「子犬を飼い始めたけど、どうやってしつけたらいいか分からない…。」「そもそもしつけっていつからすればいいの?」と悩んではいませんか?
犬のしつけに不安を感じているあなたのために、この記事ではしつけをしないといけない理由や、しつけの種類と行うタイミングなど犬のしつけに関する様々な情報をご紹介していきます!
飼い主になったばかりの方は、是非この記事を最後まで読んで犬のしつけに関しての不安や悩みを解消してくださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20221012280post-40258.html)
しつけをしないといけない理由
しつけは犬が人間社会で人間と共に暮らせるように、必要なマナーを覚えさせることです。しつけをしていないと、犬は問題行為を引き起こしやすくなります。
無駄に吠えたり、どこでも排泄してしまうなど自分だけでなく周囲にも迷惑をかけてしまいます。
もし他人に噛みついて怪我をさせてしまった場合、多額の賠償金を払わなければならなくなるかもしれません。
そうならないために犬も飼い主も幸せに暮らせるよう、しっかりとしつけをしていきましょう。
犬のしつけはいつからするの?
犬のしつけは子犬の時から行うのが理想です。生まれたばかりの犬は脳が成長していないため、しつけをしても理解することができず、しつけになりません。
犬は生後1ヶ月〜3ヶ月が社会化期とされており、この期間で周囲の環境や刺激など様々なことを学び吸収していきます。
まずは掃除機やドライヤーといった屋内での生活音や、外の車の音などに慣れさせましょう。トイレトレーニングのように簡単なしつけはこの時期に覚えさせます。
また、生後56日を経過していない生まれたての犬を販売することは動物愛護法で禁止されているので、子犬を迎えた時には既に社会化期を終えている場合もあります。
犬を迎えてすぐにしたいしつけ
ここでは、犬を迎えてからすぐにしたいしつけを2つご紹介します。
- 名前に慣れさせる
- トイレトレーニング
名前に慣れさせる
犬を迎えたらまず名前を呼んで、犬自身の名前に慣れさせてあげましょう。
そのためにも犬を迎える前までに名前を決めておくとよいでしょう。
名前を呼んで犬が近づいてきたらたっぷり褒めてあげると、犬は自分の名前に良いイメージを持ちます。
これからしつけをする時にも名前は必要になってきますので、しっかりと自分の名前を認識させることが大事です。
トイレトレーニング
トイレトレーニングは子犬を迎えた日からすぐに行うようにしましょう。「後で教えればいいや。」と後回しにすると、犬はその間ずっと好きな場所で排泄してもいいんだ。と思ってしまい悪い習慣になってしまいます。
犬がトイレで排泄できたら褒めてあげると、その場所で排泄すると褒めてもらえるんだ!と覚えることができるため効果的です。またご褒美におやつを食べさせてあげてもよいでしょう。
もし犬がトイレを失敗してしまっても怒ってはいけません。叱ってしまうと怒られる恐怖で、隠れてトイレをするようになってしまう可能性があります。
犬の基本のしつけはいつから?
ここでご紹介する2つの基本のしつけは犬の命を守るために必要なため、しっかりとしつけをしていきましょう。
- おいで
- 待て
おいで
「おいで」は離れた犬を飼い主の近くへ呼び戻すことを指示するコマンドです。
「おいで」ができるようになれば散歩時にリードを誤って手放してしまい、犬が逃げ出してしまっても呼び戻すことができます。
また、災害発生時など犬が勝手にどこかへ行こうとして危険な状況に陥った場合でも、呼び戻せるため安全を確保できるようになります。
側から離れた犬に「おいで」と優しく呼びかけて、犬が戻って来たら褒めてあげましょう。
待て
「待て」は犬に今やっている行動を止めるように指示するコマンドです。
「待て」ができるようになれば道路への飛び出しを止めたり、危険なものを食べようとすることを阻止したりなど、犬の身の安全を守ることに繋がります。
どんな時でも「待て」ができるように家の中や外など、普段から様々な場所で練習しておくとよいでしょう。
犬の応用のしつけはいつから?
