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【初心者向け】陸亀の選び方から飼育方法、注意点までまとめて解説!

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エサを食べたりお散歩したり…陸亀って見ているだけで癒されますよね!最近はおうち時間が増え、陸亀を飼ってみたいという方も増えています。

犬や鳥を飼ったことがあっても、爬虫類は初めて…なんて方も多く「初めてでも飼えるのかな?」「飼いやすい種類はあるかな?」などと悩んでしまいますよね。

そこでこの記事では、現在爬虫類を2匹飼っている筆者が、陸亀を飼うために必要な知識を以下6つのポイントにまとめて解説していきます。

この記事で解説する6つのポイント
  • 陸亀の生態と飼いやすさ
  • 初めて陸亀を飼う人におすすめな種類
  • 陸亀を手に入れられる場所
  • 優良ショップと健康な陸亀を見分けるポイント
  • 飼育用品と飼育方法
  • 陸亀を飼育する際の注意点

初めて陸亀を飼うことに不安がある人、陸亀を飼うために必要なことをまとめて知りたい人はぜひ最後まで見ていってくださいね。

アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1630478#goog_rewarded

陸亀の生態とは

画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/24026821

意外と足が速いなどあまり知られていない面もあり、その可愛らしい姿に魅了される人が多い陸亀ですが、そもそもどんな生物かご存じでしょうか?

ここでは、陸亀に共通する基本的な生態や特徴をまとめてご紹介します。

特性 変温動物なので、自分で体温を保てない。
食性 草食寄りの雑食。
昆虫・貝類・動物の死骸を食べることもあると言われている。
飼育環境下のリクガメは、基本的に野菜や野草を食べる。
分布 世界各地の比較的温暖な乾燥地域に生息することが多い。
中には、ヨツユビリクガメ(ロシアリクガメ)のように、比較的寒さに強い種類もいる。
大きさ 甲羅の長さは最小でも20㎝程度。
最大で100㎝になる種類もいる。
からだの特徴 視覚・嗅覚に優れ、聴覚はあまり良くない。
歯が無く「くちばし」があり、舌で喉の奥まで食べ物を運ぶ。(ほぼ丸のみ)
寿命 30~50年程度生きることが多い
中には、80~120年生きる個体もいる。

陸亀は人になつくの?

陸亀を飼ってみたい方がまず気になるのは「人になつく」かどうか、ではないでしょうか?

実は陸亀には神経質で臆病な一面があります。よって、犬のようなハンドリング(触るスキンシップ)には向きません。

しかし頭が良いので、自分の名前や飼い主を覚えるといわれています。飼い主に気づくと近づいてくるなど、かわいらしい行動を見せてくれることがありますよ。

上から急に掴むことはせず、手からエサをあげるなどのスキンシップを楽しんでくださいね。

陸亀にも個体差や性格がありますし、なつくという感覚も人それぞれなので「思ったよりになついてくれない」なんてことも、もちろんあります。

陸亀を初めて飼う方向け3種

画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4873920#goog_rewarded

ペットとして飼える陸亀はたくさんいますが、特に飼育がしやすく流通数の多い3種をご紹介します。

今回紹介する3種は気性が穏やかで、初めて飼う方向けといえる陸亀ですので、ぜひ参考にしてください。

初めて飼う方にもおすすめな陸亀3選
  • ロシアリクガメ(ヨツユビリクガメ)
  • ギリシャリクガメ
  • ヘルマンリクガメ

ロシアリクガメ(ヨツユビリクガメ)

画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1315097#goog_rewardedhttps://www.photo-ac.com/main/detail/1315097#goog_rewarded

適温範囲が広く比較的丈夫なので、飼育のしやすさから人気の高い陸亀です。

四肢に4本の指爪があることから、ヨツユビリクガメとも呼ばれています。(他種の指爪は前肢5本・後ろ肢4本です。)

