2022年12月現在、格安SIMに移行している方は徐々に増えてきています。
しかし、「よく聞くワードだけど、格安SIMとは実際どういうものなの?」、「格安っていうくらいだから使いづらいのでは?」と思う方も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、そういった方に格安SIMがどういったものなのかを丁寧に解説しています。
この記事を読んで、「格安SIMって意外といいのかも」と思った方はぜひ、乗り換えの検討をしてみてくださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/iphone-手-画面-410311/)
格安SIMとは?
「格安SIM」とは、au、ソフトバンクなどの大手通信キャリアと比べ、毎月の利用料金が格安で使用できるSIMカードのことです。
「SIMカード」は、携帯を契約する際に挿入されるカード型の小型チップで、契約者を特定するための情報が記録されています。
その情報と携帯に登録した電話番号を紐付けることで、契約者は初めて通信、通話ができるようになります。
格安SIMは、毎月の携帯代などを安く済ませたい方にとっては非常に魅力的なものですね。
格安SIMが格安である理由とは?
格安SIMが格安である最大の理由は、大手通信キャリアの回線を借りることでコストを大幅に削減している点にあります。
大手通信キャリアの場合、基地局の設置・維持、回線の維持などに莫大な費用を費やしていますが、格安SIMには必要ありません。
また、格安SIMはネット販売が主流となっており、実店舗を設けている大手通信キャリアと比べて、テナント料や人件費のコストをカットしているため、格安で利用できるのです。
格安SIMを使うメリットとは?
前述では、格安SIMが安い理由について説明しましたが、「安い理由は分かったけど、安いだけでメリットはあるの?」と思う方もいるのではないでしょうか。
ここでは、格安SIMを利用するにあたってのメリットを4点紹介します。
- 月額料金がとにかく安い
- 契約期間が大手通信キャリアと比べて短い
- 料金プランのバラエティが豊富
- 子どもが使用するのに最適
月額料金がとにかく安い
格安SIMの最大のメリットは、月額料金がとにかく安いことです。
これまで7,000円〜10,000円以上支払っていた料金を、1,000円〜2,000円以内に抑えられるようになります。
年間で考えると、スマホの見た目は変わらないままで、約40,000円以上も節約が可能になるということですね。
契約期間が大手通信キャリアに比べて短い
大手通信キャリアは、一般的に「2年縛り」で契約期間を定めている場合がほとんどですが、格安SIMの場合は、契約期間が短い、事業者によっては契約期間がありません。
つまり、通常、契約期間内にスマホを解約した際に発生する「違約金」が、格安SIMの場合は、ほとんど発生しないということです。
また、契約の解除をいつでも行えるため、すぐに他のキャリアに乗り換えたい場合は非常に大きなメリットと言えるでしょう。
料金プランのバラエティが豊富
格安SIMは、大手通信キャリアと比べて、料金プランのバラエティが非常に豊富です。
1GBの低容量プランから、50GBの大容量プランまで細かく選択できるため、自分の使い方に合わせたプラン設定ができます。
また、契約の最中にプラン変更もできるため、状況に合わせてさらに快適にスマホを使用することも可能です。
子どもが使用するのに最適
前述した通り、格安SIMは月額料金が安い上、GB数も幅広く選択できるため、初めて子どもにスマホを持たせる際に非常におすすめです。
格安SIMを使うデメリットとは?
