社会人なら誰しも一度は「仕事、辞めたいな…」と思ったことがありますよね。
でも、辞めるために何から始めたらいいのかわからなかったり、わだかまりを残さずに退職するにはどうしたらいいものかと、悩んでいませんか?
この記事では、そんな「仕事を辞めたい…」と思い立ったときに取るべき行動や考え方を詳しく解説しています。
そもそも本当に仕事を辞めるべきなのか見極めるポイントも踏まえて紹介していますので、最後まで読んで、あなたが今後退職・転職すべきなのかを考える参考にしてみてくださいね。
- 仕事を辞めたいけど、本当に辞めるべきかわからない
- 転職するにあたって、何から始めたらいいかわからない
- 仕事を辞めると決めたときに、しておくべき準備を知りたい
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/23539817?title=%E9%80%80%E8%81%B7%E5%B1%8A%E3%82%92%E6%8C%81%E3%81%A4%E5%A5%B3%E6%80%A7&searchId=2832411030)
「仕事を辞めたい!」と思ったときにまず考えること
「仕事辞めようかな」と思ったら、まず今の会社を辞めたい理由を深堀りして考えましょう。
単純に「仕事が嫌になったから」などと、よく考えずにそのときだけの感情で辞めてしまうと、後々後悔することになってしまいます。
よく考えてみたら「いますぐに辞める決断をするよりも続けたほうがメリットが大きい」という場合もあるんです。
そこで、これから紹介する「退職したあとに後悔しないための3つのポイント」をもとに、あなたのいまの状況を見直してみましょう。
- いまの悩みは努力次第で解決できることなのか
- 辞めたときのメリット・デメリットを比較する
- 将来設計を見直してみる
今の悩みは努力次第で解決できることなのか
たとえば「残業時間が長い」ことを例に挙げてみると、スキルを磨くことで仕事の効率がアップして残業時間を減らすことができますよね。
この例のように、努力次第で解決できる悩みなのであれば、リスクを冒してまで会社を辞める必要はない、という判断材料になります。
ですが、自分で解決できないようなこともありますよね。たとえば能力に見合った給与が支払われていないことは、自分ではどうしようもありません。
信頼できる上司などに相談しても解決できないのであれば、退職も視野に入れて検討してみましょう。
辞めたときのメリット・デメリットを比較する
仕事を辞めたい気持ちが高まっているときほど、辞めたときのメリットとデメリットを書き出して、よく考えてみましょう。
当面の生活費をまかなえるだけの貯蓄があるのか、退職後にどんな仕事をしたいのかなど、いまの仕事を辞めたあとのことを考えてみることをおすすめします。
仕事は生活のための大事な収入源です。給与など待遇に不満はなくて、仕事内容を変えたり部署を変えることで解決する問題なのであれば、退職までする必要はないですよね。
一方で、仕事内容や人間関係などが原因でうつ病などの病気になってしまうような環境なら、退職するメリットの方が大きい状態と言えますよ。
将来設計を見直してみる
あなたが入社した当初は、「こうなりたい!」というような目標がありましたよね。その目標を思い出して、見直してみてください。
3年後、5年後など、将来自分がどうなっていたいのか目標設定を明確にすることで、後悔のない選択をすることができますよ。
「このまま今のところで働いていても自分が成長できない」「自分のやりたいことができない」といった場合は、転職が成功しやすい傾向にあります。
今後いまの職場で学べるであろうことが、将来の自分のためにならないと考えるのであれば、転職を検討してみましょう。
仕事を辞めたい理由とは!?トップ3を発表!
毎日忙しく働いている社会人なら誰しもが、「仕事辞めたい…」と思ったことがあると思います。ところで、他の人はどんな理由でやめたいと思っているのか、気になりませんか?
あなたの悩みは、みんながよく思っていることのひとつかもしれません。これから紹介する「仕事を辞めたい理由トップ3」に当てはまるかみていきましょう。
- 残業時間が長い
- 能力に見合った評価がされない
- 人間関係の悩み
仕事を辞めたい理由 その1|残業時間が長い
週の大半を仕事に費やして、寝ても覚めても仕事をしているという状況に陥っていませんか?