穴を掘って休憩したり寝たりする習性があるので、飼育時には少し深めに床材をひいてあげるといいでしょう。

サイズ(甲羅全長) 30㎝程度
寿命 30年から50年前後
原産国 アフガニスタンやパキスタン、西アジアとロシアの一部の乾燥地域の陸地に生息している。、
値段 5,000〜10,000円

ギリシャリクガメ

画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3672447#goog_rewardedhttps://www.photo-ac.com/main/detail/3672447#goog_rewarded

名前の由来である、ギリシャ織のような甲羅模様が人気の陸亀です。

産地により柄が豊富かつ亜種が多いので、お気に入りの柄を見つける楽しみがありますよ。

サイズ(甲羅全長) 20~30㎝程度
寿命 30年から50年前後
原産国 南ヨーロッパから中東、北アフリカにかけて分布
乾燥した草原や低木林、砂漠、荒れ地に生息
値段 10,000~70,000円

ヘルマンリクガメ

画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1710422

ドーム状の丸みのある甲羅には、黒と黄色(オレンジ)の綺麗な模様が入っています。ちなみに、原産地によりサイズや特性が異なります。

ニシヘルマンリクガメは、甲羅に黒い部分が多いことが特徴で、寒さに弱く冬眠しません。

ヒガシヘルマンリクガメは、甲羅に黄色い部分が多いことが特徴で、寒さに強いので冬眠も可能です。冬眠については後ほどご説明しますね。

サイズ(甲羅全長) 20-30㎝
(ニシヘルマンリクガメ 20㎝前後、ヒガシヘルマンリクガメ 30㎝前後)
寿命 20年前後
原産国 ヨーロッパの乾燥地域
森や草原などを中心に生息
値段 10,000~30,000円

陸亀はどこで取り扱っているのか?

画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%82%ab%e3%83%a1-%e3%82%ae%e3%83%aa%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%83%aa%e3%82%af%e3%82%ac%e3%83%a1-%e7%88%ac%e8%99%ab%e9%a1%9e-3422222/

陸亀は、主に以下4つからお迎えすることができます。各メリットとデメリットもご紹介していきますね。

爬虫類を通信販売しているサイトもありますが、必ず直接確認してから購入をしましょう。

陸亀をお迎えする方法4つ
  • 爬虫類専門店
  • ペットショップ
  • ブリーダー
  • ジモティーなどの里親サイト

動物愛護法が改訂(2013年9月1日~)され、生体(爬虫類)を直接確認せずにインターネット上のみで通信販売することは禁止になりました。

ただし店頭やイベントで陸亀を確認し、後日インターネットから問い合わせ、購入の後に発送してもらうことは可能です。

対応はショップにより異なるので、遠方のショップで購入したい場合は、必ず事前に確認しましょう。

参考:環境省自然環境局HP/第一種動物取扱業者の規制(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/trader.html)

爬虫類専門店

あまり店舗数は多くないですが、爬虫類の飼育知識が豊富かつ取り寄せにも対応してくれるなど、陸亀の購入先として一番おすすめです。

  • メリット
    珍しい種類も取り扱い、各個体の個性を把握していることが多い
  • デメリット
    個人経営のショップも多く、店主との相性に良し悪しがある

ペットショップ

犬や猫に加え、金魚や小動物なども取り扱うペットショップであれば陸亀を取り扱っていることがあります。

  • メリット
    気軽に立ち寄れて、比較的安価に購入できる
  • デメリット
    取り扱い種類が少ない(陸亀自体の取り扱いが無いことも)

ブリーダー

個人向けに販売しているブリーダーは少ないですが、希望の種類が決まっている場合は、自宅近くにブリーダーがいないか探してみるのもいいでしょう。

ほとんどの場合、ツイッターやHP、ブログなどで先に問い合わせをする必要があります。

  • メリット
    希望する種類の陸亀を直接購入できる
  • デメリット
    フラッと立ち寄ることが難しい

ジモティーなどの里親サイト(飼育経験者向き)

