”格安SIM”とは何だ?そのような疑問を持っていながら、今更人に聞けないという悩みを持っていませんか?
もしくは、言葉は知っているけれど、なんのことか全くわからない、そんな方もいるかもしれません。
この文章では、格安SIMとは何か?どのような特徴があるのか、利用料金はどれくらいなのか?そのような疑問に答えていきます。ぜひ最後まで目を通して、今後の生活に役立ててください。
出典:https://unsplash.com/photos/6LwmMV15Ug4
そもそもSIMとは何?
「格安SIM」の説明の前に、まずは、「SIM」について説明していきます。
「SIM」という言葉は、意味はわからなくとも、スマートフォンを扱う方なら聞いたことがあると思います。
「SIM」とは、スマホに挿入されている、ICカードのことです。契約した携帯会社から発行され、「SIM」の役割は、「電話機」としての機能を伴わせる役割を持ちます。
電話機としての役割を持っているのは、「スマートフォン」ではなく、この「SIMカード」なんです!
格安SIMとは何?
「SIM」についてはなんとなく理解していただけたかと思います。では、「格安SIM」とは何か?というお話をしていきます。
「安く購入できるSIM」というわけではなく、「毎月の利用料金が、大手携帯キャリアに比べて安い」というものが「格安SIM」です。まずはこれだけ覚えておいてください。
なぜ、”格安”になるのか、その理由やサービスの特徴については後ほどの文章でお伝えします。
格安SIMの値段(具体的にどのくらい安いの?)
具体的にどれくらいの金額になるのか、どのくらい「格安」なのか、についてお話ししていきます。
まずは、普段皆さんが扱い慣れている3大キャリアの料金プランから紹介します。普段皆様が使っている料金プランはだいたいどれくらいなのかを知ることで、より「格安SIM」の安さがイメージできるかと思います。
3大キャリアの5G対応、データ使用無制限のプラン
3大キャリアにおけるデータ無制限プラン(5G対応)の料金比較
大手3大キャリアのデータ無制限プランについての比較です。(無制限プランとは、1ヶ月にどれだけデータ消費をしても速度制限がかからないプランです。)
- au、softbank→6,580円/月額 (税込7,238円/月額)
- docomo→6,650円/月額 (税込7,315円/月額)
ここから、割引が適用されるケースもありますが、永続的に割引される訳ではないので、注意が必要です。
他に、定額かけ放題や、5分間かけ放題プランなどのオプションをつけると、金額は上がります。
3大キャリアにおける従量課金プラン(5G対応)の料金比較
大手3大キャリアの従量課金プランについての比較です。(従量課金プランとは、データ消費量によって請求額が決定する料金プランです。)
- au(1GB)→3,278円(1回線) 2,178円(3回線)
- docomo(1GB)→3,278円(1回線) 2,178円(3回線)
- softbank(1GB)→2,178円(softbankはこのプランの場合回線によっての割引はありません)
というように家庭で利用している、スマホの数(回線)で、割引が決定されます。あくまでも、1ヶ月で1GB使った場合の料金で、インターネット使用量の上限を大きくすればするほど、料金は高くなります。
格安SIMの料金比較(Y!mobile、UQモバイル)
続いて格安SIMの料金プランについての比較です。基本的に月々に使えるデータ消費量が決まっているプランです。UQモバイルでは、余ったギガ数は次月に繰り越されるシステムとなっております。
シンプルS→2,178円/月額/3GB *家族割・お家割適用時:990円
シンプルM→3,228円/月額//15GB *家族割・お家割適用時:2,178円
シンプルL→4,158円/月額/25GB *家族割・お家割適用時:2,980円
くりこしプランS→1,628円/月額/3GB(余ったデータ量は次の月に繰り越し)
くりこしプランM→2,728円/月額/15GB(余ったデータ量は次の月に繰り越し)
くりこしプランL→3,828円/月額/25GB(余ったデータ量は次の月に繰り越し)
これらの料金プランが用意されています。大手キャリの料金プランと比べると、使用できるデータ量に制限があるもののリーズナブルな値段であるということができます。
”格安”になる理由とは?