残業時間が多いほど疲れますし、辞めたいと思うことは自然なことです。また、残業時間が長いだけではなく、人手不足や業務過多が深刻な場合には休日出勤が多い会社もあります。
自分に課された仕事量が多くないのに時間内に終わらない場合は、能力不足かもしれません。その場合は、スキルアップしてみるのもいいでしょう。
ですが、単純に人手不足や業務過多で休みが取れない場合は、働きすぎて体を壊す前に転職することをおすすめします。
仕事を辞めたい理由 その2|能力に見合った評価がされない
「これだけ働いて結果を出しているのに昇格しないのか…」と思ったことはありませんか?給与をはじめとする待遇に不満を持つことは、はたらく環境によってはよくあることです。
昇格・昇進を目指して働いているのに、真面目に仕事して結果を出してもなかなか評価がなされないと、仕事に対するモチベーションも下がってしまいますよね。
頑張っているのになかなか評価されず「おかしいな」と思ったら、まず会社側の評価基準を確認してみましょう。
その上で納得ができないのなら、上司に相談してみることをおすすめします。それでも改善されないようなら、条件の良い会社を探して転職するのも良いでしょう。
仕事を辞めたい理由 その3|人間関係の悩み
「仕事を辞めたい」と思っているほとんどのひとが悩んでいるのは、人間関係です。あなたも、少なからず人間関係がうまくいかなかった経験があるのではないでしょうか。
人間関係に関わらず仕事を進めることができるのであればそれに越したことはありませんが、人と関わらなければ仕事にならない職場は多くあります。
職場には自分と合わない性格の人がいるのは当たり前ですし、仕事上の関係と割り切ろうと思っても、態度ひとつが気に入らなかったり些細なことが気になってしまうものですよね。
仕事に大きな影響がないなら気にしすぎないことがいちばんですが、仕事に支障が出るくらい人間関係で悩むことが多い場合は、部署異動や退職を考えるものひとつの方法ですよ。
「仕事辞めたい…」今すぐ辞めたほうがいい場合
いまの仕事を辞めた方がいいと言い切れるのは、「労働環境に不満がある場合」です。
残業過多や休日出勤、ひとりで過度な業務量をこなさなければならないなど、休む暇がないくらい仕事をしていると、病気を患うリスクが高まります。
上司に相談したり部署移動をしても改善が見込めない場合には、従業員を大切に考えてくれる会社に転職すべきです。
職場の仲間から「辞めるのは甘え」と言われることもあるかもしれませんが、悪環境の職場を辞めることは、自分を守って今後の仕事で活躍するための一歩になりますよ。
仕事を辞めたいときのNG行動
仕事を辞めたい気持ちが強くなりすぎると、社会人として不適切な行動を平気でやってしまう人がいます。
どれだけ強く辞めたいと思っていたり、辞めることを決めているといっても、雇用されて働いている以上は常識をわきまえて行動する必要があります。
これから紹介する「仕事を辞めたいときのNG行動」は、絶対にやらないように気をつけましょう。
- 衝動的に仕事を辞める
- マナー違反をする
- つらい感情を我慢し続ける
衝動的に仕事を辞める
仕事を辞めたくなったからといって一番やってはいけないことは、後先考えずに仕事を辞めることです。
仕事はあなたのキャリア形成のための大事な手段であり、生活するにあたっての大事な収入源です。
ただ「気に入らないから」といって、いっときの感情で退職してしまうと、それら全てを無くすことになります。
必要以上に決断を急いでも後悔するだけです。よく考えた上で、それでも退職する気持ちが強いなら、あなたが信頼している人に相談して決断することをおすすめします。
マナー違反をする
退職することを決めた途端、仕事が雑になったり無断欠勤が増えたりする、といった問題行動が目立つようになる場合があります。
今後辞めるかどうかに関わらず、現状は会社に在籍しているわけですから、これまで通り自分の仕事はしっかりこなすのがマナーです。
「そんなこと言ってられない!」と思うかもしれませんが、そこは大人になりましょう。しこりを残さず退職するためにも、ルールやマナーを守って働きましょう。
つらい感情を我慢し続ける
辞めたいほど仕事がつらいのに我慢し続けると、取り返しがつかなくなるほど体調を崩してしまいます。
「職場に迷惑をかけないように」と思う気持ちも大事ですが、それは自分の体調が整っているからこそできる配慮です。
1日休むよりも、長期間働けなくなるほど体調を崩してしまう方が、会社にとってもあなたにとっても良くありません。
仕事量が多すぎるなら調整したり、つらいときはつらいと正直になってみましょう。可能なら有給を取るなどして、しっかり休む日をつくることをおすすめします。
あなたに合った転職のタイミングは?