実はショップから購入する以外の方法として、ジモティーなどの里親サイトがあります。

里親の募集サイトでは、飼い主のやむを得ない事情により飼育が困難になったペットが多数掲載されています。

  • メリット
    使用していた飼育セットごと譲ってもらえることが多い
  • デメリット
    譲り手の飼育環境によっては、病気や人嫌いがあるので初めて飼う方には向かない

優良なショップを見分けるポイント

画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3254188

陸亀のような爬虫類は専門病院が少ないので、陸亀を取り扱うショップ飼育について相談することがよくあります。

特に陸亀を購入したショップは、エサの購入やちょっとした相談など、案外付き合いが長くなることも。

良いショップやブリーダーは、初めて飼う方にも親身に教えてくれますし、購入後のフォローもしてくれます。

ここでは、陸亀を購入する際の優良ショップの見分け方を2つお伝えします。

優良ショップの選び方2つ
  • 飼育環境の良さ
  • 店員さんの知識や考えが偏っていないか

店内環境や店員さんの態度など、何かひっかかる点があるのであれば、別の場所で購入することも検討しましょう。

最後まで陸亀を飼うのは自分なので、少し足を伸ばしてでも相性の良いショップを選ぶことが大切です。

健康な陸亀を迎え入れるためにも、できれば購入場所にこだわりましょう。

飼育環境の良さ

稀に、店内全体で激臭がする・ケージが汚れている・動物たちが雑に陳列されているなど、パッと見てあからさまに環境が悪いショップがあります。

エサをしっかりもらえておらず、動物たちが痩せているショップも避けましょう。

あわせて、店員数に対し動物の取り扱い数が多すぎると、全体に目が行き届かず病気になっていることもあるので注意してください。

掃除や体調管理をこまめにおこない、全体に目が行き届いているショップは、店内がきれいで爬虫類独特の匂いも少ないですよ。

  • 店内が清潔で匂いが少ない
  • ケージが汚れていない
  • 動物たち全体的に活動的(元気)である

店員さんの知識や考えが偏っていないか

残念ですが店員さんによっては、飼育知識が偏っていたり、初めて飼う方向けに説明をしてくれないこともあります。

陸亀などの爬虫類は、元々野生で暮らしており、人の手で100%の飼育環境を作ることは難しいのです。

よって、陸亀にとってより良い飼育環境を作るためには、店員さんへの相談がかかせません。

飼育だけでなく、生態に関する知識も豊富で、相性の良い店員さんに出会えると安心ですよ。

  • エサの食べ具合や飼育環境など、質問に答えてくれるか
  • 店員さんの嗜好や経験談だけで話をしていないか
  • 爬虫類への愛があるか

健康な陸亀の選び方

画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/24656922#goog_rewarded

陸亀をお迎えするなら、健康第一ですよね!ここから、セルフチェックポイントと店員さんへ確認すると良いポイントの2つをお伝えします。

ちなみに、ベビー(幼体)は環境の変化に弱く成熟するまでの飼育難易度が高いので、初めて陸亀を飼う方は、ある程度成長したサイズがおすすめです。

握りこぶしぐらいの大きさ、もしくは雌雄の判別ができるサイズになれば安心でしょう。

実際に見てチェックするポイント

ケージ内にいる場合 実際に触る場合
元気がいいか 甲羅や爪の欠け・変形がないか
エサの食いつきが良いか(食欲がある) 手足や頭を引っ込めるなどの動作が活発か
活動的で良く歩くか しっかり重みを感じるか
フンをしているか 目・鼻・口・耳に異常は無いか
皮膚に傷やカビなどが無いか

