あなたは「仕事を辞めたい」と思った事がありませんか?給与面での不満や人間関係に悩んでいるなど、このまま嫌な仕事を続けてもモヤモヤしますよね。
この記事では「仕事を辞めたい」と思っている方が取るべき行動や、辞めると決めた場合に今からしておくべき事前準備などを紹介しています。
「今の仕事はもう嫌だ!」「もう仕事を辞めたい!」と悩んだ時には、解決法としてぜひ参考にしてみて下さいね。
(画像出典:頭を抱えて逃げ出す会社員のフリー素材 https://www.pakutaso.com/20191237360post-21608.html)
みんなが仕事を辞めたいと思う理由は?
「仕事を辞めたい」と思うのには理由がありますよね。実際に働らいている方はどのような理由で仕事を辞めたいと感じているのでしょうか?
ここでは、日本労働調査組合が全国の20歳以上で会社員の男女528名を対象に行った「仕事の退職動機に関するアンケート」による調査結果を、ランキング形式でご紹介します。
- 職場の人間関係
- (同率1位)評価・待遇に不満
- 仕事の進行が非合理的
- 他にやりたい事がある
- 仕事の量が多い
- コロナ対策・環境不安
- 残業が多い
- 通勤・通勤時間
- 有給が取りづらい
- 業務時間外活動が多い
- 職場外の人間関係
仕事を辞めたいと考えている理由の上位に「職場の人間関係」「評価・待遇に不満」が同率という結果になっています。次いで「仕事の進め方が非合理的」というものでした。
また、コロナ対策や環境不安というのは今の世相を反映していますね。いずれも上位は社内でのネガティブな要素となっていました。
働く側からすれば「人間関係の悩み」や「会社側への不満」を打ち明けるのはなかなか難しいものです。解決しにくい問題だからこそ辞めたい理由の上位となっているのですね。
仕事を辞めたい時にまずしてみる事とは?
「今すぐにでも会社を辞めたい…」と思っている時ほど気分的にも落ち込んでいたり、冷静な判断力を失ったりしています。
そんな時は安易に会社を辞めてしまうなど、間違った選択をしてしまう事も。冷静に考えるためにも、まずは焦らずに次の3つの事を実践してみて下さい。
- なぜ辞めたいのかを書き出す
- 書き出した事を嫌なものの順番に並べてみる
- 自分で解決できる事はA、自分で解決できない事はBに分けてみる
なぜ辞めたいのかを書き出す
今の職場では何が辛いかをノートやスマホのメモ機能などに書き出してみましょう。
書き出した事を嫌なものの順番に並べてみる
ノートやメモ機能などに書き出したものを、嫌なものの順番に並べてみます。嫌なものを並べる事で、本当に嫌な事が何なのか頭が整理されていきます。
自分で解決できる事はA・解決できない事はBに分けてみる
嫌な事を書き出したら、その中で自分で解決できる事はA・できない事はBに分けていきます。
これは「自己分析」にあたり、今の仕事をどう思っているか、問題を自分で解決できるのか、できないのかを認識する事ができます。
仕事を辞めたいと思う時に取るべき行動
仕事を辞めたい時に、先ほど書き出した内容から取るべき行動をご紹介していきます。
能力不足の場合
自分で解決できる問題のうち明らかに「自分の能力不足の場合」は、まず努力をする事です。
努力して能力を向上させる事で、結果的に問題解決の糸口をつかめるようにします。
信頼できる人に相談
「自分で解決できない場合」は、信頼できる人に相談する事です。第三者からの客観的な意見が聞けて、自分では分からなかった事が見えてくるかもしれません。
また、信頼できる人に相談する事で、自分では解決できないと思っていた事も解決するかもしれませんね。
転職を視野に入れる
上記2つを試してもどうしても「自分で解決できない」場合は転職も視野に入れます。
ただ十分に自己分析できないと転職が失敗に終わる場合もあるので注意が必要です。
転職を決めたら今から事前準備すべき7つの事
仕事を辞め、転職を決心した場合には、今から事前準備すべき次の7つの事を意識していきましょう。
- 異動できるなら部署を異動する
- 求人情報サイトや転職エージェントを活用する
- 次の仕事が決まるまでは退社しない
- 円満退職を目指す
- 自分の価値を高めておく
- 上司に相談しない
