「子犬を飼うことになったけど、何からしつけたらいいかわからない」「どんなしつけをいつから始めたらいいのかわからない」と頭を抱えてはいませんか?
愛くるしい子犬との生活は楽しいけれど、排泄や散歩など、お世話は大変ですよね。
この記事では、子犬との生活で最低限やりたいしつけとその時期を紹介しています。
- 迎え入れた初日から →トイレトレーニング
- 生後4ヶ月から →お留守番・お手入れ
- 生後6ヶ月から →「おいで」「待って」
ぜひ最後までご覧いただき、子犬との素敵な生活を楽しんでください。
アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%81%E3%83%AF%E3%83%AF-%E7%8A%AC-%E5%AD%90%E7%8A%AC-%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88-624924/
最低限やりたいしつけ①「トイレトレーニング」はいつから?
「トイレトレーニング」は、迎え入れた初日から始めましょう。「クレートトレーニング」も並行して進めます。
「クレートトレーニング」とは、ここは自分の部屋だと認識してもらうことです。最も落ち着ける場所としてクレートを利用し、「自分の寝床には排泄しない」という犬の習性をトイレトレーニングに利用します。
トイレトレーニングに利用する犬の習性は他にもあります。うまくしつけるためにも、この習性は理解しておきましょう。
- 自分の寝床には排泄しない
- 狭く、薄暗いところが落ち着く
- 一度排泄した場所を匂いで嗅ぎつけ、同じ場所で何度も排泄する
トイレに失敗した時は、匂いを残さないように完璧に掃除しましょう。匂いが残っていると同じ失敗を何度もしてしまうことになります。
また、クレートの中で排泄しないよう、排泄のタイミングを測ってクレートから呼び出してあげましょう。クレートの中で排泄してしまうと、しつけは数週間後戻りしてしまいます。
最低限やりたいしつけ②「お留守番の練習」はいつから?
ふたつめは「お留守番」です。ふたつめに挙げましたが、子犬に丸一日お留守番させるということではありませんよ。あくまで「練習」です。
子犬を迎え入れて1ヶ月頃からスタートし、60日間程度でのマスターを目指します。生後3ヶ月でお迎えしたなら、生後4ヶ月〜6ヶ月の間で練習します。
子犬自身にお留守番の習慣がないと、あなたが急な用事で外出したときに何時間も吠え続けたり、自分を傷つけたり、下痢や嘔吐したりする子がいます。
以下の4点に気をつけつつ、お留守番の練習をしていきましょう。
- 子犬がよく眠るタイミングを把握してお留守番させること
- クレートで安心して眠れるようになっていること
- 一人で遊べるおもちゃを作っておくこと
- 最初は30分程度から始めること
子犬がよく眠るタイミングを知るには、普段の観察が大切です。あなたとたくさん遊んだ後やご飯を食べた後など。子犬自身が「眠いから寝る」ような状況を作ると自然にお留守番ができます。
一人で遊べるおもちゃは、食べ物を入れられるおもちゃで、難易度を変えられるものがおすすめです。食べ物を出すのがあまりに難しいと子犬も飽きてしまいますので、そこは普段から観察していきましょう。
最低限やりたいしつけ③「お手入れ」はいつから?
三つめは「お手入れ」です。ブラッシングや耳掃除に目ヤニ拭き、歯磨きなどを落ち着いて受け入れられるようにするのが目標。
こちらも子犬を迎え入れて1ヶ月頃からスタートし、60日間程度でのマスターを目指します。生後3ヶ月でお迎えしたなら、生後4ヶ月〜6ヶ月の間で練習します。
特に、歯磨きが特別難しいです。歯ブラシを噛んでしまってなかなか磨くことができません。お手入れをしつける中でも歯磨きは最後まで時間をかけましょう。
- 触れられる・撫でられると子犬が落ち着くポイントを探す
- あなたの膝上で落ち着かせたり、仰向けで落ち着かせたりできるようにする
- ブラッシング、耳掃除、目ヤニ拭きなどを落ち着いて受け入れられるようになったら
- 歯磨きに挑戦していく
子犬のうち、最初はおやつを与えながらでも大丈夫。落ち着いて受け入れられるようになってきたら、お手入れした後に「ありがとう」っておやつを与えると良いです。
首輪やハーネス、リードなどを装着する時も役に立ちます。リードも嫌がらないようにしつけていきたいですね。
最低限やりたいしつけ④「おいで」「待って」はいつから?