陸亀が健康かどうか、一番わかりやすいチェック方法は、エサの食べ具合を見ることです。

人間も、病気や元気がない時は食欲がないですよね。陸亀にも同じことが言えます。

事前にエサの時間を問い合わせるなどして、必ずエサの食べ具合を見ましょう。もし見れなかった場合は、後日改めて見に行くことをおすすめします。

ちなみに、環境に慣れていないと食欲が落ちることがあります。入荷直後は病気との判断が難しいため、購入を避けた方が無難です。

  • 鼻水が出ている
  • 口が開き続けている
  • 目や耳が腫れている

このような症状が見られる場合、病気になっている可能性があるので、店員さんに確認しましょう。

店員さんへ確認すると良い4つのポイント

実際に迎え入れたい陸亀に目星が付いたら、陸亀について店員さんに詳しく聞いてみましょう。

店員さんに確認すると良い4つのポイント
  • エサの好み
  • エサの時間(生活サイクル)
  • 性格
  • 原産地域の環境

実は、陸亀にはエサの好みがあります。ベビーの時から食べているエサ以外食べない子や、気にせずなんでも食べる子など性格がさまざまなのです。

店員さんに何も聞かずに購入すると、エサを食べない、ずっと元気がないなんてことも。

ショップと全く同じ環境、生活サイクルにすることは難しくとも、飼育環境や性格を知っておくと、食欲不振などのリスクを抑えられますよ。

さらに、原産地の気候などから飼育環境の特性や好みがわかるので、ぜひ購入前には店員さんに聞いてみましょう!

陸亀に必要な飼育用品

陸亀を飼うために必要な飼育用品は、以下の10点あります。おすすめの飼育グッズもご紹介するので、参考にしてくださいね。

陸亀(リクガメ)に必要な飼育用品10点
  • 飼育ゲージ
  • 保温器具
  • 温湿度計
  • 紫外線照明
  • サーモスタット(爬虫類)
  • 水入れ
  • 床材
  • エサ入れ
  • シェルター
  • 霧吹き

飼育ケージ

ケージは、元々広い自然界に居る生物なので広ければ広い方がより良いですが広過ぎると温度湿度を保つのは難しくなります。
大体の目安でケージ幅と奥行きを足して甲長の約10倍以上あった方が良いでしょう。
例えば甲長10cmある個体には10cm×10=100cm以上必要です。
ケージ幅60cm+奥行45cm=105cmでしたらぎりぎりですが
同じケージ幅60cm+奥行30cm=90cmなので狭いと思って下さい。

引用:トータス・スタイル(https://www.tortoise-style.com/c-fpage?fp=rearing-method)

陸亀は、思っているよりも運動量の多い生き物なので、小さい水槽では飼育することができません

上記にあるように、最大サイズまで大きくなったことを想定し、購入するといいでしょう。

逆に広すぎると、温湿度を一定に保つのが難しくなるので、サイズに合ったケージを選びましょう。

先ほど紹介したギリシャリクガメであれば、最大30㎝程度まで大きくなるので、幅と奥行きの合計で300㎝以上必要となります。
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保温器具

ケージ内を保温するためには、保温器具が必要です。保温器具には大きく分けて、以下4種類があります。

保温器具4種
  • 保温球
  • バスキングライト
  • 床下ヒーター
  • 暖とつ

陸亀は、年間を通して飼育ケージ内を一定温度(約30~33度)を保つ必要があるため、保温球とバスキングライトは必須の飼育用品です。

赤外線照射タイプの保温球は、昼夜のサイクルを妨げないのでおすすめですよ。

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床下ヒーターや暖とつは、冬の寒さが厳しく保温球やバスキングライトで温度が保てない場合に使用するため、必須ではありません。

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温湿度計

温湿度管理は、飼育ケージ内の温湿度を確認するために必要な飼育用品です。

陸亀の飼育で最も重要なポイントは温湿度管理であるため、一定に温湿度を保っているかを常に確認できるよう温湿度計が必要です。

リクガメは乾燥地域に生息する動物ですが、実は乾燥しすぎると食欲不振などの体調不良を引き起こしてしまいます。

日本の冬は、湿度10%を切ることもあるので、湿度管理を怠らないようにしましょう。

今回紹介したギリシャリクガメで約40~50%、ヘルマンリクガメ・ロシアリクガメで約50~60%の湿度が必要です。
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紫外線照明

