働いているなら誰でも1度は「仕事を辞めたい!」と考えた事があるのではないでしょうか?
今回は「仕事を辞めたいけど、どうすれば良いのかわからない」という方の参考になる様に、辞めたい理由やその対処法をご紹介します。
また、すぐに退職したくても今の仕事から離れる方法や、その間の生活資金について後半でご紹介しているので、最後まで読むと安心して今後の行動を考えられる様になりますよ。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4786907)
仕事を辞めたい時に取るべき4つの行動
「仕事を辞めたいな…」と思ったら、漠然とした考えなのか本気で今すぐ辞めたいのか考えてみましょう。よくわからないままだと、仕事に支障をきたし周囲にもあなた自身にも負担となります。
以下4つの行動をとる事で、なぜ仕事を辞めたいと思うのか状況や気持ちを整理しましょう。理由は後述しますが、上から順番に行う事をおすすめします。
- 理由を書き出す
- 対処法があるか考える
- 人に相談する
- 行動する
理由を書き出す
紙やスマホのメモ欄に、仕事を辞めたいと考えた理由を書き出しましょう。
例えば、上司や同僚との付き合いがうまくいかないなら人間関係、お給料が少なく残業が多い場合は労働条件に不満があるなど悩みはそれぞれです。
どんな些細な事でも良いので、書いてみましょう。あなたの中で納得がいかない事があるはずです。
対処法があるか考える
理由を書き出す事で客観的に、あなたの悩み事を見る事ができます。”同じ悩みを抱えた別の方の悩み”として解決策を考えてみましょう。
例えば、人間関係は非常に選択肢も多く難しい悩みですが、部署を異動できるなら人間関係を新しくする事も可能です。
労働条件に不満があるなら、転職を視野に入れるのも良いでしょう。
あなたなりに分析してから誰かに相談すると、話す事もまとまりわかりやすいですよ。
人に相談する
あなたなりに分析してから信頼できる人に相談する事で、さらに状況や気持ちを整理しましょう。できれば家族や会社関係者は避けましょう。
反対される可能性が高かったり、社内で余計な噂がたったりする可能性があります。
社内に信頼できる同期や上司がいるなら、彼らが辞めたい時期”どの様に行動したか”参考になる話が聞ける場合もあるでしょう。
しかし、1番は利害関係のない第三者が良いので、仕事外の友人などに相談してみると良いです。
行動する
あなたなりの対処法を考えた上で信頼できる人に相談できたら、次は行動に移しましょう。
このまま働き続けたり、期限を決めて転職活動をしたり選択肢はたくさんあります。
この様に順に行動する事であなた自身状況や気持ちを整理し、客観視できるようになります。
では具体的にどのような理由で仕事を辞めたいと考え、対処していけるのか次の項目からさらに詳しく見ていきましょう。
仕事を辞めたい理由5選
「仕事を辞めたい」と感じたら、その理由を考えていきましょう。理由がわかると対処法を考える事ができ、今後の方向性を決める目安になります。
仕事を辞めたい理由として多く挙げられるものを5つまとめました。あなたに当てはまる理由があるか考えながら、確認していきましょう。
- 人間関係
- 労働条件や福利厚生に不満がある
- 会社や仕事内容が合わない
- あなたや、あなたのご家族が体調不良
- 他にやりたいことがある
人間関係
厳しすぎる上司や手を抜く後輩、嫌味を言うお局さんなど職場には様々な人がいますよね。人間同士なので合わない人は当然います。
また、パワハラやセクハラという問題もありますよね。コミュニケーションとしてハラスメントをしてくる人も中にはいるので、適切に対処していきましょう。
労働条件や福利厚生に不満がある
仕事がきついという方は、体力的にきついのか、仕事量やノルマがきついのか考えましょう。
拘束時間が長い事が問題なら、それが残業なのか職種としてすぐには変更できない条件なのか考える必要があります。
また、休日が少なかったり有給が自由に使えなかったりする事もありますよね。
通勤手当や役職手当が少なく、手当とは名ばかりという場合もあるでしょう。
会社や仕事内容が合わない
入社してみて仕事があなたに合わないと感じたとしても、それは当然の事です。インターンシップや面接だけでは見られない部分はたくさんあります。
「こんなはずじゃなかった…」と思う事は珍しい事ではありません。
あなたや、あなたのご家族の体調不良
あなた、もしくはあなたのご家族が体調不良で「思う様に出勤できない」「休んでしまうと周囲に迷惑」という事もありますよね。
人生の中でもつらい時期に直面していると仕事に集中できない気持ちはわかります。
しかし、仕事を辞めると金銭的に余裕がなくなるので、すぐには辞めずに利用できる制度がないか調べましょう。
他にやりたいことがある