- 今の会社に残るという選択肢
異動できるなら部署を異動する
転職を考えるならまずは異動を検討しましょう。同じ会社でも部署が違えばメンバーも、仕事内容も変わってきます。そこで不満が解消されるなら転職よりもリスクは少ないですよね。
もし異動する部署が無かったり、異動が認められ無い場合は転職の準備を始めましょう。
求人情報サイトや転職エージェントを活用する
自分が理想とする転職先を見つけるには、求人情報サイトや、転職エージェントを活用しましょう。この2つは転職活動を行う上で、協力なパートナーとなります。
特に転職エージェントは、転職者をサポートする転職のプロです。また、転職サポートを使う場合は複数のエージェントに申し込み、良い担当者と出会える確率を伸ばすようにしましょう。
次の仕事が決まるまでは退社しない
会社を辞めるタイミングは転職先が決まったあとです。転職先が決まる前に仕事を辞めてしまうと、収入がなくなり、金銭的な余裕のなさから焦ってしまいます。
そうすると転職先もゆっくり吟味せずに決めてしまい、失敗してしまう恐れもありますので注意して下さいね。
円満退社を目指す
あなたが仕事を辞めると、上司や同僚、後輩に少なからず負担がかかります。なので転職をする際は、辞めた後の事を考えて行動するようにします。
例としては退職時期を会社の忙しい時期などから、ずらすなどです。また、まわりのメンバーが分かりやすい資料を作っておくなど、辞めた後の業務がスムーズに行えるように準備しておくのも良いと思います。
自身の価値を高めておく
転職した時の自分の価値を高めるためにも、社内での評価以外に、社外でも評価を上げるようにしておきましょう。
例えば副業をするとか、何かの資格を取ったり習い事をしたりして自身のスキルアップをしておけば、転職時にあなたの得意分野として転職に有利になる事もあります。
上司に相談しない
上司に相談すると引き止められる可能性は大です。上司は部下が退職する事で評価が下がったり、抜けた穴を埋めるのに負担がかかるのを嫌がる事があります。
なので内定が決まるまでは上司には相談しないようにしましょう。また、上司への報告は退職1ヶ月以上前に行うのが適切です。
今の会社に残るという選択肢
転職活動をすると、自分の理想とする会社が見つかる一方で、理想となる会社が見つからない場合もあります。転職活動をする事で実は今の会社の方が良いのではないか?と、気づいたり、思い直す事もあります。
今の会社の魅力を再発見できたら今の会社に残るという選択肢も考えてみましょう。
転職活動する時の2つのスタイル
転職活動には2つのスタイルがあります。それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう。
仕事を続けながら転職活動
仕事を続けながら転職活動を行うと収入を得ながら活動できます。これは、精神面と金銭面でのメリットがあります。
ただし、時間調整が難しく、会社が忙しい時などは転職活動が先延ばしされるデメリットの可能性などがあります。
仕事を辞めてから転職活動
仕事を辞めてからの転職活動では、使える時間が多くあるので、じっくり転職先を見つけられる事が最大のメリットです。
しかし収入がないまま活動するので、転職活動に時間がかかりすぎると経済的な不安や焦りから、早まって転職先を選んでしまうデメリットも考えられます。
仕事を辞めたい時に転職エージェントの選び方のコツ
早く理想の転職先を見つけたいなら転職エージェントを利用する事がおすすめですが、ここでは転職エージェントの選び方のコツをお伝えしますね。
- 大手総合転職エージェントに2社以上登録する
- 業界特化型転職エージェントに一社以上登録する
- 自分に合う担当コンサルタントにしぼる
大手総合転職エージェントでは、業界を横断して大量の案件を保有していたり、自分に合った仕事を探したりしてくれます。
また、業界特化型転職エージェントは、業界の経験者が多く情報収集や面接対策に役立ってくれます。
そして自分に合うキャリアコンサルタントを見つけるには、キャリア相談に乗ってくれたり、志望する業界に詳しい事、営業スキルが高い事、質が高く、優良な求人案件を持っている事などを基準に選ぶと良いでしょう。
お金がないけど仕事を辞めたい時の対処法とは?