紫外線照明とは、紫外線を照射できるライトのことで、日中にバスキングライトと併用します。

陸亀は昼行性で、紫外線を毎日一定時間浴びないと、甲羅の形成不全などの病気を引き起こしてしまいます。

ちなみに、紫外線ライトの紫外線量は経年劣化により減少するので、1年ごとにランプを買い替えた方がいいと言われています。

サーモスタット(爬虫類用)

サーモスタットとは、保温球などの保温器具と接続し、電源管理する機器のことです。

保っておきたい温度を設定することで、保温器具の電源を自動でオンオフしてくれます。

サーモスタットには、熱帯魚用など用途に合わせていろいろな商品がありますが、 必ず爬虫類用のサーモスタットを購入をしましょう。

水入れ

水入れは、浅くて陸亀の身体全体が浸かる幅があるサイズが必要です。

給水以外に、水に浸かることで体温調整をしたりケージ内の湿度を保ったりする役割があるので、ぜひ入れてあげましょう。

床材

ケージ内にひく床材には、ヤシガラ・バークチップ・赤玉土など種類が豊富ですが、誤飲することがあるので、食べても安全なものを選びましょう。

ケージ内に何もひかないと滑ってしまいますし、ペットシートや新聞紙では爪がひっかかるなどして、歩行障害の原因になるので避けてください。

購入前の飼育環境や陸亀の習性によって合う合わないがあるので、わからない場合は購入先で聞いてみましょう。

ちなみに、水入れやエサ入れの周りだけ人口芝をひくと、手入れが楽ですよ。(誤飲に注意)

エサ入れ

床材が付着するとエサが汚れるので、エサ入れはあった方がいいですが、汚れない工夫をするのであれば必須ではありません。

ただし、エサ入れの有無にかかわらず、食べ残しはその日のうちに掃除しましょう。

エサ入れをひっくり返す子もいるので、浅くて重みのあるものがおすすめですよ。

シェルター

リクガメはナイーブな生き物なので、自分の姿を隠すことができる場所があると安心します。そのため、シェルターを用意してあげましょう。

シェルター内でちょうど収まり、中で方向転換できるくらいのサイズがおすすめです。

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霧吹き

霧吹きは、ケージ内の湿度の調節をするために必要です。園芸用のものでよく、100円均一でも売っています。

水量が多いので、スイッチ一つで水を散布できるものか、一度の噴射で多く水量の出る霧吹きがおすすめです。

陸亀の飼い方

画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2224149

陸亀は、温湿度とエサなどの飼育ポイントをおさえれば、会社員や学生でも飼うことができます。

しかし、飼育の流れが想像できていないと、実際に陸亀を迎え入れてから「こんなはずじゃなかった」なんてことも。

長い付き合いになるので、しっかり飼育方法やポイントをおさえておきましょう。

ここでは、陸亀を飼育する1日の流れと以下5つのポイントについて解説します。

陸亀の飼育ポイント5つ
  • エサ
  • 温度
  • 紫外線
  • 温浴
  • 飼育にかかるランニングコスト

1日の流れ(会社員の例)

朝(8際頃まで) 夜(20際まで) 休日
ライト類(バスキングライトや紫外線ライト)をつける えさの残りを掃除する ケージ内の掃除(床換えなど)
水を替える 糞尿を掃除する 日光浴
水を撒いて湿度をあげる 水を替える 温浴
エサをあげる 保温球以外のライト類を消す