四つめは「おいで」と「待って」です。散歩中ふとリードが外れた!首輪・ハーネスがすっぽ抜けた!という時に「待って!」で止まってくれるのが目標。
「おいで」を始めるのは、生後3ヶ月でお迎えしたとして、生後6ヶ月ごろから始めて生後9ヶ月くらいのマスターを目指します。「お座り」も並行して始めます。
「待って」はそこから1ヶ月ずらした生後7ヶ月ごろからスタートしましょう。「お座り」ができるようになりはじめてからがスタートです。
「待って」と「おいで」は、「犬の命を守るためのしつけ」です。ふとした時にそのままどこかへ行ってしまわないよう、しっかりしつけていきましょう。
- しゃがんで、目線を合わせて笑顔で「おいで!」と呼んでみる
- もし来たら「お座り」させるか抱き上げて、目一杯褒める。おやつを与えてもOK
- 「おいで!」→「お座り」→褒める。の流れを何度も繰り返す
- 「お座り」と褒めるの間に「待って」を入れる。待てたら褒める
最初は静かな家の中で、2m程度の距離から始めましょう。慣れてくると広い公園で。それもできるようになってきたら、犬の注意を逸らしがちな人やものがある場所へと慣らしていきます。
注意。ご飯を目の前に置いた「待って」とは趣旨が違います。教えたいのは「お預け」ではなくて「行くな、止まれ」です。食べ物がなくても待てるようにしつけたいですね。
子犬のしつけで最優先したいこと
最優先したいことは、「慣れること」です。あなたに触れられること、掃除機やテレビなど家の中での騒音。あらゆる刺激に対して、怯えたり敵意を持ったりしないようにしたいところです。
家族の全員の顔を覚えること、子犬専用のスペースがどこかなど、環境にも慣れさせることがしつけの始まりになります。
「お手」や「お座り」を教えたくなる気持ちはとってもわかります。子犬は可愛らしいですものね。
子犬を迎える前にやっておきたい「環境の準備」
子犬を迎え入れたら、まずは家に慣れてもらわなければなりません。つまり、家の中で子犬がある程度自由に動けるスペースを作ってあげることが必要になってきます。
そこでやっていただきたいのが片付け。かじられて困るもの、おしっこをかけられたら困るものは子犬の届かないところに片付けてしまいましょう。
- 家電製品などのケーブルは高いところへ
- 衣服、書類などを足もとに放置しない
- 美術品、鉢植えなどはしまい込む
そして、買っておきたいしつけグッズ。特にクレートは必須です。一緒に旅行に行ったり病院へ連れて行ったり、しつけが終わった後も役立つシーンが来ます。必ず使いましょう。
- クレート
- ケージ
- 食べ物を入れられるおもちゃ
- あなたと一緒に遊べるおもちゃ
クレートとはこういう、犬を入れて持ち運べる道具のことです。これをそのまま子犬の寝床として使います。
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犬のしつけであなたに知ってほしい「心の準備」
子犬を迎え入れる準備は環境だけではありません。あなたと子犬との間に強い信頼関係を築くためにも、あなた自身の心構えも大切です。
ここではあなたが子犬と接する時に覚えておいてもらいたいポイントを3つ紹介いたします。
- 子犬は失敗するもの。うまくできたら褒める習慣を
- しつけは3分で終わらせる。少しずつ進めよう
- 名前を呼んですぐやトイレ中は怒らない
子犬は失敗するもの。うまくできたら褒める習慣を
何よりも大事なのは愛情を注いで「嫌だ」と思わせないことです。しつけと聞くと「厳しく」と思われるかもしれませんが、厳しいだけでは子犬が怯えてしまいます。
失敗しても叱らず、うまくできたら褒める。呼びかける時はきちんと目を見て呼んであげること。そういったことに気をつけてあげると、子犬も喜んであなたに従う子になっていくことでしょう。
しつけは3分で終わらせる。少しずつ進めよう
あまりトレーニングばかりだと、あなたも子犬も疲れて飽きてしまいます。短い時間で切り上げましょう。
失敗したらまた次のチャンスを。うまくできたら目一杯褒める。これだけでいいのです。
叱るために名前を呼ぶのはやめよう
名前を呼ばれた直後に叱られると、「名前=叱られる」というイメージがついてしまいます。
そうすると、名前を呼んでも無視するようになってしまいます。これではしつけどころではありません。意識して避けましょう。
いつから始めようか悩む子犬のしつけ。少しずついきましょう。
子犬に絶対教えたいしつけをいつから始めるのか、またどんなしつけをするべきか、その順序を紹介してきました。
子犬を迎えた当日から始まるのが「トイレトレーニング」。そしてその後「お留守番」と「お手入れ」を並行して始めて、さらに「おいで」「待って」と順番にしつけていきましょう。
この記事での「時期」は、生後3ヶ月で子犬を迎え入れた前提で書いています。あなたの子犬が4ヶ月で迎え入れたなら、1ヶ月を足して考えてくださいね。
子犬はとても可愛らしいですが、毎日いろんな失敗をするもの。そんな子犬がだんだん成長し、上手にできることが増えていく様は嬉しいものです。楽しんでいきましょう。