第二新卒とはどのような人のことを指すのか、その定義を知っていますか?
そして第二新卒の人が転職をするとなるとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょう?
今回は第二新卒ならではの転職活動について紹介します。メリット・デメリットだけでなく、ポイントや流れも押さえているので参考になれば幸いです。
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1674072?title=%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%92%E6%8C%87%E3%81%97%E7%A4%BA%E3%81%99%E7%94%B7%E6%80%A7-%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E8%A1%97%E8%83%8C%E6%99%AF&searchId=1884153924
知ってるようで知らない?第二新卒の定義とは?
第二新卒には新卒のように明確な基準が存在しません。一般的には大学・短大・専門学校や高校卒業と同時に就職した後、入社3年以内に転職活動をする人たちのことを指します。
つまり、第二新卒該当者の年齢は以下がひとつの目安となります。
- 高校卒業者:21歳程度まで
- 四年制大学卒業者:25歳程度まで
- 大学院卒業者:27歳程度まで
第二新卒の基準はあくまでも各企業に委ねられているため、求人応募の際に確認する必要があります。
第二新卒の採用は、中途採用の枠に該当します。そのため、求人内容に「第二新卒限定」などの記載がなくても、募集条件をクリアしていれば中途採用への応募は可能です。
第二新卒での転職のメリット:フレッシュさとやる気
第二新卒はまだ社会や所属している会社に染まりきっておらず、企業側から新卒と同じようなフレッシュさとやる気があると見られていることが多いでしょう。
また、仕事に対する先入観がまだ少ないため、自社の文化や社風にも馴染みやすいことが企業側から見たメリットです。
就職経験が浅いことをネガティブに捉えてしまう人も多いかと思いますが、それをポジティブに捉えることが大切です。
新卒の人は得ていない就職経験を持ちつつ、新卒と同じようなフレッシュさとやる気を兼ね備えていることをアピールすることができるでしょう。
第二新卒での転職のメリット:就職経験
第二新卒ならではの採用メリットは、新卒時にどこかの企業に就職した経験があるということです。
新卒で企業に入社し就業経験がある人は、新入社員研修などでマナー教育を受けていることが多く、電話の応対、名刺の受け渡し方など、社会人として最低限のマナーは既に体得していることでしょう。
社会人として基本的なマナーをわきまえた人は、すぐに業務の現場で活躍できる可能性が高い点が魅力的です。
第二新卒での転職のメリット:仕事にマッチしやすい
就職経験があるということは、転職活動で再度仕事を選ぶ際にも役立ちます。
まったく経験がない新卒時よりも自分の適性やスキルが理解できている状態なので、より的を射た転職活動ができることでしょう。
やりたいことが明確化されると、自分の目指すべき業種、職種、企業が見つかりやすくなります。
また企業に対して、自分のやりたいこと、キャリアビジョンを的確に伝えることができ、それらを実現できる可能性が新卒の時よりも高まることが期待できるでしょう。
第二新卒での転職のデメリット:在職期間の短さ
第二新卒の場合、新卒の際に就職した企業や会社から転職活動をしている可能性が高いでしょう。
第二新卒で「若くてフレッシュ」ということは、裏を返せば最初の企業を早々に辞めようとしている、もしくは既に辞めてしまっているということです。
つまり忍耐力がないのでは?採用しても長続きしないのでは?と、採用担当者が不安に感じてしまう可能性もあります。
第二新卒として転職活動を行う際には、必ず「自分は今後どのようなキャリアを目指したいのか」を明確にするようにしましょう。
第二新卒での転職のデメリット:経験やスキルのなさ
先ほど、第二新卒での転職活動のメリットとして「就職経験がある」ということをあげましたが、これはデメリットになってしまう場合もあります。
中途採用・経験者採用の場合、ある程度の経験やスキルが求められます。そういった意味では、第二新卒の人材は社会人経験が少なく、スキルもあまり期待できない点がデメリットです。
しかし、「第二新卒」という枠で募集をしている以上、企業もその点は承知していますので、あまり不安を感じる必要はありません。
第二新卒の転職のポイント:熱意を伝える
なぜ転職活動をしてその企業に勤めたいのかという自分の思いをしっかりと伝えることが大切です。
履歴書には志望動機や入社への意欲をしっかりと書いて、あなたのやる気をアピールしましょう。
得意分野や今までに真剣に取り組んだことなど、社会人経験の中でうまく語ることが難しい項目については、新卒採用の時と同様、学生時代の経験をアピールしても問題ありません。
また、短い期間にせよ、新卒で入社した企業で感じたこと、学んだこと、そこでの経験をどう次の会社に生かせるかアピールできると、企業はその前向きな姿勢を評価してくれるはずです。
第二新卒での転職のポイント:転職エージェントを利用する
自分一人で転職活動を行っていると、どうしても目の前のことに気を取られがちです。目先の課題をクリアすることに重点を置いてしまう方もいるでしょう。
転職する上で大切なことは、しっかりと将来を見据えたキャリアプランを立てて、そのプランに合った企業を選択することです。
先のキャリアを見据えた転職を実現させるには、第三者の意見、プロの視点からの客観的なアドバイスがとても役に立ちます。
第二新卒ならではの転職活動をプロの視点からサポートしてくれるはずです。
第二新卒での転職のポイント:退職理由はポジティブに
第二新卒の場合、退職理由の伝え方には注意を払う必要があります。
採用担当者は、新卒から間もなく退職した第二新卒に対し、「採用してもすぐにやめるのではないか」「前職と同じ状況に遭遇したら、嫌になって投げ出してしまうのではないか」という懸念を抱いています。
そのため、退職理由を伝える際には、ネガティブ要素をポジティブに言い換えて、採用担当者に安心感を与えるようにしましょう。
前向きに「自分のやりたいこと」のために転職をすれば、多少辛いことがあったとしても頑張ることができます。ネガティブな理由だけで転職を考えることはせずに、ポジティブな理由も一緒に考えてみましょう。
第二新卒の採用の流れ
第二新卒の転職活動の流れは新卒の場合とは少々異なります。 第二新卒の採用の流れを簡単にご紹介します。
基本的には中途採用と同じフローであり、「書類選考→1次面接→(2次面接→)最終面接」と選考を進める企業が大半です。
中には新卒採用の時のようにSPIなどのテストを課したり、小論文の提出を求める企業もあります。大手企業の方がペーパーテストを実施する傾向にあります。
採用フローについても、企業研究同様にエージェントを活用することで、企業ごとに最適な対策を講じることができるでしょう。
しっかりとしたキャリアプランで転職活動しよう!
第二新卒での転職活動は新卒の場合と比べて不利な印象を持つ人も多いでしょう。
しかし、自分が転職先でどのように働きたいのか、何を目標としているのかなどしっかりとしたキャリアプランを持って転職活動をすることで成功を導くことができるでしょう。
そのためにはきちんとした情報収集、エージェントの利用など自分ができる最善を尽くす必要があります。
この記事を通してみなさんのお役に少しでも立てたらとても嬉しく思います。