ケージを見る際は、適度な温湿度になっているか毎回チェックをしましょう。

休日には、普段できない床材の掃除などをします。床材を放置しておくと、虫がわいたり糞尿により臭いに1回程度交換しましょう。

エサについて

ベビーは1日1~3回、アダルトは1日1回代謝が良くなる午前中にエサをあげます。特に決められた量はなく、夕方までに完食するか、少し残る程度の量をあげましょう。

エサの種類は、カルシウムが豊富でエサの定番である小松菜を中心にいろいろな野菜(2.3種類)をあげるといいでしょう。

野菜は、チンゲン菜・小松菜・ニンジン・大根・かぼちゃ・レタス・きゅうり・モロヘイヤなどがおすすめ。

野草は、オオバコ・ナズナ・ハコベ・ヨモギ・ツユクサなどを食べます。

バナナ・リンゴなどの果物も食べますが、毎日あげると肥満になってしまうので、たまに(1.2週間に1回)あげる程度で充分です。

人口飼料もありますが、人間でいう栄養食品のようなものなので、野菜や野草に加えるトッピング程度にあげると良いですよ。

カルシウム不足は、甲羅形成不全などの原因になります。野菜のみではカルシウム不足になりやすいので、必要に応じて栄養添加剤(カルシウムやビタミン)をあげましょう。

温度について

陸亀は変温動物なので、自力で体温調節ができません。そのため、ケージ内に温度勾配が必要です。

温度勾配とはケージ内の温度の差のことで、温度の高いスポットを一部作ることで、陸亀が自分で移動し体温調節をすることができます。

日光の下にいるようなぽかぽかと暖かく体温を上げられる場所(ホットスポット)とエサを食べたり寝たりする(ホットスポット以外)場所を作ってあげましょう。

日中のバスキングライト下や保温球の真下がホットスポットにあたります。

紫外線照射時間について

紫外線は陸亀にとって、甲羅や骨格形成にも関わる重要な存在です。

野生の陸亀が生活している自然界と同じように、1日に最低でも8時間ほど紫外線照射が必要です。

紫外線を浴びないとカルシウムが生成されずに骨格や甲羅の形成ができなくなってしまいます。昼間は毎日欠かさずに紫外線ライトをつけてあげてください。

ケージの置く場所について

陸亀のケージは大きいので床に直置きする方もいますが、ホコリが舞いケージに入ってしまうのでおすすめできません。

腰高程度の位置に置くと空気の流れが良く、鑑賞や手入れも楽にできます。ただし、直射日光があたるとケージ内が高温になりすぎる恐れがあるので、直射日光は避けましょう。

温浴

温浴は、賛否両論ありますが、基本的にしなくてもよいです。ただし、代謝が下がっている・フンで身体が汚れているなどの場合は、温浴してあげましょう。

温浴する際は、陸亀が入る程度の桶などに、40℃程度のお湯を十分息ができるくらいの水位までいれます。陸亀が溺れることもあるので、絶対に目を離さないでください。

10分程度温浴したよく身体を拭き、ケージに戻してあげましょう。

温浴後は代謝があがるので、ご飯タイム前に温浴するのがおすすめですよ。

陸亀の口から入る空気の温度が低いと身体が冷え体調を崩すので、冬などの寒い時期は暖かい部屋で温浴させてあげてましょう。

飼育にかかるランニングコスト

陸亀を飼育する際、毎月いくらかかるのかって気になりませんか?長く付き合っていくためには、飼育にかかるランニングコストを知ることも大切です。

陸亀の飼育には、最低でも以下3点に対するランニングコストがかかります。

リクガメを飼う際にかかる最低限3つのお金
  • エサ代
  • 床材代
  • 電気代

陸亀は、野菜を主食としており、定期的にスーパーなどで購入する必要があります。天候に購入金額が左右されるなどして支出が不安定になりがちです。

さらに飼育ケージが大きいので、1か月に1回の床換えでも床材をかなり使用します。

また、飼育している部屋と飼育ケージの温度差を減らすため、クーラーなどで保温・保冷する必要があります。飼育ケージ内もほぼ常時保温球などを付けているので、電気代が多くかかります。

エサを自家栽培したり、ソーラーパネルで電気代を浮かせたりしている場合をのぞき、月4000円前後かかると考えていた方がいいでしょう。

陸亀を飼育する際の4つの注意点

画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/24540358

陸亀を飼育する際、知っておいた方がいい以下4つの注意点について解説します。

陸亀(リクガメ)を飼育する際の4つの注意点
  • 避けた方いい野菜がある(ネギ類・キャベツ・ほうれん草など)
  • 冬眠はさせない
  • 野草採取は綺麗なものを
  • 散歩は必ず目の届く範囲で

