方法を3つ紹介していきます。
- 健康管理とスキンシップを欠かさない
- ストレスを与えない
- 衛生面に配慮する
健康管理を欠かさない
ハムスターだけでなく動物全般に言えることですが、健康管理をおろそかにすると当然早死にしてしまいます。なので日頃からチェックするようにしましょう。
元気に走り回っていたのに急に大人しくなった、エサを全く食べなくなったなどの異変を見逃さず、体調の管理は欠かさず行いましょう。
また、ハムスターは歯が伸びてくるので病院で切ってもらうようにしましょう。見分け方は歯が伸びすぎると口が閉じなくなりよだれが出てくるので、覚えておきましょう。
ストレスをできるだけ与えない
ハムスターは上記でも説明したとおりとてもストレスが溜まりやすい生き物です。ですのでなるべくストレスを与えないことが重要になってきます。
急に大きな音を出したり、ケージに衝撃を与えるといった行為はハムスターにとってかなりのストレスになるので絶対にやめましょう。
またスキンシップにおいても急に触ったりするとびっくりしてしまうので正面からゆっくりと触ってあげるようにしましょう。
衛生面に配慮する
衛生面に配慮することも、ハムスターのみならずペットを飼う上で重要になります。ケージが汚れていたら掃除をしてあげましょう。
またハムスターが汚れているのを見て、水浴びをさせようとする人もいるかと思いますが絶対にやめてください。体温調節ができずに大きなストレスを与えてしまいます。
ハムスターは代わりに砂浴びをするので、爪切りやブラッシングといったお世話をしてあげて清潔に保つようにしましょう。
寿命が近くなったハムスターを見分けるサインがある?
生き物である以上、寿命がきてしまうのは避けられません。そこで寿命が近くなったハムスターを見分けるサインがあるのでご紹介します。
- 体重の減少
- 1日中寝ている
- 下痢をする
- 毛並みが悪い
- 餌を食べない
以上の5つが主に挙げられます。明らかに元気がなくなり弱ってしまうことがほとんどですが、必ず異変が起きるとは限らず、いきなりケージ内で死んでしまうこともあります。
なので日々の健康チェックが重要となってきます。もし5つの異変が現れたら体を清潔に保ってあげて、安全な場所でそっとしてあげましょう。
ハムスターは体が小さいため、死んでしまうとすぐに死後硬直が始まります。寿命が近いと感じた際はハムスターの体が固まる前に体の状態を整えることも忘れないでください。
人気のハムスター5選!
ここまで記事を見てきてハムスターを飼う決意がより一層固まったのではないでしょうか。ここからは人気のハムスターの種類を5つご紹介します。
ゴールデンハムスター
1匹目はゴールデンハムスターになります。このハムスターは人懐っこく温厚な性格で日本でも知名度の高い種類となっています。
しかし縄張り意識が高いこともあって喧嘩が多く、1つのケージで複数で飼うのにはあまり向いていないので一匹だけにするか、ケージを分けて複数買う必要があります。
ゴールデンハムスターの平均寿命は約2〜3年ほどと言われており、流通度も多いため値段も1000円から2000円となっています。
ジャンガリアンハムスター
2匹目はジャンガリアンハムスターです。ゴールデンハムスターと同じく知名度が高いため、初心者におすすめの種類となっています。
このハムスターの面白いところは、1匹1匹で性格が違うところで、飼育環境によって性格が変わるので一度ペットショップで触れ合ってから購入を検討すると良いでしょう。
平均寿命は2年〜2年半ほどで、値段も1000円で購入できます。なので飼う際には候補に入れておきたい種類です。
キャンベルハムスター
3匹目はキャンベルハムスターになります。見た目はジャンガリアンハムスターに似ていますが、ジャンガリアンハムスターに比べて体が大きいのが特徴です。
このハムスターの性格は野生的で獰猛な性格をしており、手などを噛まれることもしばしば。なので基本的には観察向きな品種と言えます。
そんなキャンベルハムスターの平均寿命は1年半〜3年ほどで、比較的寿命が長いです。販売価格は2000円から4000円で他の種類のハムスターに比べると少し高いです。
ロボロフスキーハムスター
4匹目はロボロフスキーハムスターです。サイズはとても小さいため、手のひらに3匹も乗ってしまうほどです。
性格は警戒心が強く、臆病な性格なので、スキンシップにはあまり向いていないので、観賞用として楽しむことが多いです。
寿命は2年〜3年と言われていて、1匹2000円ほどで購入できます。ハムスターを見て癒されたいという人にはピッタリの種類となっています。
チャイニーズハムスター
最後はチャイニーズハムスターになります。名前の通り中国生まれのハムスターで、あまり流通しておらず、レアな種類のハムスターになります。
このハムスターはネズミのような見た目をしていて、大きさもジャンガリアンハムスターくらいの大きさです。臆病な性格をしていて噛まないので、飼育は簡単です。
このハムスターの平均寿命は2年〜3年です。値段についてですが、珍しい種類なので比較的高くなっており、1匹3000円から4000円ほどします。
ハムスターが病気やケガをしてしまったら…
生き物である以上病気やケガをしてしまうのはどうしても避けられません。そこでハムスターが病気やケガをしてしまった時の対処法を知っておきましょう。
自分でハムスターを応急処置することです。骨折や捻挫などのケガをした場合は患部を動かさないように小さな箱などに入れておきましょう。
また出血していることがわかった場合、片栗粉を使って出血を止める方法があります。応急処置をしたら速やかに動物病院に連れて行きましょう。
また病気になってしまった場合、自分では対処できないことがほとんどなので、動物病院に連れて行き、治療を受けるようにしてください。
ハムスターの寿命はどのくらい?まとめ
ハムスターの寿命は短く、平均で3年ほどしか生きられないためとても短命であることがこの記事で分かっていただけたと思います。
また室温や大きな音によるストレスによって健康状態が大きく左右される動物なので、いつもと様子が違う場合には原因を探して対処しましょう。
様子が違う場合や明らかに異変が起きている時にあらかじめどういう症状かを知っておいたり、近くの病院を探しておくと素早い対応ができます。
大切なペットと少しでも長い時間一緒にいたい気持ちは誰もがあると思います。なのでこの記事に書いてあることを参考にして、ペットとの楽しい時間を過ごしてください。