「蛇を飼ってみたいけど大丈夫かな」「蛇の飼育は難しいのかな」と悩んでいませんか?
蛇をペットとして飼っている人が少ないので、飼育が難しいと思いますよね。しかし、ポイントをおさえれば、飼育は難しくありません。
この記事では「蛇は飼いやすいのか」「蛇の飼育方法」「蛇の飼育で注意するべきポイント」「必要な設備」を紹介しています。
最後までご覧いただければ、飼育に必要な知識・設備がわかるようになっています。ぜひ最後までご覧ください。
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蛇がペットとして飼いやすい3つの理由
蛇がペットとして飼いやすい理由は「匂いが少ない」「人馴れする」「餌の頻度が少ない」です。それぞれについて説明していきます。
ペットを飼う場合に気になるのが匂いでしょう。蛇は匂いが少ないので、臭くなるペットは飼いたくないという人にはおすすめできます。
また、蛇は嗅覚が鋭く、匂いで飼い主がわかります。飼っているうちに人馴れして、触れ合えるようになるでしょう。
餌やりは、蛇の種類や大きさにもよりますが、週1〜2回または月1〜2回程度と頻度が少ないため、飼育に手間がかかりません。
単独飼育が蛇の基本的な飼育方法
蛇は基本的に単独飼育が勧められています。複数飼育ではケンカをしたり、体調管理が難しくなったりするからです。
基本的な飼育方法として以下の3つは、最低限おさえておく必要があります。
- 蓋付きのゲージで飼育
- 保温器具は必需品
- 脱皮のために表面がざらついた石を準備
1つ目の蓋付きのゲージが必要な理由は、蛇が脱走の達人だからです。過去に蛇が脱走してニュースになったことがあります。
2つ目の保温器具は、蛇が変温動物であるため、冬場は必需品です。温度が下がると餌食いが悪くなり、最悪の場合は命を落とす可能性があります。
3つ目の表面がざらついた石は、蛇が脱皮をする際に必要です。カラダを石に擦り付けて、脱皮をします。
脱皮不全は命にも関わるので、ざらついた石を準備しておきましょう。
蛇をペットとして飼育する際に注意すべき3つのポイント
蛇の飼育で注意すべきポイントは以下の3つです。蛇の命や飼育者の怪我にも関わる内容なので理解しておきましょう。
- 脱皮
- 蛇の病気
- 蛇の持ち方
蛇は脱皮をして大きくなっていきます。脱皮不全は命にも関わるので、剥けきれない皮がある場合は、ぬるま湯で湿らせて優しく取ってあげましょう。難しい場合は獣医に相談してください。
また、蛇の病気に「マウスロット」という感染性口内炎があります。口の中に膿ができて、牙が抜けたり、視力低下をおこしたりします。予防のためには、飼育環境の衛生管理が必要です。
蛇の持ち方に関しては、頭や首を持たれるのを嫌がります。そのため、蛇の動きに合わせて、手や腕を添わせ胴体部分で支えてあげてください。また、触れたあとは必ず手洗いをしてください。
小動物が蛇の餌になるので、苦手な人は飼育が難しい
どんなペットを飼育する場合でも問題になるのが「餌」です。蛇の餌は人工飼料ではなく、マウスや小鳥などの小型動物を冷凍したものです。
小型動物を餌としてあげるのに抵抗のある人は、蛇の飼育は難しいでしょう。なぜなら、小型動物は冷凍庫で管理し、蛇にあげる際には解凍をしなければいけないからです。
また、蛇の種類によっても嗜好が違い、食べの良い餌・悪い餌があります。
タマゴしか食べない蛇もいますので、蛇を購入する際に、ペットショップでは、どのような餌を与えていたのかを聞くといいでしょう。
蛇をペットとして飼育するのに必要な設備を紹介
蛇の飼育に必要なものは以下の5つです。それぞれについて説明していきます。
- 飼育容器
- 底材
- 水入れ
- シェルター
- 保温器具・温度計
「飼育容器」は専用のゲージもありますが、衣装ケースでも代用ができます。ただし、脱走しないように、蓋がついている容器を選びましょう。
「底材」については、キッチンペーパーや新聞紙でも代用ができます。見た目にこだわりたい人は、バークチップを使用するといいでしょう。
「水入れ」は蛇がとぐろを巻いて入れるサイズのものを準備してください。