「第一志望の就職先に受からなくて今の会社に入社した」「将来はフリーランスとして働く夢がある」という方も中にはいるでしょう。
人生一度きりなので仕事を辞める理由としては十分ですが、今の仕事を辞めて目指すなら”やりたい事を叶える方法”をしっかりと考える事が必要です。
仕事を辞めたい時の対処法5選
仕事を辞めたい理由に、当てはまるものはありましたか?次はそれぞれの理由に対する対処法をご紹介します。
もちろん対処法はここに記したものだけとは限らないので、参考程度に留め、あなたにピッタリな対処法を探してみてくださいね。
先述した、仕事を辞めたい理由5つへは以下の通りでしたね。以下では、それぞれの対処法を解説します。
あなたの仕事を辞めたい理由に隠れたお悩みを解決できる様、順番に見ていきましょう。
- 人間関係
- 労働条件や福利厚生に不満がある
- 会社や仕事内容が合わない
- あなたや、あなたのご家族が体調不良
- 他にやりたいことがある
人間関係
一緒に仕事をしている上司や同僚、後輩と合わない事は珍しい事ではありません。異動を申し出る事ができる環境なら、異動してみるのも1つの手です。
人間同士性格の不一致は避けられないので割り切る事も大切ですし、合わない理由はもしかしたらあなたにもあるのかもしれません。
厳しすぎる上司があなたに成長を求めているなら上司の求めている事の先読みをすると良いです。手を抜く後輩はあなたや会社と目指す方向が違う可能性があるので気にし過ぎない様にしましょう。
もちろん、パワハラやセクハラを受けている場合は大事にする前に本人に注意し、改善されないなら相談専用の部署などに相談しましょう。
労働条件や福利厚生に不満がある
体力的に仕事がきついなら異動や転職を考えると良いです。体力がない人が力仕事を続けては身体を壊します。仕事量やノルマの場合、上司のマネジメント力不足の可能性もあるので、仕組みを変える必要があります。
また、拘束時間が長い事が問題なら、それが残業なのか職種としてすぐには変更できない条件なのか考えましょう。
残業時間の場合、誰かに仕事をお願いする事で解決する事もあるので1人で抱え込みすぎない様にしましょう。職種の特徴なら転職や勤務形態を社員からパートに変更するなど考える事も良いですね。
福利厚生や給与面に関して不満がある場合は、転職を視野に入れましょう。
会社や仕事内容が合わない
今の会社が合わなくても仕事と割り切ってプライベートを充実させる方も多いです。お金を稼ぐためと割り切る事も大切です。
また、昇進や異動で仕事内容が変化しやりがいを感じられる事もあるので「次回異動しても気持ちが変わらなければ転職しよう」と期限を決めると良いでしょう。
しかし、どうしても耐えられないならすぐに転職する事は恥ずかしい事ではありません。思い切って転職の相談を上司に持ち掛けましょう。
あなたや、あなたのご家族の体調不良
あなた、もしくはあなたのご家族が体調不良なら、辞めて治療に専念したりご家族と近い場所に住んで様子を見たりしたいですよね。
しかし、いきなり仕事を辞めてしまうと治療費など金銭面で困る日が来るので、まずは休職する事をおすすめします。
あなたが体調不良の場合、仕事中の傷病なら労災、仕事外なら傷病手当金を受給する事ができます。通院などの条件をクリアすれば傷病手当金は休職中も基本給の3分の2に当たる金額を受給でき、心に余裕ができますね。
ご家族の体調不良は内容によりますが、介護保険や介護休暇を申請する事ができるので人事部に相談してみましょう。
他にやりたいことがある
どうしてもやりたい事を諦めきれないなら、どうしたらその目標に近づけるのか逆算して考えます。いつまでにどんなスキルや資格を取得しなければいけないかを知る事から始めるのです。
そのためには今の仕事を本業として続けながら準備するのか、転職や退職をするのか見極めましょう。
やりたい事があっても実現の見込みがないのに退職をしてしまうと、再就職まで苦労したり、また目標から遠ざかったりします。むやみに行動する事は避けましょう。
仕事を辞めたい時|状況判断
辞めたい理由の深刻さによって仕事を本当に辞めるべきか判断する事も大切です。
辞めたいと公言していても一向に辞める気配がない方は大勢います。この場合、公言する事でストレス発散しているので深刻な理由とは言えません。
一方で、仕事が辛く心身共に疲弊している場合は、身体からのSOS信号が出ている状態なので深刻と言えます。
精神的に追い詰められている状態はうつ病などの病の原因になるため、できるだけ早く対処しましょう。
仕事を辞めたい|退職すべき理由
精神的に限界状態の場合、退職を視野に入れてまずは休職しましょう。
以下4つの様な状態が続くと、うつ状態やうつ病の可能性があります。
精神的に限界状態の特徴をまとめましたので、当てはまったらあなたの心身が危険です。すぐに信頼できる人に相談しましょう。
- 仕事に行く事を考えると身体が動かない