格安SIMのメリットを紹介したところで、デメリットについても気になる方が多いのではないでしょうか。
ここでは、格安SIMのデメリットについて4つ紹介していきます。
- 大手通信キャリアに比べて通信速度が不安定
- 実店舗数が少ないため、対面サポートが受けづらい
- キャリアのメールアドレスが使えない場合がある
- クレジットカード支払いのプランが多い
大手通信キャリアに比べて通信速度が不安定
格安SIMは基本的に、大手通信キャリアの回線を借りることでサービスを提供しています。
そのため、どうしても大手通信キャリアと契約している方の通信が優先されてしまうため、格安SIMを使用している方の通信が遅くなってしまうようですね。
「通信速度が遅いのは嫌だ」と思う方は、UQモバイルなどの比較的に通信速度が速い格安SIMもあるので、ご安心ください。
実店舗数が少ないため、対面サポートが受けづらい
格安SIMは、ソフトバンクなどの大手通信キャリアほど実店舗が多くはありません。
そのため、店舗による対面サポートが受けづらい傾向にあるのです。
「操作の仕方がわからないから、実際に店舗で聞きたい!」、「直接相談したい!」という方には少し不便に感じてしまう部分があるかもしれません。
キャリアのメールアドレスが使えない場合がある
格安SIMに乗り換えた場合、現在使っている「docomo.ne.jp」などのキャリアメールが使用できない可能性があります。
格安SIMに乗り換える前に、「G-mail」などに移行しておきましょう。
選ぶキャリアによっては、月額料金が発生しますが、キャリアメール持ち運びサービスという、キャリアメールをそのまま使えるサービスも存在するので、そちらを利用することをおすすめします。
クレジットカード支払いのプランが多い
格安SIMは、基本的にクレジットカードでの支払いとなります。
口座振替での支払いができる会社は基本的に存在しないので気をつけましょう。
UQモバイル、ワンモバイルは口座振替での支払いが可能なので、クレジットカードを持っておらず、口座振替しかできないという方にはおすすめです。
格安SIMに速度制限はあるの?
結論から言うと大手通信会社と同様、格安SIMにも速度制限があります。
しかし、格安だからといって全ての格安SIMの通信速度が極端に遅くなるわけではありません。
格安SIM各社のプランによっては、「データ無制限プラン」、「カウントフリープラン」、「通話無制限・かけ放題プラン」などが存在します。
通信量のプランやサービスは多種多様なので、自分に合った格安SIMを選択しましょう。
iPhoneで格安SIMに乗り換える手順とは?
iPhoneの場合、格安SIMは以下の手順で乗り換えることができます。
- iPhoneをSIMフリーの状態にする
- MNP予約番号を取得する
- 格安SIMに申し込む
- 届いたSIMカードを挿入する
- APNの設定をする
iPhoneをSIMフリーの状態にする
まずは、iPhoneをSIMロックがかかっていない「SIMフリー」の状態にしましょう。
大手通信キャリアと契約をしている方の場合、契約している会社のSIMカードしか使用できないように「SIMロック」がかかっている可能性が高いです。
大手通信キャリアにSIMロック解除の手続きを行うようにしてください。
MNP予約番号を取得する
現在契約しているキャリアで、MNP予約番号を発行しましょう。
MNP予約番号発行後は15日の有効期限があるので、発行後はできるだけ早く契約手続きに移行するようにしてください。
格安SIMに申し込む
MNP予約番号取得後は、自分が乗り換えたい格安SIMに申し込みましょう。
前述でも紹介した通り、格安SIMの会社は実店舗が少ないため、ネットで手続きできる場合が多いです。
乗り換え先の格安SIM会社のホームページなどから手続きが行えます。
届いた格安SIMを挿入する
申し込み後、約1週間程度で格安SIMがあなたの手元に届きます。
SIMフリーの状態にしているお使いのスマホに届いた格安SIMを挿入しましょう。
APNの設定をする
格安SIMをスマホに挿入後は、APN(アクセスポイント)設定を行う必要があります。
APN設定に関して、以下の動画をぜひ参考にしてみてください。
格安SIMは自分に合ったものを選ぼう!まとめ
格安SIMは、大手通信キャリアよりも月額料金が安いSIMカードです。
メリットに対してデメリットも存在しますが、そこを差し引いても利用する価値のあるサービスなのではないでしょうか。
プランも多種多様なので、自分に合ったプランが必ず見つかるはずです。
「毎月の携帯代を抑えたい」、「携帯以外にことにお金を費やしたい」と言う方はぜひ、格安SIMへの乗り換えを検討してみてくださいね。