仕事を辞めるなら、転職先を決めておく必要がありますよね。ここでひとつ、あなたに聞きたいことがあります。
あなたが転職活動を始めるベストなタイミングは「在籍中」と「退職後」のどちらか、把握していますか?
結論から言いますと、転職活動を始めるタイミングは人それぞれ違います。
そこで、在籍中と退職後、それぞれの時期に転職活動をするメリット・デメリットをまとめました。あなたに合う方はどっちか、チェックしてみてください。
転職活動をはじめるタイミング|在籍中
在籍中に転職活動をするメリットは、なんと言っても生活する上での不安がないことです。仕事をしているため、焦らずにあなたが納得行くまで転職先を探すことができます。
- 収入があるため経済面での不安がなく、焦る必要がない
- 休職期間を作ることなく転職できるため、今後の選考でプラスポイントになりやすい
- 良い転職先がない、または希望の転職先の選考に落ちた場合、今の仕事を続けられる
一方で、デメリットは「働きながらならではの時間のなさ」が挙げられます。
- 働きながらのため、応募書類などを作り込んだり面接対策したりする時間が取りづらい
- 行動に制約があるため、面接の日程調整などが難しい
当面の生活に困らないくらいの十分な貯蓄がなかったり、働きながらでも転職活動に割く時間がとれる方は、在籍中の転職活動がおすすめです、
転職活動をはじめるタイミング|退職後
退職後に転職活動をするメリットは、仕事をしていないぶん時間に余裕があるため、転職活動のみに集中できることです。
- 時間があるため、応募企業の研究や書類作成、面接対策をしっかり行える
- 面接の日程調整がスムーズ
一方で、「働いていない=無収入」なので、生活面に関しては十分な貯蓄がないと立ち行かなくなってしまいます。失業保険を受け取る権利があっても、基本的には受給までに数ヶ月かかります。
また、なかなか転職先が見つからないと、経済面だけではなく精神的にも追い詰められた状態になってしまうこともあります。
- 退職後、転職するまでの期間が長くなると選考上のマイナスポイントになりやすい
- 転職先がなかなかみつからないと、金銭的&精神的な余裕がなくなって焦りが出てくる
いまの仕事が激務過ぎて転職活動に割く時間が取れない方は、退職してからの方が自分に合った転職先をじっくり検討することができるのでおすすめです。
転職活動をするタイミングは、あなたの経済状況と在籍中でもどれだけ転職活動のために時間を割くことができるかで変わってきます。
上記のメリット・デメリットを参考に、あなたに合ったタイミングを見つけてみましょう。
転職活動をするならここから始めよう!
転職活動をするにあたって、何から始めたらいいのかわからなくなっていませんか?
働きながら調べてみたはいいけどわからなくて結局退職できずに今の職場を続けている、という状況はよくあることです。
そうならないためにも、まずやるべきことは「自己分析」と「情報収集」です。
- 自己分析
- 情報収集
自己分析をするには、今までの職歴や経験を改めて書き出してみて自分の強みが何かをわかっておきましょう。強みをわかっておくことは、自己PRする上で大事なポイントです。
情報収集をする際は、転職サイトに登録することをおすすめします。
転職サイトでは、インターネット上で調べただけでは出てこないような求人情報を取り扱っていたりしますから、あなたの希望する求人情報が見つかる可能性が高いですよ。
円満退職するための3つのポイント
退職することを決断したら、わだかまりを残すことなくスッキリ退職できるように準備をしましょう。
これから紹介する「円満退職のためのポイント」を意識して行動すれば、円満に退職できますよ。
- 就業規則に則って退職の意志を伝える
- 引き継ぎはしっかり行う
- 退職理由を正直に話す必要はない
就業規則に則って退職の意志を伝える
退職を決めてまずすることは、退職する意思を伝えることです。伝えるべきタイミングは、あなたの働いている会社の就業規則を確認しましょう。
民法上では、正社員など期間が定められていない労働者が退職しようとする場合、原則として2週間前までに意思を伝えることが定められています。
(参考:https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/study/roudousya_taisyoku.html)