- ふとした瞬間涙が止まらない
- いつも自分が悪いと考えてしまう
- ミスや物忘れが明らかに増えた
この様な状態だとあなただけでは正常に判断ができなかったり、考えがまとまらなかったりします。焦って退職するのではなく休職しながら療養や、転職活動を行いましょう。
仕事を辞めたい|退職すべきでない2つの理由
以下の2つの理由で退職したい場合、今はその時期ではないかもしれません。退職すべきでない理由をまとめました。
- 転職を繰り返している
- ただ働きたくないだけ
なぜ退職すべきでないのでしょうか?それぞれを具体的に解説していきます。
転職を繰り返している
転職を繰り返している場合、あなたのやりたい事や何を求めているのかが定まっていないのでしょう。
もちろん、就職する会社で毎回何もかもが希望通りに叶うわけではないので、今一度現在の仕事でもやっていけるのか考えてみましょう。
転職は悪い事ではありません。しかし、結婚や引っ越し、新しいスキルを身につけたいなどはっきりとした理由がなく、転職を繰り返すと「またすぐに辞めてしまうのでは…」と思われ採用に不利になります。
ただ働きたくないだけ
働かなくてもお金が入ってくる仕組みを既に持っていて、誰にも迷惑をかけていない場合は構いません。
しかし、生きる上で必要最低限の金銭が得られる見込みがなく、ただ働きたくないだけで退職してしまうと後悔する事になります。
しっかりと自分の将来を見つめ直し、仕事と割り切ってプライベートを充実させる方が良いでしょう。
仕事を辞めたい時にするべき事|退職準備
仕事を辞めたいと本気で思い、対処法を考えても辞めるべきなら、退職前の手順を踏んで穏便に退職しましょう。
上司に相談
まずは上司に相談します。反対されたり引き止められたりする可能性があるため、退職理由を考えてから相談すると良いですね。
穏便に済ますための退職理由を集めましたので、参考にしてください。もちろん嘘はつかず、一貫性のある理由にしましょう。
- 他にやりたい事がある
- 専門性の高い技術を身につけたい
- 家業を継ぐ
- 結婚などによる一身上の都合
- 家族の介護
逆に退職がうまくいかなくなる理由も集めました。本音だとしてもネガティブな理由は避けるべきです。
- 人間関係がうまくいかない
- 労働条件や福利厚生に不満がある
- やりがいを感じない
不要なトラブルを避けるためにも、ポジティブな理由で退職の話を持ち掛けましょう。
お世話になった方には直接挨拶する
上司への退職相談が円滑に進んだら、次は一緒に働いてきた方に挨拶回りをします。
できれば直接会ってお世話になった旨を伝えましょう。事前にアポイントメントを取る事も忘れずに行うとさらに印象が良いです。
どうしても直接会えない場合は電話で挨拶をし、直接挨拶をできない事に関して申し訳ない気持ちも伝えましょう。
メールやSNSでの挨拶だけでは退職するとは言え、印象が悪くなるため要注意です。
引継ぎの資料をまとめる
速やかに引継ぎをし、できるだけ迷惑をかけない様にあなたの受け持っていた仕事内容をまとめましょう。
仕事内容や取引先の名刺や資料などをまとめておくと、後任の方ともスムーズに引継ぎ作業を行う事ができます。
仕事を辞めたい時にするべき事|休職
仕事を辞めたいと思ったらすぐ辞めずに、休職する手があります。
あなたの仕事を辞めたい理由にもよりますが、一度仕事から離れて本当に退職したいのか落ち着いて考える機会を設けると良いでしょう。
特に精神的に追い詰められている場合で自己判断をすぐにできない状態や、体調不良が続くなど一時的な理由の場合は考える時間をつくる事で心にゆとりができ、状況を客観視できます。
また、休職中に転職活動をするのも良し、復職するのも良しなので焦って退職する前に休職してみてはいかがですか?
仕事を辞めたい時にするべき事|転職準備
今の会社を退職したら期間を空けずに新しい会社に就職する事が望ましいです。
なぜなら、退職から再就職までの期間が空いてしまうと社会保険を同じ月に2度支払う事になり、無職の期間は国民健康保険料を払わなければいけません。
キャリア面で考えても、次の就職先が決まる前に退職してしまうと「空いている期間は何をしていたの?」と面接で聞かれ転職活動が不利になる事もあります。
期間を空けずに転職するためには、休職中に転職活動するか、今の仕事を続けながら転職活動をして就職先が決まったら転職しましょう。
仕事を辞めたい時の理由と対処法まとめ
今回は仕事を辞めたい時の理由とそれに対する対処法について解説しました。
あなたが「仕事を辞めたい」と思う理由に当てはまるものはありましたか?当てはまる理由があったなら、是非対処法を参考にしてくださいね。
あなたが本当に悩んでいるなら「仕事を辞めたい」という気持ちを無視せず、まずは理由と対処法を書き出すところから始めてみましょう。
あなたの人生一度きりなので、後悔のない決断をしていきましょうね!