「仕事を辞めたいけど、どんな行動に移せばいいかわからない」「仕事を辞める前にどんな準備をしたらいいのかわからなくて困っている」そのような悩みをかかえていませんか?
仕事を辞めてしまうと生活に影響が出るかもしれない。転職に失敗したらどうしようといった不安もありますよね。本記事では、以下の内容についてまとめています。
- 仕事を辞めたいと思った時にとるべき行動について
- 仕事を辞める前にしておく準備について
- 退職の具体的な流れについて
- 荒波を立てずに仕事を辞めるコツについて
退職は人生の転機とも呼べる大切な問題です。悔いのない選択ができるよう、共に学んでいきましょう。
アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20201031281post-31350.html
仕事を辞めたいと思った時は、一呼吸おいてみる
人間関係がうまくいかなかったり仕事でミスが続いたりすると、「この仕事向いてないのかな」「仕事を辞めたいな」と考えてしまうのは誰にでもあることです。
そんな時は一呼吸おいて、感情が落ち着いている時にもう一度考えてみてください。間違っても、決断を早まってはいけませんよ。
退職後に転職先を探す場合、退職までの期間と転職を終えるまでの期間を合計すると、半年近くかかることになります。後悔しないためにも決断は慎重に行いましょう。
仕事を辞めたい時は不満を紙に書きだしてみる
仕事に対する不満をいくつも紙に書きだし、不満に思う理由は何かを記してください。そうすることで、現在抱えている不満の理由が明確になります。
不満の原因を明確にできたら、それは仕事を辞めなくても解決できそうなものなのか。仕事を辞めなければ解決が難しそうなものなのかでそれぞれ分けてください。
前者が多ければ早急に職を離れるのではなく、様々な角度から不満の改善を図った後に検討してみるのもいいでしょう。
仕事を辞めるべきか、続けながら改善を図るべきかを選びやすくなるので、迷っている方はこちらの方法をお試しください。
仕事を辞めるメリットとデメリットは?
次に、仕事を辞めるメリットとデメリットを考えてみましょう。こちらも、前項と同じく、退職するか否かを決めるための判断材料になります。
- 人間関係をリセットできる
- 業務内容を一新できる
- 再就職するまで収入を得られない
- 転職が成功する確証はない
上記の例はあくまで一般的なものですので、他にも考えうるメリット、デメリットがあれば付け足した上で考えてくださいね。
前項と本項を合わせることで、自分にとってより良い決断の指標となるでしょう。
次項からは、仕事を辞める前にしておく準備について紹介します。
仕事を辞めたい時に行う準備①再就職までのスケジュールを決める
退職までの期間と転職するまでの期間を合わせると半年近くかかると前述しました。それだけの期間、一つの目標に向かって走り続けるには目安となるロードマップが必要です。
ロードマップを作製しないと進むべき道を見失ったり、目標から遠ざかっていてもなかなか気付けない、なんてこともありうるでしょう。
〇月〇日までに◯◯を行うなど具体的な月日を記入したものが好ましいですが、月日まで決められない方は、時系列順に箇条書きするだけでも構いません。
あらかじめ予定を立てておけば前もって準備ができます。突発的な出来事が起きても慌てないように、イメージトレーニングもかねて作成しましょう。
仕事を辞めたい時に行う準備②貯金
転職先を在職中に探すか退職してから探すかに関わらず、まとまった金額の貯金を用意しましょう。
退職後に探す場合、再就職するまでは貯金を切り崩して生活することになります。
何ヶ月分かの生活費を貯めることで、決断を急ぐあまり転職に失敗するケースを防げますよ。
在職中に探すのであれば、退職後に探す時に比べて少額で構いません。万が一に備えておけば急な予定変更にも対応できるので、将来への不安を和らげることができるでしょう。
仕事を辞めたい時に行う準備③自己分析や情報収集
情報収集とは、転職したい業界の情報を集めたり、企業の選定を指しています。
退職後に転職活動を始める場合でも、在職中に自己分析や転職先の目星をつけておきましょう。転職へかける時間の短縮が計れるので、転職活動のストレスから早く解放されますよ。
また、自己分析を行うことで自己PRに生かせるだけでなく、自分の性質にあった会社を選びやすくもなるので、同じ失敗を繰り返しにくいメリットもあります。
仕事を辞めたい時に行う準備④スキルアップ
目的の職種に必要な資格はもちろんですが、志望企業にマッチする資格を持っていれば、熱意とスキルを認められて転職を有利に進められます。
志望企業にマッチする資格がわからない場合は無理に資格獲得を目指すのではなく、転職活動に力を入れましょう。
いくら資格を持っていても、志望企業の求めるスキルと関係のない資格はアピールポイントになりにくいからです。
また、現在の仕事でどれだけ成果をあげられたかなどもアピールポイントになるので、退職前にできるだけよい実績を積んでおくのもいいですね。
退職の具体的な流れは?