ですが、就業規則に退職の意思を伝える時期の記載がある場合は、民法よりも就業規則が優先になります。
たとえば退職希望予定日の3ヶ月前には退職の意志を伝えるよう明記されていたりなどと、会社によって退職の手続きの期間はさまざまです。
また、忙しい時期に急に辞めてしまうと、それまであなたがしていた業務を他の従業員が補うことになりますから、引き継ぎができず業務に支障が出てしまいます。
円満に退職するためには、就業規則を守るとともに、会社側のことも考えたタイミングで退職の意志を伝えるようにしましょう。
引き継ぎはしっかり行う
退職することを決めたら、引き継ぎはしっかり行うようにしましょう。
引き継ぎを行わなければならない法的な取り決めはありませんが、あなたが退職したあとも業務は残りますから、しっかり引き継いでおかないと業務に支障をきたすことになります。
業務量などによって引き継ぎに必要な期間は変わりますが、おおよそ1ヶ月程度かかるものと思って退職予定日を決めましょう。
引き継ぎのための期間だけではなく有給消化期間も考えた上で退職予定日を決めることができていると、退職日まで余裕を持って行動できますよ。
退職理由を正直に話す必要はない
たとえば退職理由として、「上司と合わない」「給料が安すぎる」などのマイナスな理由は、退職までの期間に働きづらくなってしまいますから、正直に話すことはありません。
円満に退職するためには、本当の理由を隠して当たり障りない理由を伝えることも必要です。
とはいえ、一度ついた嘘は退職するまでつき通すことになります。そのため、日々の会話の中で矛盾しないように、嘘が本当になるくらい落とし込んでおくといいでしょう。
嘘をつき通す自信がない方は、退職代行サービスを使うこともひとつの方法ですよ。
家族に伝えるタイミング
仕事を辞めたいと思ったら、退職・転職活動をする前に家族に伝えましょう。仮にあなたがひとり暮らしで、半年間ほど暮らせる貯金があるなら、好きなタイミングで伝えていいでしょう。
ですが、家庭を持っているなら話は変わってきます。仕事を辞めて転職することは、収入が不安定になる、もしくはなくなることも考えられますよね。
退職届を出してから、転職してから家族に報告するのでは、揉めるだけではなく「そんな大事なことを相談せずに決めてしまうなんて…」と、あなたへの信頼も無くす可能性があります。
そうならないためにも、家計を共にしていたり、一緒に住んでいる家族がいるなら、退職・転職活動をする前に相談しましょう。家族の理解がある方が、身動きしやすくなりますよ。
仕事を辞めたいのに退職を切り出せない…そんなときは
仕事を辞めようとずっと思っているのになかなか退職を切り出せないときに大切なことは、「何を言われても退職する意思を曲げない気持ちを持つ」ことです。
もし、そこまで強い意思を持てないなら、退職が必ずしもあなたにとって良い選択であるとは言えません。
これから紹介する「退職を切り出せない3つの理由」に当てはまるなら、退職・転職するには検討が足りない状態です。勢いで退職しようとしていないか、よく考えてみてください。
- 上司や同僚に迷惑をかけてしまう罪悪感がある
- 引き止められたときに断る自信がない
- 退職後の生活が不安
ここまで育ててくれた上司、お世話になった同僚に迷惑をかけてしまうと思うと、「辞めたいけどもう少し頑張ってみようかな…」という気持ちになり、退職を決めきれなくなります。
また、いままで一緒に働いてきた人から引き止められると、「なにがなんでも絶対退職する!」という強い意思がない限り、退職までたどり着きません。
現状過不足なく生活できていると、「わざわざ退職して新しい職場環境で1からやり直さなくても、自分がちょっと我慢すればいいのではないか」という気持ちになりがちです。
あなたが今後のために退職が最善の選択と結論を出したなら、意思を曲げないくらい強い気持ちを持って、退職のために行動しましょう。
【まとめ】仕事を辞めたいと思ったときは
「仕事を辞めたい」と思ったら、まずはなぜ辞めたいのか理由を書き出してみましょう。自分では解決できないのであれば、思い切って転職することであなた自身の成長に繋がります。
いっときの感情で退職して「あとのき踏みとどまっていればよかった…」と後々後悔しないためにも、まずは気持ちを落ち着けて、冷静になって今の状況を見直してみましょう。
退職することでいまの状況が好転するなら、退職・転職を前向きに検討してみてくださいね。