成犬になってから教えても遅くない、応用のしつけを2つご紹介します。
- お手
- おすわり
お手
「お手」は人の手のひらの上に犬が前足を乗せるよう指示するコマンドです。
「お手」が出来るようになれば散歩の後の足拭きや、ブラッシングなどお手入れ時に楽になります。また、爪切りをするときにも役立ちます。
しつける際には手におやつを握り、犬の前足を優しく取って握り拳にタッチさせます。犬がタッチできたら手を開いておやつを食べさせてあげましょう。
おすわり
「おすわり」は犬にお尻を地面につけた姿勢を取るように指示するコマンドです。
犬が興奮している状態でも「おすわり」をすることで、落ち着くことができるようになります。
しつける際にはおやつを手に持ち犬の鼻先に近づけ、おやつを見たら頭の上におやつを移動します。上を向いた犬がお尻を床につけたら「おすわり!」と言いハンドサインを出します。
犬が「おすわり」できたら持っていたおやつをあげて褒めてあげましょう。
やってはいけないしつけのNG行為3選!
ここではやってはいけない、しつけのNG行為を3つご紹介します。
- 後で叱る
- 名前を呼んで叱る
- 体罰を与える
後で叱る
犬が悪さをした時に後になってから叱るのはNG行為です。例えばあなたの留守中に犬が部屋を荒らしてしまっていて、帰ってからそれに気づいて怒るようなことが当てはまります。
犬の短期記憶は10秒程度しか無いと言われているので、部屋を荒らしてしまったとしてもすぐに荒らしたことを忘れてしまいます。
そのため後から怒っても、犬にとっては何で怒られたのか分からないのでしつけになりません。
犬に叱るのは現行犯逮捕のようなもの。犬が悪さをした瞬間に叱ることで、「これはやったらいけないんだ。」と記憶に残せるようにしてあげましょう。
名前を呼んで叱る
犬が悪いことをしたときに名前を呼んで叱ることはNG行為です。
自分の名前のことを、悪いことをした時に使われる言葉だと認識してしまうからです。
「だめ!」「コラ!」など名前を呼ばないようにして怒るようにしましょう。
体罰を与える
犬がなかなか言うことを聞いてくれないとイライラしてストレスが溜まってしまうこともあるかもしれません。
だからといって犬を叩くなどの暴力を振るったり、怒鳴り散らすような体罰を与えることはしてはいけません。
そのような行為をしてしまうと犬にとって恐怖心が芽生えてしまい、信頼を失ってしまいます。
また、暴力を振るったことにより性格が凶暴化する可能性もあるため過度なしつけは行わないようにしましょう。
犬のしつけがうまくいかないときの対処法
もしも犬のしつけがうまくいかないときは、以下の対処法を試してみて下さい。
- コマンドを統一する
- 焦らず忍耐力をもつ
- トレーナーに依頼する
コマンドを統一する
しつけをするときに家族でコマンドを統一していますか?子供たちは「待て!」でもお父さんは「ストップ!」だったり違うコマンドを出している場合は要注意です。
家族間でしつけのコマンドが統一されていないと、犬はこれがどういった指示か分からずに混乱してしまいます。
しつけをするときのハンドサインや掛け声は家族間で統一するようにしましょう。
焦らず忍耐力をもつ
犬も人間と同じように成功と失敗を繰り返して成長していきます。
おすわりを教えてできるようになったと思った次の日にはうまくいかなかった。と言ったことは実は意外とよくあるものです。
だからといって落ち込んだり頭ごなしに叱るのではなく、根気強くしつけを続けることが大切です。
しつけは忍耐力がいるものなので、焦らずに長い時間をかけて継続していきましょう。
トレーナーに依頼する
どうしても自力でのしつけが困難な場合、トレーナーに調教を依頼してしまうのも手でしょう。
有料にはなりますが、しつけがストレスに感じて我慢できなくなった場合は本人にとっても犬にとってもよくないので、プロに依頼してしまった方が手っ取り早い可能性があります。
犬のしつけはいつからするの?まとめ
犬のしつけの重要性やしつけの種類、行うタイミングについてご紹介しました。
子犬を迎えたらまずは名前を呼んであげて、トイレトレーニングを行います。慣れてきたら「おいで」「待て」、「お手」「おすわり」としつけのレベルを段階的に上げていきましょう。
犬がなかなか言うことを聞いてくれなくても感情的になって叱らずに、根気強くしつけを継続していきましょう。
犬と飼い主が共に幸せに暮らせるように、たっぷりの愛情を込めて犬の成長ぶりを観察しながらしつけをすれば、きっとしつけが楽しくなりますよ。