続いて、退職の具体的な流れについて確認しておきましょう。本項では3つに分けて紹介します。
- 退職の意思表示を行う(退職の1~3ヶ月前)
- 退職届を提出する(退職の1ヶ月~2週間前まで)
- 引継ぎを行う(退職の3日前まで)
退職の意思表示を行う(退職の1~3ヶ月前)
正社員のように期間が定まっていない雇用においては、法律上14日前に退職する旨を伝えればよいとされています。
しかし、就業規則に1~3ヶ月前までに退職の意思表示を行わなければならないと記載されている会社がほとんどですので、そちらを守るようにしてくださいね。
引継ぎの面や人員確保の観点から考えて、遅くても一ヶ月前には直属の上司へ伝えるのがベストです。
退職の意思が強固なら、口頭で申し出ずに退職願を提出してもいいでしょう。
退職届を提出する(退職の1ヶ月~2週間前まで)
直属の上司と面談を行い、退職日が確定したら退職届を提出します。
こちらも法律上は書かなくても問題ありませんが、就業規則、または上司からの指示で必要と定められていれば、書かなければなりません。
書類の書き方は上司に相談しましょう。何らかの事情で上司に相談しにくい時は、インターネット検索でも見つけられますので、そちらを参考に作成してくださいね。
退職願とは退職の意思を伝える書類のことで、退職願を提出しても退職できるとは限りません。
退職届とは退職したことを会社に知らせる書類のことで、退職日が決まった後に提出するものです。
引継ぎを行う(退職の3日前まで)
引継ぎは退職日が確定した当日から行い、退職の3日前には終えられるよう逆算して行います。
引継ぎに十分な時間がとれないことも想定して、事前に業務内容をノートにまとめておくと引継ぎ漏れを防げますよ。
荒波を立てずに仕事を辞めるコツは?
退職とはこれまで関わった人の元から去る行為ですので、できることなら荒波を立てずに終わらせたいですよね。
本項では、荒波を立てずに仕事を辞めるコツを2つ紹介していますので、参考にしてくださいね。
できるだけ業務が忙しくない時に辞める
業務が忙しい時期に辞めようとすると、退職を伝えた時点で上司に取り合ってもらえない可能性や、引きとめにあう可能性もあります。
同僚にも迷惑をかけることになるので、反感を買ったり人間関係が悪くなることも。荒波を立てずに辞めたい時は、忙しい時期を避けてくださいね。
担当している業務の内容をノートにまとめておく。
こちらについては前項で軽く触れましたが、担当している業務の内容をノートにまとめておくと、引継ぎに役立ちます。
退職時は私物整理や備品の返却、職種によっては挨拶回りが必要になるなど、忙しなく日々が過ぎていきます。引継ぎに時間をとりたくてもとれない時もあるでしょう。
業務の内容をまとめておくと、ノートを渡すだけで後任の社員が大筋を理解できるので時間の短縮になりますし、多忙による引継ぎ漏れも防げますよ。
仕事を辞める前にとるべき行動や準備を解説!のまとめ
仕事を辞めたいと思った時は、退職のメリットやデメリット。不満の原因を考慮して、慎重に判断してください。仕事を辞めたいと思った時に行う準備は以下のとおりです。
- 再就職までのスケジュールを決める
- 貯金
- 自己分析や情報収集
- スキルアップを目指す
仕事を辞めたいと思うことは決して甘えではありません。誰もが一度は考えたことのある問題ですから、自分を責めないであげてくださいね。
本記事を通して、皆さんの迷いや不安を少しでも和らげることができたら幸いです。