避けた方がいい野菜がある

陸亀は野菜や野草を主に食べますが、実は与えない方がいい野菜があります。

陸亀にあげてはいけない野菜
  • たまねぎなどのネギ類
  • ほうれん草など
  • キャベツやブロッコリーなど

たまねぎなどのネギ類は刺激が強く、陸亀が食べると体調不良を起こす場合があるので、あげるのは避けましょう。

ほうれん草のようにシュウ酸を多く含む野菜は、カルシウムの吸収を阻害します。甲羅の形成不全などを引き起こす可能性があるので、与えないようにしてください。

キャベツやブロッコリーは、ゴイトロゲンという成分が含まれており、過剰摂取すると甲状腺腫瘍ができる可能性があります。

ただしゴイトロゲンが含まれている野菜でも、たまにあげる分には問題ないとされているので、いろいろな野菜をバランスよく食べさせてあげましょう。

参考:リクガメにキャベツを与えると甲状腺機能低下症になるって本当?https://exoroom.jp/rikugame/2021/05/15/koujyousenkinouteikasyou/)

冬眠はさせない

陸亀よっては冬眠が可能な種もいますが、絶対に冬眠が必要というわけではありません。

特に飼育環境下では、体力がない・冬眠する種ではないなどの理由から、冬眠させてしまってそのまま目覚めないなんてことがあります。

冬など寒くなる季節も、ケージ内の温度を一定にして、極力冬眠させないように注意しましょう。

野草採取は綺麗なものを

陸亀は、野草のタンポポやオオバコも食べるので、自然採取してあげることができます。

ただし、野草の生えている場所によっては、排気ガスや農薬などにより汚染されていることもあります。

自然の野草を陸亀にあげる際は、道路に面さない綺麗な場所に生えている野草をよく水で洗ってからあげましょう。

野草を見分けられる自信がない方は、自分で野草を育てることもオススメですよ。

散歩は必ず目の届く範囲で

陸亀は日光浴が大好きで活動的な動物なので、休日は散歩させてあげるといいでしょう。

ただし、飼育環境下の陸亀は、車や人の歩く音など外の刺激に慣れていません。よって、散歩をさせる際は、人や車の少ない場所がいいでしょう。

思ったよりも素早く移動することもあるので、自宅の庭やベランダの散歩がおすすめです。

散歩させる際は、必ず目の届く範囲で散歩させてあげてください。(リードを付けることもオススメです。)

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  • 自宅の庭でも、野生生物に攻撃される
  • 穴を掘って脱走する

上記のようなことがあるので、散歩させる際は絶対に目を離さないでください。

陸亀を飼う前に必ず確認するべき4つのポイント

画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1345051#goog_rewarded

陸亀を飼うのであれば、長ければ30年以上一緒に生きていく覚悟が必要です。

一人暮らしや結婚など、大きなライフイベントに左右されずに最後まで面倒をみれるかどうかを含め、リクガメを飼う前に確認するべき以下4つのポイントを確認してください。

リクガメを飼う前に確認するべき4つのポイント
  • 引っ越しや転勤がないか
  • 家族の同意が得られているか
  • 旅行など家をあける際に頼める先があるか
  • リクガメを見てくれる動物病院がどこにあるのか

陸亀は、環境変化に敏感かつデリケートな生き物です。ケージも大きく運搬が大変なので、引っ越し予定がある場合は、先に終わらせてから飼うことをおすすめします。

もしも飼い主に何かあった場合、代わりに面倒を見てくれる人がいなければ、リクガメは生きていけません。同居する方はもちろん、家族にも飼うことを相談しておきましょう。

旅行などで数日家を空ける場合も、誰かにお願いする必要があります。頼める家族や友人がいるか、ペットホテルが近隣にあるかなどは先に調べておきましょう。

病気にかかった際には、病院へ行く必要があります。近隣に陸亀を見てくれる動物病院があるかどうかも先に調べておきましょう。

陸亀の生態から飼育方法、注意点のまとめ

陸亀は、世界各地の比較的温暖な乾燥地域に生息しており、変温動物のため自分で体温調節することができない特徴があります。

頭が良いので飼い主や名前を覚えますが、臆病な一面もあるので犬のようなスキンシップは向きません。(個体差があるので、なつかないことも十分に考えられます。)