また、蛇は隠れ場所がないとストレスを感じてしますので、快適に過ごせるように「シェルター」を準備しましょう。
蛇は変温動物なので「保温器具・温度計」を設置して、一定の温度になるように管理をしてあげましょう。
飼育ゲージの大きさは、とぐろを巻いた大きさの3倍
蛇の飼育ゲージは、一般的に蛇がとぐろを巻いた大きさの3倍必要と言われています。
また、お店で売っているのは成体ではなく、幼体の場合があるので注意してください。
大きくなる種類の蛇を飼育する場合は、90cm幅の飼育ゲージを設置しなければいけない場合もあります。大きくなる種類の蛇を飼育したい場合は、飼育予定のスペースを確保しておきましょう。
最初は小さくてもどんどん大きくなるので、必ず「どの程度大きくなるのか」を下調べをしてから購入しましょう。
蛇飼育でおすすめの設備を紹介
蛇の飼育で最低限必要な「飼育容器」「水入れ」「保温器具」「シェルター」の紹介をしていきます。
最初にいろいろ購入しても、使わないものがあったり、使用頻度が少ないものがあったりするので、必要最低限の設備からはじめるといいでしょう。
飼育していく中で必要なものや、欲しいものがあったら購入するのをおすすめします。
飼育容器
飼育容器の大きさは、蛇の大きさに合わせて変える必要があります。
蛇は脱走の達人なので、しっかりと蓋ができるものを選びましょう。
水入れ
水入れは、水を飲むためだけではなく、脱皮前に蛇が浸かります。蛇がとぐろを巻いて入れるサイズのものを選びましょう。
サイズだけではなく、ある程度の重さがあると倒されないので便利です。
保温器具
蛇は変温動物なので、体調管理のために保温器具は必要です。温度は高くなり過ぎも良くないので、サーモスタット付きの商品をおすすめします。
サーモスタットは一定の温度になったら電源を切って、温度が下がったら再び電源を入れてくれる装置です。
シェルター
蛇が落ち着ける場所を作ってあげるためにもシェルターを準備してあげましょう。蛇が脱皮をするさいに身体をこすりつけるので、シェルターの表面がザラザラしている商品をおすすめします。
【初心者におすすめ】ペットとして飼いやすい蛇の種類
初心者向けの蛇は「コーンスネーク」「アオダイショウ」「ボールパイソン」です。
「コーンスネーク」は模様によって値段は変動しますが、5,000円ほどから購入できます。おとなしい性格で小さい蛇なので、初心者の方におすすめです。
「アオダイショウ」は野生でも生息しており、ブリーディングが盛んなため、3,000円から購入できます。
「ボールパイソン」は、高くても1万円程度であり、比較的安価に購入できます。飼育環境に問題がなければ、最もおすすめできる蛇です。
蛇はどこで買うのがいいのか?ペットショップ?通販?
蛇はネット通販でも購入は可能ですが、状態の把握ができないので、信頼できるショップで買うのをおすすめします。
ペットショップであれば、いつ入荷されたのか、餌食いはどうなのかなど、蛇の状態をお店の人に確認できます。
しかし、家の近くに蛇を取り扱っているペットショップがないという人も多いでしょう。そういう場合は、ネット通販をやっている信頼できるペットショップから購入してください。
信頼できるかどうかは、HPやSNSなどの投稿やコメントを読めばわかります。購入者と店舗のスタッフでコメントのやり取りがある場所は信頼できる場合が多いです。
蛇をペットとして飼うのは難しくない!飼育方法を解説:まとめ
蛇は匂いが少なく、餌の頻度も少ないのでペットとして飼いやすいです。蛇の種類にもよりますが、比較的安価に購入できます。
蛇の飼育で注意するべきポイントは「脱皮」「病気」「蛇の持ち方」です。また、蛇は食中毒の原因となるサルモネラ菌を保菌している可能性があるので、触ったあとは入念に手洗いをしましょう。
蛇の飼育に必要な最低限の設備は「飼育容器」「水入れ」「シェルター」「保温器具・温度計」です。
初心者向けの蛇は性格がおとなしく、安価に購入できます。記事内で紹介している最低限必要な設備を揃えて、お気に入りの蛇を購入してみてください。最後までご覧いただき、ありがとうございます。