転職したいけどお金がないから会社を辞められない…。働きながら転職先を探す以外にもお金が心配な時の4つの対処法を紹介します。
- ハローワークに相談して給付金をもらう
- ボーナスをもらってから辞める
- 税金などの減税措置を受ける
- 退職後にお金を受け取る
ハローワークに相談して給付金をもらう
失業保険の受給資格があり、条件を満たしていればハローワークに相談し求職活動にかかる費用を求職活動支援費として、給付金をもらう事ができます。詳しくはハローワークなどに問い合わせてみましょう。
ボーナスをもらってから辞める
企業や個人によって支給される時期や額は違いますが、支給された後は金銭的余裕が生まれますので、辞めるのを待てると思えるならボーナスをもらってから辞める事を検討するのも良いでしょう。
税金などの減税措置を受ける
税金などを減免措置しておけば、再就職するまでの税金の負担を抑える事ができます。国民年金保険・国民健康保険・市民税などの減免措置を検討しましょう。
退職後にお金を受け取る
退職金がいくらになるかは、在職時の基本給と勤続年数、企業独自の給付率を元に計算されています。詳細は勤務先に確認しておきましょう。
失業手当はハローワークで手続きすれば給付されます。ただし自主都合の退職者は3ヶ月待たなければならないので注意して下さい。
傷病手当は病気や怪我などにより、就業ができない場合は認められれば傷病手当が支給されます。
経済的な心配があると転職もうまくいかないので、活用できるものは活用してみて下さいね。
仕事を辞めたい人が実際に行ったリアル対処法とアドバイス
あなただけではなく、世の中には「仕事を辞めたい」と思っている人がたくさんいます。他の人はどんな行動を取ったり、対処をしてきたでしょうか?
仕事を辞めたいと思った事がある経験者が、実際に行った対処法やアドバイスの一部をご紹介します。
- イヤなことをシャットアウトして毎日を、無心で過ごした(介護福祉士/32歳男性)
- 頑張った分だけ評価されると聞いて、外資系企業に転職した(法人営業/32歳男性)
- 異動願いを出した(営業/33歳女性)
- 自己啓発本を読んで考えた方を変えた(旅行営業/26歳女性)
- 「給料上げて!」と、家計簿持参で社長に直談判した(ゲーム制作26歳女性)
- 辞めた(IT関連/27歳男性)
(参考:マイナビ転職https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/yametai)
仕事を辞めるのはなかなか簡単な事でありませんが、中には考えを改めたり実際に転職したりと様々ですね。
他の人がどういった行動を起こしたか知るのも、あなたのこれからの行動のヒントや打開策に繋がるかもしれませんね。
仕事を辞めたい時に家族には何て言う?
仕事を辞めたいという事は、いつかは必ず家族にも伝わります。なので家族には早めの段階に話すのがポイントです。
相談もなく転職されたとなると家族との間にも亀裂が入るので、普段から仕事の辛さや、大変さを話しておいて転職に対する理解を深めておくと良いと思います。
転職は悪い事でもありませんし、事前に準備したり、知識として金銭対策を頭に入れておけば金銭面での不安も和らげます。
また転職先のメリット部分をポジティブに話しておく事も、家族に安心してもらえる材料になりますよね。
仕事を辞めたい時のまとめ
「仕事を辞めたい」と思っても、どう行動すれば良いか分からないものです。今回は仕事を辞めたい時に取るべき行動や、辞めると決めた場合に今からしておくべき事前準備などを紹介しました。
誰でも仕事を辞めたくてもリスクを考えたら行動に移せないものです。また、焦って転職活動をして失敗しないとも限りません。
そんな時は落ち着いて、仕事を辞めたいと考える時にしてみる事や転職についての理解を深めておく事です。
そうする事で家族にも胸を張って相談でき、次の行動に移しやすくなるでしょう。