以下の3種類は、初めて陸亀を飼う人にもおすすめですので、参考にしてください。

陸亀を初めて飼う方にもおすすめな3種
  • ロシアリクガメ(ヨツユビリクガメ)
  • ギリシャリクガメ
  • ヘルマンリクガメ

陸亀は、ペットショップ・爬虫類専門店・ブリーダー・ジモティーなどの里親サイトからお迎えすることができます。

飼育で不明点があった際に購入ショップで聞くなど、案外長い付き合いになる場合が多いので、店内環境が良く店員さんの知識が豊富なショップを選ぶことが大切です。

実際に陸亀を選ぶ際は、必ず実際に見て確認しましょう。エサをよく食べる子は健康なので、エサの時間を狙って来店するといいですよ。(事前に確認すると教えてくれます。)

店員さんに何も聞かずに陸亀を購入する方もいますが、エサの好みなど性格がありますので、ぜひ声をかけてみてください。

店員さんに確認すると良い4つのポイント
  • エサの好み
  • エサの時間(生活サイクル)
  • 性格
  • 原産地域の環境

陸亀に必要な飼育用品は以下10点あります。基本的に以下10点は必須アイテムなので、必ず用意しましょう。

陸亀(リクガメ)に必要な飼育用品10点
  • 飼育ゲージ
  • 保温器具
  • 温湿度計
  • 紫外線照明
  • サーモスタット(爬虫類)
  • 水入れ
  • 床材
  • エサ入れ
  • シェルター
  • 霧吹き

陸亀は、毎日温湿度のチェックとえさやり、掃除が必要です。各5分程度で終わるので難しくなく、会社員や学生の方も多く飼っています。

1日の流れの例
朝(8際頃まで) 夜(20際まで) 休日
ライト類(バスキングライトや紫外線ライト)をつける えさの残りを掃除する ケージ内の掃除(床換えなど)
水を替える 糞尿を掃除する 日光浴
水を撒いて湿度をあげる 水を替える 温浴
エサをあげる 保温球以外のライト類を消す

陸亀の飼育には、エサや電気代で約4,000円前後ランニングコストがかかります。特にエサは野菜をたべるので、時期や天気により価格が変動します。

陸亀を飼育する際には、以下4つの知っておくべき注意点があります。

陸亀を飼育する際4つの注意点
  • 避けた方いい野菜がある(ネギ類・キャベツ・ほうれん草など)
  • 冬眠はさせない
  • 野草採取は綺麗なものを
  • 散歩は必ず目の届く範囲で

寿命が20年以上と長いため、長く一緒に過ごす覚悟が必要です。飼う前に必ず確認するべきポイントが4つあります。

リクガメを飼う前に確認するべき4つのポイント
  • 引っ越しや転勤がないか
  • 家族の同意が得られているか
  • 旅行など家をあける際に頼める先があるか
  • リクガメを見てくれる動物病院がどこにあるのか

まずは、気軽に近場のショップに陸亀を見に行ってみましょう!そこで、実際に飼育環境などを見て、飼えるかどうか検討してみるのがおすすめですよ。

長い人生を一緒に過ごしてくれる素敵なパートナーが見つかることを願っています!

ABOUT ME
はる
2児のママwebライター、はると申します! 北海道にて第1次産業(大学時代)を経験後、スマホ販売等の接客業に従事。経験を生かし、格安SIM等の通信関係、育児やペットなど幅広いジャンルを執筆しています。「進取果敢」をモットーに、何事もチャレンジ!