格安SIMが”格安”になる理由について説明していきます。大きく分けて3つの理由があります。
ネットワーク設備を3大キャリアから借りている
格安SIMは、docomoやau、softbankなどの3大キャリアから、インターネットや通話の回線を借り、SIMカードを使ってインターネットや通話を提供しています。
自社でネットワーク設備を保有していないため、土地代や設備代等の費用を抑えられると同時に、その維持費もかからないため、費用を抑えることができる、というわけです。
インターネットでの販売が中心となっている
大手キャリアとは異なり、この格安SIMの販売を行うのは、ネット上です。
実店舗を運営する費用や、テナント料もかからない、さらにそこで働く販売員も必要ないため、販売や営業にかかる費用もない、ということです。
さらに、格安SIMの展開するサービスは、大手キャリアの展開するもののように複雑ではありません。そのため、サービスの開発・保守を行うエンジニアや店舗スタッフといった人件費がかからなくなります。
自分で必要なサービス・オプションを選択できる
格安SIMは、自分の生活にあったサービスを利用できます。例えば普段インターネットを使う機会が少なく、YouTubeも利用することはほとんどない、という方は、データ使用量の上限の低いプランを選択します。
電話を多く使うというのであれば、プラスしてかけ放題のプランを選択するケースもあります。
このように、不要なサービスを利用することなく、自分に適したサービスを選ぶことで、費用を抑えることができるというわけです。
格安SIMは危険?格安SIMの特徴解説!
結論から言うと、危険ではないです。ですが、「安い」と言われてその理由を聞いても、具体的にどのようなものが分からないと、なんだか怖いですよね。続いて、格安SIMの特徴を解説していきます。
サービスエリアが3大キャリアと同じ
先述した通り、3大キャリアのネットワーク回線を借りて、サービス展開しています。そのため、サービスが適用される(SIMカードが扱える)エリアは3大キャリアと同じです。
2種類のSIMカードから選択する
SIMカードには、2種類あります。データ通信専用と、データ通信+音声通話機能がついたものです。
データ通信専用のものはあまり馴染みがないかもしれませんが、そのうちの二つから自分に適したものを選択することになります。もちろん、音声通話機能がついたものの方が、料金は割高になります。
電話番号はそのまま
キャリアを変更したら、電話番号を変更しなくてはいけません。しかし、MNP(モバイルナンバーポータビリティ)を利用することによって、それまでの電話番号をそのまま使うことができます。
契約期間がない、もしくは短い
3大キャリアを扱っている方は想像しやすいかもしれませんが、スマホを契約すると、2年間は契約してください、と言われることが多いです。格安SIMにはそのような縛りは存在しない場合がほとんどです。
格安SIMを利用することのメリットとは?
ここまでの文章をまとめて、結局格安SIMを使うとどんな良いことがあるの?というお話をしていきます。格安SIMを利用することのメリットは大きく2つあると考えています。
支出を減らすことができる
”格安”と言われるだけあって、安いです。料金比較で取り上げたものを比べても、5000円近く差があります。これを1年支払うとすると、その差は60000円になります。
自分にあったサービスを選択できる
2つ目の「自分にあったサービスを選択できる」という点についてです。スマホを契約する際に、色々な料金プランを提示されるかと思います。内心こう思っている方もいいのではないですか?
「この機能何かわからないし、要らない、、、」と。この機能は欲しいけど、この機能はいらない、でもセット価格にすると何ヶ月か割引になる、そのような提案を受けたことがありませんか?
格安SIMを扱うことで、自分に適したサービスを選択できる、という点は、自分に不必要だと感じるものに、お金をかける必要がなくなる、ということです。そして、1ヶ月のスマホの料金も安くなります。
格安SIMを利用することのデメリットとは?
格安SIMを使用するといいことしかないのか、そういうわけでもありません。このパートでは格安SIMを使うことのデメリットをお伝えします。大きく分けて3つあります。
サポートが必要最低限
格安SIMはネット上での手続きが必要です。手取り足取り店員さんが教えてくれるわけではありません。格安SIMを扱う場合、対応のスマートフォンを調べ、自分で初期設定する必要があります。
そのため、そういう作業に不慣れな人にとってはデメリットと感じてしまうかも知れません。
キャリアメールが使えない
キャリアメールとは、「ezweb.ne.jp」「docomo.ne.jp」などのキャリアのアドレスを利用したメールのことです。格安SIMを利用することで、これらのキャリアメールを利用できなくなります。
そのため、キャリアメールを利用したネット上の登録情報を、変更しなくてはならないケースも出てきます。全くメールが利用できないとうことではないので、安心してください。
ネットワーク回線が混雑する可能性がある
ネットワーク回線が混雑する可能性があります。ネットワーク回線を借りている数が決まっているため、通信できる量が決まっています。そのため利用者が増えると、一時的に回線が遅くなる可能性もあります。
最後に
今回は、”格安SIM”についてご紹介しました。この文章を読んでいただいた方は、”格安SIM”がどんなものなのか?その答えが知りたかったのだと思います。
格安SIMとは、現在支払っているスマホ料金が格段に安くなるサービスである、ということが最もお伝えしたかったことです。自分にあったプランやサービスを選択することで、無駄なくスマホを扱うことができます。
最近は”格安SIM”ど同等の安さの料金プランが、3大キャリアから発表され、スマホ料金の見直しが進んでいます。自分にはどのようなスマホの扱い方が向いているのか検討してみてください。